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タイトル:Daily Drama Express 2004/12/14 マザー&ラヴァー (11)  2004/12/21


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2004/12/14 (Tue) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.火曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 火曜日の連続ドラマ
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タイトル マザー&ラヴァー
局  名 フジテレビ
放映日時 火曜22時
キャスト 岡崎真吾(坂口憲二)
 杉浦瞳 (篠原涼子)
 永野圭(水川あさみ)
 中町恭介(金子貴俊)
 神野麻衣子(矢沢心)
 種田庄二(蛍原徹)
 野本公平(阿南健治)
 岡崎マリア(松坂慶子)
脚  本 岡田惠和

あらすじ  第11話「最後のクリスマス」

 劇団の稽古場。演出の永野圭(水川あさみ)が稽古を見て「最低レ
ベルは何とか脱したかな」と言うので、岡崎真吾(坂口賢二)や団員
達は胸をなでおろす。しかし、圭は嫌味のつもりだと言い、相変わら
ずの辛口コメント。

 瞳の会社。瞳は後輩の神野麻衣子(矢沢心)と社内を歩いている。
瞳は「恋人はサンタクロース」を口ずさみはしゃいでいる。麻衣子に
「クリスマスお母さんと2人でとか3人でとか言ってないですよね、真
吾君」と言われて、瞳は少し不安になる。
 麻衣子は「不安なんですか?覚悟ぐらいはしといた方がいいんじゃ
ないですか」と真吾の今までの行動を振り返り助言する。瞳は「もし、
そんなことがあったら暴れちゃうかもしんない。今まで我慢したもん。
こんないい彼女いないよ。クリスマスぐらいいいじゃん。よく頑張っ
てきたもん」と言っている。そこへ五十嵐部長(田山涼成)が現れて
イブに誘う。即座に瞳は断る。

 劇団馴染みの店「暗転」。団員達は圭がいないのでクリスマスの話
をする。圭がいたらきっと公演が近いのにクリスマスで浮かれている
ばあいではないだろうと言われるだろうと話している。店長の野本公
平(阿南健治)が「稽古が終わったらここへ来ればさ。プレゼント交
換とかするか。1人1000円とか決めて」と誘う。遅れて圭がやって来
て「イブの夜は早目に稽古終わろうか」と予想に反したことを言う。
中町恭介(金子貴俊)が「お前といるとこんなことばっかり聞いて嫌
なんだけど、どうするの?お前。クリスマスどっちと過ごすの?」と
真吾に問う。真吾は瞳と約束があると言う。恭介が真吾に「お母さん
と3人とかっていうのは絶対止めといた方がいいぞ」と言い、圭も
「楽しみにしてると思うよ、彼女。つきあって初めてのクリスマスで
しょ。そういうの好きそうだし。暴れるよ『3人』とかって言ったら」
と言う。真吾は急に黙り込んでしまう。恭介が「どうした?」と聞く
と「うちだけじゃないけど、子どもが大きくなった親はクリスマス・
イブどうしてるんだろう」と言う。

 岡崎家。マリアの大学時代の友人のりこ(上村香子)が来てお茶を
飲んでいる。のりこは「つまんないわよね。子どもはクリスマスは全
然うちになんかいないし。一番寂しい日かもしれないわよね」と話す。
のりこは外国ではクリスマスは家族の日みたいなもので、恋人同士だ
けのものと若者が我物顔にしているのは日本だけと、日本のクリスマ
スを批判している。
 マリアはクリスマスの思い出として、真吾が幼い頃、夫がいなかっ
たので自分がサンタの扮装をして真吾にプレゼントを渡したところ、
真吾が「サンタは女じゃない」と泣かれてしまったという話をする。
そうしたら「ママの願いをかなえる券」がマリアへのプレゼントとし
て枕元に置いてあったと言う。
 のりこは「今年で最後なんじゃないの?結婚したらもう二度とない
わよ。息子と二人でクリスマスなんて。今年が最後かもよ」と言う。

 買い物に出るマリア。子どもを連れた母親が歩いてくるのを見て、
意を決した表情のマリア。マリアは真吾の携帯に瞳の携帯番号を教え
てと電話する。

 仕事を抜け出し真吾へのプレゼントを買った瞳は、マリアから喫茶
店に呼び出される。マリアは瞳に「今日はお願い事があってきたの。
クリスマスなんだけど、クリスマス、真吾と二人で過ごさせてほしい
の」と頭を下げる。困惑する瞳。

 稽古場。真吾はマリアがなぜ瞳の携帯番号を聞いてきたのかと悩ん
で稽古に身が入らない。

 喫茶店。マリアが瞳に「最後のわがままなの、私の。もう一度だけ
真吾とクリスマスを過ごしてみたいの。来年からはずっと真吾と過ご
してください。今年だけお願いします」と懇願している。

 瞳の会社。五十嵐部長は瞳がいないので怒って探している。そこへ
マリアからの提案を聞き入れた瞳が、放心状態で社に戻ってくる。
「『わかりました』って言っちゃった。『いやです』って言えなかっ
たんだよね。『最後』って言われちゃうと、ちょっとジーンときちゃ
ったし、うちだって子どもの頃は賑やかだったのに、大人になったら
家になんかいやしないし、寂しいんだなって思って」と瞳はつぶやく。
 麻衣子が「あんなに楽しみにしてたじゃないですか」と言う。話を
聞いて感動した五十嵐が張り切って「よーし。杉浦。イブの夜は俺と」
と言うと麻衣子が五十嵐を羽交い絞めにして強制退去させる。

 岡崎家。マリアはイブを真吾と二人で過ごさせてほしいと瞳にお願
いしたという件を話して真吾に謝る。マリアは温泉でも瞳に言ったこ
とだが、芝居で成功してから結婚するなんてやめてほしい、本当に好
きなら二人で一緒に成功してほしいと自分の希望を述べる。瞳と結婚
したら真吾と二人で過ごすクリスマスはなくなるので最後のクリスマ
スを一緒に過ごさせてほしいのだとマリアは言う。

 岡崎家の帰り道。瞳のことを思い真吾は落ち込んでいる。マリアは
「何やってるんだろう、私。でも、最後のわがままなんだもん」と家
でツリーの飾り付けをしている。

 仕事帰りの瞳がマンションに帰ってくると、マンション前で真吾が
待っていた。

 瞳の部屋。瞳は真吾に外で待っているのは寒いからと合鍵を渡す。
真吾は瞳に「ごめん。母さん、いつもと違っててさあ」と謝る。瞳は
「いつもと違うんだよ、クリスマスは。そういうもんだよ。クリスマ
スって男にはわかんないけどさあ。大丈夫。全然大丈夫」と笑う。

 岡崎家。マリアが「やってみたかったのよね」と言って門にリース
を飾り植え込みにはライティングをしている。

 12月24日。クリスマス・イブ。七面鳥を届ける岡崎家出入りのコン
ビニ店主種田庄二(蛍原徹)。いつもなら種田に手伝わせるマリアだ
が、今日は全部自分で準備するらしい。

 住宅街の歩道。慎吾が歩いて来るが急に向きを変えて走り出す。真
吾が合鍵で瞳の部屋に入る。

 瞳の会社。けなげに仕事をしている瞳を麻衣子が気にしている。麻
衣子の視線を気にした瞳が「大丈夫だよ。まいちん(麻衣子の愛称)。
お母さん『来年からは二人っきりでどうぞ』って言ったもん。それっ
て結婚を認めてくれたようなもんでしょ」と言う瞳に麻衣子は「私男
だったら先輩に惚れます」と言う。五十嵐部長が俺とのみに行くかと
誘いに来る。瞳は「一人の方がいいんです。それに行く所もあります
から」と断る。

 岡崎家。マリアがごちそうを用意して待っている。「メリークリス
マス」とサンタの姿をした真吾が入ってくる。部屋の中も飾りつけさ
れ、クリスマスの曲をかけろうそくに火をともし電灯を消す。真吾が
「クリスマスは俺と母さんのための日でしょ。マリア様が一人息子を
産んだお祝いの日だ。母さんと俺のもの」と言う。シャンパンを飲み
七面鳥を切り分け、楽しそうに過ごす二人。

 仕事が終わった瞳はプレゼントの入った袋をたくさん持って甲府行
きのバスを見つけて乗り込む。

 居酒屋「暗転」。高石宏一(高山猛久)、藤永忍(麻生幸佑)、可
愛今日子(西丸慶子)、恭介の4人が飲んでいる。今日子が「恭介は
何で恋人作らないの?少ないけどファンもいるし。恭介は(恋人と)
過ごすチャンスもあると思うんだけど」と言うと恭介は「そういうこ
とで幸せになりたくない。俺は恵まれなくてもいいんだ。
 中途半端に幸せになるよりも向上心をもつためにも今年はここにい
るんだ」と言う。
 団員達は「来年はここにいないぞ」と意気込む。店長の野本は「こ
こにいないぞ」と言われ複雑な表情。
 今日子が恭介と圭はお互いに気持ちもわかりあえるので良いカップ
ルになりそうと勧めるが、恭介は近すぎてそんな気持ちになれないと
話す。そこへ圭が泣いて入ってくる。恋人にふられた様子だ。

 岡崎家。今日のために練習したという手品をマリアの前で披露して
いる。マリアと真吾はツリーをバックに二人で写真を撮る。

 瞳が実家のチャイムを押す。応答がないので母(木内みどり)の携
帯に「なんでいないのよ。人が折角親子でクリスマスやろうと思って
帰って来たんだけど」と電話すると、両親は沖縄旅行にでかけていた。
父(小野武彦)が電話を代わり「慣れないことするからだよ。クリス
マスを一緒に過ごしてくれる男もいないのか?」とからかう。瞳は
「最悪だ。こんなんだったらアザラシ(五十嵐部長の仇名)といた方
がまだよかった」と言う。

 岡崎家、杉浦家、暗転の外ではそれぞれ雪が舞って来た。岡崎家で
はマリアと真吾が窓から雪を眺めている。マリアが「最高のクリスマ
スに乾杯だ」と言っている。

 杉浦家にプレゼントを置いた瞳が雪を見て、「会いたい」と駆け出
しタクシーを拾って「東京の真吾君の所まで」と運転手に頼む。

 岡崎家。酔ったマリアを真吾がベットに運ぶ。真吾が去った後、酔
いつぶれたふりをしていたマリアが目を開け「真吾、楽しかったよ。
ありがとう。もう行ってもいいよ」とつぶやく。

 岡崎家の食堂。時計を見た真吾は服を変えてこっそり家を出る。

 岡崎家の前に着いた瞳だが門に鍵がかかっていて中に入れない。
「うそー」とつぶやき真吾のプレゼントを持って帰っていく。

 瞳が自宅マンション前に着くと真吾が待っている。Vサインをする
真吾。真吾に抱きつく瞳。「会いたかった」と言う瞳。「おれも」と
言う真吾。瞳が「嬉しい。ありがとう。真吾君、お母さんとこ」と言
うと真吾が「戻る」と言うので、瞳は「約束だもんね。これプレゼン
ト」と真吾へのプレゼントを渡す。真吾が「プレゼントは中に」と上
を指差す。雪が降ってくる。「メリークリスマス」と言い合う二人は
キスをする。「じゃあ」と手を振って瞳と真吾は別れる。

 瞳が部屋に入ると、部屋はクリスマスの装飾で飾られプレゼントが
置いてある。プレゼントは白いマフラー。「やだ。真吾君。大好き」
と瞳は胸がキュンとする。
 瞳は嬉しさのあまりマフラーを巻いて失神する。

 25日朝。岡崎家。マリアが目を覚ますと枕もとにプレゼントが置い
てある。中身は「お母さんの願いをかなえる券 21世紀編」の綴り。
真吾がノックして入ってくる。
 真吾が券を指差し「無駄使いするなよ。使用期限は21世紀中だから」
と説明する。マリアは「いざという時のためにとっときますね」と言
う。

 瞳の会社。瞳はプレゼントのマフラーを首に巻き、麻衣子に「タク
シー飛ばして4万かかっちゃった」と話している。瞳の携帯に父から
電話が入る。

 杉浦家。父が瞳に「これはあれか?お父さんに『いつまでも若くい
てね』というメッセージか?」と聞いている。父が着ているのは赤い
チェックのカジュアルシャツ。瞳は父と真吾のプレゼントを間違えて
渡したことに気付く。
 岡崎家では真吾とマリアが朝食を食べている。真吾が瞳からのプレ
ゼントである黒のアーガイル柄が入ったワインカラーのベストを着て
いる。マリアが真吾に「もう今までみたいにうちに帰ってくるのやめ
なさい」と話す。「えっ」とマリアの言葉に当惑する真吾。


寸  評  「めだか」は最終回を迎えたのに、このドラマは11週で終わりま
せん。読者の皆様、もう1回お付き合いください。今週は瞳の父母が
登場して脇役が賑やかになりました。来週の予告では「できちゃった
結婚」で一波乱ありそうです。最終回2時間スペシャルはどんな形に
なるのか楽しみです。

執 筆 者 たま()

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2. 編集後記
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 「めだか」の最終回を見ていて「泣き虫でなければカウンセラーにはなれな
い。そして、泣き虫である間は一人前のカウンセラーにはなれない」という言
葉を思い出しました。「カウンセラー」という言葉を「教師」という言葉に置
き換えてみると、それが主人公の目黒たか子に当るかなと思います。誠実でひ
たむき・純粋に生徒に向き合う姿が、毎回印象的なドラマでした。「やり方な
んてもものはない。あり方なんだ」という言葉も彼女を見ていると当てはまる
かなと思いました。最終回も自分なりの「あり方」で、困難を打開していった
ようです。私は、相沢友子脚本の「恋のチカラ」を本放送も再放送も見ました
が「めだか」も再放送があったら見るリストに加わりそうです。(たま)

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発行元:ドラマ研究会
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