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タイトル:Daily Drama Express 2004/11/01 ラストクリスマス (4)  2004/11/14


===================================================== 発行部数  17 ==
                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2004/11/01 (Mon) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.月曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 月曜日の連続ドラマ
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タイトル ラストクリスマス
局  名 フジ系
放映日時 月曜21時
キャスト 春木健次(織田裕二)
 青井由季(矢田亜希子)
 日垣直哉(玉木宏)
 葉山達平(森山未來)
 藤沢律子(片瀬那奈)
 高瀬彩香(MEGUMI)
 須藤恭子(田丸麻紀)
 柴田幸子(りょう)
 新谷伍郎(伊原剛志)
脚  本 坂元裕二

あらすじ  第四話 「幸せの絆」

 スーパースター、ロッシの取材等の打ち合わせをオフィスで行う数
名のスタッフ達。その中には春木、葉山もいる。

 入ってくる新谷。眼帯をして登場する新谷に驚くスタッフ達。
 新谷「昨日、春木の部屋に泊まったら、こんなことになってて…」

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 前日の出来事。
 杉村行彦(勝村政信)に殴られ、床に倒れている新谷。杉村は新谷
を春木と思い込んで殴ったのだ。
 由季「ちょっとアンタ、何すんのよ」
 杉村は春木と由季を“春木”(=自分が春木と勘違いしている新谷)
の隣に住んでいる夫婦と勝手に思いこんでしまう。 杉村は、春木が
自分の妻をかどわかし、春木のせいで、妻が自分と離婚して春木と結
婚すると言っている、という。
 由季は春木を奥へ引っ張って小声で、「二人がかりなら勝てるかな
?」というが、「こちらの名刺も…」と杉村が差し出した名刺で2人
は杉村が空手をやっていることを知る。

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 オフィスの廊下らしい場所で。
 由季と澤口Dr.が立ち話をしている。
 澤口「今度の検査、来週の月曜だったよね」
 由季「はい」
 澤口「じゃ、病院でね」
 少し離れた場所を通りかかる春木。2人の会話が耳に入った様子で、
「検査って?」とつぶやく。

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 オフィスの別の場所での春木と由季。
 春木は幸子が結婚していたことについて何か事情があるのでは、と
言う。
 春木「幸子はオレにそんなこと一言も」
 何も言わずに携帯をかけ始める由季。
 由季「もしもし、サリーさん?今、変わるね」
 携帯を春木に渡す。
 幸子「聞いた…あの人…ケンにいのところ、行ったんだって。怒っ
てるよね…それより…がっかりした?」
 春木「怒ってもないし、がっかりもしてない」
 幸子「ますます好きになった?」
 春木「(やれやれ、といった様子で)センパイとして言っておく。
1、もうウソをつかないこと。2、その件について打ち合わせをした
いので、今度メシをおごること」
 幸子「(また春木に会えるということで嬉しそうに)ハイ!」
 携帯を切った春木に由季の視線。
 春木「何か…?」
 由季「不倫するの?まっ、どっちにしろ、ロクなゲレンデじゃない
からよしたほうがいいと思うけどな…」
 由季は自分と日垣とのことを“さんざん滑っといて大転倒”と例え
る。
 春木はパトリック・ミューラーという自分の好きなスキーヤーの話
をする。
 安全な滑りはしないが、「最後まで滑り通した奴は次に必ず勝つチ
ャンスがある」と言っていた、というのだ。春木の励ましに、由季
「次のレースかー、あ〜あ、私もクリスマスまでに彼作りたかったの
になー」

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タイトル『ラストクリスマス』

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 女子高生の歓声。
 ホテルに到着する高級車。女子高生の歓声は続いている。
 車から降りて、「ロッポンギー!」といってファンに挨拶するロッ
シ。
 ロビーの見下ろす位置で佇んでいる由季と日垣。
 由季「大騒ぎだな…どうなのよ、仲良く言ってるの?今度は御曹司、
紹介してよね」
 「ちゃんと律子さん、大切にしなよー」、と言ってどこかへ行って
しまう由季。

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 番組でロッシの紹介をする幸子。ロッシ自身、自分のことを「セニ
ョール、ロッシ」という。

 放送終了後、食事にテンプラをリクエストするロッシ。


 春木「助かったよ」
 幸子「ごはん食べに行こう」
 春木はロッシの“お守り”をしないといけない、と断る。
 幸子「じゃあ、ケンにいの部屋に行くから鍵貸して。それより私の
部屋まで助けに来てくれる?」

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 律子へのプレゼントを持って帰る日垣。それを律子に渡すが律子の
顔は冴えない。
 実は昼間、この部屋に女がやってきたのだ。それを思い出す律子。
 女「ナオヤは?私、別れないからね」

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 部屋に帰ってくる春木。
 鍵を出してドアに入れるが、ドアは開いていた。部屋に入って「ご
めん」という春木。由季が走り出てくる。
 由季「帰ってきた。高3にもなって廊下に立たされていた人」
 幸子も来ている。土下座する幸子。
 幸子「私、シバタサチコは結婚してます。今はスギムラサチコ。」
 幸子は自分の家には帰りたくない…と言い出す。そこへ杉村が来る。

 玄関で。
 杉村「先日はどうも…(と、お土産を春木に渡す)これ、どうぞ…
春木さん、お留守のようですね」
 愛犬のポチ(白いオールド・イングリッシュ・シープ・ドッグ?)
をつれてきて、春木(=杉村は新谷が春木と勘違いしている)が帰っ
てくるまで待つ、という杉村。

 部屋の中で、春木が写っているばかりなのに不審がる杉村。
 由季「主人と春木さんはできてまして…」
 苦しい言い訳をする由季。話題を変えようと、杉村にどうしてこう
なったのかと聞く。
 杉村「私たちは男と女の関係でなくなったとか…」
 由季は、杉村が幸子を女として見てなかったのではないか?と言う。
 杉村に、あんたたちも微妙な距離が…と突っ込まれる春木と由季。
 由季、春木と腕を組み、
 由季「いつもラブラブですよ、ね〜え、あなた?!」
 杉村「(興味津々な様子で)いつもチュッチュッするんですか?」
 チュッチュッしてみせようとする由季から春木、離れる。
 浮気を告白する杉村。
 そこへ隣の部屋から飛び出してくる幸子。
 幸子「勝手なこと言わないでよ。ごはん作ったり掃除してくれる人
がいなくて困ってるだけでしょ。髪形かえても気づかないくせに。」
 記念日のことや“曲”のことも忘れている、と続ける幸子。圧倒さ
れる杉村。
 「記念日?」「曲?」と、横でのけぞる春木と由季。
 幸子「私、帰らない…ここに住む」
 杉村「だったらオレも」

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 その後、由季の部屋で布団を敷いて並んで寝ている由季と幸子。
 幸子は、高校のときから自分が男とモメたら助けてくれたのは春木
だという。
 幸子「20年経っても同じことしてる」
 由季「春木さんはどっちにしてもサリーさんを受けとめてくれると
思うけど…」
 幸子「私、ズルイね…」
 由季「ううん…」

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 その隣の春木の部屋。
 春木と杉村が並んで寝ているが、お互い背を向けている。
 春木「(身体を起こしながら)杉村さん、実は…」
 杉村「春木さん」
 春木「ハイ…???」
 後ろを向いたままの上に上げた杉村の手には春木の社員証があった。
 杉村さん「春木さん、もし、私たちダメになったら幸子のこと、よ
ろしくお願いしますね…」
 そう言った後、杉村は“曲”のことを考えている。

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 翌朝、春木の部屋の外。
 春木の部屋から春木、杉村が出てくる。
 杉村は「ご迷惑をおかけしました…頭冷やして出直します」と言っ
て帰っていく。

 由季の部屋から由季と幸子が出てくる。
 幸子「ごめんね、ケンにい」
 春木「オレさあ、あのダンナさん、悪い人じゃないと思う」
 幸子「私、邪魔?」
 春木「いや…」
 帰っていく幸子。
 由季「ね〜え、アナタ」 と、春木にしなだれかかろうとする。
 春木「いつまでやってんだよ。とっくにバレてんだよ」

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 部屋に入ってきてから、「告白しないなんて春木さんらしくないよ
な〜」という由季。
 春木「幸子はああ見えてさ、平凡な幸せ望んでるだけなんだ。あい
つの両親、あまり仲良くなくてさ。友達の家であいつはお揃いのお箸
見て、びっくりしたんだ。うちはお箸がバラバラだからバラバラなん
だって」
 由季「春木さんはどっちなんですか?幸子さんのことが好きなんで
しょ?」
 由季「あれ?」
 春木「忘れ物?」
 ポチがいる。

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 撮影スタジオでロッシの撮影が行われている。
 そこから続く廊下。
 男「だいたい、編集長には何を言っても通らないんだから…」
 男を諭している白川仁美。仁美を見かけて引き返す春木。
 男「あれですね、最後まで滑り通した奴は次に必ず勝つチャンスが
ある」

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 レストランで…。ロッシらが盛り上がる。
 少し離れたところでキャンセルの電話をかける春木。

 春木の携帯がなる。幸子からの電話だ。
 幸子「今日、どうしてる?」
 春木「家に帰った方がいいんじゃないのか?」
 ちょっとかっがりした風の幸子に
 春木「メシだけ食いにくる?」
 春木「あったかいもの作って待ってるからさ…腹一杯食って元気出
して」

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 夜道。紙袋を持って歩く春木。その春木を見つける由季。
 由季「あっ、それってお箸でしょ」
 春木「青井の分はないさ」
 由季「ふ〜ん、喜ぶと思うよ、サリーさん」

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 スーパーの食品売り場。
 春木「カニはいらない」
 由季「(カニのパックを持って)カニ!」と叫ぶ。
 ネギを取ろうとする春木に反対する由季。
 由季「カニの入ってない鍋なんて、ナベじゃない。ナヘ」
 春木「ナヘで結構」

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 春木の部屋のキッチンで。
 由季「わぁ〜、おいしそうなナヘですね〜」
 春木「君もしつこいね〜」
 由季「食べ物の恨みはおそろしいんだから」
 そこへ流れる幸子のDJ番組。DJを聞く春木と由季。

 “世田谷区のポチさん”からの手紙を読む幸子。
 それは杉村からのものだった。
 手紙には幸子と杉村の二人の“いきさつ”が書かれていた。
 二人のたった一つの奇跡の話。
 「人の紹介で会った二人。だが、会うのは今日が最後だろう…この
伝票を持ったのが別れになる…とどちらも思っていて、男がその役目
は自分だ…と、そう思って彼が伝票を取ったとき、木枯らしが…木枯
らしが吹きました。男の手から舞った伝票は隣の老人のところへいき、
老人が『これも何かの縁です。ここは私がごちそうします』 そして
帰るきっかけを失った男が言った。『ボクと結婚して下さい』『私で
良かったら』 3年前のクリスマスのことでした。ほんのささいな偶
然かもしれません。しかしあれは奇跡だったんじゃないか、あれは運
命だったんじゃないか…ただ、あの店で流れてた曲を女は覚えていて、
男は忘れてしまったことです…ありがとう…さようなら」
 涙声になってしまう幸子。
 ディレクターが指示を出す。「リクエスト!リクエスト行って!」
 「ポチさんはリクエスト書いてないようですね。では、御本人に電
話して聞いてみましょう」携帯で電話する幸子。

 春木の部屋。杉村の携帯がなる。なり続ける。
 春木「杉村さん、早く出て」
 春木に促されて携帯に出る杉村。

 幸子「あの…ポチさんですか?ポチさん、リクエスト曲はあります
か?」

 杉村「ノーランズ…ノーランズのダンシングシスターをお願いしま
す…それが…あの日、かかっていた曲です」

 涙声の幸子、「はい…わかりました。ポチさん、ありがとう…すて
きな手紙を。私もあれは運命だったと思います」

 曲が流れ、曲に聞き入る杉村。

 春木「杉村さん、行きましょう!」
 春木、杉村を引っぱっていこうとして、お箸を渡す。
 由季「春木さん、それって…」
 春木「急ぎましょう!」
 走っていく春木、杉村、続いていく由季、ポチ。
 タクシーに乗り込む。

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 放送終了後、幸子から外を見下ろす。窓の外に立っている杉村とポ
チ。
 思わず出て行く幸子。建物の外に出て、階段を駆け下りていく。
 階段を駆け上がり、かけよる杉村。お箸を持っている。
 階段の半ばで抱き合う二人。

 階段の下で笑顔で二人を見守る春木。その春木を見る由季。

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 春木の部屋。
 鍋の材料が揃った状態で置きっぱなしになっている。
 春木「青井…せっかくだから、鍋どう?」
 由季「しょうがないなあ…ナヘ」
 結局あの鍋は誰のタメだったのか、と問いかける由季。あの夫婦の
タメだ、と答える春木に、
 由季「やっぱり好きだったんだ」
 春木「笑いたければ笑えよ」
 由季「笑わないよ。春木さん、私がフラれた時、笑わなかったもん」
 由季は続ける。
 「恋はスキーのレースじゃないから。転んだ人に手を差し伸べる人
がいたっていいでしょ?二人して振り出しに戻っちゃったね?」
 ハメ殺しのドアのところにあるフラッグを動かすが、そこで倒れる
由季。
 携帯を取り出す。春木は由季が倒れたことに気づかない。
 春木「あの犬ってさぁー、ねえ、ポンズ持ってる?」
 春木、倒れた由季に気づき、かけよる。
 由季の携帯には澤口Dr.の番号が表示されている。

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 病院の廊下で待つ春木。いろいろと思い出している。
 『私、青井行きは死ぬかもしれません(‘99.12.20のラベ
ルのビデオのワンシーン:第一話参照)』
 『12月24日、手術をします(同じく‘99.12.20のラベル
のビデオのワンシーン)』
 『今度の検査は確か来週の月曜日だね』
 出てきた澤口Dr.。
 澤口「風邪ですね。少し肺炎になりかけてましたが休むといいでし
ょう。今日はお帰り下さい、とのことです」
 意外な感じの春木にもう一度、「風邪ですよ」と言う澤口Dr.の
言葉に、
 春木「それだけで、わざわざ先生のところへ?もしかして他の病気
のことと思ったんじゃ…」
 澤口「(毅然と)いいえ」

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 病室で。
 澤口「お帰りになりましたよ」
 由季「ありがとうございます」
 澤口「5年間、本当によく頑張りました。その心配も、あと2回の
検査でなくなりますよ」

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 オフィスで。
 化粧をしている新谷。「目を大きくね〜」と言っている。
 葉山は「ロッシ様まもなく到着です」と言ってまわる。
 秘書室に異動になった、と葉山にいう彩香。
 彩香「そろそろ実力行使に出る頃ね…」
 葉山「実力行使って…」
 彩香「あんたとした事すんのよ」
 葉山「止めたほうがいいんじゃないスか…」

 休んでいる由季の机…その横を通る春木…少し気になる。

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 帰宅する春木。
 隣とのドアを叩く。
 春木「起きてる?」
 隣から由季の声。
 由季「寝てます」
 春木「具合どう?」
 由季「もう大丈夫です」
 春木「そっか…。ちょっと聞いていいかな?ひょっとして君の病気
ってまだ治ってないのか…?」
 由季「春木さん、この次、そんな口きいたら2度と口きいてあげま
せんよ…おやすみなさい」
 春木「おやすみ」

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 病院の廊下?(少なくとも片面はガラスでサンルームのよう)を歩
いている春木と澤口Dr.
 澤口「アナタ、ひょっとして…私のライバルですか?どうして彼女
のこと、そんなに気にするのかと思ってねー」

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 貴子の病室。
 貴子に、告知されたときのことを聞く春木。
 貴子「やなもんだよ、先の見えないまま待たされるっていうのは」
 春木「もしそれが続いたら…?」
 貴子「ムリムリ」

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 朝。
 カレンダーに“ロッシ帰国”と書かれている当日…月曜日である。
 鏡を見る由季。ヨシッと気合が入っている様子。

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 「チャオ」と手を振るロッシ。
 葉山「台風が過ぎ去っていきましたね…」

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 病院で待つ由季。

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 オフィスに戻る春木と葉山。

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 病院。
 「青井さん、2番にお入り下さい」

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 オフィスで。ロッシがキャバクラに行っているのが載っている新聞。
 ヤバイですよね〜などと騒ぐ葉山と対照的に、心ここにあらずとい
った感じの春木。

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 病院。診察室での由季と澤口Dr.

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 オフィスを出る春木。
 走り出す。
 マンションを見上げる。由季の部屋の電気がついている。
 慌てて部屋に入る春木。
 隣とのドアを叩く。
 開ける由季。
 由季「はい。何か用?あっ、ウチのTVのリモコン知らない?」
 春木「どうだった…どうだったんだ…検査の結果」
 由季「次聞いたら口きかないって言ったよね。っていうか、何でそ
んなこと春木さんに言わなきゃいけないわけ?訳わかんない」と言っ
てドアを閉じてしまう由季。ドアのすぐ向こう側に背中を向けて立っ
ている。
 由季「セーフでした。再発の兆候見られず、でした。(少し間があ
って)あのー、聞いてますー?あなたにとやかく言われなくても全然
OK」
 ドアを開ける由季。
 春木「(うつむき加減にしみじみと)良かった…良かったな…本当
に良かった…そうか…大丈夫だったか…本当に良かったー」
 由季の手を両手で握りしめて涙ぐむ春木。
 春木「(下を向いてぎこちなく、)何だっけ?リモコンだって…探
しとくよ…」
 部屋の置くに引っ込もうとする春木の隣に自然に由季が近寄る。
 由季「ちょっとだけー、ちょっとだけ、こうしてていい?」
 春木にもたれかかる由季。
 春木「怖かったか?そっか?」
 由季「でももう大丈夫。とりあえずあと1回でいいし」
 由季「何かいいね…。寄りかかれる場所がこんな近くにあるなん
て…」

          (第5話へ)


寸  評  前回は由季が自分が思いを抱いている日垣の思いを実現させるた
めに一肌脱ぎ、結局自らはフラれてしまい、悲しむ由季をせつなく見
ている春木、最後に春木が由季を励ます、という展開でした。今回は
春木が幸子の幸せのために一肌脱ぎ、結局は以前と同じ“いいお兄さ
ん”になってしまい、それでも笑顔の春木を見ている由季、と前回の
逆バージョンみたいな感じでしたね。今回の最後は春木が本当に由季
のことを心配していて、これって愛?のような感じで終わり、予告を
見ているといよいよ(やっと?)春木と由季の話が進むのね、と思い
ました。
 春木がしみじみと、良かったを連発するシーンは印象的でしたね。
安易に抱擁とかしないところが良かったと思いました。春木のお母さ
ん(なぜか毎回出ている)や由季のDr.は今後どうからむんでしょ
うか?第3話でもう出番がなくなるのかなあ、と思った日垣と律子も
あれでめでたしめでたしで終わり、という感じでもなさそうですね。
葉山は完全に彩香にやられちゃってますね。こっちはどうなんでしょ。

執 筆 者 増井()

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2. 編集後記
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 結局幸子は杉村のことを愛してたってことになりますね。杉村よりそれをわ
かっていた春木。本当はどっちとくっつくのが幸子の幸せだったんだろうか?

 杉村からの手紙に涙ぐむ幸子には思わず少しもらい泣きしてしまいましたが、
この原稿を書きながらよく考えると、別れるきっかけを失ったからってプロポ
ーズして、しかもそれを受けてしまうってどういうわけ…???うーん、よく
わからん。

 “人の紹介”といえば、この間、私も“人の紹介”っていうのがあったんだ
けれども、ものの見事に全く合わない人でしたね。実家から徒歩2分くらいの
ところに家を建てて住んでいる、っていう時点で「それって『将来、オヤジと
お袋の面倒みてくれよ』って言われてるみたいでポイント低いよね」と思って
いた上に、食事は全て実家に食べに行っている(自分ではいっさい料理しない)
、旅行の行き先は自分のフィーリングで決めたい(=要はオレについて来い?)
。紹介するっていっていた人には「料理する人がいい」「オレについて来いタ
イプは合わないと思う」ってちゃんと言っておいたんだけどな。“人の紹介”
も難しいよね…というのを、思い出しましたね。

 しばらくは寄りかかれる場所ができる予定、なし。(増井)

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発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv/
url   :http://www.j-drama.tv/
ID  :MM3E195F16414CD 
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