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タイトル:Daily Drama Express 2004/11/05 ミステリー民俗学者 八雲樹 (4)  2004/11/14


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2004/11/05 (Fri) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.金曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 金曜日の連続ドラマ
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タイトル ミステリー民俗学者 八雲樹
局  名 テレビ朝日系
放映日時 金曜23時15分
キャスト 八雲樹 (及川光博)
 富良野 (平山あや)
 瀧村万智子(滝沢沙織)
 羽根井豊(益村徹)
原  作 金成陽三郎
 山口譲司
脚  本 戸田山雅司

あらすじ  かぐや姫コンテストは、衣川葉月(中越典子)のグランプリで終
了する。控え室に戻った彼女に、カメラを持った何者かが近づく。そ
れを知った八雲樹(及川光博)は急いで富良野(平山あや)と共に控
え室へ向かう。

 控え室から男が出てきて、中では葉月が倒れている。八雲が抱き起
こすと葉月は意識を取り戻す。そこへ宗像巧(弓削智久)、布部孝史
(石井正則)らも駆けつける。葉月に迫った男が、以前露天風呂を盗
撮していた盗撮のプロ・沼田澄夫(石塚義之)だったことを八雲が思
い出す。

 もう大丈夫、という葉月を控え室に残して全員控え室を後にする。
布部は八雲が葉月を守ってくれた、と感謝する。布部は子供の頃、ど
んなときも必ず葉月を自分が守ってやると約束したのだ、と八雲に説
明する。葉月が八雲をグランプリ賞品である竹林に呼び出した。

 葉月は突然大学を辞めた訳を謝りたい、と話を切り出す。確かにか
ぐや姫のように急に消えてしまってびっくりしましたが・・・と話す
八雲に「もう、絶対八雲さんの前から消えたりしない!」と葉月は抱
きついた。

 八雲から離れた葉月は、自分がこの竹林で拾われたのだ、と言う。
「自分にとっては特別な場所だから”ミスかぐや姫”にも選ばれたか
った。本当の両親に出会うためにもどうしても。」そんな会話をする
二人のそばから何者かが走り去る気配がした。

 体育館では、最後のイベント”天上還りの宴”の準備が行われてい
る。青年団に頼まれてかり出された、という宿の主人宗像幸知(でん
でん)もかぐや姫の御所車に花を飾っている。すると、残りの花の装
飾は自分がやるから早く着替えてください、と言って、布部が現れる。

 瀧村万智子(滝沢沙織)から、現在沼田が殺人の容疑者として取り
調べを受けている話を聞いていると、会場が暗くなり宴が始まった。
十二単姿の葉月にうっとりする八雲。

 貴族の5人の男達がかぐや姫の無理難題に答えるために集めた品々
をかぐや姫に差し出す場面が再現される。最後の男に布部が扮しかぐ
や姫に品を差し出そうとする際、布部は踏み台に乗ってかぐや姫に差
し出すところを、踏み台に乗り忘れて差し出す。ミスに気づいた葉月
は、自らバラの花が飾られた台に一段下りて品を受け取り、無事済ん
だ。

 最後に月に向かうために御所車から出てくる場面。呼び声に答えて
中から出てくるはずのかぐや姫が出てこない。焦った布部が御所車を
のぞくと、そこにはかんざしを首に刺された葉月が倒れていた。
 かんざしからは毒が検出される。

 葉月の遺体が運び出されるのを見送った八雲は富良野につぶやく。
「僕は自分の手で見つけます。すべての真相を。なぜ葉月さんが殺さ
れなければならなかったのか、その理由を。そして闇に隠れた犯人の
正体を・・・」

 事件の背景を八雲と富良野で話す。13年前、葉月は竹林で発見され
た。身分を示す物もなく記憶喪失で調べようもなく、結局第一発見者
である衣川夫妻が彼女を引き取って育てた。

 二階堂杏菜(蒼井そら)が殺された後、確かに犯人は青年団の事務
所に逃げ込んだ。犯人はあの場にいた13人の中にいたと八雲は断言す
る。問題は凶器の槍をどうしたか。

 御所車を調べる八雲と富良野。バラの刺が落ちているのを八雲が見
つける。「闇に少しだけ近づいたような気がします。」そこへ、犯人
が捕まったというニュースが入ってくる。

 警察に駆けつけると、犯人は大阪の産廃業者である拝島昭三(入江
雅人)だという。竹林を含めた一帯に産廃処理場を建設する予定の拝
島は二階堂杏奈をミスかぐや姫にして、あの土地を買い取ろうとして
いたという。その約束がこじれて二階堂杏奈が殺され、ミスかぐや姫
に選ばれた葉月にも同様の話を持ち込んで断られて殺害した、という
のである。

 警察の説はあり得ない、という八雲は、13年前に葉月らしい少女が
誘拐されたりした記事が新聞に載っていないか調べ始める。そこで、
13年前、10歳の娘を含めた放浪画家の一家三人が行方不明になったと
いう記事を見つける。

 あともう少し引っかかる・・・と悩む八雲の耳に「紙って意外と凶
器なんだよね」という台詞が届く。「富良野さん、闇が明けました。
かぐや姫を殺した犯人がわかりました。」

 関係者を事務所に集めた八雲。犯人はここにいた人間の中にいる、
と話す。槍について聞かれた八雲は、事務所の正面に張られているか
ぐや姫コンテストの超大判ポスターを手に取って裏返して見せた。そ
こには血の痕が・・・

 犯人は刃先をこのポスターを丸めた先につけて二階堂杏奈を殺害、
この部屋に来て刃先だけは自分の服の中にしまい、ポスターを元通り
貼り付けたのだろう、と説明する。そして、犯人を追ってきたフリを
して13人の中に紛れ込んだのだ、という。

 次は体育館。葉月が殺された凶器はかんざしではなく、バラの刺が
本当の凶器だったと話す。かんざしはバラの刺のカモフラージュのた
めに使われたもので、それを葉月の首に刺すことができた第一発見者、
布部が犯人だ、と八雲は指摘する。

 毒を付けたとげを用意してバラを仕込み、わざとバラを踏ませる様
に芝居し、第一発見者のフリをして御所車に乗ってかんざしを刺した
のである。ポスターに付いた指紋、かんざしが死後刺された物である
ことは、調べればわかることだ、と八雲は布部に迫る。

 13年前、遊びで父親の猟銃を持ち出した宗像は、布部と遊んでいる
内に誤って発砲し、たまたま通りかかった本当の父親を殺してしまっ
た。葉月を残して助けを呼びに言った母親も口封じのために殺し、宗
像と布部は二人を竹林に埋めた。そして、葉月の記憶が戻るのを恐れ
た二人は、葉月に近づきこれまでずっと監視していた。しかし、今回
のコンテストの賞品にあの竹林が選ばれてしまい、焦った二人はコン
テストの妨害工作を行うがコンテストは実行されてしまう。

 布部は、拝島と二階堂杏奈の密約を知り、産廃処理場が建設されて
死体が見つかることを恐れて、二階堂杏奈以外の人がミスかぐや姫に
なるように計算して、二階堂を殺したのである。さらに、葉月が八雲
に話した「この竹林は自分には特別な場所、本当の父と母に会うため
にどうしても」という台詞から記憶が戻ったと勘違いした布部は葉月
を殺したのである。

 「(彼女をずっと守ると言っていた)あの言葉は嘘だったのです
か?あなたも葉月さんが好きだったんじゃないんですか?」と布部に
問う八雲に「自分は13年前の罪なんて関係ない、本当に彼女が好きだ
ったから葉月にだけは僕が葉月の両親を殺したという知られたくなか
った。葉月に嫌われる、そんなこと耐えられるわけないだろう!葉月
が好きだから僕が・・・」

 しかし、葉月は記憶を取り戻してはいなかった。自分がミスかぐや
姫に選ばれれば、それを見た本当の両親が名乗り出てくるのではない
かと思い、コンテストに参加したのだった。「(本当の両親に会えた
ら)この世に送り出してくれてありがとうと言いたい。そうじゃなけ
れば、衣川の両親や宗像君や布部君、八雲さんにも会えなかったんだ
から・・・」

 彼女への様々な思いを胸に、かぐや姫の石碑に花を手向ける八雲。
「この地上には彼女のような清らかな魂は居場所がありません…だか
らこそ、葉月さんは月に還るしかなかったんです…」。そうつぶやく
彼の視線の先には月が輝いていた。


寸  評  こういう殺人事件物はなんとも終わりが悲しい物が多いですね・
・・ドラマはハッピーエンドが好きな私には悲しくなってしまいます。
昔はあまり何とも思わずに見ていた気がしますが、年をとるにつれい
ろんな人の想いを知ることで感じ方も変わってきたのでしょうか?

執 筆 者 井村(drama_mi@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 先日、蜂らしきものに手のひらを刺されてしまいました。ズボンを裏返しに
干していて、取り込んだ後に表に返そうと足に手を入れたらその中にやつは潜
んでいました・・・いやー、まさに針を刺したようにチクッとしてそれからし
びれてきて・・・と一瞬何が起こったのか訳がわかりませんでした。やつが子
供達のそばに行ってはまずい、ともう一度ズボンのところに戻って見ると、体
長3cmほどの小太りのやつがまだズボンにいて一瞬倒れそうになってしまいま
した。もう一度ベランダにズボンを出そうと格闘している内に、開けた窓から
やつは出て行ってくれましたが、もし刺されたのが子供だったら・・・と思う
とゾッとします。皆さんもお気を付けください!(井村)

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