メルマガ:日刊ドラマ速報
タイトル:Daily Drama Express 2004/12/07 マザー&ラヴァー (10)  2004/12/15


===================================================== 発行部数  19 ==
                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2004/12/07 (Tue) ☆☆
======================================================================

== 目次 ==============================================================
  1.火曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
======================================================================

----------------------------------------------------------------------
1. 火曜日の連続ドラマ
----------------------------------------------------------------------
タイトル マザー&ラヴァー
局  名 フジテレビ
放映日時 火曜22時
キャスト 岡崎真吾(坂口憲二)
 杉浦瞳 (篠原涼子)
 永野圭(水川あさみ)
 中町恭介(金子貴俊)
 神野麻衣子(矢沢心)
 種田庄二(蛍原徹)
 野本公平(阿南健治)
 岡崎マリア(松坂慶子)
脚  本 岡田惠和

あらすじ  第10話「温泉卓球対決!」

 劇団の稽古場。岡崎真吾(坂口賢二)が演出の永野圭(水川あさみ)
に怒鳴られている。真吾の恋人杉浦瞳(篠原涼子)が稽古場のドアの
外からこっそり中をのぞいて、誰にも気付かれないように立ち去って
行く。

 劇団馴染みの居酒屋「暗転」の前。「都合により何日か休みます」
の貼り札。
 行く所のない団員達は真吾の部屋へ行くことになる。

 喫茶店。圭が瞳に呼び出されている。

 真吾の部屋。真吾が落ち込んでいる。真吾は圭にいつも叱られてば
かりで、役者として一向に芽が出る様子がない。真吾が役者として一
人前になったら瞳と結婚しよう約束しているので、それがいつ果たせ
るかわからないのが原因らしい。

 喫茶店。瞳は圭に真吾が役者として可能性があるのかを聞いている。
圭が答えられないのは、瞳もわかっているのだが、真吾がいつも圭に
叱られてばかりいるので、役者としての将来と自分との結婚について
不安になってきたようだ。瞳はプロポーズをされて以来「『お芝居頑
張って』って私が言うと(結婚を)『早くしろ』って催促しているみ
たいな気持ちになるのよね」に真吾にプレッシャーを与えていないか
気になっているようだ。

 真吾の部屋。団員の中町恭介(金子貴俊)が「プレッシャーってい
うやつだ。悪いことって限んないんじゃない。それで頑張れるなら悪
いことではない。頑張ってもどうにかなるっていうもんじゃないって
いうのが難しい所だよなあ」と言う。真吾は頑張ると言ってジョギン
グに出かける。

 喫茶店。圭が瞳にプレッシャーについて恭介と同じ意見を言ってい
る。

 真吾が夜の歩道をジョギングしている。偶然見かけた瞳が「頑張っ
てね」と遠くでつぶやく。

 岡崎家。真吾の母岡崎マリア(松坂慶子)は友人(上村香子)から
届いた「浅草今半」の牛肉の箱を開けている。マリアが真吾の誕生日
ができなかったので牛肉で食事をしようと真吾に電話する。マリアは
瞳も誘うように言う。

 奥沢栄商店街のある店。岡崎家に持って行くすき焼き食材を買い物
する真吾と瞳。
 瞳はマリアが瞳を誘えと言ったことを聞いて喜んでいる。そこへ買
い物に来たマリアが通りかかる。買い物をした真吾たちは福引券をも
らう。

 商店街福引会場。岡崎家出入りのコンビニ店主種田庄二(蛍原徹)
が抽選会の係をしている。真吾がひくと「金賞 温泉一泊旅行招待券」
が当る。種田が「ペアなんだけどどっちと行くの?」と真吾に問う。
種田の言葉に顔を見合わせるマリアと瞳。真吾は「えーっ」と一言。

 岡崎家。すき焼きを食べる真吾。3人は招待券のことが気になり、
気もそぞろ。
 マリアと瞳は真吾と二人で行くようお互いに譲り合う。マリアがお
金を足して3人で行ったらどうかと提案する。真吾は劇団の公演が近
付いて自分は行けないから、マリアと瞳二人で行ってきてほしいと言
う。複雑な表情のマリアと瞳、お互いに浮かない顔をしている。

 そば屋。会社の後輩神野麻衣子(矢沢心)が瞳の話を聞いている。
麻衣子は結婚しても彼の母と二人という設定はありえないと言う。瞳
は緊張すると飲み続けて酒で失敗することが多いので気をつけるよう
にと麻衣子が忠告する。

 岡崎家。種田に愚痴をこぼすマリア。マリアは招待券で種田の母と
嫁が行った
 らどうかと勧めるが、種田は喧嘩になるに決まっているし、帰って
来てからも喧嘩になることは目に見えているので嫌だと言う。「温泉
ねえ」と言いながらマリアは縛ってあった新聞紙の中から「ボディエ
ステ無料券」のチラシを抜き取る。

 エステルーム。フェイスマッサージをしている瞳。そこへマリアが
ってきて無料券を見せ、効果があるか聞いている。瞳がマリアを見つ
けお互い気まずそうに会釈する。

 旅館玄関。瞳とマリアを出迎えたのは、二人ともよく知る人物だっ
た。

 瞳とマリアをバス停で送り出した真吾は、帰り道で配達途中の種田
に会う。種田は「知らないよ、俺は。真吾君女っていうものがわかっ
てないよ。無理だってヤバイよ」と瞳とマリアだけででかけた旅行を
案じている。

 稽古場。種田から聞いた話が気になり稽古に身が入らない真吾。圭
が「彼女待ってるんじゃないの、あんたが成功するの」と怒る。真吾
からマリアと瞳が二人だけで旅行へ行ったという話を聞き、皆は一様
に「まずい」と言う。理由がわかった圭は真吾に稽古はしなくていい
からすぐに旅館へ迎えと送り出す。

 旅館露天風呂。瞳とマリアが湯船に入っている。マリアが瞳に「ご
めんなさいね。彼の母親と二人っきりなんて嫌よねえ。本当にあの子
鈍感っていうか。心配しちゃった。うまくやれるかなあって思って」
と今の気持ちを率直に語る。瞳も同じ心境だったと話す。「ちょっと
いいですか。お母さん、きれいですね」と瞳はマリアの肌を見て言う。
マリアは「エステって生まれて初めて行ったの。気持ちいいよね。タ
ダ券あったからね」と告白。瞳は「私は仕事頑張ったときの自分への
ご褒美に。一緒に行きましょうよ」と誘う。二人は少し打ち解けてき
た様子。

 真吾が旅館近くのバスの停留場に着く。

 旅館の部屋。風呂からあがった瞳とマリアが「誰でしたっけ?あの
番頭さん」と番頭の顔は知った人のようだが誰だか思い出せない。

 旅館玄関。真吾が瞳とマリアの部屋に入ってくる。そこへ「暗転」
店長の野本公平(阿南健治)がお銚子2本サービスと言って現れる。
旅館の番頭は野本、旅館は野本の実家だった。真吾に風呂を勧めるマ
リア。

 旅館の部屋。マリアと瞳が二人で酒を飲んでいる。マリアが瞳に真
吾が役者として一人前になったら結婚するんだねと言っている。マリ
アは瞳にプロポーズの予約に関して自分の意見を言う。「わかってる
んだけとね。そういうの好きじゃないなあ。瞳さんが本当に真吾のこ
と好きなら一人前になったら成功したら結婚するなんてやめてほしい
な。二人で一緒に成功してほしいな。あの子ね、真面目っていうか堅
い所があるから。役者として成功するとかしないとか関係ないと思う
な。私はそうしてほしいなあ。真吾を楽にしてほしいっていう意味じ
ゃないのよ。二人の問題なのにね。余計なお節介よね」

 旅館露天風呂。湯船でクロールの真似をする真吾。そこへ野本が入
ってくる。
 野本は彼女と真吾の母親と旅行させてはまずいと言う。野本は真吾
が成功したら瞳と結婚するんだってと聞く。野本は旅館の長男だが、
役者を目指していて挫折。芝居をあきらめた後、妻と旅館の仕事を手
伝っていた。しかし、嫁姑はうまくいかなかった。妻は姑から嫁が野
本をダメにしたと非難されたようで離婚届を置いて出て行ったと言う。
 野本は真吾に「真吾、お前にはうまくやってもらいてえな。お前な
らできる気がするんだ」と結婚しても妻と母と真吾の3人で仲良くし
てほしいと語る。

 稽古場。稽古後「暗転」も真吾の部屋も行けない団員達は真吾のこ
とを話している。恭介は「真吾ってある種の天才型かもしれないな。
俺達ずっとこういうことやってるのかなあ。俺、将来見失いかけてい
る。真吾みたいに目標はっきりしているの。うらやましい思うな」と
今後のことについての不安を述べる。団員達は将来については皆不安。

 麻衣子が「そろそろヤバイことになってないかなあ」と酒癖の悪い
瞳を心配している。
 旅館の部屋。緊張して間が持てず飲み続けた瞳は、マリアに「お母
さん、お願いがあります。真吾君を私に下さい」と結婚の了解を求め
て頭を下げる。マリアは「えー」と驚く。

 旅館の風呂脱衣所。風呂から上がった真吾がコーヒー牛乳を一気飲
みして「かんばるぞ。自分も母さんも瞳さんも幸せにしてみせる」と
言っている。

 旅館の部屋。マリアが瞳に「瞳さん、卓球しようか。私に勝ったら
真吾あげようかな」と卓球の勝負を申し込む。

 旅館卓球場。マリアは「中学の時、優勝したことあるの」と腕に自
信がある様子。
 二人が準備していると、野本が入ってきて審判を務めることになる。
マリアは「大事に育ててきた息子ですもの。そう簡単にはあげられな
いわよ。先に10点採った方が勝ち、負けた方はあきらめる」と言う。
真吾が部屋に帰ると瞳もマリアもいない。

 旅館の部屋に真吾が戻るとマリアと瞳がいない。残されたメモを見
て「卓球かあ。仲いいじゃん」と相変わらず能天気な様子。

 回想シーン。小学1年生の真吾がマリアと卓球をしている。勝てな
い真吾にマリアはわざとはずして勝たせる。

 卓球場。審判は野本。9対9の時、真吾が卓球場に入ってくる。瞳は
「自分の力で戦うの。勝ったほうが真吾君をもらえるの。負けた方が
あきらめる」とつぶやく。
 今後ポイントを取った方が勝ちになる。白熱したラリーの途中で瞳
がこけてマリアがリターン・エースを決めようとする体勢に入った。
真吾が卓球台に割って入り頬で球を止める。真吾は「なんでこんなこ
としてるんだよ」と怒っている。「バカねえ。冗談に決まってるじゃ
ない。先に戻ってるね」とマリアは一人部屋に戻って行く。瞳は真吾
に「お母さんワザとハズそうとした。ワザと負けようとしてた」と話
す。真吾が
「俺もそう思う」と答える。

 卓球場から部屋に戻った3人。マリアが「ねえ飲もうか。乾杯」と
言う。

 旅館の部屋で3人で川の字に並んで寝ている。3人とも寝たふりをし
ている。マリアは涙を流している。

 次の日の朝。野道を歩く3人。「また来ようね」とマリア。「痛い」
と荷物を持った右腕をさする瞳。「だらしないわね。若いのに」と姑
根性を出すマリア。紅葉したモミジの葉に手を伸ばしたマリアの手が
グキッと鳴る。


寸  評  子どもが自分の手元を離れて行く日が近い母親の切なさを感じま
した。子を持つ母としては、自立してもらわなければ困りますが、手
元を離れて行く時はやっぱり悲しいだろうなと思いました。

執 筆 者 たま()

----------------------------------------------------------------------
2. 編集後記
----------------------------------------------------------------------
 私の住む地方では、毎年12月になると山口智子主演の「29歳のクリスマス」
を放映しています。10年くらい前の放送だと思いますが、現在も一線で活躍し
ている役者が多いです。「大奥」に出ている松下由紀は今より少しほっそりし
ています。仲村トオルと柳葉敏郎は「黒革の手帳」に出演しているし水野真紀
は「こちら本池上署」に出ています。
 稲盛いずみもブレイク前で出演者は豪華です。服装はやはり古さを感じます
が、描かれているストーリーは、男性社会の中で懸命に自分のポジションを確
立しようとする女性と条件のよい結婚をしたいと願う女性達の対立、結婚・恋
・出産で揺れ動く心、男女の友情などが描かれています。山口智子が一人屋台
で飲むシーンに「男のしたことは女もしたい」と言う一言があります。世間で
は忘年会シーズンですが、小さな子どもがいる友人たちからは「主婦だって忘
年会したいのよ」との声が出ていました。(たま)

======================================================================
発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv
url   :http://www.j-drama.tv/
ID  :MM3E195F16414CD 
このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。
(http://www.mailux.com/)
======================================================================

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。