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タイトル:Daily Drama Express 2004/09/02 人間の証明 (9)  2004/12/10


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2004/09/02 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル 人間の証明
局  名 フジテレビ系
放映日時 木曜22時
キャスト 棟居弘一良(竹野内豊)
 本宮桐子(夏川結衣)
 横渡篤 (大杉漣)
 新見隆 (風間杜夫)
 那須英三郎(緒形拳)
 郡恭子 (松坂慶子)
 郡陽平 (鹿内孝)
 郡さやか(堀北真希)
 佐伯友也(田辺誠一)
 小山田武夫(國村隼)
 小山田文枝(横山めぐみ)
 翔平  (高岡蒼佑)
 路子  (松下奈緒)
 相馬晴美(りりぃ)
 ケン・シュフタン(Bo.Svenson)
 ジョニー・ヘイワード(池内博之)
 草場健次(おかやまはじめ)
 山路利雄(佐藤二朗)
 河西善行(津嘉山正種)
 富永雅彦(山崎樹範)
原  作 森村誠一
脚  本 前川洋一

あらすじ  第9話 『郡恭子 最後の一日』

 ジョニーの来日の理由、それは 父ウィルシャーが 母ハルミに会
わせる為に 日本に送り出したからだった。 そのきっかけになった
雑誌に載っていた 本当の母は『郡恭子』。 捜査本部がジョニーの
母親として追っていた『晴美』とは 『郡恭子』の事だった。 恭子
が 晴美を名乗り入れ替わっていたのは、2人に接点があったから。
 そして ジョニー殺害の犯行時、恭子は 現場の近くのホテルでパ
ーティーに出席していた。 その詳細を 密着取材をしていた桐子に
 捜査本部で 棟居が証言させる。

 桐子の証言〈恭子は、ホテルのパーティーで8時45分から30分間 
娘さやかと部屋で休憩を取った。 タエが亡くなった22日は、昼間は
後援会の挨拶回りや取材が続いたが、夜は予定が無かった。 郷里は
富山県八尾、3歳で父を 11歳で母を火事で亡くし 親戚をたらい回
しにされた。 16歳 家出同然で上京し その後の事は不明。〉
 桐子によって 思わぬ収穫を得られた捜査本部。 しかし、桐子は
取材内容を洩らした事に 複雑な気持ちでいた。

 晴美が恭子だとわかった事で 捜査に新しい糸口が見えてきた。 
1976年にジョニーの出生届が出された時、恭子は晴美として生活して
いた。 ウィルシャーがジョニーとともに強制帰国させられた後、郡
陽平と結婚して 恭子に戻った。 おそらく陽平には ジョニーの存
在を隠していた筈。 タイミングの悪い事に 選挙中に消息を知った
ジョニーが会いに来てしまった為 殺害。 そして 黒人の子供を出
産した事を知っていたタエも 車で往復し 口封じで殺害した。

 殺害動機はわかった。 それを裏付ける為 「恭子と晴美、タエと
の接点」「事件当日の足取り」を調べるよう 那須が指令を出す。 
選挙中なので慎重にと 釘も刺す。


 事件当日の足取りを追う棟居たちは、再び現場を歩きながら 時間
を計る。 やはり 陸橋とホテルの行き来は 往復30分は必要だ。 
併せて ジョニーが自分の持ち物を投げ捨てた理由も 不明なまま。
 観覧車を見上げた横渡は 母に殺され悲しく憎かっただろうと ジ
ョニーを思いやる。


 文江の火葬を終えた小山田と新見。 文江の骨を抱え茫然自失の小
山田に 新見が声をかける。
 新見「まだ 終ったわけじゃありません。 犯人が捕まらないまま
じゃ 文江さんも浮かばれない。」


 棟居「自分は 恭子がジョニーを殺害したと 思っています。」
 しかし、母親の無い棟居には 母親の気持ちがわからない。 本当
に自分の子供に手をかけられるのか? 自分の迷いを 横渡に打ち明
ける棟居。 こんな時代でも 子供を殺して平気な母親はいないと信
じたい横渡。
 横渡「確かめてみましょう。 母親の気持ちを。」

 那須の慎重にと言う言葉に背いて、講演を終えた恭子に 面会する
棟居達。 横渡が 翔平の行方を問うと、連絡は無いが 大人だから
という返事。 柳に風の恭子に煮えきらず、棟居が口を開く。
 棟居「霧積を ご存知ですか?」
 聞いた事も言った事も無いという恭子。
 相馬晴美、ジョニー・ヘイワード・・・矢継ぎ早に 質問を浴びせ
かける棟居。 しかし、知らぬ存ぜぬを通す恭子は 写真を見ても平
然としている。 扉の向こうで聞いていたさやかは 母の受け答えに
反応する。 晴美はボランティアで来た人だと 代わって答る佐伯。
 立ち去る恭子に向って 西条八十の『麦藁帽子』を聞かせる棟居。
 棟居『母さん、僕のあの帽子 どうしたでしょうね? ・・・霧積
へ行く道で 渓谷に落としたあの帽子ですよ。(詩:西条八十)』
 恭子「素敵な詩ね。 でも知らないわ。 お役に立て無くてごめん
なさい。」

 帰路、自分の息子なのに知らないというのは 明らかに不自然だと
 感想を述べる横渡。 次は翔平の線で攻めようと 戦略を述べる。


 棟居に会った桐子は、さやかは何も知らないのだから かまわない
で欲しいと頼む。 さやかは ホテルの休憩時間 ずっと恭子と一緒
にいたと 証言している。
 恭子に食い下がる様子が変だと 指摘する桐子。 それには 理由
があった。 棟居は 父が米兵から助け 逃げてしまった若い女が 
郡恭子だと言うのだ。 助けを求めた幼い棟居は、女の顔を見覚えて
いた。 年齢を重ねているが、その目は恭子の目だった。 それに気
付いてから 恭子に会う度に 父を見捨てられた悔しい思いが膨れ上
がるのだった。 しかし、桐子は すぐには信じられない。


 棟居たちが直接恭子に会った事に 難色を示す上層部。 郡家から
圧力がかかったのだ。 那須の監督責任だと責める河西課長、選挙中
という時期が悪いという富永管理官。 那須に無断で行った、相手の
立場も関係ないという棟居に 口を慎めと山路。



 上層部の圧力で、那須の異動という切り札を使われた棟居たち。 
訪れた小山田家でも 翔平の指名手配という色よい返事をする事がで
きず、責められる。 翔平を容疑者と断定する材料が足りないのだ。
 更なる情報を小山田に求めてみるが、もういいと突き放される始末。


 棟居は 学校帰りのさやかに 恭子のアリバイを聞く。 お台場の
ホテルから 午後9時頃 抜け出さなかったかと。 協力を要請され
ても 娘であるさやかから 証言を得られる筈が無い。
 さやか「私は娘です。 協力すると思っているんですか。」


 異動を言い渡された那須。 意義を唱えても どうすることもでき
ない。 那須がいるうちに 解決しようと 棟居も横渡も意気込む。
 那須「できるか?」
 棟居「できます。」
 那須にとっては 何よりのうれしい一言だ。


 逃亡生活に窮した翔平は、深夜 こっそり戻った自宅で 家捜しを
する。 物音に気付いた恭子に 告白を迫られ、事実を打ち明ける翔
平。 殺人ではないが 文江を監禁し死体を埋めた事を知った恭子は、
アメリカへのダラスへの逃亡を勧める。 金は口座に振り込むと。 
翔平を警察に渡さないと 抱きしめる恭子。
 翔平「あなたらしい。 母親の責任を金で果たす。 だから こん
なろくでもない人間になったんだ。」
 恭子「勘違いしないで。 人間は誰でも一人。 責任は自分にある
の。」
 知事選に困るだろうという翔平に、逃げるでも 自首でも 自分で
決めるよう言う恭子。 廊下では 兄の犯罪を知ったさやかが、凍り
付いていた。


 街頭演説する恭子を 棟居が見張り、その棟居を 桐子が見張って
いる。 父の敵と思う棟居が 何かしないかと桐子は心配なのだ。 
棟居に気付いたさやかに 棟居も気付く。 きびすを返し駆け出した
さやかを 思わず追いかける棟居と桐子。
 棟居「知っている事があったら話すんだ。」
 未成年のさやかを追求しようとする棟居を 桐子が止める。 逃が
してもらったさやかだが、何かを決心し 重い足取りで戻ってくる。
 さやか「お母さん、嘘をついています。」
 母の嘘を暴くさやか。 晴美を 昔の知り合いだと言っていた事・
7月6日のパーティーで 黙って20分ほど外に出かけ、戻った時 ただ
ならぬ様子だった事。
 さやか「お母さんを助けて下さい。」
 お台場の殺人と母が関係あると知り、震えるさやかの肩を桐子が抱
き締める。


 捜査本部に戻った棟居は、さやかの証言を 横渡に知らせる。 ジ
ョニーの心にあったのが 悲しみと憎しみだけでは 無いように思え
てきた棟居。
 棟居「ジョニーがバックを捨てた理由が わかったような気がしま
す。」


 翔平のアメリカ行きを知らされた路子が 母親の言いなりだと怒り
出す。 自分と逃げるのではなかったのか? しかし翔平は、パスポ
ートを取って 後から来るようにと書置きをして いなくなる。 翔
平は 車で空港へ向うが、直前に設置されていた検問から逃げ出して
しまう。


 捜査本部に新しい情報が入る。 晴美は75年から90年 ベイルート
に密出国していた。 その間恭子は さやかも古い知り合いだと供述
した晴美に成り代わった。 そしてタエが 恭子と同じ八尾の出身で、
実家が近く母親代わりをしていたとわかる。

 さやかから得た重要な証言 恭子がホテルを一時抜け出した事実か
ら ジョニー殺しのアリバイが崩れた。 犯行に時間が足りないと 
反論されるが、棟居は刺されたジョニーの方が 自力で陸橋へ歩き 
犯行現場から離れたと、犯行はホテルの近くだったと 考えていた。

 状況証拠しか無い以上 恭子の自供が得られるかどうかが 鍵にな
る。 しかし、捜査本部の面々は 子供を殺して平然としている恭子
から 自供を得られるはずが無いと 思っている。 温厚な横渡さえ
そう考えているのに、棟居は 恭子を自供させると言う。
 棟居「自分は 恭子には人間の心が残っていると信じます。」
 最も言いそうも無い棟居の言葉に 一同が息を呑む。 そして那須
が 恭子の任意同行の指示を出す。 時間は 選挙戦が終了する午後
8時。 無謀だという山路の反論も うるさいと一蹴する那須。


 深夜、タクシーで翔平の別荘にやってきた 小山田と新見。 車を
帰し 玄関の窓ガラスを叩き割って、内部に侵入する。 動きを見せ
ない警察に 痺れを切らし、文江拉致の証拠を自ら探しに来たのだ。
 這うようにして 文江がいた痕跡を探す2人。 そこに近寄る黒い
影が、新見の背後から クラブを振り下ろす。


 最終日 選挙運動を終えた恭子たちが 事務所で慰労会を開いてい
る。
 恭子「17日間ご苦労様でした。 これもひとえに 皆さんのお陰で
す。」
 そこに現れた棟居が 任意同行を求める。
 棟居「お話を伺いたいのですが、署の方に同行して頂けますか。」


寸  評  ジョニーと翔平とさやかは 兄弟なのですね。 自分の知らない
所にいる兄弟。 兄弟なのに 国籍も肌の色も話す言葉も 違います。
 普通に会って 仲良しになるっていう 別の明るいドラマも考えら
れそうな設定ですね。 昼ドラでいかがでしょう?
 次回 最終回です。 本当に 棟居は恭子の証言を得られるのでし
ょうか? そして 恭子はどうしてこれほど 強い生き方を選んだの
でしょうか? ちらりちらりと出てきますが、まだ納得できません。
 最終回が楽しみです。

執 筆 者 飯塚()

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2. 編集後記
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 本当に遅くなって申し訳ありません。 次回『人間の証明』最終回も頑張り
ますので お楽しみにお待ち下さい。
 いよいよ 秋の新ドラマも始まります。 急がなければ・・・。 
 秋は 無理を言って『大奥 第一章』担当させて頂く事になりました。 ち
ょっと感じが違いますが、時代劇大好きなので、楽しみです。 こちらもよろ
しくお願い致します。(飯塚)

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発行元:ドラマ研究会
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