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タイトル:Daily Drama Express 2005/02/10 優しい時間 (5)  2005/02/16


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2005/02/10 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル 優しい時間
局  名 フジテレビ系
放映日時 木曜22時
キャスト 湧井勇吉(寺尾聰)
 湧井めぐみ(大竹しのぶ)
 湧井拓郎(二宮和也)
 皆川梓 (長澤まさみ)
脚  本 倉本聰

あらすじ  皆川梓(長澤まさみ)は湧井拓郎(二宮和也)の「あの人は、俺
のオヤジだ」と言った一言が気になり拓郎の家の扉を叩き続ける。

 リリは(森上千絵)梓が家に戻らないことを心配し、湧井勇吉(寺
尾聰)に連絡をする。
 森の時計に梓のことを心配した九条朋子(余貴美子)がやってきた。
勇吉は梓が店を飛び出したことを話すと朋子は心配しなくても大丈夫
だと励ます。
 そして、音成(布施博)の話の話を切り出した。実は朋子も
300万音成に貸していた。
 その時、リリから電話が入る。梓が家に帰ってきたと連絡があり、
勇吉はホッとする。

 梓の家ではリリが梓に話かけるが梓は「寝る」といい自分の部屋に
入ってしまった。リリはリストカットしてた時のことを思い出し、梓
と話をしようとするが「眠いから寝かせて」と梓に断られてしまう。

 梓は拓郎との話を思い出していた。
 「あの人(勇吉)は俺がここにいることを知らない。ここにいるこ
とを言わないと約束してくれ」
 「わかった。約束する。何があったの?」
 「母さんを殺しちまった…」
 ---
 3年前、俺は車を運転していて、母さんは俺にあることを問い詰め
ていた。俺はハンドルを取り損ねて、母さんはそのまま死んでしまっ
た。外国にいた父さんは帰ってきて俺と口をきかなくなった。
 父さんが俺と口をきかない気持ち、俺はすごく理解出来るんだ…
 ---

 翌朝、「森の時計」ではいつもの朝を迎えていた。
 そこに見慣れない中年男(小日向文世)がやってくる。外は雪で凍
っていて、良く滑る。その男も滑って転び頭を打ってしまった。店に
入り席についた男の元へリリが注文を取りに行くと「私は、何故ここ
にいるんでしょう?」と逆に尋ねられた。男は転んで頭を打った時に
記憶を失ってしまったらしい。
 ミミ(高橋史子)は男のポケットなどの持ち物を調べたが、出てき
たのはお金、サラ金のポケットティッシュ、「K・T」というイニシ
ャルが入ったライターだけだった。
 男は勇吉に「もう少し、ここにいれば何か思い出すかもしれません。
もう少し居させてもらってもいいですか?」と言い、勇吉の入れたコ
ーヒーを飲み呑み始めた。

 その頃、梓はお店を休み部屋で拓郎が言った言葉を考えていた。
 そして、朋子の店「北時計」を訪れていた。
 梓は「ママはタクさんを知っているんですか?」拓郎の話を朋子に
聞いた。
 朋子は一瞬驚いたが、すぐに察し「あんたか。タクの家に入り込ん
でいる子は」といった。
 梓は、勇吉と拓郎の関係を知ったこと、けど口止めされたことを朋
子に話した。朋子は「あんた絶対にしゃべっちゃいけない。しゃべる
時は私かタクから勇さんにきちんと話をするから」と言った。
 梓は「マスターはどうしてタクちゃんのことを許せないんですか?
タクちゃんは息子でしょ?」ときいた。
 朋子は梓に話をした。
 ---
 湧井めぐみ(大竹しのぶ)は勇吉が単身赴任中、拓郎が暴走族に入
っていたことも勇吉には言わずに何もかもひとりで背負い込んでいた。
 めぐみが亡くなり、勇吉は初めてそのことを知り強いショックを受
けてしまった。その分、拓郎のことが許せなくなってしまった。
 「勇さんはメグのこともタクのことも家族を信じきっていたからね。
信じて仕事に打ち込んでたわけだから、だから、息子に裏切られたっ
て気持ちは強くショックとして残ったんだろうね」
 ---

 その夜、自殺した音成の通夜が行われた。勇吉や常連客達は葬儀に
参列していた。
 同じころ「森の時計」にはまだ記憶喪失の男がいた。リリ達が各ホ
テルにそれらしい泊り客がいないか問い合わせたが成果は全くなし。
 そこに田村(正名僕蔵)が入って来た。
 田村は「中村さん、音成がクビを吊ったメロン農家の納屋を潰すん
だって。」と話し始めると記憶喪失の男が「戻った…戻ってきた。記
憶が…」と言い出した。
 微かに思い出してきた記憶を頼りに思い出そうと頑張る。やがて男
は自分がサラ金で勤めていたこと、そして音成から取り立てをしてい
たことを思い出してきた。
 「長年勤めていた会社をリストラされ、サラ金に勤め始めた。取立
てをさせられているが、私には上手くできなくて。昨日、この町の音
成電気さんに取り立てにきたんですが、ご主人が自殺していて。ショ
ックでした。2〜3日前も来て音成さんにヒドイことを言いました。
けど、泣かれてしまって結局お金が取れず、帰って社長に怒鳴られま
した。それで昨日来たら…死なれていました。私、今日、お通夜に出
るつもりで富良野まで来たんです。」
 記憶を取り戻した男は慌てて店を飛び出し音成の通夜へ向かった。

 通夜を終え、勇吉と常連客達は森の時計に寄った。
 いつものように話を始めるが、どうしても暗い話になってしまう。
 「香典いくら包んだ?」と聞き始め、1万という人と「だったら先
に言ってくれればいいのに…」と怒り出す人もいる。
 そして、音成の話になった。以前、音成は東京からやってきた未亡
人・美可子(清水美砂)と勇吉の仲を取り持とうと言っていた。あれ
は音成の遺言だった気がする。と言い出した。
 「あ〜。あの時、お金貸してやればよかった。10万でも1万でも。
そうしたら今でも音成さんはココでバカやってたかもしれないな」

 その頃、夜の町を歩いていた梓に拓郎から電話が入る。
 拓郎は「あれからオヤジには会ったのか?本気でお店辞めるのか?
あずちゃん。オヤジが君に言ったこと、解ってやってくれ。」
 「ねぇ。タクちゃん、どうしてそんなにお父さんに優しくなれる
の?なのにどうして会おうとしないの?」
 拓郎は何も答えなかった。
 「今夜は冷えるから、暖かくして寝ろ。おやすみ」と言って拓郎は
電話を切ってしまった。

 常連客が帰った後、森の時計に音成の妻・春子(キムラ緑子)が訪
ねてきた。
 春子は夫がお世話になった礼を言い、勇吉が出した香典を返した。
その香典袋はとても分厚かった。
 「後で中をみてビックリ致しました。けどこれはお受け取りできま
せん。お気持ちだけ有難く頂戴いたします。主人が生前みなさまに失
礼なお願いをして歩いていたことを薄々気づいていました。でも音成
電気は倒産致しました。これ以上、みなさまにご迷惑はかけられませ
ん。お気持ちだけ有難く頂戴いたします。」と言い、春子は帰ってい
った。
 勇吉の手の中には香典だけが残った。

 勇吉がカウンターに戻ると、めぐみがいつもの席に座っていた。
 「いくら包んだの?ねぇ。いくら包んだの?借金の申し込みビシっ
と断ったから目覚めが悪くていっぱい包んだの?」
 「うるさいなぁ」
 「当ててみようか。あなたが今朝から何考えていたから。あなた、
あずちゃんが店に出ないから寂しくてしかたなかった。昨日言いすぎ
たからこっちから出かけて謝ろうか。1日中そんなことをイジイジ考
えていた」
 「お前は昔から俺の心を見抜くのが上手かった。俺は元々、お前の
言うような冷たい人間でもなんでもないんだ。そう見えるとした
ら。。。」
 めぐみは拓郎の作ったカップを手に持った。
 「そう見えるとしたら。。。」勇吉が振り向くとめぐみは居なかっ
た。

 店の外で物音がした。
 勇吉が外に出ると、店の木道で梓が雪かきをしていた。
 「今夜、また積もりそうだよ。マスター、昨日はごめんなさい。私
をもう一度このお店においてもらえませんか?」
 勇吉は梓と一緒に雪かきを始めた。


寸  評  拓郎は梓に話してしまいました。
 拓郎にとって梓とはどんな存在なんでしょうね?

 音成さんが亡くなり本当に勇吉は自分を責めているように思えまし
た。
 確かに、少しでもお金を貸してあげれば命を救うことが出来たかも
しれない。
 けど、それは勇吉のせいではないですよね。
 今回は何となくテーマが暗く感じました。

 さて。ドラマもそろそろ折り返し地点。
 勇吉と拓郎の間にも展開がありそうです。

執 筆 者 西脇()

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2. 編集後記
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 今回の3連休は「健康3連休」となりました。
 1日目:仕事の後、「ドラックストアーショー(?)」に行き、大量にサンプ
ルゲット。
 2日目:全身マッサージ110分
 3日目:はり治療の初体験
 体にいい事?してるハズなのに逆に疲れました…(西脇)

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