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タイトル:Daily Drama Express 2005/01/18 救命病棟24時 (2)  2005/01/23


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2005/01/18 (Tue) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.火曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 火曜日の連続ドラマ
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タイトル 救命病棟24時
局  名 フジ系
放映日時 火曜21時
キャスト 進藤一生(江口洋介)
 小島楓 (松島菜々子)
 寺泉隼人(仲村トオル)
 黒木春正(香川照之)
 大友葉月(MEGUMI)
 佐倉亮太(大泉洋)
 河野純介(川岡大次郎)
 河野和也(小栗旬)
 磯部望 (京野ことみ)
脚  本 福田靖

あらすじ  第2話「ひとりでも多くの命を!」
 1月11日午前4時15分東京23区を中心に大地震が襲う。国際人
道支援医師団に参加していた進藤一生(江口洋介)は一時帰国してい
た。進藤と小島楓(松嶋菜々子)は医療シンポジウムで偶然再会する。
楓が救命医を辞めるつもりだと言うので、進藤は楓の相談にのるため
に、楓の勤める東都中央病院高度救命救急センターへタクシーで向か
っていた。進藤はタクシーの中で被災する。地震による被害で建物は
倒壊し、都市機能が麻痺している。

 河野家(河野医院併設、楓と同じ救命救急センターで働く研修医河
野純介(川岡大次郎)の実家)では台所で弟和也(小栗旬)が母敬子
(山口美也子)を探すが見つからない。河野医院看護師の河原崎美江
子(深浦加奈子)が敬子は買い物に出かけたのではないかと言う。 

 救命センターでは、機材・薬剤・書類が散乱し混乱が起きている。
楓が自殺未遂患者18歳女性小久保(井上真央)の処置を終える。ICU
では、喘息発作のしょうご(7歳)が苦しそうに呼吸している。

 進藤は東京の街で救助活動に当っている。倒壊した建物の中から救
助した男性が血を吐く。進藤は男性を近くの河野医院に搬送する。

 河野医院では負傷者が押し寄せている。待合室に入りきれず、外で
順番を待つ者もいる。

 救命センター。医局長黒木春正(香川照之)が大声を張り上げて患
者とスタッフの安否確認をする。黒木が病院は自家発電で動いている
ので心配しないようにと言う。黒木は「こういう場合はまず落ち着く
んです」と言うが、黒木自身気が張って冷静でない様子。

 河野医院。進藤が診察室に入ると、院長河野定雄(平田満)と看護
師美江子が怪我をした男性の処置をしている。進藤は国際人道支援団
の医師の証明書を見せる。進藤が負傷者は優先順位をつけて治療を行
おうと提案する。トリアージ(※災害などで多数の傷病者が発生した
とき、緊急性、けがや病気の程度に応じて傷病者をえらび、治療の優
先順位をきめること)をして助かる見込みのある重症患者から診よう
と言うのだ。河野と美江子は進藤の提案に俄かに賛同できない様子。
河野医院(内科・小児科)は町医者で地域に密着した医療を行ってい
る。助けを求めにきた人を無下に追い返すことに心情的に賛成しかね
るのだ。
 余震が起きて収まる。進藤が「考え方を変えて下さい。今は助かる
可能性の低い患者に費やす時間を可能性の高い患者に使うべきです。
できるだけ多くの人を救うんです」と河野と美江子を説得する。

 救命センター。医局では救命医日比谷学(小市慢太郎)が電話をか
けるがつながらない。研修医河野純介がテレビをつけるが映らない。
楓はセンターの外に出て恋人加賀裕樹(石黒賢)の携帯に電話するが
応答がない。

 河野医院待合室。進藤がトリアージを始め軽症の患者を外へ出す。
板に載せられた中年女性かよが運ばれて来る。進藤が容態を診るが助
かる見込みがないと判断して処置を行わない。進藤のやり方に批難が
集まる。進藤は美江子にトリアージを任せる。
 進藤は患者が勝手に入れないように河野医院の玄関内鍵を閉める。

 東京の街中を代議士の寺泉隼人(仲村トオル)が秘書の青木と歩い
ている。
 街には帰宅困難者が大勢いる。寺泉は娘千尋(福田麻由子)の安否
を心配している。

 河野医院。進藤が負傷者の応急処置を始める。

 福岡県博多のラーメン屋(聖陽小学校養護教諭磯部望(京野ことみ)
の実家)で両親(渡辺哲と筒井真理子)がテレビニュースで東京23区
を中心にマグニチュード7.3の地震が起きたことを知る。望の父が
災害用伝言ダイヤルに電話する。

 私立聖陽小学校保健室。養護教諭の磯部望が気付き気を失って倒れ
ている寺泉千尋を見つける。千尋は代議士寺泉の娘で、地震の前に具
合が悪いと言って保健室のベットに寝ていた。

 寺泉が自宅に戻り娘千尋を探す。妻香織(渡辺典子)が冷蔵庫の下
敷きになっているのを発見して助け出す。香織は右足を負傷している。
香織は望から連絡を受けて小学校に千尋を迎えに行こうとしていた時
に被災した。香織は自分にかまわず小学校に残っている千尋を助けに
行ってと言うが、寺泉は香織を見捨てていくことができず苦りきった
表情で香織を連れて行く。寺泉と香織の夫婦仲はうまくいっておらず、
寺泉は千尋の方が心配なのだが、妻を見捨てるわけにもいかず苦渋の
表情を見せる。

 東都中央病院玄関前ではトリアージセンターが設置された。しかし
救命センターに運ばれてくるのはなぜか軽症の患者ばかり。病院内は
暖房が利かずスタッフは上着を着込んで寒さをしのいでいる。看護師
井坂千秋(田村たがめ)からトイレの水が流れないとの報告。屋上の
給水タンクに被害が出たようだ。

 日比谷は「俺帰らせてもらいます。患者が来たってCTもMRも使えな
いんだから大した治療できないでしょ」と申し出る。純介が「それで
も医者ですか」と批難する。
 日比谷は医師であることより自分の家族のことを優先させたいと言
う。看護師大友葉月(MEGUMI)も家族の安否が気になるので帰
りたいと言う。二人の言葉に連鎖反応がおきスタッフが次々と帰宅し
て行く。

 東京の街中。寺泉が負傷した香織を病院に連れて行くためおんぶし
て歩いている。
 香織は寺泉に自分の父が代議士でなくても結婚したかと問う。香織
は千尋の保健室通いは帰宅したくないため、夫婦仲が冷え切っている
のを千尋が子どもながらに感じたためではないか?と香織は言う。寺
泉が千尋は秘書の青木が探すので心配ないと言う。

 河野医院の前で美江子が集まった患者達に今は緊急性の高い患者し
か診療できないと説明し、被災者から批難されている。被災者たちの
罵倒や怒声があたりに響いている。先程進藤に診てもらえなかったか
よが死ぬ。寺泉が河野医院の前を通りかかる。
 寺泉は強引に診察室に入り進藤に自分が代議士であることを説明し
妻を先に見てくれたらお礼をすると言うが、進藤は応じない。寺泉は
進藤に「助けを求めてきている患者がいるのにドアに鍵をかけて見殺
しにする医者がいたとはな」と皮肉まじりに責める。
 寺泉は進藤が自分の訴えに耳を貸さないことに激怒し、河野医院前
で待つ患者たちに
 「ここの医者はダメです。皆さん他の病院へ連れて行った方がいい」
歩ける人は自分と共に他の病院へ行こうと誘う。
 進藤が病院から出て来て寺泉にここで治療をするのは限界があり早
く患者を設備の整った病院へ移したいので、ヘリコプターまたは自衛
隊を出動させてほしいと頼む。
 寺泉は自衛隊の出動は知事の権限だと突っぱねる。進藤は「見捨て
る気か?」と食い下がるが、寺泉は自分の仕事は国を救うことで怪我
人を救うのは君たち医者の仕事だろと香織を背負って去って行く。

 美江子が蘇生できるかもしれない患者を追い返すことを自分はでき
ないと言い泣き出す。進藤が美江子の代わりに患者たちのトリアージ
を始める。進藤の非情な態度に怒りを抑えることのできない一人の男
性北島が進藤の胸倉をつかむ。進藤は「殴りたければ殴ってください」
と言うが進藤の目に一粒の涙がある。進藤は「私はこのやり方を変え
ません。一人でも多くの人を助けるにはこのやり方しかありません」
と言う。
 北島は殴るのを止めるが「俺たちはここで『待ってろ』と言うのか」
と怒りの矛先をどこに向けてよいかわからない。進藤が「動けるのな
ら助けに行ってください。河野先生の奥さんも行方がわからない」と
言う。河野は「医者になってこんなに辛いと思ったことはない。30年
も連れ添った女房を見捨てなきゃならない。助けてやれなかった人に
は後で俺が土下座して回るから進藤先生の言うことを聞いてくれ」と
頼む。進藤が「今はみんなが被災者なんです」と言う。かよの夫が進
藤の言葉に賛同する。被災者たちの中で動ける者が立ち上がり、河野
の妻や被災している者を捜しに出かける。

 救命センター。ICUでは楓がしょうごのそばに付き添っている。し
ょうごは両親の安否を気にしている。楓はしょうごに大丈夫だと声を
かける。楓はセンターの外へ出て加賀の携帯に電話するが留守番電話。
「裕樹、私は無事だから。裕樹は?お願い声聞かせて」とメッセージ
を残す。楓は加賀の安否が気になり、暗闇に吸い込まれるように歩き
出す。負傷者を乗せた1台の車が近付いてくる。

 楓は負傷者の若い男性を処置室に運ぶ。男性は進藤が河野医院で処
置した患者だ。
 負傷者の妹がカトレア記念病院に運んだが病院内に負傷者があふれ
パニック状態で診てもらえなかったと説明する。男性は純介の知り合
いの深沢進也。楓が深沢を開腹するとサテンスキー(先が丸くなった
はさみ)が見つかる。深沢の処置をした医者が器具を体内に置き忘れ
た訳ではなく、非常時の応急処置としてサテンスキーで血管を挟み止
血したようだ。純介が父である河野医師の処置ではないと言う。楓が
深沢に添えられていた医師の処置メモを確認するとそこには進藤のサ
インがあった。

 婦長須藤昌代(鷲尾真知子)の指示で救命センター屋上の給水タン
クを修理に来た看護師佐倉亮太(大泉洋)が屋上に上がると、東京の
街は火の海。誰もいない医局のテレビは震度6強と伝えている。深沢
の処置をする楓は「私はここに残ります。今ここを離れたら救命医に
なった意味がありません」と気持ちを決める。
 黒木が「これから患者さんがどっと押し寄せてきますよ」と言うと
楓は黙ってうなずく。

 河野医院。進藤と河野が患者の処置をしている。


寸  評  不慮の災害・事故・病気に遭遇した時に現実をありのままに受け
止め、その中で自分の力を最大限に発揮していくことの難しさと必要
性を感じました。人を助けるために医師になったのに、最愛の人を助
けに行くことが出来ないのは身を切られるような思いであると思いま
す。医師としての使命を優先させるのか、それとも家族を優先するの
か、非常時には限られた時間・薬剤を最大限効率良く使っていく判断
が求められ目の前で患者を見殺しにせざるを得ないことがあることな
ど考えさせられることが多かった第2話でした。

執 筆 者 たま(dorama_last@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 新しいドラマは、どれも面白そうでどれを見ようかを迷っています。「87%」
は女性としてはとても身につまされる話だと思いました。文芸ドラマでは、
NHKの「華岡青洲の妻」(和久井映見主演)と「ハチロー」(唐沢寿明主演)
を楽しみにしています。「華岡青洲の妻」は学生時代に原作を読んだ気がしま
すが、「ハチロー」の方は原作を読んでいません。原作を先に読むと自分の中
でイメージができてしまうので私は「ドラマを見てから原作を読む派」です。
それに、推理小説を読んでいても結末が気になって先に読んでしまうタイプな
ので、あらかじめストーリーがわかっていると安心して本が読めるのです。そ
れから私の住む地方では田宮二郎版「白い巨塔」の再放送が開始されます。ビ
デオがどんどん溜まりそうです。(たま)

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発行元:ドラマ研究会
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