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タイトル:Daily Drama Express 2005/01/26 87% (3)  2005/02/03


===================================================== 発行部数   20 ==
                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2005/01/26 (Wed) ☆☆======================================================================

== 目次 ==============================================================
  1.水曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 水曜日の連続ドラマ
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タイトル 87%−私の5年生存率−
局  名 日本テレビ系
放映日時 水曜22時
キャスト 小谷晶子(夏川結衣)
 黒木陽平(本木雅弘)
 宇月寅蔵(橋爪功)
 宇月薫 (酒井若菜)
 杉山紘一郎(古田新太)
 剣崎護 (渡辺いっけい)
 寺田弓子(杉田かおる)
 小谷蒼太(川口翔平)
脚  本 秦建日子

あらすじ  「大切な息子のために絶対生きる」

 いつもと同じ朝・・・
 蒼太を起こして、朝食を作る。パンにかじりつく蒼太を晶子は見つ
める。
 視線に気づく蒼太に
 「そうそう、お母さん近々入院することになりそうだから・・・」
 「え?」
 「いや、たいした事じゃないんだけどね。人間ドッグみたいなもの。
この際徹底的に調べて悪いところがあれば、治しちゃいましょ・・・
みたいな・・・。」
 「ふ〜〜ん。昨日の男か?」
 「え!?」
 「黒木だよ。なんか関係あんの?」
 「あ〜、あれはただのお医者さん。」
 「何でただの医者が家にまでくるんだよ。」
 「・・・ねー!?」
 「ねー、じゃねーよ。まぁ別に母ちゃんの人生なんだからいいんだ
けど・・・」


 宇月医院に向かうバスの中で、先日がん保険に加入してもらった蒼
太と同級生の琴音の父親、川上勇介(今井雅之)と一緒になる。
 契約のお礼などを話しているうちに、川上が再検査であることを知
る。
 今から聖和医大へ、行く途中なのだそうだ。

 ー宇月医院ー

 診察券を出しながら薫(酒井若菜)に
 「昨日はどうも・・・」と晶子は挨拶する。
 「風邪ひきませんでしたか?」と薫は晶子の体を気遣いながら、診
察室へ通し、ふと昨日のことを思い出す。

 雨の中、陽平と晶子が話す中、陽平を探していた薫が現れる。
 「黒木先生、探してたんですよ。小谷さんの手術うちでも出来るこ
とになりました。」
 「え?」
 「全身麻酔に必要な生態情報モニターの付いた、最新装置一式、う
ちの医院長がリース契約しました。明日の午後に納品予定です。すべ
て聖和医大に入っているのと同じ機種です。最新型。使用麻酔薬もハ
イレンの新型を購入予定だそうです。」

 「ハイレン・・・」

 「同じ手術をするなら確かに最高の設備の病院の方がいいですよね。
だから黒木先生がよその病院に紹介状ばかり書いてるの、仕方ないと
思ってました。でも明日からは違いますから・・・・同じ設備なら患
者さんにとって何が一番大切なのか良く考えてください。」

 お互いを見つめる陽平と晶子。


 「黒木先生、手術することにしたんだっって?」

 ふと看護婦に声をかけられ我に返る薫。
 「これで良かったんだよね・・・」


 診察室では検査、入院、手術、術後のリハビリなどの説明を受けて
いるところだった。
 突然黙り込む陽平は
 「本当にぼくの手術でいいんですか?」と晶子に尋ねる。
 「あの・・お医者さんからそんなこと聞かれるとすごーく不安にな
るんですけど・・」

 「そうですよね・・・すみません。」とひたすら謝る陽平。

 「先生はもう少し患者を安心させるっていう事も考えた方がいいと
思います。」
 「すみません。」
 「私は・・・上手く言えないけど、たいていの人はちょっと良さげ
な事いうじゃないですか?前向きに・・とか、そのうち必ず・・とか、
善処します・・とか。でも私はそうじゃない先生を信頼したいと思い
ます。先生のとても正直なところを信頼する事にしました。だから、
助けてください。私の命を、助けてください。」

 「全力を尽くします。必ず助けます。」


 手術する事になりまとまったお金が必要だが、がん保険にも入院保
険にも入っていない晶子は途方にくれる。
 別れた夫に頼ってみては・・・と弓子に言われるがどうしてもそれ
だけは出来ない意地が晶子にはある。
 「蒼太を産むときに決めたの。絶対この男だけは頼らないっ
て・・・」

 そうは言ったもののどうしても捻出できない費用につい、別れた夫、
東に電話をかけてしまうが、やはり気が咎め、きってしう。


 その頃、川上家では会社に行かず帰ってくる勇介に驚く妻(高橋か
おり)がどうしたのかと聞くと、検査が長引いて仕事はやめたと話し
ていた。
 聖和医大では、杉山が勇介のCTの結果を見ていた。
 すい臓がんのステージ4、抗がん剤治療も、手術も難しい末期がん
だった。
 だが、勇介は手術を希望していた。

 宇月医院では新しい機材が納品されていた。
 黒木は4年前のことを思い出していた。

 夫に手術してもらいたいと希望する百合を他の医者たちは危険すぎ
ると反対していた。
 しかし、手術する事によって少しでも百合に病気と闘う気持ちが強
まれば・・と手術する覚悟が出来ていた。
 その時に交換条件として持ち出したのがハイレンという麻酔薬の使
用だった。


 お金の工面に四苦八苦している晶子のもとへ、元夫から電話が入っ
た。
 身勝手だった男からの電話に戸惑いながら話をする晶子。蒼太の様
子を聞いたり、今までの事を謝ってきたりと、あの頃より少し大人に
なっていた元夫に話を聞いてもらう気になった晶子は夜、会う事を約
束する。

 約束の場所で待っている晶子の元へ現れたのは見知らぬ女性だった。

 「あの・・・小谷晶子さんですか?」
 「はい・・・」
 「はじめまして、東の妻です。」  驚く晶子。

 「前々からあなたの事は彼から聞いていました。若い頃間違って子
供が出来てしまって、相手の女性が絶対あなたに迷惑をかけないから
産みたいってがんばったって・・・ごめんなさいね。主人は自分も行
くと言ってたんですが、こういう事ってけじめが大事だって思うんで
すね。晶子さんもいまさらあの人に会っても仕方ないと思います
し・・・なので、これ、書いてください。」

 そう言って差し出した物は、子供の認知を求めない。養育費は求め
ない。と言った念書だった。
 女はおもむろにかばんから封筒を出しながら、
 「その代わり・・・って言うのもなんですが、200万あります。
これがうちの精一杯です。夫は払う義務はないと言ったんです。あな
たははっきりと迷惑をかけないと明言したんですし・・・。でも、き
っとあなたにもいろいろ事情はおありでしょうし、いくら若気の至り
とはいえ、夫があなた一人に子供と言うハンデを背負わせてしまった
ことは事実ですし・・・だからこのお金はせめてもの私からの気持
ち・・・どうかこれで東とは連絡はとらないと約束してください。」

 言い終わらないうちから晶子は念書をびりびりと破り捨て、
 「こんな紙切れ一枚で私とあの子の何を決めつけようって言うんで
すか?誤解なさっているようですけど、私はただ彼に父親がいなくて
も息子はちゃんと立派に成長しているんだって事を、自慢したかった
だけです。・・・失礼します。」

 と、席を立ち去っていくが再び戻ってきて、
 「あと、それから、確かに彼との事は若気の至りだったなぁ・・・
失敗したなぁ・・って私も思ってます。でも、でも息子は、蒼太は私
のハンデなんかじゃありません。蒼太がいたからどんなに苦しくても
乗り越えてこれたし、蒼太がいたから、いつも笑っていられたし、蒼
太と、蒼太ともっとずっと一緒にいたいからだから生きていこう、絶
対生きるんだ・・そう思えるんです。生きる力っていうか、生きる勇
気っていうか、・・・そういうものを私は蒼太からもらってるんで
す。・・・さよなら・・・。」

 タクシーに乗って家路へと急ぎながら、元夫と会おうとした事を後
悔する晶子。
 ふと、メーターを見るとかなり料金が上がっていてびっくりして止
めてもらう。
 どの辺りかもわからずトボトボ歩きながら、さっきのやり取りを思
い出す。
 悔しさに涙が出てくる。
 「ふざけるな!ふざけるな!ふざけるな・・・ふざける
な・・・・。」

 ふと気づくと宇月医院の近くだった。ちょうど帰ろうとしていた陽
平と鉢合わせになり泣いていた事を見抜かれる。
 どうしたのかと聞く陽平に帰るところだと誤魔化し、送るという申
し出を断ろうとするが、結局送ってもらう事になる。

 タクシーに乗る二人
 「すみません・・本当に。」と晶子。
 「あの・・・もう少し自分の体のことを考えてください。無駄な事
に体力は使わない。」
 「・・・・」

 「どうして泣いてたんですか?」
 「は?」
 「何があったんですか?」
 「そんな風にストレートに聞かないで下さい。」
 「すみません。」
 「普通こういうときは何か別のことを話すものです。」
 「はぁ・・そうですか。じゃ、乳がんの話をしましょう。」
 「乳がんの話もいやです。明日から治療に入るのに少しでも忘れた
いじゃないですか。」
 「・・・すみません。」

 「もう、先生すみませんばっかり。」

 二人の間に信頼と少しの和やかなムードが漂う。
 「明日から一緒にがんばりましょう」と励まされ、家へと帰った。

 次の日、予約の時間よりも早く病院にやってきた晶子に
 「もしかして昨日はあまり眠れませんでしたか?」と陽平は話しか
ける。
 「ええ・・なんだか緊張しちゃって。」
 「そりゃ良かった。適度な緊張は生きる意欲への現れです。そして
すべての病の一番の特効薬はその生きる意欲です。」

 ぷぷっとふきだす晶子に陽平が
 「どうしました?」
 「いえ、初めて普通に励ましてもらったな・・・と思って、ちょっ
ぴり気が楽になりました」


 診察が終わり、帰るところにきらきら生保の所長剣崎(渡辺いっけ
い)から電話が入る。
 「もしもし、今、川上勇介さんの奥様がいらっしゃって、あなたを
訴えるといってます」
 「は!?」

 話の見えない晶子に剣崎は、がん保険契約時に加入後3ヶ月間は保
障はないという事を説明したかと問いただされる。
 川上の妻が電話を変わり、
 「あなた、万が一主人ががんになったら保険金は支払われるのかっ
て聞いたら、はい大丈夫って言いましたよね。会社が支払わないって
言うなら、あなたが責任をもって払ってください」と怒鳴りつけられ
た。

 宇月医院を飛び出す晶子。

     第4話へ・・・


寸  評  少しづつですが、陽平と晶子の間に信頼感以上のものが生まれて
きているような気がします。
 元夫の声を聞いたときは誰が現れるのか期待してしまいましたが、
奥さんをよこすとは・・・・
 言いたい放題言われたあとに、晶子が返す言葉・・・圧巻でしたね。
 でも、のほほんと毎日を暮らしている私には、胸が痛みました。息
子達よ・・・怒ってばかりでごめんね。
 最近笑ってるかな?なんて考えてしまいました。
 あと、前回の執筆で誤りがありました。江梨子の字が間違っていた
事と、看護婦だと思っていましたが、お医者様だったんですね。
 訂正してお詫び申し上げます。

執 筆 者 タッキー(futagochan2525@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 めっきり寒くなってきましたね。実は先日、日本海のほうへカニを食べに行
ってきました。
 毎年この時期に両親と一緒に行くのが恒例となっています。
 雪の方はぎりぎり 大丈夫でした。カニってなんであんなに美味しいんでし
ょうね。
 ああ、また行きたいなぁ・・・。(タッキー)

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