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タイトル:Daily Drama Express 2004/11/16 マザー&ラヴァー (7)  2004/11/23


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2004/11/16 (Tue) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.火曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 火曜日の連続ドラマ
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タイトル マザー&ラヴァー
局  名 フジテレビ
放映日時 火曜22時
キャスト 岡崎真吾(坂口憲二)
 杉浦瞳 (篠原涼子)
 永野圭(水川あさみ)
 中町恭介(金子貴俊)
 神野麻衣子(矢沢心)
 種田庄二(蛍原徹)
 野本公平(阿南健治)
 岡崎マリア(松坂慶子)
脚  本 岡田惠和

あらすじ  第7話「母さんに恋人!?」

 岡崎真吾(坂口賢二)は恋人の杉浦瞳(篠原涼子)とデートしてい
る。瞳が公園でボートに乗るカップルを見て「乗りてえ。今度ね」と
つぶやく。真吾が「何が?」と聞くが「いいの」と答える。

 岡崎家の門の前。一人の紳士重松啓一(篠田三郎)が「岡崎マリア
ピアノ教室」の看板をじっと見つめている。マリアはレッスン中でカ
ニが宅配便で届く。

 瞳の部屋。パスタ料理をする真吾。「きれいなキッチンだね」と言
う真吾。瞳は普段料理をしていないようだ。「いい部屋だね」という
真吾の言葉に瞳は会社の後輩神野麻衣子(矢沢心)の言葉を思い出す。

 瞳の記憶。瞳の会社で麻衣子が瞳に忠告している。「『いい部屋だ
ね』といい始めるとヤバイです。ひもへの第1歩です」と麻衣子が言
うと瞳が「まさかそんなことありえない」と否定する。「先輩条件そ
ろってますよ。年上で収入もそれなりにあって足りないのは男だけで。
それも最近出来て年下で売れない劇団員だし」「そんなたたみかける
ように言わなくても」「でもみんな最初はありえないと思っているん
です」と言うと、瞳は「真吾君って貧乏臭くないっていうか、育ちが
いいのよね」と真吾をかばう。
 「そういうのがかえって危ないんです。お金にシビアでないわけな
んですね。のほほんと育っている方がひもになりやすいんです。あま
り居心地良さそうにしてたら試しに言ってみてください『よかったら
ずっといる?』その反応でわかります」

 瞳の部屋。真吾がパスタを食べながら「いい部屋だよね」と言う。
瞳は意を決して「ずっといる。良かったら」と言う。真吾は「ダメだ
よ、それは。瞳さんが働いて稼いだ金で借りてる部屋でしょ」と言う
返事に瞳は胸キュン。「真吾くん大好き。だから違うって言ったじゃ
ない」と瞳はご機嫌。真吾は「もっとすごい部屋に自分も住みてえな」
とつぶやく。

 二人はそれぞれ自分の未来予想図を頭の中で描く。真吾の空想シー
ン。真吾、瞳、マリアが食事をしている。「お母さんの料理おいしい」
と真吾。
 瞳の空想シーン。真吾と瞳が二人で食事をしている。
 真吾は自分の空想に酔っている。

 岡崎家。マリアが出入りのコンビニ店主種田庄二(蛍原徹) にカ
ニのお裾分け。
 種田は母の好物と喜んでいる。

 劇団の稽古場。真吾の携帯にマリアからみんなで食べに来ないかと
連絡が入る。カニという魅力的な言葉に藤永忍(麻生幸佑)がクラッ
とする。

 岡崎家。マリアが「彼女も呼ぶんだねえ」と電話を切った後、独り
言。そうつぶやいて「まるでいじわるな姑」と肩をすくめる。

 瞳の部屋。真吾の電話を受け「真吾君の家で劇団員のみんなと」と
言って表情がこわばる。

 岡崎家。重松が尋ねて来る。カニを持った手のまま玄関に現れたマ
リア。重松は1週間である曲を弾けるようになりたいので、ピアノを
教えてほしいと要望する。
 マリアは「1週間。早速やってみますか?」と快く引き受ける。

 劇団稽古場。忍はカニに頭がいって芝居に身が入らないので、演出
の永野圭(水川あさみ)が怒っている。瞳がドアを開けて入って来る。
圭の怒声に真吾が叱られているのではと気まずい表情。「怒られてい
るのは真吾ではないから心配しないで」と中町恭介(金子貴俊)。

 稽古が終わってみんなで岡崎家へ向かう。瞳が「いいね。仲間って
いうか。青春っていうか」と言うと可愛今日子(西丸慶子)が「終わ
ったんですか?もう青春」と瞳に尋ねて瞳からにらまれる。「ずっと
青春し続けるっていうのも切ないものありますよ」と恭介。

 岡崎家。レッスン後。重松とマリアがお茶を飲みながら談笑。重松
は「緊張しました。こんなきれいな先生だと思っていなかったんで」
と言う。そこへ真吾が瞳と仲間を連れて入ってくる。真吾は重松を見
る。重松の帰った後、マリアは「生徒さん、ちょっといい男でしょ」
と満更でもなさそう。瞳が「そうですね」と相槌を打つが、真吾は重
松が気になって仕方がない。

 岡崎家食堂。カニ鍋、焼きカニなどを仲間達が食べている。忍は
一人がっついている。瞳とマリアは台所でカニの下ごしらえ。慣れな
い手つきの瞳はカニをブツブツと小さく切っている。瞳はマリアから
切り方の指摘を受ける。真吾は台所の様子を気にしていない。圭が気
を利かせて「手伝いましょうか」と台所に入ってくる。二人は断る。
瞳は「助けろよ。私を」と真吾を睨み怒っている。真吾はうわの空で
食事をしている。

 瞳の部屋。瞳は岡崎家から帰宅してソファーの上で河童のぬいぐる
みを抱え「ああ、疲れた。彼女が彼のお母さんと台所に立つっていう
のがどういうことかわかってるの。好きだけどなんかムカツク。でも
何考えてたんだろ?」と真吾がうわの空だった理由がわからない。

 真吾の部屋。真吾の部屋は仲間の溜まり場でもある。高石と忍がお
土産にもらったカニを食べている。「来てたじゃん。変な男がさあ。
嫌な感じじゃなかったか」と恭介に尋ねている。恭介は仲良さそうに
見えた」と感想を述べる。「高石宏一(高山猛久)が「真吾の母さん
きれいだし全然いけてるし、いいじゃん男とつきあったって」と真吾
の気持ちを逆なでするようなことを言う。真吾は憤慨して高石にプロ
レスの技をかける。

 岡崎家。垣根越しにレッスンを見ている真吾。種田に見つかる。真
吾はゼスチャーで「ここにいることは黙ってくれ」という振りをして
みせる。種田は黙って行き過ぎるが小学生のサッカーボールに自転車
がぶつかり転倒。ぶつかった音にマリアが外を見る。真吾はマリアに
見つかってしまう。

 岡崎家。真吾はソファーに座り怒っている。マリアは「レッスン中
だから」と素っ気無い。重松が「オーバー・ザ・レインボー」を弾い
ている。貧乏ゆすりをしている真吾。マリアが気がつくと真吾は帰っ
ていた。「帰ったのかしら?おかしな子ね」とマリア。

 レッスン終了後。重松とマリアはお茶を飲んでいる。重松が真吾が
ヤキモチを焼いていると言うと「えー。何考えてるの。あの子。バカ
みたい。おかしい」と言うが嬉しそう。重松が「おかしくないですよ。
男の子はね。いやなんですよ。自分の母親を誰かにとられるのが」と
言う。重松は妻がなくなった後、男手1つで娘を育てている。

 実家から帰る真吾は道すがら種田とまた会う。岡崎家にもこれから
配達するという種田に真吾は男同士の頼みごとがあると引き止める。

 岡崎家配達後、サングラスをかけ勝手口から岡崎家の様子を窺う種
田。

 公園。種田が真吾に報告している。よくわからないが「結婚式」と
か「子どもには内緒」とか聞こえていたと言う。種田はマリアが滅多
に出さない一番高いお茶を出していたので、あやしいと言う。

 人力車の客待ちをしている真吾と恭介。真吾はボーッとしている。
稽古も身が入らない。圭が怒って真吾に灰皿を投げる。真吾はうわの
空でも灰皿だけは避け、「帰るわ」と言って帰ってしまう。

 岡崎家。マリアが真吾と映った写真立てを持って嬉しそうに見てい
る。

 瞳の部屋。真吾が来ている。真吾は重松とマリアの仲をどう思うか
?と瞳に聞いている。瞳は真吾が会いたいと言った理由がマリア絡み
だと知って少しムッとしている。「会えたのは嬉しくないわけじゃな
いし、私の意見はね、がっかりした、真吾君に。いいマザコンなんだ
と思ってた。いつか言ったよね『自分が母親大事にして何が悪いんだ』
って。胸がキュンとした。真吾君はお母さんを守っていると思ってた。
それじゃあただの甘ったれなんじゃない。自分のお母さんがどっかい
っちゃうのが嫌なだけなんじゃない。自分のお母さん愛しているんだ
ったら自分の気持ちよりお母さんの気持ち大事にしなさいよ」と瞳は
自分の気持ちを早口でぶちまける。言った後言い過ぎたと瞳は落ち込
んでいる。真吾は真吾で落ち込んでいる。
 瞳は「がっかりしたけど、キツイ女だと思って嫌いにならないで」
と言うが真吾の耳には届いていない様子。

 翌日の朝。真吾は一晩寝ないで考えていた様子。「よし決めた」と
すっきりした顔をしている。真吾は瞳の手を引っ張って岡崎家前に現
れる。重松が岡崎家から出て来ると「お話があるんです」と真吾は重
松に声をかける。

 喫茶店。真吾は重松に「母さんをよろしくお願いします」と頭を下
げる。マリアは虫・爬虫類・ホラーが苦手、機械がダメで方向音痴。
格闘技が好きと説明。ダメな所が多いが優しくて泣き虫だと付け加え
る。重松はマリアは素敵な女性だが、まだ亡くなった妻を愛している
ので、自分はただの生徒にすぎないと説明する。マリアもまだ亡くな
った夫のことを愛している。娘の結婚式に妻の好きだった曲を弾きた
くてレッスンに通っていた。マリアは真吾が重松との仲を疑ってヤキ
モチを焼いているという話を聞いてとても嬉しそうにしていたという。
瞳は複雑な表情。

 岡崎家。マリアは大学時代の友人(上村香子)とお茶を飲んでいる。
マリアは真吾がヤキモチを焼いたことを嬉しそうに話している。真吾
が小さな頃、自分の髪を握っていないと眠れなかったこと、初めての
場所ではスカートを離さなかったこと、デパートで迷子になったとき
は見つからなかったら死のうと思ったことを話して涙ぐむマリア。

 馴染みの居酒屋「暗転」。真吾は団員達を集めて自分のマリアへの
気持ちを告白する。「母さんの気持ちに応えようと思うんだ。瞳さん
も好きだと言ってくれるし。『そうじゃなきゃ嫌だ』と言ってくれた
し」と言う真吾に、瞳は「ズレているっていうか、間違った解釈って
いうか」と訂正するが真吾は聞いていない。 店長の野本公平(阿南
健治)は「(真吾の話は)わかるよ。賛成だ」と一人うなずく。圭た
ちは真吾の決意表明のために呼び出されて憮然とした表情。野本は実
家の母に電話して「長生きしろよ」と言っている。瞳は「なんか違う
気がする」と言う。

 買い物帰り歩道を歩くマリアと真吾。マリアの携帯に重松から電話
が入る。重松は結婚式の直前で「切ないものですね。でも親をやって
きてよかった。先生に教えてもらえないのがちょっと寂しいです」と
言う。

 マリアと真吾は公園の池でボートに乗っている。タクシーに乗って
いた瞳が自分もボートに乗りたいと池を見つめ真吾たちを見つける。
瞳はタクシーを止めて池の外周から二人の姿を見ている。マリアは夫
にこの公園の池、ボートの上でこの日にプロポーズされた。プロポー
ズの言葉は「ずっと僕のことを見ててくれないか。僕も君のことをず
っと見ててやるよ」。真吾が「ずっと俺のことを見ててね。俺が母さ
んのことを見ててやるから」とマリアに話している。瞳は楽しそうに
ボートに乗っている二人を遠くから見つめ「絶対違う気がする」と絶
叫する。


寸  評  マリアの恋人と思われる男性が登場して、真吾はそろそろ親離れ
できるのかと思ったら、単なる誤解でしかも真吾はマリアをずっと守
っていくと決意表明までしてしまいました。 真吾も瞳を連れて重松
に会いに行かなくても自分一人で会いに行けばいいのにと思うのです
が。ボートの上での真吾とマリアのやりとりは、まるで恋人のようで
した。こんなに密接な親子関係に入っていくのは難しそう。

執 筆 者 たま()

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2. 編集後記
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 石原裕次郎のドラマ「弟」が5夜連続で放送されるのに先駆けてメーキング
を放送していました。松坂慶子が妻北原三枝役で登場していました。裕次郎が
手術室に向かうシーンでは、松坂慶子の傍らに渡哲也役の坂口賢二がいて、
「マザー&ラヴァー」とだぶってしまいました。石原裕次郎のドラマというと、
以前にも榊原利彦が演じていたような気がします。
 石原軍団というネーミング自体に、私は男臭さを感じてしまい馴染めません。
同じ局で「忠臣蔵」も放映されていますが、こちらも男の美学という観点で何
度も放映されている題材です。あるドラマ評には松平健が大石を演じても「暴
れん坊将軍」に見えてしまうとありました。
 「弟」では渡哲也が兄の石原慎太郎役でした。渡のそばに坂口賢二がいると、
坂口賢二が渡哲也なんだと思いこませる作業が必要で、見ていて頭の中がごち
ゃごちゃしました。第1話は見ていませんが、視聴率23%で翌日テレビ朝日の
社員食堂が無料になったとか。石原裕次郎は今でも人気があるのですね。(た
ま)

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