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タイトル:Daily Drama Express 2004/09/10 ああ探偵事務所 (10)  2004/11/29


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2004/09/10 (Fri) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.金曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 金曜日の連続ドラマ
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タイトル ああ探偵事務所
局  名 テレビ朝日系
放映日時 金曜23時15分
キャスト 妻木  (永井大)
 井上涼子(酒井若菜)
 森野泉 (辺見えみり)
 松本康介(東幹久)
 藤島薫 (川島なお美)
脚  本 高山直也他

あらすじ 第10回 愛と極道!姐さんの寝乱れた浴衣

 ある日、妻木(永井大)は街で偶然、自分と瓜ふたつの青年・大黒
健(永井大・二役)と出会う。

 井上涼子(酒井若菜)が白いスーツを着た妻木が、サウナに入ると
ころを見たのに、もう出たの?と、事務所にいる妻木を見て言う。
 妻木も、白いスーツを着た自分に似た男を思い出す。

 『ドッペルデンガー』
 ドイツ語で、『二重』。
 『ドッペルデンガーを見たものは、近いうちに死ぬ』と言う言い伝
えもあるし、と妻木が不吉なことを付け加える。

 その夜、疲れた妻木がボッーと歩いていると、突然襲われ、気絶す
る。
 そして、妻木は車で連れ去らわれてしまう。


 妻木が目を覚ますと裸で回転ベッドの上に寝ており、傍らには裸の
女がいる。
 女は妻木を、「健ちゃん」と呼ぶ。
 妻木はベッドに手を縛られている。

 でも妻木の様子を隣の部屋で、モニターで見ていた強面の男たちが
2人、妻木の部屋に入ってきて、女を追っ払うと、「どこから見ても
ワカだ」と言いながら、妻木をこづく。

 彼らの話によれば、昼間出会った健はなんと任侠集団「大黒組」の
跡取り息子だという。
 健は任侠集団「大黒組」の跡取り息子だが、襲名することを嫌い、
逃亡中。

 そこで妻木は強面の男の1人、大黒組の幹部・竹田義仁(中村育二)
から、一週間だけ健の代わりを務めてほしいと依頼される。
 竹田によれば健は1週間後、襲名披露を行う予定だという。しかし
それまでの間は自由にさせてほしいと頼まれ、健にそっくりの妻木に
代役の白羽の矢が立ったわけである。もし健が跡目を継がなかった場
合、ライバルである竜西会と吸収合併されてしまうところだったとい
う。
 だが、健が自由にしている間、健が組に不在ではシメシが付かない。

 妻木の前に札束が投げられる。
 妻木が、「ヤクザは警察の次に嫌いで.....」などと渋るたびに、
札束が増える。

 妻木は、とりあえず依頼を引き受けたものの、隠された事情を知り、
複雑な心境。


 健の父親であり、大黒組の組長である大黒惣治(寺田農)は病身で、
妻木が扮する健が跡目を継ぐと言うと、喜ぶ。これで、竜西会に乗っ
取られずに済む、と。昔健は、組を継ぐ気が無かったのが、今では継
いでもいいらしい、と。


 妻木が事務所に寄らせてもらうと、事務所の床に、寝袋に入った涼
子が寝ていて、妻木の無事な姿を見て、喜ぶ。
 妻木は、別件を担当しているので、和菓子屋の息子の件は、涼子と
森野泉(辺見えみり)で続けて欲しいと言う。
 涼子がわけを知りたがっても、妻木は「言えない」と言って、出て
行ってしまう。


 妻木は、竜西会の事務所に連れて行かれても、興味は専ら人間観察
をしての推理。
 竜西会の幹部組員の1人に、「女装癖がありますね」と妻木は推理
を披露。妻木のせいで竜西会の事務所は混乱する。

 妻木達三人が事務所を出て行くと、竜西会組長・安藤(深水三章)
は、部下に何があっても大黒組のシマをいただく、と言う。


 さくら(牛尾田恭代)は泉と涼子に、妻木に彼女ができたと話すが、
泉と涼子は、それは妻木のそっくりさんで、妻木は間違っても女性の
方を優しく抱くなどしない、と口を揃えて反論。


 クラブで飲んだ妻木が出てきて、「次行きましょう!」と言われて
いるところに、酔った松本康介(東幹久)と曽根慎太郎(金児憲史)
が通りかかる。
 松本は妻木の顔をまじまじと見つめる。

 その時、銃声。
 妻木が狙われたらしい。

 妻木はこの発砲事件を調べようとするが、部下に連れられていく。
 でも、酔った松本は、事態を飲み込めていない。


 松本と曽根が大黒組に事情聴取。
 でも、部下達はこんなことは日常茶飯事と、相手にしない。
 松本は妻木を見付け、サングラスを取るようすごむが、窮余一策、
妻木はドスを利かせた声で、「そいつはオレが捕まえたる!」と叫ぶ。


 松本と曽根は、涼子に妻木の件を問う。だが、涼子は知らない。
 松本は逆に、大黒組にいるのでは?と言ってしまう。

 涼子は松本が言っていたことを泉に電話で話す。

 その時、泉は和菓子屋の息子を見付け、後を追うが、その息子は階
段から落ちる。

 泉は、ついてないな.....とぼやきながら、骨折で入院したその息
子を見舞った帰り。
 健が車椅子の女性・橘美沙子(滝沢沙織)に優しく話しかけている
のを見付けた。

 健は美沙子に、会社は辞めた。これからはずっと付いているから
.....と言う。


 妻木は、不審な行動をする若い衆・庄司に気付く。
 でも、庄司は妻木を見ると、「これ(女)がうるさくて」と言い訳。

 妻木のそばに涼子がいる。
 「よくここがわかりましたねぇ」と妻木がびっくりしていると、
2人は組の者達に見つかってしまう。

 涼子は「姐さん」と呼ばれ、すっかり『極妻』気分。

 豪勢な食事の後には、隣室に並べて布団が敷いてある。
 だが、日本酒をがぶ飲みして、すっかり酔った涼子は、極妻の夢を
見て、いびきをかいて爆睡して暴れている。


 翌日、賭場が開帳される。
 だが、そこになぜか着物姿の泉。
 泉は、『夜桜お吟』と名乗ると、サイコロを振り始める。
 この賭場は健の襲名披露のための資金稼ぎ。

 妻木と涼子が並んで賭場を見ている。
 妻木が、「寝相、すごいですね」と言い、涼子が「イヤだぁ」と妻
木を突き飛ばした時、掛け軸の後ろからナイフが飛び出し、体勢を崩
した妻木の頬を切る。
 掛け軸をはねのけると、後ろにはタイマー付のナイフの発射装置。

 大黒組の組員達は、竜西会の仕業と息巻く。
 妻木は、健の座る位置を知らなければ、この装置をセットできない
と言うが、みんなはいつも健の座る位置は決まっているので、この賭
場に出入りしていた竜西会の構成員にも、このセットはできると言わ
れる。

 妻木の手当が済むと、その部屋に涼子と泉が案内される。

 その頃、大黒組の若い衆が1人、竜西会に乗り込み、松本と曽根が
逮捕する。
 若い衆は、「折角、ワカが別人のようになって帰ってきたのに」と
ぼやく。


 その後、竹田に呼ばれ、妻木は約束と違い、襲名披露も健の代役を
務めることになる。

 その話を障子の向こうで立ち聞きする影。
 その影は庄司だった。竜西会の会長・安藤と電話していたのだ。
 妻木と竹内は、庄司を取り押さえる。

 妻木が庄司に、自分を狙ったか問うと、庄司は安藤に電話しただけ
と言い、妻木に、「本物のワカじゃないんだろ」と言う。

 ああ探偵事務所で妻木はお茶を飲みながらずっと考え込んでいる。
 事務所の別の所では、藤島薫(川島なお美)が泉と涼子に、和菓子
屋のオヤジが息子に跡を継がせたいわけを話す。息子は2番目の奥さ
んの連れ子なのだが、可愛いものは、可愛いらしい。

 その会話を聞いた妻木にはひらめくものがあり、泉と涼子に、もう
一芝居頼む。


 健の襲名披露。
 安藤も列席。

 そっと広間に入ってきた男が、ふところからピストルを取り出す。
 妻木はその手を押さえ、「本物の三代目を殺してもいいんですか?」
と囁く。
 松本と曽根が、男を銃刀法違反と殺人未遂で逮捕。


 妻木が真相を話す。
 一連の騒ぎを仕組んだのは竹田。
 健は組を継ぐ気がなく、病気の美沙子と暮らしたかった。
 それを知っていた竹田が妻木を代役にしたのは、妻木を健に仕立て
て殺すため。
 今日狙ったのは、みんなの前で『ワカ』が竜西会に殺されたと、印
象づけるため。

 竹田の息子は五歳の時、ヤクザ同士の抗争に巻き込まれて、亡くな
っていた。
 それ以来竹田は、健を我が子のようにかわいがっていた。竹田には、
心底健がかわいかったのだ。だからこそ、今回のことを仕組んだ。

 竹田は、これはすべて自分がやったことと健に詫びると、自害しよ
うとする。
 妻木はそのピストルを奪い、「竹田さん、あなたのすべきことは違
うでしょ」と言う。

 健はいきなり組を継ぐという。
 「組を継ぐのは、オレの性に合わねぇが、オレが竹田に、こんなこ
とまでさせちまった。組も美沙子も、オレがどうにかする」と健。
 そして健は美沙子の方を向くと、「驚いただろう。今まで隠してい
て悪かった」と詫びる。そして、これからも一緒にいよう、と言う。
 「健ちゃん.....」と美沙子。
 「竹田、いいだろう?」と健。
 「ワカ.....」と竹田。
 「竹田が教えてくれたんだ。男には命にも代えて守らなければなら
ないものがある」と健。

 その言葉に、松本は涼子を見る。


 事務所で、妻木は、「この顔が似ていたばかりに、騒ぎが起きてし
まったのですね」とつぶやく。
 涼子は、健の言葉がかっこよかったと言いう。
 薫は、妻木を、「顔は似ているのに、中身は何も似てないわね。本
気で守りたいものなんて、ないんでしょ」とバカにする。
 妻木が、「ありますよ、守りたいもの」と言おうとしたところに、
松本が入ってきて、中断される。

 松本は涼子に、話があると言う。


 −− ああ探偵事務所。それは電話帳の一番初めに載っている探偵
社です…。


寸  評  いよいよ、一人二役ですか、と言う感じですね。
 一人二役って、役者さんから見れば、ある意味究極の『変装』だと
思うのですが。視聴者に、姿形は同じなのだが、別人と思わせなけれ
ばならないのですから。

 そういえば、妻木と涼子が並べた布団で寝ていましたが、涼子の泥
酔で何もなかったのですが、涼子が正気だと、迫る涼子、逃げる妻木、
となるのでしょうか?

 ところで、松本が涼子に打ち明けようとしたのは、涼子を大切にし
たい、ということ?
 妻木が大切にしているものは、ホームズゆかりの何か!?

執 筆 者 鈴木(sumire_@anet.ne.jp)

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2. 編集後記
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 夏ドラマは、最終回が「これにて終了!」という感じではないものが随分あ
ったように感じます。
 「ラストプレゼント」に代表されるような、こういう終わり方というのは、
いいものなのでしょうか?どうなのでしょうか。

 わたしは結構、「すっきり解決!」というのが好きなので、この先を描いて
欲しいと思います。
 でも、後から考えると、これはこれでいいものなのかもしれませんね。
93年版の『高校教師』は、あの後、2人は心中か寝ていただけかとか、すご
く自分の中の空想の世界で考えましたから.....(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
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