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タイトル:Daily Drama Express 2005/02/08 救命病棟24時 (5)  2005/02/14


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2005/02/08 (Tue) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.火曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 火曜日の連続ドラマ
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タイトル 救命病棟24時
局  名 フジ系
放映日時 火曜21時
キャスト 進藤一生(江口洋介)
 小島楓 (松島菜々子)
 寺泉隼人(仲村トオル)
 黒木春正(香川照之)
 大友葉月(MEGUMI)
 佐倉亮太(大泉洋)
 河野純介(川岡大次郎)
 河野和也(小栗旬)
 磯部望 (京野ことみ)
脚  本 福田靖

あらすじ  第5話「初めて分かった父の想い」

 地震発生後6日目。東都中央病院高度救命救急センターで小島楓 
(松島菜々子)の指導医だった進藤一生(江口洋介)は救命医として、
研修医河野純介(川岡大次郎)の弟で医大生和也(小栗旬)はボラン
ティアのリーダー、看護師資格を持つ聖陽小学校養護教諭の磯部望
(京野ことみ)は看護師として仕事を手伝っている。
 ICUでは楓の婚約者加賀裕樹(石黒賢)が意識を取り戻す。加賀は
震災で大動脈瘤損傷の重症を負って救命センターで手術を受けた。楓
が加賀の手をとり「どうなったってずっとそばにいる」と言う。

 ナースセンター。大友葉月(MEGUMI)が震災後福岡の実家に
連絡しようとしない望に連絡しなくてよいのかと言っている。進藤が
それを聞いている。

 望の住んでいた2階建てのコーポは半壊している。望の父武彦(渡
辺哲)が福岡から自動車で駆けつけるが望の姿はない。

 純介の父で河野医院院長の定雄(平田満)と看護師河原崎美江子
(深浦加奈子)は避難所で被災者たちの面倒をみている。避難所の食
糧が底をつく。避難所の食糧は代議士の寺泉隼人(仲村トオル)が被
災者たちから頼まれて調達係をしている。寺泉が秘書の青木と近くの
区役所に出かけると、うずたかく積まれた支援物資があるが、箱を開
けると賞味期限切れの弁当ばかりがある。寺泉は区役所の職員に食っ
てかかるが区役所は人手不足で避難所に運べない。そこへ新しい救援
物資を運んだトラックが届く。救援物資の一部を避難所に運んで欲し
いと運転手に言うが上司の許可なくして勝手なことができないと断ら
れる。寺泉が運転手に談判しているのを関西中央放送のビデオカメラ
がとらえたので、寺泉は「避難所の皆様のために水と食糧を調達して
いる所です」とすかさず作り笑顔で自分の貢献度をアピールする。

 救命センター。楓が加賀の父に裕樹の無事を報告している。進藤が
望に「心配していない親はいないぞ」と実家に連絡するよう勧める。

 避難所に磯部武彦が現れ、望の写真を被災者に見せて回るが誰も望
を知らない。寺泉が救援物資と放送局の記者(奥貫薫)を連れて現れ
る。「今必要なのは被災者の側に立った援助なんです」と熱弁をふる
う。少し熱のあった河野が突然倒れる。武彦の車で救命センターへ河
野を運ぶ。

 救命センター。河野は肺炎と脱水症状を起こしていた。河野の処置
は息子である純介と純介の指導医である楓が行うが、父を心配して初
療室に入ってきた和也を「いても役に立たないだろ」と純介は追い出
す。初療室を追い出された和也は怒って救命センターを出て行く。心
配した望が和也を追いかけると、車に乗り込もうとしていた武彦が望
を見つける。「生きとったんか」とホッとする武彦だが安堵感が今ま
で連絡をしなかった望に対する感情に一転し、いきなり望の頬をうつ。

 純介はベットが満床状態なので父を母敬子(山口美也子)が収容さ
れた静岡の病院に転院させると楓と進藤に申し出る。純介は身内だか
ら特別扱いはしたくない。
 純介は杓子定規に物を考え重症でない父にベットを占領させておく
のはことができない。
 娘千尋(福田麻由子)の様子を見にICUに寄った寺泉は医局長の黒
木春正(香川照之)に食糧不足、一般車両が道路規制により東京に入
れないので医療機器メーカーの修理の車が救命センターに来られない
ことなど苦情を申し立てる。パトカーでメーカーの車を病院まで先導
してほしいと頼む。寺泉は一国会議員の権限ではどうにもならないと
断る。
 ICUのベットで横たわる加賀は楓がいきいきと働く姿を見て目を細
めている。彼女が働く姿を見るのは初めてと看護師井坂千秋(田村た
がめ)に話す。
 河野に付き添っている美江子が進藤から和也がボランティアをして
いると聞いて驚く。美江子が知る和也はいつも無気力な若者。美江子
は進藤に和也は根は良い子だが優秀な兄純介と比べられるのが嫌でい
ろいろなことから逃げていると話している。河野が目を覚ます。

 階段ですれ違う和也と望。和也は親父とは1年ぐらいまともに会話
をしていないと望に言うと、望も私は父と2年口を利いていないと言
う。望は地震の後実家にまだ連絡していないこと、父は強引で(望の
気持ちを考えてくれない)父の顔を見たくないことを打ち明ける。和
也が望に父との間に何かあったのかを聞くと、望は医療ミスで患者を
死なせたこと、裁判で望は無罪になったが看護師を続けられずに辞め
たことを告白する。望の父は望が無罪であるなら看護師を続けろと責
めたのだった。

 ICUでは純介が父定雄に転院を勧めている。定雄は東京に残って医
療活動を続けたいと希望するが、純介は今度倒れたらただではすまな
い、年寄りの町医者がいても何もできないと口論になる。定雄は不安
な気持ちの被災者の話相手になるだけでも自分の存在価値はあると言
い張る。二人のやりとりを楓・進藤・和也が聞いている。
 定雄がボランティアのリーダーとして活躍している和也を誉めよう
とすると和也は無視して逃げて行ってしまう。

 医局。楓が純介の父親に対する態度をいさめている。純介は父親だ
からと言って特別扱いはしたくない気持ちがある。楓も自分は加賀を
特別扱いはしていない、しかし医者は違う気持ちで心配している。楓
は医者として構えることなく人間として向き合うことも大事、そうし
ないと患部だけを診て顔も心も目に入らない医者になってしまう、河
野の体のことを考えたら純介の言うことは正しいと思うと言う。楓は
父の気持ちを思いやり説得する方法を考えなさいと楓は純介に指導医
として宿題を出す。

 廊下の椅子に腰掛けている和也に進藤が話しかける。進藤は和也の
ボランティアとしての熱心さを評価している。進藤は和也に父親に素
っ気無い態度をとるのはどうしてかと尋ねる。和也は医者として完璧
な進藤には自分の気持ちはわからないと言う。
 患者を次々と助けていく進藤と自分のような落ちこぼれの医大生は
別世界の人間だと思っている。進藤は「救えなかった患者の方が多か
った。余裕なんてない。必死だった」と言い、「医者一人にできるこ
となんて限界がある。今だって手を出せない患者さんがいる。君の親
父さんだ。俺には救えない。救えるのは君だ。医者の言葉は聞かない
が家族の言葉は聞く」と説く。

 医局。和也が望に「もし俺の親父が地震で死んだら俺は泣くと思う」
と話す。

 廊下の公衆電話で望が災害伝言ダイヤルに電話をかける。「お前ど
こにおるとや」と言う父の声が流れる。

 武彦は自動車に積み込んできた野菜や鍋を使って避難所で炊き出し
を始める。
 老婦人が武彦が忘れた磯辺家の家族写真を渡す。武彦が娘は無事だ
ったと被災者たちに告げると被災者たちが自分のことのように喜んで
拍手する。武彦は感激して歓喜の涙を流す。

 災害用伝言ダイヤルのメッセージを聞き続ける望。伝言ダイヤルに
は何件もメッセージが寄せられ「看護師をしろなんて言わない」と言
う父の言葉もあった。望が救命センターの外に目をやると、炊き出し
をする父の姿があった。避難所の炊き出しを終えた武彦は救命センタ
ー前でも炊き出しを始めたらしい。メッセージを聞き終わった望は受
話器に向かって「ごめんなさい」と泣きじゃくりながら返信メッセー
ジを入れる。武彦の温かい炊き出しの雑炊を食べた病院の職員・患者
たちの顔が笑顔で緩んでいる。
 寺泉も雑炊を食べるが「飯運んで病人運んで何やってるんだ俺は」
と自嘲気味につぶやく。寺泉の救援活動を利用して国民に対してアピ
ールするという作戦はから回りしている。

 ICUで河野と美江子が雑炊を食べていると、和也が「ここで食って
いい?」と入ってくる。和也は父に母敬子が静岡の病院で寂しがって
いるから東京を離れて二人でゆっくりしろと勧める。そこへ純介が入
って来て避難所の人たちのことは兄弟で考えるので無理しないでと言
う。親父には長生きしてほしいと純介は優しい言葉をかける。
 武彦の車の中で、望と武彦が雑炊を食べている。父の娘を思う気持
ちを知り素直になった望は落ちついたら福岡に戻ると話す。武彦は望
を殴ったことを謝る。

 ICUで加賀と楓が雑炊を食べている。加賀は結婚式の夢を見たと話
す。楓が結婚式の最中に携帯で呼び出されウェディング姿でいなくな
り病院へ戻る夢。加賀は救命センターで働く楓の姿を見て、もう一度
将来のことを話し合い、楓が幸せになれる良い方法を考えようと提案
する。

 次の日。河野は九州へ帰る武彦の車で妻のいる静岡の病院へ搬送さ
れることになる。見送る純介に河野は頑張りすぎるなと声をかけ、和
也には無理して医者になることはない好きなことをやれと言う。美江
子は河野に付き添い、見送る進藤に「またいつかお会いしたいですね」
と声をかける。武彦は望に災害伝言ダイヤルは聞くなと話しかけてい
る。みっともない伝言を残したのを聞かれたくない様子だ。

 医局。黒木が楓に医療機器の修理の目途がつき「何があっても対応
できますよ」と報告している。

 ICU。加賀の容態が急変するが、誰も気付かない。


寸  評  親子関係は一度こじれると修復するのは難しいと思います。お互
いに「親だから(子どもだから)このくらいは分かってくれて当たり
前」という甘えが働くからです。親子間には、以心伝心という思いが
強いだけに、愛情をうまく伝えることができない、それゆえにすれ違
うことも多いようです。望の気持ちは望自身が口にしているのでわか
りやすいのですが、和也が父とすれちがってしまったのは美江子によ
ってしか説明されないので、和也自身の言葉で説明してほしかったな
と思います。脇役のドラマが中心になると、主人公の出番が少なくな
るのが寂しいです。今回、進藤は助っ人という立場なので仕方ないこ
となのでしょうか?さて、急変した加賀の容態が気になります。第6
話ではどんな展開が待っているのでしょう。

執 筆 者 たま(dorama_last@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 「87%」を見ていたら宇月院長(橋爪功)が江梨子(相川七瀬)に会いに行
った場面だけが写され、次の場面では黒木(本木雅弘)の元に行き麻酔科医と
して仕事をすることを承諾する気持ちになっていました。宇月院長はどうやっ
て江梨子を説得したのでしょうか?視聴者にとって説明してほしい部分がカッ
トされると欲求不満が残ります。最近再放送を見た「ビギナー」で堤真一と松
雪泰子のその後はどうなったのでしょうか?結婚したのかな?気になります。
視聴者の想像力に委ねるのはやめてほしいなと思います。
 蛇足ですが、朝ドラ「私の青空」で渡辺哲と深浦加奈子が父娘役をしていま
した。
 今回は絡みはありませんでしたね。「Mの悲劇」を私は見ていませんが長谷
川京子は水商売系のキャラクターが多い気がします。男性から見て頼りなげな
風情を持つ女性、でも実は強いといった役どころも似合うのではないかと思い
ます。(たま)

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発行元:ドラマ研究会
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