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タイトル:Daily Drama Express 2004/11/04 大奥 第一章 (5)  2004/11/25


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2004/11/04(Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル 大奥 第一章
局  名 フジテレビ系
放映日時 木曜22時
キャスト おふく (春日局)  松下由樹
 徳川家光(三代将軍) 西島英俊
 徳川秀忠(二代将軍) 渡辺いっけい
 お江与 (秀忠正室) 高島礼子
 朝比奈 (奥女中・御年寄)梶芽衣子
 葛岡  (大奥女中) 鷲尾真知子
 お玉  (大奥女中) 星野真里
 おしず (大奥女中) 雛形あきこ
 孝子  (家光正室) 木村多江
 お万  (家光側室) 瀬戸朝香
 お楽  (家光側室) 京野ことみ
 お夏  (家光側室) 野波麻帆
 徳川家康(初代将軍) 藤田まこと
 稲葉正成(おふく夫) 神保悟志
 稲葉正勝(おふく長男)榊秀雄
 稲葉正利(おふく次男)杉崎政宏
脚  本 浅野妙子

あらすじ  第5話 『囚われた尼君』

 京都で 尼寺 慶光院の七代目を相続した院主の お披露目が行わ
れる。 京都 六条家出身で 若く美しく信仰が篤い慶光院が 尼見
習いのお玉らと共に 民に施しをするのを、かごの中から家光が眺め
ていた。


 無位無官だったおふくが、天下の将軍の乳母として 『春日局』の
称号を得た。 大奥総取締りとして 権勢を揮う春日局。 しかし、
家光が即位して10数年 世継ぎができない事だけが心配。

 京都に挨拶に出かけていた家光が戻る。 正室孝子に、男性を誘う
効果があると言うじゃ香をたき込めた寝屋着を着せ、出迎えは笑顔で
と 注文を付ける春日局。 夫婦和合を願うあまり、寝屋の事まで口
出ししてしまう。 しかし、狸の臭いの女とは眠れぬと 作戦は失敗
する。

 再び男衆と 歌や太鼓で遊び暮らす家光。 男衆の中に 家光が京
から連れてきた学士で笛吹きの半井隼人もいた。 また よからぬ噂
をたてられると、堪りかねた春日局は叱りつける。 女は嫌いだと言
い逃れる家光に お世継ぎを残す事は 大事な御責務と諭す春日局。
 逃げ続けている家光にも 重々分かっている事だった。

 連れて行った女性にも手を出さなかったと 家光に同行した者から
 報告を聞きガッカリする春日局。 ただ、天皇に拝謁していた伊勢
の慶光院という尼から 目を離さずにいたと言う情報に 耳を傾ける。
 その尼の目の覚めるような美しさを 褒め称える従者。 それを聞
いた春日局に ある考えが閃いた。


 2ヶ月後、江戸に 七代目院主を相続した慶光院が 跡目相続の御
礼に現れる。 春日局の配慮で招かれた宿泊所の屋敷で 春日局の噂
をしながら 浮き浮きと過ごす尼たち。 お玉は、大奥を取り仕切っ
ているという春日局を 郭の女将のようだと例える。

 江戸城で 家光に謁見する慶光院。
 慶光院「このたび 先代よりの跡目相続 ありがたく存じます。」
 家光 「面を上げよ。」
すだれの向こうから 慶光院の顔を見つめる家光が 関心をもった事
を 春日局は確信する。 しかし、疲れをとるよう滞在を促す家光の
言葉を 尼の務めは寺に住み 土地の者に慈悲を施す事だからすぐに
帰ると やんわりと しかしきっぱりとかわす慶光院。 家光の落胆
を見てとった春日局に ひきとめられても、気持ちを変えない慶光院。
 逆らわれた事に 春日局の目が怒る。

 京の六条家出身で 若く美しい慶光院の 出家の訳を尋ねる春日局。
 慶光院は〈自分のいる尼寺は 男たちに傷つけられた女子たちの駆
け込み寺、親に売られた郭から 着の身着のまま逃げてきた女子たち
を見てきた。 御仏に 心の平穏を知る事を 自分は感謝してい
る。〉と 答える。 
 慶光院「何ゆえ春日様が お尋ねになるのか不思議です。 ままな
らぬこの世の機微は、若輩の私より ようご存知と思いますが。」
誰も楯突けない春日局を黙らせた事に、家光は ふきだしてしまう。

 一計を案じた春日局は、淡路守に命じ 金子を慶光院の宿舎に届け
させた。 寄与にしては高額な金子に、不安を覚える慶光院。

 その夜、宿泊所に荒々しい物音が響き渡る。
 お玉 「慶光院様。 お逃げ下さい!」
しかし、まるで罪人を捕えに来たかのような武士たちに 慶光院は囲
まれてしまう。 武士たちの背後から現れた春日局。
 春日局「慶光院様、参りましょう。 明日からは仏ではなく 上様
にお仕えして頂きます。」
春日局の 玉の輿だという浮かれた物言いに 身震いする慶光院。
 慶光院「そのような穢れた物言いが通るとお思いか? お放し下さ
れ。」
抗いも空しく 慶光院は呆気なく連れ去られてしまう。 先の金子は
 慶光院への支度金だったのだ。


 慶光院を慕うお玉は、尼たちが伊勢に帰された後も江戸に残ってい
た。
 お玉「尼君様に会わせて下され。」
面会が叶わないと知ったお玉は 奥女中に雇って欲しいと 春日局に
直接願い出る。 厳しい大奥の下働きが勤まるはずが無いと 高をく
くっていた周囲。 だが、郭の下働きで鍛えられていたお玉。 新参
虐めにもめげず、水汲み・掃除・薪割り等の力仕事を はつらつとこ
なしていく。

 春日局の指図で、家光の正室 孝子が 大奥から中の丸に遷される。
 慶光院が側室になる為 お払い箱になったらしい。


 夜の闇にまぎれ、隠し階段を上る春日局。 座敷牢に隠された慶光
院に 食事のお膳を運んでいるのだ。 しかし、前回のお膳には 全
く手が付けられず残されている。
 慶光院「この場所には 私と同じように閉じ込められ 死を待つ者
がいるはず。」
夜な夜な泣き声が聞こえると 聞かされた春日局だが、心が弱ったた
めの空耳だと受け流す。
 春日局「ご安心召され、獲って食おうとは思っておりませぬ。 御
髪が伸びるまでの ご辛抱でございます。」


 尼寺からの文で 事情を知った家光が 春日局に詰め寄る。 先に
拉致したキリシタンの娘同様 幽閉した慶光院を帰してやれと。
 春日局「還俗した尼は、寺には戻れませぬ。 私は 地獄におちる
覚悟でございます。」
慶光院が 初めて心をひかれた女性だと見抜いた春日局。 慶光院の
生きる望みは 上様のご寵愛におすがりするほか無いという言葉に 
矛先をおさめる他無い家光。

 家光は、笛吹きの隼人に 女子と関わりを持った事があるかと 声
をかける。
家光「大奥には はいて捨てるほど女がいる。 しかし、言葉を交わ
したのは母と春日だけだ。」
2人の争う顔を見てきたので、女子は 好きになれない。 もしも好
きになるなら 菩薩の様な女性だろうと、こぼす家光。 しかし、ど
んな女性も 嫉妬に顔をゆがめない筈がないと 思い込んでいる。

 黙って聞いていた隼人は、面差しが菩薩に似ていたという 行方知
れずになった姉の存在を明かす。 家光は隼人に 東の櫓の前で 笛
を吹く事を命じる。 隼人は、キリシタンだった姉の笑顔を思いなが
ら 静かに笛を吹く。

 幾日も幽閉され 疲れ果てた慶光院は、涙を流し 膳の上の箸を折
り 喉元にあてようとする。 そこに聞こえてきた笛の音が、慶光院
の手を止める。 優しく心を救うような音色に 聞き入る慶光院。
 毎夜 姉を思い 懸命に笛を吹く隼人。 死を思い止まった慶光院
は、次第に元気になり 膳に手を伸ばすようになる。 そして 夜に
なると聞こえてくる笛の音を 楽しみに待つようになる。


 ある夜、慶光院は 立ち去ろうとする隼人に 窓越しに声をかけ、
尼の自分は 髪が伸びたら家光に差し出される定めだと 打ち明ける。
 死も考えたが、隼人の笛の音を聞いて 死ぬのが惜しくなった。 
闇しかない座敷牢から 生きて出て、外にある光を見てみたくなった
と。 姿も見た事のない慶光院の心に触れ 感じ入る隼人。 立ち去
る間際 別の窓からまかれているご飯粒に気付き、慶光院の他にも幽
閉されている人物がいる事を 隼人は知った。

 慶光院は、座敷牢の壁の隙間に 光る物を見つける。 壁の隙間に
 キリシタンの数珠が隠されていたのだ。 ご禁制の品が何故ここに
あるのか 何か事情があると感じた慶光院は、そっと気付かれぬよう
 数珠を隠しもつ。

 拉致から数週間。 やってきた春日局が 窓を開けさせ、慶光院の
被り物をとり、髪が伸びている事を確認する。 ついに 来る日が来
たのだ。


 身支度を整えた慶光院は、目の覚めるような美しさを示す。
 春日局 「何と言うお美しさ。 上様も さぞお気に召す事でござ
いましょう。」
春日局は 慶光院に 家康ゆかりの「お万の方」という名前を与える。
 運命を受け入れたお万の方は、人払いを願い出る。
 お万の方「そなたたちに頼みがあります。 御仏に許しを請い、心
を沈めたい。 ほんのひと時 一人にして欲しい。」
侍女たちを下がらせ、一人静かに仏に祈るお万の方。

 お万の方が幽閉されていた東の櫓に 姉がいると確信した隼人。 
救出のため大奥内に忍び込み、たどり着いたのが お万の方の部屋だ
った。 一人祈りを捧げていたお万の方が気付くが、人探しだからと
 見逃してくれる様 頼む隼人。

 お鈴廊下の 鈴の音が響く。 意を決したお万の方は やってきた
家光の前に姿を現す。 隣室に 隼人をかくまったまま。


寸  評  前回の予想以上に おふくが大変身しました。 まるで お姑さ
んに健気に仕えていたお嫁さんが、代替りした息子にお嫁さんが来て
 自分がお姑さんに なっていくような感じです。
 読み物で調べて見ると、慶光院は 女性読者に人気のある人物のよ
うです。 気高く美しく家光に尽くす姿勢が 昔ながらの日本女性と
捉えられているようです。
 NHKの「最後の忠臣蔵」も 始まりました。 こちらは本格的な
時代劇で、大奥同様 面白いです。 これからの「大奥 第一章」、
春日局の動きから 眼が離せませんね。

執 筆 者 飯塚()

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2. 編集後記
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 図書館が好きです。 買うのに迷いそうな本でも 借りるなら大丈夫。 何
より 本を返す事ができるのが とっても便利です。 後の処分を考えなけれ
ばならない買物は 二の足を踏む私ですが、借りるのだったら大丈夫。 図書
館専用の棚を 一段用意して、二週間おきに総入れ替え。 小説だったり、図
鑑だったり、ノウハウ本だったり。 昔住んでいた地区のキャッチフレーズ
『図書館は あなたの本棚。』が、そのまま役立っています。
 買って読む本は 間違いなく自分の好み。 でも、「自分では買わないよう
な本」の中に、眼から鱗の 情報を見つける事があります。
 図書館の何万冊もの本の中 人気のある本は引っ張りだこ。 でも、新しい
まま 誰も手にしていないような本の中に 面白い記述を見つけると、ニヤリ
としてしまいます。 そして今日も大きな袋を抱えて 本探検に繰り出すので
す。(飯塚)

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発行元:ドラマ研究会
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