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タイトル:Daily Drama Express 2005/02/10 H2 (5)  2005/02/16


===================================================== 発行部数   20 ==
                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2005/02/10 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル H2〜君といた日々
局  名 TBS系
放映日時 木曜22時
キャスト 国見比呂(山田孝之)
 古賀春華(石原さとみ)
 橘英雄 (田中幸太朗)
 野田敦 (中尾明慶)
 雨宮ひかり(市川由衣)
 木根竜太郎(石垣佑麿)
原作  あだち充
脚  本 関えり香
 山崎淳也

あらすじ *----------------------------------------------------------*
 (春華のN)夏、私たちにとってそれは夢の舞台。全国高校野球選
手権大会、甲子園の夏……なのですが、まずはこの地区大会で優勝し
なくちゃいけなくて。一週間後に迫った予選に向けて私たちは最後の
追い込み練習に励んでいたのでした。
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 千川高校野球部グラウンド。練習の合間におにぎりを作り、トレイ
にのせて運んできたが、転んでグラウンドに転がしてしまう相変わら
ずの春華(石原さとみ)の姿。

 フリーバッティングをしていた文雄(弓削智久)の打球がぐんぐん
と伸びて特大ホームランになる。目を見張る比呂たちだが、文雄自身
が一番驚いている様子。守道(森廉)が「それいいよ、脇しめて腰の
回転をきかして」とアドバイスする。しかし次のスイングは豪快な空
振りになる。荒削りだが、比呂(山田孝之)も敦(中尾明慶)もその
長打力に十分戦力になると感じる。

 周二(北条隆博)が、オサム(中村友也)にベースランニングで負
けたほうがブタモダン(お好み焼きのメニューのひとつ)をおごると
いう賭けをしようと言う。オサムは周二の俊足を知っているので、
「俺にごちれと?」と不快がるが、周二は「ただおごらせたけりゃ、
他のやつとする。お前となら賭けになる」と切り返す。周二はオサム
の快足ぶりを買っているのだ。

 栄京高校野球部グラウンド。報道陣が広田に夏の甲子園の出場は確
実ですねとふるが、広田は北東京大会は激戦区なので簡単にはと謙遜
する。報道陣が比呂のことについて聞くと、広田はうちの監督は俺よ
り評価してたみたいですよと答える。

 驚いた報道陣が監督に質問しようとするが、監督は「まあ今日のと
ころはこのくらいでいいでしょう」と質問を打ち切ってしまう。報道
陣が去ると監督は広田にリップサービスなどいらんとたしなめるが、
広田は試合中以外に指図はしないでほしいと反発する。

 千川高校野球部グラウンド。富士夫(的場浩司)が予選のベンチ入
りメンバーを発表とともに背番号を渡していた。

 1番(投手):比呂
 2番(捕手):敦
 3番(一塁):小久保
 4番(二塁):守道
 5番(三塁):清原
 6番(遊撃):周二
  :
 14番(控え):文雄
 15番(控え):オサム

 「以上の15人だ。だが、うちはレギュラーも補欠も関係な
い。……(慌ててポケットを探りメモを見て)レギュラーは油断する
な、控えはどんどんアピールしろ」と満足げな富士夫。しかし敦は小
声で「意味なくねえ?20人枠に俺ら15人しかいないのに……」と
少々渋い顔。「夢だったらしいよ、背番号の授与式やるの」と比呂。

 一方春華は富士夫が本当の監督らしく見えたと大感激。富士夫はベ
ンチの新聞を取り上げ、「俺は3年間ベンチで干しとくだけのような
ジジイとは違うんだよ」と新聞をゴミ箱へ叩きつける。そこには栄京
高校の監督の写真記事が載っている。

 明和一高野球部グラウンド。英雄(田中幸太朗)がトスバッティン
グで最後の一球を打ち終えると、タオルを持った美歩(貫地谷しほり)
がダッシュしてくる。美歩は英雄にタオルを渡しながら、甲子園行き
が決ったらサマーランドに行きましょうよとアプローチしてくるが、
英雄はグラウンドそばを通りかかったひかり(市川由衣)を見つけ、
声をかける。

 ひかりが練習終わったなら一緒に帰ろうと言ってくるが、英雄はま
だ取材があるから先に帰ってと言ってすぐ引き上げてしまう。その後
ろを美歩がまとわりついていく。英雄の素っ気ない態度にひかりは内
心穏やかではない。

 練習後の帰り道、オサムは文雄にフリーバッティングのときの特大
ホームランについて聞く。文雄はシュッシュッと切れのいいパンチを
繰り出してみせ、ボクシングで鍛えていたからと説明する。しかしオ
サムはマジになんなよ、広田のためにやってんだからと釘を刺す。文
雄は栄京と当たるとしたら決勝だから大丈夫(初参加の千川はそれま
でに敗退しているはず)と言う。

 文雄はふと、オサムの父親のことを聞く。オサムの父親はラーメン
屋を経営していたが、突然つぶれてしまってあちこちを転々としてい
た。オサムは最近会ってないからわからないよと表情を曇らせる。

 翌日の練習後、部室で竜太郎(石垣佑磨)が浮かれていた。ロッカー
に春華の作った薄いピンクのお守りと「一緒に甲子園に行こうね」と
いうメモを見つけ、春華が自分に告白したのだと思ったのだ。しかし
守道や敦が「俺ももらったよ」と言って同じお守りとメモを見せる。
他の部員たちも自分のロッカーに春華のお守りとメモがあるのを見つ
ける。

 そんな中で比呂だけは焦っていた。みんなが部室から出て行くと、
すぐロッカーの中をかき回したが、自分だけお守りが見つからない。

 そこへ春華が現れる。「ロッカーの掃除だ」と動揺を隠す比呂に、
春華は「とうとうデビュー戦ですね、国見くんなら絶対大丈夫!頑張
ってくださいね!」と言って帰ろうとするので、比呂はますます焦る。
が、春華は「あっ、そうだ、これ!」と言って、カバンからお守りと
手紙を取り出す。春華は比呂だけ特別に比呂の顔をアップリケで縫い
つけたため時間がかかってしまったのだ。

 渡し終えて春華が出て行くと、比呂はすぐ手紙を開く。

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 国見くんへ
 国見くんのおかげでここまで来れました。本当に「ありがとう」そ
して次は「甲子園」です。国見くんの夢・私の夢見れたらいいな
*------------------------------------------------------------*

 その夜、オサムの父親は公衆電話からオサムに電話をかけてきた。
広田の父親が借金返済を助けてくれることになったので、近いうちに
帰れると言う。父親はオサムが野球を始めたことを知ると、広田と同
じ地区なので、やりにくくないかと心配する。しかしオサムはうちは
弱小チームだから広田と当たる心配はないと答える。

 比呂が家に帰ってくると、ちょうどひかりの家から英雄が出てきた。
ひかりからもらったお守りを比呂に見せる英雄の笑顔に、比呂は複雑
な表情を浮かべる。

 夕食時、ひかりは太一(杉本哲太)から比呂の紹介記事を書いてみ
ないかと言われる。太一の後輩が栄京の広田を取材したとき、監督が
広田より比呂を買っていたという話が出たので、俄然比呂に対する注
目が上がっていたのだ。さくら(七瀬なつみ)もその方が比呂も喜ぶ
わよと勧めるが、突然の話にひかりは戸惑いを隠せない。

 比呂が自分の部屋で、通学用のバッグからボールを取り出している
と、古ぼけたボールとバットのキーホルダーが出てきた。リトルリー
グ時代に試合に勝てるお守りとしてひかりがくれたものであることを
思い出した比呂はまじまじと見つめる。しかしすぐ机のひきだしにし
まい、机の上に置いていた春華のお守りを手に取る。

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 (春華のN)いよいよ、千川野球部の公式戦デビュー、甲子園地区
予選のスタートです。
*------------------------------------------------------------*

 初戦に臨む千川野球部員の引き締まった表情。ベンチでは顧問の慶
子(田丸麻紀)、監督の富士夫、春華が見守っている。

 比呂はピッチャーマウンドに立ち、スパイクでマウンドをならして
いる。そこへ観客席にひかりが現れ、やや心配そうに比呂を見つめる。

 比呂は空を見上げ目を閉じて集中力を高める。主審のプレーボール
の声がかかる。比呂は振りかぶり敦のミットをめがけて力いっぱい投
げる。ボールはうなりをあげ、打者は完全に振り遅れる。それを見た
春華たちは気勢をあげる。

 試合は比呂のノーヒット・ノーランで、千川の圧勝(6−0)。試
合後ノーヒット・ノーランのコメントをとろうと取材陣が比呂に群が
ってくる。その光景が春華には嬉しくてしかたがない。そこへ比呂の
様子を伺いにきた広田が球場に到着する。取材陣の質問で比呂のノー
ヒット・ノーランを知った広田は比呂の力に手強さを感ぜずにはいら
れない。

 取材後一緒に引き上げてきた比呂と春華。春華は試合に勝ったこと
がうれしくて比呂に「ほっぺにキスしてもいいですか?初勝利のお祝
い!」と言い出す。びっくりした比呂は「いいよ、汗臭いし……」と
断るが、春華は「その汗のおかげなんです!」とかまわず比呂に近寄
り、頬にキスしようとする。たじろく比呂の視線の先に比呂に会いに
来たひかりの姿が見える。比呂はあわててキスを止めようと春華の方
に向くが、その瞬間、春華の唇が軽く自分の唇に触れてしまう。それ
を見たひかりは立ち止まってしまうが、にこっとしてVサインを出し、
くるりと振り返って帰ってしまう。呆然とする比呂。恥ずかしそうに
俯く春華。

 夜、比呂が家に帰ってくると誰もいない。食卓にパソコンがあり、
太郎(柳沢慎吾)と信子(石野真子)が「比呂のノーヒット・ノーラ
ンのお祝いでごちそう食べに行ってます」とメッセージを残していた。
唖然とした比呂だが、炊飯器をあけて一人で夕飯を食べようとする。
しかしそこにも紙で「夕食は雨宮家で食べてね」とメモされており、
どこにもご飯がない。

 しかたなく、比呂は愛犬パンチを連れて雨宮家にやってくるが、春
華とのキスの一件でひかりに会いにくく、ひかりの部屋を見上げるば
かりで中に入ることができない。

 すると「おーよしよしパンチ、かわいいねえ。チューしようか!」
というちょっと皮肉っぽい声がする。驚いた比呂が振り向くとパンチ
を撫でるひかりの姿がある。

 ひかりの部屋。風呂上りの比呂が頭にタオルをのせている。そこへ
ラムネのビンを2本持ったひかりがやってくる。ひかりは「ごはんも
食べて、お風呂まで入って、少しは遠慮しなさいよ。まあおめでたい
日だから許してあげるけど」と言ってラムネを一本差し出す。

 比呂はラムネを受け取り、栓のビー玉を落とす。ひかりも落とそう
とするがうまくできないので、比呂はひかりの分もビー玉を落として
やる。

 ひかりが「ノーヒット・ノーランおめでとう」と言い、乾杯をする。
一口飲むとひかりは「ねえ、初めてだった?」と比呂に言う。比呂が
「(ノーヒット・ノーランは)中学のときからやってるよ」と答える
と、ひかりは「違う、キス」と聞き返す。

 比呂は一瞬返答えにつまるが「あれは、事故だ」とかわす。ひかり
は「ふーん、あんたはよく事故起こすね。私のお風呂を覗いたりとか」
とからかう。比呂が「うそじゃねえよ」と怒るので、ひかりは「ムキ
になることないじゃない」と口をとがらす。

 ひかりが「古賀さんは(キスのこと)どう思っているの?」と尋ね
ると、とたんに比呂は目をきょときょとさせ「べ、別に……まっ、い
いかって」と答える。
 ひかりはにこっとして「大丈夫、あの娘比呂の子と気に入っている
し。良かったじゃない、じゃあ比呂のファーストキスにも乾杯」とラ
ムネのビンを差し出すが、比呂は応じない。

 比呂は「ぜんぜんおせえなあ、お前とヒデより。中三のときだっけ
?」と自嘲気味に言う。ひかりは「ヒデちゃん、そんなこと話したの
?」と動揺する。比呂は「そのとき、ヒデは幸せそうな顔しててさ、
俺は取り残されたって感じで、祝ってやるって気にはなれなかったよ」
と言う。それを聞いたひかりは答えることができない。比呂はラムネ
を差し出し「遅くなったけどさ、お前とヒデのファーストキスにも乾
杯」といってひかりのラムネのビンに自分のビンをこつんと当てる。
しかしひかりはどこか気まずそうにうつむいてしまう。

 そのころ、春華は自宅で今日の試合のスコアブックを整理していた。
壁に貼った「がんばれ、国見比呂」をふと見やり、物思いにふける。

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 (春華のN)眠れない夜でした。
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 栄京高校野球部グラウンド。監督が比呂のノーヒット・ノーランの
新聞記事を苦々しい表情で見ている。広田がやってきて「逃がした魚
は大きいですか?」皮肉っぽく言う。監督は「うちの野球にはいらん
やつだ」とはき捨てるが、広田は不敵な笑みを浮かべて練習に戻って
いく。

 千川高校野球部部室。比呂が自分の書かれた記事を読むと、「趣味
は袋とじ破り」と書かれていているので怪訝な顔つきになる。近くで
雑誌を読んでいた富士夫が袋とじ部分をピラピラさせている。

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 (春華のN)その二日後、南東京大会の第一シード明和一高が初戦
を勝利で飾り、私たちも先制した1点を守りきって二回戦を突破。続
く三回戦、四回戦も勢いの波に乗り勝ち進んでいったのです。
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 ひかりが自分の部屋で新聞記事をスクラップしている。さくらがや
ってきて、この間の記事の評判がよく、太一も比呂のことは何でも知
っていると感心していたわよと伝える。しかしひかりは喜ぶ風もなく、
黙々と作業を続ける。さくらが出て行った後、ひかりは比呂のスクラ
ップブックを手に取り、自分の書いた比呂の記事をじっと見つめる。

 喫茶店内。広田がオサムと文雄を前にしていらだっている。オサム
は比呂のノーヒット・ノーランはまぐれで気にすることはないと言う
が、広田はオサムと文雄が怖気づいて比呂をつぶすことをためらって
いるんじゃないのかと顔を凄ませる。オサムは慌てて必ずつぶすから
と言う。

 いつものように春華が富士夫の運転で家に帰る途中、オサムと文雄
が広田といっしょに道を歩いているのを見かけ怪訝に思う。

 千川高校野球部グラウンド。春華の女友達もマネージャーを手伝い
に来たりと甲子園に向けていっそう盛り上がっていた。

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 (春華のN)予選のせいで忘れていましたけど、もう夏休みになっ
ていました。
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 比呂は柔軟体操をしていたが、いったん休憩して、地べたに手をつ
けて座る。
 それを見たオサムはキャッチボールの送球をわざとはずして比呂の
そばにボールを転がす。そしてそのボールを取りに行くが、その視線
は比呂の手の甲にある。

 オサムは近づき、比呂の手の甲を踏みつけようとしたそのとき、周
二が「わりい、ボール取ってくれ」と声をかけたので、タイミングを
逸してしまう。

 明和一高野球部グラウンド。英雄の練習をスタンドからひかりがじ
っと見ている。美歩が来て、英雄に用なら私を通してくださいと文句
をつけてくるが、ひかりはちょっと様子を見に来ただけと言う。美歩
は嫌味っぽく、ひかりがいなくても英雄は絶好調だから大丈夫と言っ
て、英雄のところへ駆けていく。

 千川高校野球部グラウンド。周二が居残りで素振りをしていると比
呂がやってくる。比呂はあまり無理するなと言うが、周二は栄京とや
るまではつぶれはしないと意気込む。比呂が広田への借りって何なの
かと尋ねると、周二は中学のころ広田の命令を聞かないでいたら、物
が盗まれる事件が多発、広田はそれを周二のせいだと監督に告げたと
打ち明ける。

 そのころ部室で春華はオサムと文雄に広田の知り合いなのかと聞い
ているが、オサムも文雄も人違いだと言い逃れる。春華は不審がるが、
それ以上詮索するのをやめる。

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 (春華のN)ベスト4をかけた準々決勝ではチームの打線が爆発、
なんと去年の準優勝校を破ってしまい、そして準決勝では、またまた
国見くんがノーヒット・ノーランを達成!私たちはついに決勝へ進む
ことになりました。
*------------------------------------------------------------*

 比呂の勝利インタビューがテレビで流れると、太一とさくらはわが
子のことのようにうれし泣きをする。そのそばでひかりはじーっと比
呂の姿を見つめている。

 決勝を目前にした練習後、お腹のすいていた比呂は部室に残ってい
た春華を食事に誘う。

 そのころひかりは英雄を誘って喫茶店に来ていた。ひかりがしばら
く英雄とちゃんとしゃべってなかったから話がしたかった、とどこか
ぎこちないが、英雄はそのことに気づかない。ひかりがしゃべろうと
すると、そこへ比呂と春華が入ってくる。

 英雄が「比呂、こっち来ない?」と誘うので、ひかりは「英ちゃん
(それはだめ)」と止めようとする。春華も「私たちお邪魔ですよね」
と気まずそうになる。ひかりはナーバスに「古賀さんだって、そんな
比呂とでも二人でいたくない?」と言うと、春華は思わず「いえ、私
は毎日国見くんと一緒にいますから」と答えてしまう。比呂と春華は
少しはなれた別の席に座る。

 ひかりはにこにこして一生懸命英雄に話しかけるが、英雄はすぐ比
呂に決勝戦のこととかの話をふるので、会話が長く続かない。比呂も
袋とじ破りの新聞記事おまえだろと言ってくるので、ひかりはいらだ
って店を出て行ってしまう。

 英雄が慌てて追いかけていくと、ひかりが「本当ごめん、大事な試
合前なのに」と謝る。しかし英雄は「マジでなんかあったの?」とひ
かりの気持ちがわからない。ひかりは「ヒデちゃんは私と比呂とどっ
ちが大事なの?」と聞くが、英雄は「それ、なんて答えればいいの?」
と返答に窮してしまう。ひかりは「わたしはヒデちゃんのこと大好き
だからね、大好きなんだから……」と精いっぱいの笑顔を作る。

 喫茶店では春華がメニューを頭に挟んで落ち込んでいた。ひかりを
怒らせたのは自分が比呂と二人っきりだったせいだと責めているが、
比呂は「あいつに嫌われるような奴じゃないよ、お前は」はパスタを
食べながら答える。聞いた春華はほっとする。トイレに立つ比呂の後
姿を見た春華は、あっと驚き、「ありがとう」と言う。比呂の後ろポ
ケットから春華のお守りのストラップがはみ出ているのが見えたから
だ。

 広田はオサムに電話をし、もし自分が甲子園に行けなかったら、オ
サムの父親のことを自分の父親に言いつけると脅す。オサムも文雄も
甲子園に行きたいという思いが強まり、迷っている。しかしオサムは
甲子園なら広田の応援で行けると自分の気持ちを押さえ込む。

 いよいよ決勝当日。柳校長(竜雷太)の激励を受け、比呂たちはバ
スに乗り込む。敦が比呂に「ヒデに栄京対策聞いたんだけど、知って
た、ひかり夏限定でマネージャーやるらしいよ」と話す。比呂は「断
ったんじゃ……」と戸惑いを見せる。

 明和一高野球部グラウンド。美歩とひかりがボールを磨いている。
美歩はマネージャーなら足りてたんですけどとチクリと言うと、ひか
りは英雄に会う許可を取るのが面倒だっただけとやり返す。美歩は彼
女だからといって英雄を特別扱いしないようにしてくださいととげと
げしい。

 ユニフォームに着替えた広田がスパイクを持って歩いてくると、周
二が近寄り「久しぶりですね、ヤスリかけてあんですか?そのスパイ
ク」とまるで宣戦布告のように言う。

 試合前の練習中、春華は広田を見て、オサムと文雄が会っていたの
はやはり広田だと確信し、そのことを比呂に伝える。比呂も何かある
かもと思うが、二人の練習態度はまじめだったしと考え直して、それ
以上余計なことを考えないようにする。

 ホームベース上に千川、栄京の両選手が並ぶと広田はオサムと文雄
を見やるので、比呂は警戒心を抱く。

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 (春華のN)北東京大会決勝戦、千川高校対栄京高校
*------------------------------------------------------------*

 先攻千川高校。広田が投じる球は速く、千川打線も手が出ない。比
呂は自分の打席になると初球はホームベースから離れて立つ。広田が
わざと当ててくるのではないかと危惧したからだが、意に反して広田
はど真中に豪速球を投げてくる。
 すると比呂はそれ以降ホームベースに寄り、広田の球を打ちに行く。
しかし球の速さについていけず三振に終わる。1回の表を終えて
0−0。

 1回裏、比呂も速球をバシバシ放り込み、三振を次々にとる。1回
の裏を終わって0−0。

 明和一高野球部合宿所。ユニフォームの洗濯をしながら比呂の試合
をラジオでじっと聞いているひかりの姿。

 2回裏、打席に広田が立つ。広田の好投に闘志を燃やす比呂は力い
っぱい投げ込み広田を三球三振に取る。2回裏を終わって0−0。

 4回表、守道が打席に立つ。初球は空振りしたが、二球目はふっと
抜けるような感じになり、守道はジャストミートしてレフトスタンド
に放り込む。広田は肘をブラブラとふる。ホームインすると守道は比
呂に初球は速かったのに、二球目がちょっとと首をかしげる。

 チャンスと見て意気込む比呂だが、広田の繰り出すボールはまた元
のような豪速球で三振に倒れてしまう。比呂は「ぜんぜん落ちてねえ」
と困惑する。4回表を終了して1−0で千川高校リード。

 4回裏、打席に広田が立つ。比呂が投げた球を打ち返した広田だが、
衝撃が肘に走る。打球は周二が飛びついてアウトになる。肘をさする
広田の姿。

 5回裏、栄京打線はようやく比呂を捕まえ、連打で1点を返し、ベ
ンチは大いにわく。しかし監督は「騒ぐな!(初出場相手に)みっと
もない」と選手を一喝する。明和一高の合宿所ではひかりが洗濯物を
たたんでいたが、比呂が打たれて同点に追いつかれると作業の手が止
まる。5回裏を終えて1−1の同点。

 6回表に入ると、富士夫は松坂とオサムにウォームアップを命じる。
自分に出番などないと思っていたオサムは驚く。オサムがファールグ
ラウンドでアップをしていると、グラウンドから父親の声がする。父
親が「実はな」と話しかけるが、富士夫がオサムの代走を告げたため、
オサムは一塁へ行く。

 富士夫はヒットエンドランのサインを出す。竜太郎がサードゴロを
打つと、オサムは俊足を飛ばして二塁を回って三塁に走る。しかし一
塁から転送されたボールがわずかに早くアウトになってしまう。ベン
チに戻りオサムが「すいませんでした」と言うと、富士夫は「ナイス
ラン!」と言い、比呂たちも拍手をするので、オサムの口元が自然と
ほころぶ。6回表を終えて1−1。

 明和一高野球部合宿所。練習の合間に英雄がやってきてひかりに比
呂の試合のことを聞く。ひかりがラジオを差し出すと、ちょうど千川
高校に追加点が入ったところだったので、英雄はよしっと小さくガッ
ツポーズする。

 7回表攻撃中。富士夫が文雄を代打に送る。文雄はマウンド上の広
田を見ると一瞬怯むが、広田が投じる球をフルスイングする。結果は
三球三振に終わるが、ベンチに戻ると富士夫は「ナイススイング!」
と声をかける。7回表を終えて2−1で千川高校がリード。

 8回表、比呂の投げた球がファーストフライになる。この回からフ
ァーストに入った文雄の守備に不安を感じた比呂はサポートに入ろう
と一塁へ駆けて行く。
 文雄はジャンプして捕球するが比呂と接触してしまい、比呂は目を
打って倒れてしまう。驚いた春華が「国見くん、国見くん!」と呼び
かけるが、比呂は倒れたまま応えない。

*------------------------------------------------------------*
 (春華のN)私は国見くんの名前を何度も呼び続けました。
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寸  評  大会が始まり野球のシーンが増えてきましたが、ベースは前回と
変わらず比呂とひかりといった感じの内容に思えました。昔はチビで
頼りなかった比呂が日増しにかっこよくなっていく姿に気持ちが揺れ
るひかり。一方比呂もひかりにキスシーンを見られて気まずかったり
と見てて興味がわきます。
 一方で英雄と春華は比呂とひかりに比べると印象が薄くなる感は否
めません。特に英雄はもっとかっこよく描いてほしいですね。ひかり
が揺れる気持ちを懸命に抑えていることに何も気づいていないという
のはちょっとかっこ悪いかなと思います。

執 筆 者 ケン()

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2. 編集後記
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 このドラマは「甲子園」と「恋愛」の2つのテーマがあると思いますが、両
者の関連性が弱いかなという気がしています。『タッチ』というあだち充さん
の同テーマの別作品があります。こちらは兄の達也が野球をするのは亡くなっ
た弟の和也がヒロイン南を甲子園に連れて行く約束を代わりに果たそうという
思いからですが、それは不器用な達也の南への恋心の現われであったと思いま
す。今回のドラマ『H2』では比呂は淡々としすぎているので、春華と一緒に
甲子園に行くというのがどれくらいのものなのかがつかみにくく、どういう思
いで試合に臨んでいるのかもいまひとつ伝わってこない感があります。(ケン)

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発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv
url   :http://www.j-drama.tv/
ID  :MM3E195F16414CD 
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