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タイトル:Daily Drama Express 2005/01/23 Mの悲劇 (2)  2005/01/30


===================================================== 発行部数   20 ==
                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2005/mm/nn (Sun) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.日曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 日曜日の連続ドラマ
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タイトル Mの悲劇
局  名 TBS系
放映日時 日曜21時
キャスト 安藤衛 (稲垣吾郎)
 相原美沙(長谷川京子)
 久保明 (佐々木蔵之介)
 島谷有紀(岡本綾)
 下柳晃一(成宮寛貴)
 中西瞳 (吉岡美穂)
 安藤愛子(浅見れいな)
 安藤礼子(吉行和子)
 島谷専務(伊武雅刀)
脚  本 橋本裕志

あらすじ  Episode 2

 −− 人生、どこに落とし穴があるかわからない。だから、用心し
て生きてきた。
    でも、あの日を境に、ボクの人生は変わってしまった。
    彼女と出会ってから、仕事で失敗し、恋人とも亀裂が生じた。

    彼女は不可解な言葉を残して消えた。
    彼女を追い掛けると、新たな悲劇が襲った。

    ようやく、恋人との関係を修復した頃、彼女はまた現れた。

    あなたに会ってから、ボクの人生は変わった。


 島谷有紀(岡本綾)は、安藤衛(稲垣吾郎)の部屋で、ワインのお
つまみの用意をすると、思い切って引っ越してこようかな?と言う。
 父・島谷専務(伊武雅刀)が反対しているが、有紀には甘いから、
と言う。

 その時、相原美沙(長谷川京子)から衛に電話。
 衛は電話には出ず、出なくていいのか問う有紀に、仕事の電話だか
ら、後からかけ直す、と答える。
 衛を信じていいのか問う有紀に、自分には有紀しかいないと答える
衛。


 朝、出勤してきた島谷専務に、待ちかまえていた衛が、有紀のこと
でと切り出すと、
 「許した覚えはないからな」と島谷専務。

 衛は部下を前に、これから挽回する、と挨拶。

 久保明(佐々木蔵之介)が衛に、大きな契約を取ればいいと言う。
そして、新しいマンションの資料を渡す。

 その時、美沙から会社に衛宛の電話が入る。衛は電話を取った女子
社員に、「いないと言って」と頼む。

 すると、今度はFAXが届く。白いバラのピアスを見付けて、と写
真も載っている。

 久保は一緒に会社の玄関へと向かう衛に、会社のことで逆恨みして
いる人物かもしれないので用心するよう言う。

 受付で、法人営業部の衛を訪ねる女の声。
 衛が振り向くと、美沙。

 衛は慌てて美沙の袖を引っ張り、外へ行こう、と言う。
 心配して一緒に行こうかと言う明を衛は大丈夫だから、と断る。

 美沙はどうして電話に出てくれないのか、と聞く。
 衛は忙しかったし、ヤクザのような男にも、美沙のことで脅された
から、と言い訳。
 美沙は、自分のことをそんな風に思っているのか?借金があって、
朝晩取り立てに来る。自分の相談に乗ってくれるって、言ってくれた
のでは?と美沙。
 衛は、安全な住居を探すくらいならできる、と言う。

 美沙はそうしてくれればいい。ところでピアスはどうしたのかと問
う。
 衛は、この間の海で見ていたのでは?と切り出すが、美沙の反応は
鈍い。
 衛は、それならなぜあそこにいたのかと問う。

 美沙は、あそこは亡くなった恋人との想い出の海、と言う。
 衛はピアスは探しておく。その代わり、美沙から電話を掛けてきた
り、会社に訪ねて来たりしないでくれ。連絡は衛の方からするという
と、お茶代を机の上に置く。

 「まるで心にカギを掛けているみたいですね」と美沙。
 「この前も言ったでしょ。自分の身は自分で守るしかないって」と
衛。


 マンションの説明は、衛の実体験も交えたため、好感触。

 そこを後にして、美沙からのFAXを見ながら衛が歩いていると、
FAXは風邪にとばされてしまい、歩いていた若い女性に拾われる。
 女性はじっくりとFAXを読んだ後、FAXに入っていたピアスと
同じ商品を自分の店で扱っている、と言う。

 衛が店に行くと、今日は品切れで、明日入荷するとその店員。
 衛は勢い込んで予約する。


 衛は島谷専務に、新しい契約が取れそうだと報告する。
 島谷専務の顔が明るくなる。


 衛がマンションへ行くと、有紀が来ていて、友達も来ていると言う。
 なんと友達として立ち上がった女性は美沙。
 「初めまして」と挨拶する美沙。

 有紀がお茶を入れに行くと、美沙は部屋を見せて欲しいという。
 美沙はこのマンションに下見に来ていると有紀に言っていた。

 衛は美沙を寝室に案内し、どういうことなのだと問う。
 「もうわたしたち、出会ってしまったんですから」と美沙。
 早く帰ってくれと言う衛に、ピアスを探さないと、と美沙。
 衛は、自分が探しておくからと言って、美沙を外へ出す。

 美沙がいなくなると、有紀は今度の土曜日、衛の母・安藤礼子(吉
行和子)の見舞いに行きたいという。
 二つ返事でOKする衛。


 土曜日、衛は美沙と一緒に礼子の病院へと、海岸沿いの道を歩いて
いる。
 すると衛は、まさに海に入ろうとする美沙を見掛け、慌てて追い掛
ける。

 振り向いた美沙は、「ピアス、捨てたんですね」と言うと、そのま
ま海に沈んでしまう。
 衛も急いで海へと飛び込み、美沙を捜すと、美沙は衛の肩に手を掛
ける。
 恐怖に震える衛。


 −*−*−*−

 衛は飛び起きる。
 悪夢だった。

 衛は白いバラのピアスを購入すると、すぐ美沙にピアスが見つかっ
たと報告。郵送するから住所を教えてくれと言うが、美沙は大事なも
のなので、直接受け取りたいという。


 待ち合わせ場所の水族館は、美沙が恋人から白いバラのピアスを貰
った想い出の場所。

 衛がピアスを渡すと、美沙は喜ぶ。
 衛は、価格別に物件をピックアップして、担当者には話を通してお
いた、とリストを渡し、これでもう、2人の関係は無い、と言う。

 「なんでそんなこと、言うのですか?近いうちに、きっと会います
よ」と美沙。


 先日、マンションの商談で好感触だったお客様が、険しい顔で衛の
前に座る。
 破談だと、内ポケットからビラを取り出す。
 『凶悪警備会社に注意!!
 警備会社に凶悪犯がいれば、どんな安全なシステムも飾りでしかな
い。
 JTSプロジェクト開発課長・安藤衛 は、傷害と痴漢の容疑で警
察に留置された前科を隠して今なお営業活動を続ける危険人物である』

 衛は凶悪ではない!!と反論するが、相手は、「警察に留置された
ことは事実ですよね」と言い、席を立ってしまう。

 後を追った衛の携帯が鳴る。
 明からで、すぐ会社に戻れ、と言う。


 衛が会社に戻ると、会社中に衛を誹謗するFAXが届いているとい
う。
 どういうことか聞きたがる課員達。
 そこに明が来て、島谷専務が呼んでいると、衛を引っ張る。

 衛は島谷専務に、挽回するよう言うが、島谷専務は、すでに10社
から契約を打ち切られている。衛が動くほど状況は悪くなるので、何
もするな、と言う。


 美沙は先日立っていた埠頭へ行くと、手に持っていた白いバラの花
束を海に投げ込む。


 夜、明はやはり衛に恨みを持つ者の嫌がらせではないか。特に美沙
と出会ってからすべてがおかしくなった。美沙には気を付けるように
言う。
 衛も同感。


 マンションの一室で、美沙はお金を受け取る。
 お金を渡した女性は、衛は何者か聞く。
 そのうちわかる、と美沙。

 そのお金を渡した女性は、ピアスを商っていた店の店員だった。


 失意の衛が歩いていると、追い掛けてくる男。
 衛は必死に走ると、倉庫のようなところに逃げ込み、つっかい棒を
する。

 だが、男が扉を揺らし、勢いで衛は、棚にあった液をこぼしてしま
う。

 扉の間に隙間があくと、男は、「あの女をどこにやった」と聞き、
火のついたタバコを投げ入れる。
 たちまちタバコの火は衛がこぼした液に引火し、火の海になる。
 とっさに衛はコートを脱ぐと、消化する。

 その時、後ろのシャッターが開き、警察官が何人か入ってくる。
 「助かりました」と衛が警察官に駆け寄ると、警察官は衛の手に手
錠を掛け、不法侵入と放火の現行犯で逮捕、と告げる。

 衛がいくら自分が被害者だと叫んでも、取り合ってくれない。


 会社では、島谷専務が、痴漢に傷害、不法侵入に放火では、もうか
ばいきれない、と言い、『常駐警備部常駐警備課』への辞令を渡す。
 自分は無実だ。それに営業職入社の自分がなんで現場に!!と衛が
抗議しても、島谷専務に聞いては貰えない。
 それどころか、クビになっても文句は言えない。そしてしみじみと
した声で、現場勤務は大切な経験だ。自分も長年現場にいて、安全と
はどういうねのか、学んだ。衛も一から出直すように、と島谷専務。

 衛は荷物をまとめる。誰も声を掛けない。

 衛は常駐警備課で、制服を受け取る。
 衛の指導に、下柳晃一(成宮寛貴)が付く。
 「この前はどうも」と下柳に言われて、ポカンとする衛。
 「ならいいです」と下柳。

 衛の後任の課長は明。
 社の信頼回復に努めると明が挨拶すると、課員達から拍手で迎えら
れる。

 退社してくる有紀を待ち伏せしている下柳。
 有紀に、衛のことは忘れた方がいいと言う下柳。
 「どういうつもりで言ってるの?」と有紀。
 「お前のことが心配で言ってるんだよ」と下柳。

 無視していこうとする有紀に、「あの人、他にも女がいるんだよ」
と下柳。


 失意の衛が、部屋でボーっと座っていると、チャイムが鳴り、有紀
が来る。
 有紀は落ち込んでいる衛のために、カレーを作りに来た。島谷専務
に頼んで、絶対元の場所に戻させる、と言う。

 カレーを作ろうとした有紀は、ルーを買い忘れたと言う。
 衛は、「いつものでいいんだろ」と確かめると、買いに出かける。

 その隙に家捜しする有紀。

 すると電話が鳴り、留守電に吹き込まれる女の声。
 先日、衛が買ったピアスと同様の製品に不良品があったので、衛が
買った物は大丈夫か、との問い合わせ。
 有紀は受話器を取る。

 その電話をかけていたのは美沙。


 衛が帰ってくると、ドアのカギが開いている。
 中へはいると、有紀の姿はなく、電話機の隣に、メモが置かれてい
た。
 『明日のお母さんのお見舞いには行けません。衛とのこと、もう一
度考え直させて下さい。さよなら。有紀』


 美沙が街を歩いていると、先日、衛を襲った男が、「どこに隠れて
いた?」と声を掛けてくる。
 美沙は、「遅くなりました」と言うと、男にお金を渡す。
 男は金を受け取ると、「期日は守れよ。その顔に傷つけたくないん
だから」と言う。


 美沙はベッドに寝転がって、また恋人のビデオを見ている。


 電気も点けない部屋に座り込んだ衛は、有紀に電話するが、携帯は
通じない。


 衛が海岸沿いの道を歩いていると、海の底を探す美沙。
 駆け付けた衛が美沙を引き留めると、「どうしても見つからないん
です」と泣いている美沙。

 衛は、「無理だよ」と言うと、続けて「見ていたんだね」とつぶや
き、波が打ち寄せる汀に土下座して詫びる。波が衛の顔を洗う。

 ホテルのツインルームで、バスローブに着替えた衛と美沙。

 衛が謝り、自分が恥ずかしいと言う。
 「もういいんです」と美沙は答え、定期入れに差した恋人の写真を
見せる。

 衛の携帯が鳴る。
 妹・安藤愛子(浅見れいな)からで、礼子の検査結果が良くなくて、
近々手術することになったと言うこと。

 服をまとめ、バスルームへ行く衛に、美沙が問う。
 衛は、愛子から聞いたことを答える。

 衛がバスルームに消えると、美沙は衛がベッドの上に置いたままに
した携帯を手に取る。

 衛が服を着替え終わった頃、美沙がバスルームを開け、有紀の代わ
りをするという。


 衛は、美沙を婚約者として礼子に紹介。
 礼子はこんなきれいな人が婚約者だなんて、と喜ぶ。

 美沙が語る、衛と付き合うようきっかけになったエピソードは、有
紀の時、そのまま。

 衛は1人、飲み物を買ってくると病室を出る。


 礼子が入院する病院に駆け付けると、衛からの携帯メールを開く有
紀。
 『母の容態が悪化した。とにかく来て欲しい。励ましてやって欲し
い。病室は507号室。衛』

 有紀が507号室を覗くと、美沙が礼子に衛と結婚すると話してい
る。ピアスも衛に買って貰ったという。
 有紀はそれを聞くと、部屋へは入らず、きびすを返す。

 美沙が花束を手にすると、愛子が花瓶に活けに、給湯室へ行く。

 美沙は礼子に、衛のカードを預かっているという。
 礼子は用心深い衛が、そんなに美沙のことを信頼しているのだと喜
び、暗証番号は自分の誕生日と教える。それは、衛が礼子の誕生日を
忘れないようにするため、というエピソードを添えて。

 美沙は、給湯室にいる愛子に、礼子の誕生日を聞く。プレゼントし
たいものがあるから、と。  

 ロビーに座っている衛が顔を上げると、有紀が歩いている。
 衛が驚いて声を掛けると、「あのピアス、美沙さんに買ってあげた
んですね」と有紀。
 そして婚約指輪を外すと、衛に投げつけ、「あなたは最低の人間で
すね」と言い、言ってしまう。
 指輪を拾う衛。

 衛が病室に戻ると、愛子が礼子は寝てしまい、美沙は買い物に出か
けたという。

 美沙の戻りは遅い。
 愛子は衛に捜しに行ったら?と言う。
 出かけようとする衛に愛子は、入院費、月末に払い込みだから、と
頼む。

 衛が財布を見ると、キャッシュカードが無い。


 美沙は、衛のキャッシュカード3枚を手に、タクシーに乗っている。
 そして、ATMで暗証番号を打ち込み、次々と現金を引き出してい
く。


 タクシーに乗った衛は、携帯でキャッシュカードの紛失を伝え、残
高を調べて貰う。
 残高はゼロ円。

 衛は美沙に電話し、1千百万円引き出したのは美沙だろう。これは
犯罪だ、と言う。

 美沙は、自分がやっという証拠があるのか?また、自分がやったと
して、自分を見つけ出せるのか?どこに住んでいるのかも知らないの
に、と言う。

 なぜ、こんなことを!?と問う衛に、衛のすべてを奪うことに決め
たのだ、と美沙。
 「心のカギ、ゆるめちゃったんですね」と付け足す美沙。

 茫然自失で地面に突っ伏す衛。


寸  評  あんなに用心深く生きてきたのに、遂に預金を全部巻き上げられ
てしまった衛。
 でも、なんで病身の母親とはいえ、暗証番号の大きなヒントを言っ
てしまったのでしょうか。しかも、キャッシュカード3枚とも同一の
暗証番号とは、どこが用心深く、安全を第一に考えて生きている人な
のでしょう。

 また、夢落ちが毎回入るので、実はこの預金を巻き上げられたのも
夢かも.....という気持ちがぬぐい去れません。

 毎回、どんどん美沙を嫌いになります。
 それにもまして、衛のアホさ加減に腹が立ってきます。
 また、下柳の存在も不気味です。
 あと、実は明が情報をリークしている、ということも考えられます
よね。先週からちょっと怪しいと思っていたのですが、今週、衛を追
い落として衛の後釜に座ったと言うことは、最大に得したわけですよ
ね。

 衛は財布の中の現金しかなく、どう生きていくのでしょうか。
 クレジットカードで決済できるところだけで食材を調達すれば、ど
うにかなるかもしれませんね。あるいは、衛ほどなのですから、定期
預金があって借り越せるとか、キャッシュカードを持ち歩いていない
銀行もあるとか。

執 筆 者 鈴木(sumire_@anet.ne.jp)

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2. 編集後記
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 この時間枠のドラマは、最近はホームドラマものと、ミステリーや若向きの
ドラマとを交互にやっているようですよね。
 個人的には、この『Mの悲劇』は、好きな方です。
 でも、日曜日の夜を家族団らんで過ごして、明日からの一週間に備える、と
いう気分からすれば、ホームドラマ系の時の方がいいのでは、と思います。こ
のドラマでは、次回がドキドキと気になって仕方がないと思うのです。

 ところで、サラリーマン姿の吾郎を見ていると、何年か前のこの枠の、『ヨ
イショの男』を思い出してしまいます。でも、それよりも、ミステリーの中の
吾郎の方が、生き生きとしているように見えます(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv
url   :http://www.j-drama.tv/
ID  :MM3E195F16414CD 
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