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タイトル:Daily Drama Express 2004/12/02 黒革の手帳 (6)  2004/12/06


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2004/12/02 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル 黒革の手帳
局  名 テレビ朝日系
放映日時 木曜21時
キャスト 原口元子(米倉涼子)
 安島富夫(仲村トオル)
 山田波子(釈由美子)
 中岡市子(室井滋)
 岩村叡子(山本陽子)
 橋田常雄(柳葉敏郎)
 長谷川庄司(津川雅彦)
 楢林謙治(小林稔侍)
原作  松本清張
脚本  神山由美子

あらすじ  第6回

 RODANに山田波子(釈由美子)が、客として来る。波子は中年
男性の腕を取っている。
 だが、RODANに来ている元の客を見付けると、営業をかけ、
RODANのマネージャにたしなめられる。

 波子は、席に着いたホステスにも、嫌味を言いたい放題。
 そして立ち上がると、原口元子(米倉涼子)は、店を手に入れるた
めに、客の弱みを握って.....と大声で言う。

 元子は、酔っているようだけど、と言うが、波子は、ばらされたく
なければ5,000万ちょうだい、と手を出す。
 元子は、波子を連れてきた客に、波子を連れて帰ってくれるように
頼む。そして、店のみなさんに謝る。

 波子が帰った後、側近のホステスに、もし自分の留守中に波子が来
たら、追い返して、と頼む。元子は明日から今日と。友禅を買いに行
くのだ。


 元子は京都で呉服店によると、歌田病院の場所を聞くが、すぐにい
らないと言い、「この街、大嫌い!」と言い出す。
 その後、すぐ冷静になり、「また来ます」と言うと出ていく。
 狐につままれたような顔の呉服屋の女主人。


 元子は、とあるお寺の廊下に座って、ボーっとしている。脳裏には、
脳梗塞で倒れた婦人と、「娘さんでしょ」と問いかけてくる看護婦の
映像が浮かぶ.....

 元子が座っているお寺の中を、安島富夫(仲村トオル)と婚約者が
並んで歩いている。

 元子が立ち上がって歩き始め、そして元子と安島はすれ違う。
 2人は一瞬眼を合わせるが、そのまま行き過ぎる。


 元子は、歌田病院にタクシーで乗り付けるが、降りずに、「引き返
して」と言い出す。
 運転手がきょとんとしていると、元子はタクシーを降りる。

 元子は集中治療室に入ると、寝たきりの婦人に、「こんな姿になっ
ちゃって。もう男をつかまえることはできないわね。わたしはあなた
とは違う。わたしの体も人生もわたいのもの」とつぶやく。
 そこに看護師がやってきて、元子に、「娘さん?」と声を掛け、婦
人の様子を見ていてくれるように言う。
 だが、処置をした看護師が振り向くと、もう元子はいなかった。


 元子の携帯が鳴る。安島からで、岡崎の南禅寺で3時まで待ってい
るという。

 南禅寺に着いた安島は、辺りを見回し、元子を見付ける。
 安島は元子を抱きしめると、話す。気付くと自分の心に空洞があり、
そこを風が吹き抜けていた。子供の時はみんなそうなのだろうと思っ
ていたが、やがて自分だけだと気付いたという。
 元子は、何かに夢中になっている時だけ、忘れられる。だから走り
続けなければならない、と言う。
 安島は、やはり自分たちは会ってはいけない。自分たちは似すぎて
いる。一緒にいてはやがてお互いを傷付け合うという。

 元子は、寒くなってきた。でも、冬は好きよと言うと、安島から歩
み去る。


 元子は長谷川庄司(津川雅彦)に、RODAN盛況の礼を言う。
 その間も、大物財界人が長谷川に挨拶をする。
 長谷川は、「野暮な話は無し」と断る。
 元子は長谷川に、期日には全額耳を揃えて払うという。
 「そうなったら、名実共に、RODANの大ママだな。その時は何
か旨いものでも食いに行こう」と長谷川。
 「そのお言葉を励みに頑張ります.....でも、不思議ですね。ここ
にいらっしゃる方は皆さん地位も名誉もある方ばかり。きっとご自分
の会社のOLさんとは口もきいたこともないのでしょう。それがわた
したちホステスはね.....」と元子。
 「だから銀座にいるんだろ.....」と長谷川。
 「わたしが男だったら、きっと会長と口を利いて貰えなかったでし
ょうね.....どうしたらそんな力を持てるのですか?」と元子。
 「1つ秘訣を教えよう。それは人を信じないこと。そして、それを
人に知られないこと.....と言っても、ママにはわかっているだろう
けどね」と長谷川。
 「それは、会長も信じてはいけないのですか?」と元子。
 「ワシはママの味方だよ」と長谷川。


 美容室で櫻井曜子(紫吹淳)は、元子に、先日『真っ逆さまに墜ち
る』と言ってしまったことを詫びる。運命は変えられないけど、運勢
は変えられる、と言う。頷く元子。
 『運命』と『運勢』はどうちがうのか聞く同僚に曜子は、運命とは
自分の産まれる場所や両親など。これは変えられないと答える。

 元子は雑誌の記事に目をとめる。『京日物産竹見社長 大臣夫人と
不倫熱愛 本社ビルに抗議のデモ隊 丸の内大パニック 背後に見え
隠れする闇取引』という題字。
 元子は、RODANで「その節はありがとうございました」と長谷
川に礼を言っていた竹見社長を思い出す。
 「なんだ。やってることはわたしと一緒じゃない」と元子はつぶや
く。


 長谷川は安島に、婚約者は親に素直で物足りなかろう。まだあの女
に未練があるのだろうとしつこく言う。否定する安島。
 京都で会っていただろうと長谷川は決めつけるが、否定し通す安島。
 「あの女が墜ちるところを見たいだろ」と迫る長谷川。


 村井亨(渡辺いっけい)が橋田常雄(柳葉敏郎)に、元子を墜とす
方法があるという。

 若い看護士が楢林謙治(小林稔侍)に、なんで脱税するお金がある
のにケチなのか聞く。
 楢林は答える代わりに、彼女にセクハラをする。
 そこに中岡市子(室井滋)がやってきて、彼女に仕事を指示する。
市子は楢楢林美容外科クリニックの婦長に復帰していた。

 市子がどうして明るいのか不思議がる楢林。
 市子は、脱税を密告した元子が墜ちるところを見たくありません
か?と楢林にささやく。


 梅村の所有権を橋田から元子に移転させる書類が作られる。司法書
士はすぐに法務省に向かい、元子は橋田に、「わたしがあのことを握
っていることをお忘れ無く」と囁いて理事長室を出ていく。

 元子が出ていくと、入れ替わりに入ってきた男と橋口は高笑いする。
そして橋口は手にしたさっきの書類をビリビリに破く。

 元子は不動産屋へ行き、急いでいたカルネが3,800万で売れた
ことを聞く。手数料を引くと約3,600万円。
 元子は次は梅村の土地を売って欲しいという。不動産屋は、あのあ
たりの土地はマンション業者に人気があるので、すぐに高値で売れる
だろうという。

 元子は長谷川に、カルネが売れ、梅村の土地も入手したことを電話
で報告。
 その後、1人高笑いする。


 元子が帰宅すると、リビングの窓ガラスが開いている。元子は不審
がりながら閉める。

 元子が眠っていると、電話がしつこくなる。
 元子が電話に出ると不動産屋からで、梅村の土地が元子の物になっ
ていないと言う。錯誤による所有権移転登記の抹消が行われていて、
所有権は元の所有者の梅村キミに戻っていた。錯誤による抹消は手数
料も安いので、遺産相続などでよく行われる手法。
 「橋田の野郎、こんなことしてタダで済むと思うなよ」と毒づく元
子。

 呉服を包んだ畳紙の下に隠していた黒革の手帳がない!パソコンの
ファイルも全部消されている!
 司法書士に電話するが、その番号は使われていないとアナウンスが
流れる。


 元子がすごいスピードで、橋田の予備校の理事長室に駆け込んでく
る。
 理事長室には、橋田と市子が笑いながら座っていた。
 「不動産詐欺ね!」と元子。
 「盗人猛々しいとはこのことね」と市子。
 「そういう女なんだ.....」と橋田。
 「家捜しまでして!」と元子。
 「何を盗られたんだ?」と橋田。
 「きっと人には言えない物なのね」と市子。
 「その様子じゃ、コピーもとっていなかったんだろうな」と橋田。
 「自業自得よ」と市子。


 元子が長谷川に面会を求めると、自分が任されていると言って村井
が出てきて、長谷川には会えない。
 村井はこの日を待っていたという。藤岡(小野武彦)も天国で喜ん
でいるだろう、と言う。20年間、銀行員としてやってきたのに、エ
リートコースから外れることをあざ笑った元子。
 1億2千万を横領して逃げる元子を、どんな気持ちで追い掛けたか
.....
 「オレの人生は変わったよ」と村井。
 「全部、わたしのせいにするの?架空名義は犯罪じゃないの?脱税
の手伝いをして」と元子。
 「今度はキミの番だ。横領して」と村井。
 「まだ、期日まで三日あるわ。1週間延ばして」と元子。
 「ダメだ。会長は期日を守らない人間はお嫌いだ。たとえ女手も」
と村井。


 元子は梅村に行くが、やはり長谷川に会えない。
 だが、梅村の奥座敷には、長谷川と安島がおり、村井は元子が何も
言えず走り去ったことを報告。

 長谷川は村井に酒を勧めるが、村井は車なので、と断る。そして、
出ていく。
 長谷川は安島にも酒を勧め、同じく車だと断ると、車をおいていけ
ばいいと言って、酒を飲ませる。
 そして、元子への伝言を頼む。


 元子は弁護士に、後二日で2億1千万円を作りたいと泣きつく。
 弁護士はこの件を引き受ける。

 元子がRODANに出勤すると、ヤクザが店を占拠していて、他の
お客さんは逃げてしまっていた。
 元子はヤクザ達に、「こちらにもお客を選ぶ権利があります」と言
うが、ヤクザ達は退かない。

 元子の後ろから弁護士が現れ、これは威力営業妨害だと言って、ヤ
クザ達を追い払う。

 支払期限まであと26時間30分。

 元子は橋田に泣きつくが、橋田は女ならひとっぷろ浴びれば借金は
どうにでもなるだろう、と言う。
 「やっぱり最低の男ね」と元子は橋田の所を去る。

 元子は安島にどうにかして長谷川と会いたいと泣き声で電話。


 その頃安島は、長谷川を乗せた車を運転していた。
 長谷川は安島に、「まだあのことを言ってないんだろ」と言う。


 RODANで1人悩んでいる元子の前に安島が現れ、元子が救われ
る方法がたった1つだけある。でも、それを言えば元子は深く傷つく
だろうと言う。
 だか、あと一日しかない、切羽詰まった元子は、その言葉を一刻も
早く聞きたがる。
 「会長と一日つきあえ」と安島。

 元子は安島の頬を叩く。元子の脳裏には、京都での安島との逢い引
きの想い出が蘇っていた。


寸  評  遂に元子の転落が始まったのでしょうか。橋田に一杯食わされた
とは。確かに、不動産は金額も大きいので、いろいろな詐欺がありま
すがね。

 でも、家捜しされる元子も不用心ですね。悪いことをやっているの
だから、もっと用心深く暮らさないと。

 さて、長谷川の相手を一日すれば、長谷川は2億1千万相当をちゃ
らにしてくれるということでしょうか?元子はこの申し出を受けるの
でしょうか。
 元子が橋田が自分の愛人になればRODANを買ってやるという話
を断ったのは、もっと上に行きたかっただけでなく、男に頼って生き
て、今や病気で入院し、誰にも相手にされない、自分の母親を見てき
たからだったのですね。

 次回で最終回。どういう展開になるでしょうか?楽しみです。

執筆者  鈴木(sumire_@anet.ne.jp)

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2. 編集後記
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 今年の会社の忘年会の日程は、なぜか金曜日が少ないです。みんなお店が取
れなかったのかしら。
 でも、日にちがばらけたために、今年は日程が重複してお断りしなければな
らない忘年会が今のところ無く、月の半分は夜、宴会です。
 みなさまは、いかがですか?(鈴木)

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