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タイトル:Daily Drama Express 2005/01/12 87% (1)  2005/01/19


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2005/01/12 (Wed) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.水曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 水曜日の連続ドラマ
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タイトル 87%−私の5年生存率−
局  名 日本テレビ系
放映日時 水曜22時
キャスト 小谷晶子(夏川結衣)
 黒木陽平(本木雅弘)
 宇月寅蔵(橋爪功)
 宇月薫 (酒井若菜)
 杉山紘一郎(古田新太)
 剣崎護 (渡辺いっけい)
 寺田弓子(杉田かおる)
 小谷蒼太(川口翔平)
脚  本 秦建日子

あらすじ   第一回 明日を生きる!乳がんと闘う物語

 2000年12月31日 黒木陽平(本木)は妻、百合(押田恵)
と、都内のホテルのレストランで、食事をしていた。
 窓の外は夜景が美しく、カウントダウンと共に花火が上がり21世
紀の幕開けを祝っていた。
 陽平は気にせず医療の話に熱が入る。
 百合は話を止め、二人の21世紀という未来に夢を見ながら今日ぐ
らいは仕事の話はやめにしてゆっくり話がしたい。

 「21世紀だよ。すごくない?どんな未来なんだろうね。
  陽平さんあけましておめでとう。」

 「あけましておめでとう。」


 陽平は聖和医科大学付属病院に勤める医師である。
 家では妻の百合が鏡台の前で胸に手を当てて顔を曇らせている。
 そこへ陽平からの電話が入る。
 百合は区からの健康診断があることを話し、話を続けようとするが、
陽平は忙しさに用件だけ話して電話を切ってしまう。
 不安げに一言つぶやく百合。「まさかね・・・」


 4年後

 きらきら生保のセールスレディ小谷晶子(夏川結衣)は営業先で飴
を配りながら笑顔を振りまいている。
 今月の営業成績が芳しくなく、そのことで、同僚の弓子(杉田かお
る)と真奈美(杏さおり))の3人でランチをしながら、ぼやいてい
る。
 健康オタクの弓子は食後に複数のサプリメントを飲み始め、それを
見た晶子は、
 「効果あるの?」
 「この間の会社からの健康診断でもばっちりよ。」と弓子。
 「健康診断?」
 『まだ行ってなかったの?乳がんの検査も無料でやってもらえるん
だから行っておいた方がいいよ。」
 「乳がん・・・・」

 お手洗いで、晶子は鏡を見ながら胸に手を当て「まさかね・・・」
と、つぶやく。


 翌日、晶子は指定の病院の宇月医院へと向かう。
 そこは、陽平が勤める小さな町医者だった。

 受付を済ませた晶子はマンモグラフィという、乳房専用のX線検査
をするため、検査室に通される。
 いろいろな角度から左右の乳房をアクリルの圧迫板で挟み平たくな
るまで、押さえつけ撮影する。
 あくまで事務的な陽平に戸惑いながらも、痛みに耐えながら検査を
受ける晶子。

 帰宅すると9歳になる息子の蒼太(川口翔平)が台所で勉強をして
いた。
 しばらくして、弓子が手土産を持って入ってくる。蒼太とも気を許 しあった関係で、シングルマザーになった晶子に今のセールスレディ
の仕事を紹介したのも弓子だった。


 その頃、陽平も帰宅していた。
 家では、義理の母の友恵(大谷直子)が無表情のまま食事を運んで
いた。
 食卓には陽平と、友恵、正十郎(細川俊之)の他に、もう一つ食事
の用意がされていた。
 部屋には、結婚式の写真や家族写真が並べてあり、幸せそうな母と
娘が写っている。

 数日後、上司の剣崎(渡辺いっけい)から、晶子は健康診断の再検
査の通知を渡される。


 宇月医院では、陽平が晶子のX線写真を見ながら白い影を見つめる。

 診察室に通された晶子は、再検査ということで、まず触診を受ける。

 「やはり右乳房の上の方、脇に近いところにしこりがありますね。
X線写真でも白い影が見受けられます。
 もうちょっと詳しく調べてみたいので、超音波と細胞診をさせてく
ださい。」


 「あの・・・にゅ、乳がんなんですか?私・・・」

 「それはまだ判断はできません。そのためにもう少し検査をして、
良性か悪性かを診断してみます。」
 「と言うことは可能性はあるわけですね。」

 「可能性は誰にでもあります。」
 「でも、その可能性が高いってことですか?」

 「ですからそれはもう少し検査してみないとわかりません。」

 「あの・・・もしもですよ、・・もし、乳がんだったら、その・・
・・
 おっぱいとか切っちゃうんですか?やっぱり。」

 「もし、乳がんだったら、まず命の心配をしましょう。」


 引き続き超音波検査で、しこり部分を画面に映し、穿刺吸引細胞診
検査でしこり部分を注射器で吸引し、顕微鏡で細胞を調べる検査を受
ける。

 だが、この検査だけでははっきりしたことがわからなく、結局もう
一度、麻酔をした針生検といった、検査を受けることになり、ため息
をつく。

 検査の結果は五日後である。

 検査後、公園のベンチで物思いにふける晶子。
 幼い頃、両親をがんで亡くし悲しい思いをした頃のことを思い出す。

 そのまま、足は自然と、蒼太の通う小学校へと向いた。
 元気にサッカーをしている姿を影から見守りながら微笑む晶子。

 そこへ仕事の電話が入る。
 急いで向かった先には若い女性二人が待っていた。
 貯蓄型の保険を希望する二人に、思わずがん保険を勧める。
 そして、がんになってからではがん保険には入れないことを身をも
って説明する。

 職場に戻った晶子は弓子と真奈美に契約が二件一度に取れたことを、
報告する。
 驚く二人に新たな必殺技を取得したと、自分を皮肉る。


 五日後・・・

 卯月医院では陽平が晶子の検査結果を見ながら4年前のことを思い
出す。
 百合のCTを見ながら、同期の杉山(古田新太)が、左乳房に3、
5cmの腫瘍とそのうえ肝臓にも1cmの腫瘍があるのを見ながら
「どうして、医者のお前が気が付かなかったんだ!」と怒鳴りつける。

 そこへ晶子が現れ我に返る。

 診察室に通し、陽平はいきなり切り出した。

 「単刀直入に申し上げますが、小谷さんは早期の乳がんです」

 晶子は固まるがその間も陽平は説明を続けている。
 腫瘍は1.8cmと小さいもので、4ランクある中の最も初期のス
テージ1にあたるらしい。
 さらに説明が続くのをさえぎり、

 「あの・・助かるんでしょうか?私・・・」と聞く晶子。
 「わかりません」
 「は?」
 「たとえしこりが小さくても35歳以下の若い女性は楽観視できま
せん。もちろん医師は全力を尽くします。」

 「あの、こういう時ってもっとこう、励ましたり、元気付けたりし
てくれるもんじゃないんですか?お医者さんって・・・」

 「気休めは治療の役には立ちません」
 「気休め?」

 「あなたはがんです。大切なのは事実をきちんと受け止めること。
そして一刻も早く、治療をすることです。」

 そう言って、入院、手術に関する説明を始めるが、晶子はそれをさ
えぎり、子供がいることや、金銭面で、無理なことを理由に今すぐは
入院は出来ない、もう少し考えさせて欲しいと、病院を飛び出す。

 その後、2軒の病院で検査を受けるが、同じ診断をされ、心無い気
休めの言葉で傷つけられる。

 夜、陽平から晶子の家に電話が入る。
 蒼太が出て、晶子はまだ帰っていないと告げる。
 たまたまいた弓子は最近元気がなかったのは男がらみだと勘違いし
て携帯に電話する。

 晶子は真っ暗な会社にいた。
 「何?会社にいるの?今月の最下位は晶子って決まってんだから、
抜け駆けしないでよ。私2ヶ月連続最下位なんていやよ。」

 「じゃあ、教えてあげよっか?必殺技。」
 「え?」

 「私、乳がんなのよ。医者から聞いた情報や検査の仕方を片っ端か
ら説明して、がんになってからじゃ入れないって。私みたいに困るこ
とになるのよって。がん患者目の前にしたんじゃ、説得力ありすぎて、
即契約よ。」

 何も言い返せない弓子は電話を切る。
 何の話をしていたのかと蒼太に聞かれるが上の空で、「大人の話」
と誤魔化すのだった。


 宇月医院から出てくる陽平。
 門を閉めながら4年前の手術の甲斐もなく百合が亡くなった日のこ
とを思い出す。
 百合の母は陽平を問い詰める

 「なんで?さっきまであんなに元気だったじゃない。お母さん大丈
夫だよって笑ってたのに・・・それがどうしてこんなことになるのよ。
ねえ、陽平さん、あなた医者でしょ!何とかして助けなさい。」
 と泣き崩れる。

 ふと我に返り帰路へ向かう。

 晶子はパソコンに向かっていた。
 インターネットで乳がんを検索し、生存率を調べる。
 ステージ1から4まで表になっている1をクリックする。
 生存率は87%

 「それって13%は死ぬって事?10人いたら1人以上死ぬって
事?」

 2、3回目に検査を受けた2人の医者の心無い発言を思い出しなが
ら突然立ち上がり、
 「ふざけるな。適当なことばかり言いやがって!」
 と、暴れだす。机の物を投げ飛ばしながら
 「100人いたら13人も死ぬんじゃない!」と叫ぶ。
 途方にくれ泣きじゃくる晶子。

 ふと、陽平の言葉を思い出す。『事実を受け入れることが大事』
『気休めは何の役にも立たない』 『一番大切なのは一日も早く治療
すること』

 床に散らばったバッグの中身から、宇月医院の診察券を見つけ手に
取る。
 そっと電話を手に取る晶子。

 誰もいない医院に電話の音が鳴り響く・・・

                       第2話へ


寸  評  同じ女性として人事ではないテーマですよね。
 一人でまずがん告知を聞く勇気があるかどうかも自信がありません
が、乳がん検査のマンモグラフィを受けるだけでも勇気がいりそうで
す。
 文面だけでは、淡々とした、クールなイメージが前面に出てしまっ
た感がありますが、とても誠実で正直な、今何を最優先するべきか・
・・を一番に考えているお医者様に見えました。
 大切な娘を亡くした、ご両親と4年たった今も同居されているのは、
自責の念ででょうか?
 キャストが、父役に細川俊之、生命保険の上司役に渡辺いっけいを
使っているところに今後の期待感が膨らみます。

執 筆 者 タッキー(futagochan2525@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 はじめまして。この度、初めて執筆させていただきます、タッキーです。
 本当にど素人で、メルマガなんて読む側でしたし、どうして執筆してみる気
になったのか、自分でも驚いているのですが、私にも8歳になる双子の男の子
がいて、乳がんという、女性の癌になる確立の高い病気を少しでも知りたくて、
共感できる部分もたくさんありそうだったので、がんばってみる気になりまし
た。
 読みにくい文章で、ご迷惑おかけするかもしれませんが、最終回までどうぞ
お付き合いくださいませ。
 また、何か気が付いたこと、ご意見などありましたらどうぞご連絡ください
ね。

 futagochan2525@yahoo.co.jp までよろしくお願いします。(タッキー)

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