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タイトル:Daily Drama Express 2004/11/02 マザー&ラヴァー (5)  2004/11/12


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2004/11/02 (Tue) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.火曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 火曜日の連続ドラマ
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タイトル マザー&ラヴァー
局  名 フジテレビ
放映日時 火曜22時
キャスト 岡崎真吾(坂口憲二)
 杉浦瞳 (篠原涼子)
 永野圭(水川あさみ)
 中町恭介(金子貴俊)
 神野麻衣子(矢沢心)
 種田庄二(蛍原徹)
 野本公平(阿南健治)
 岡崎マリア(松坂慶子)
脚  本 岡田惠和

あらすじ  第5話「涙のパーティ」

 ラーメン屋。岡崎真吾(坂口賢二)は恋人杉浦瞳(篠原涼子)とラ
ーメンを食べながら話をしている。瞳はレストランの開店準備のため
忙しそうだ。開店前日に貸切のパーティがあると張り切っている。真
吾は「頑張っている女の人好き」と言うと瞳がお母さんもそうなんだ
よねと言う。その話したっけ?と言う真吾に瞳は「5回も」と嫌味を
言うが真吾には通じていない。

 瞳は真吾に送ってもらい「こんな時間に一人で帰らせないよ」と言
われて胸がキュンとする。部屋に着くと窓の下を覗くと真吾がいて手
を振っていた。瞳は再度胸キュン。「どうしよう。夢が叶っちゃった」
と独り言。

 ドラマの現場。真吾と団員達はエキストラ。病院のシーンを撮って
いる。真吾は顔をギブスで固定され片腕骨折姿の患者役。真吾は「す
ごくねえ?」とドラマ現場に感心している。中町恭介(金子貴俊)は
「すごいなあって目を輝かしている年じゃないだろう。落ち込むよ、
俺」と言う。主演は自分たちより年下の役者だ。

 居酒屋「暗転」。永野圭(水川あさみ)が一人飲んでいる。「どう
なるんだろう。劇団なんかやってて」と考え込んでいる。店長の野本
公平(阿南健治)が「冬眠している熊はさあ。秋になると」と圭の問
いに答えようとするが圭が「ごめん。聞いた私が悪かった」と話を遮
る。

 幻想シーン。ドラマを母マリア(松坂慶子)と見ている。愛の朝の
劇場、ドラマタイトルは「さよなら母さん」主演は真吾。ドラマを見
て感動して涙するマリア。未来の自分の姿を想像して悦に入っている
真吾。現実のドラマの撮影で真吾は背が高くて目立つから低くしてと
言われている。

 朝早く実家に帰る真吾。マリアが起きてきてソファーで寝ている真
吾を見つけ毛布をかける。

 瞳の会社。神野麻衣子(矢沢心)にデートの報告をする瞳。瞳は窓
を開けたら真吾がいたことに感動したと言う。「何か憧れだったのよ
ね。そういう状況」と言う瞳。
 「散歩をしていて、公園とかで二人で並んで歩いている時にね、自
転車がこんな風にやってくる訳、スッと私を守って場所を入れかわっ
てくれたりするの。いいと思わない」と話していると五十嵐部長(田
山涼成)が寄ってくる。五十嵐はおしゃべりを止めて時計を指差し、
「タイム・イズ・マネー」というジェスチャーをして去って行く。麻
衣子は前に五十嵐に「仕事の足を引っ張るな」と言われたと言って怒
っている。二人で仕事を成功させ五十嵐を見返してやろうと一致団結
する。瞳は「何か私仕事も恋も絶好調の感じかも」と張り切っている。
瞳の企画書には「オペラハウス青山店」と記載されている。

 岡崎家。マリアが電話の内容を書きとめている。「10月29日
18:00〜、オペラハウス青山店」マリアは電話を切った後、考え込ん
でいる。音大の時の友人が賞をとったお祝いのパーティに誘われたが
気が重い。真吾はマリアが行かないのは自分のために、ピアニストの
夢を捨てたことと関係あるのではないかと思う。「俺のせい。俺がい
なかったら(母さん)もっと活躍してたかもしれないじゃん」と真吾
が聞くと「そんなこと思ったこともない。自分で選んだんだから」と
答えるマリア。
 真吾はマリアにパーティへ行くことを勧め、着ていくドレスを買い
に出かける。

 瞳の会社の屋上で昼食を食べている瞳と麻衣子。引き続き「こうい
うのいいよね」という話を瞳が麻衣子にしている。「洋服を買いに行
ったとするじゃない、そういう時にちゃんと考えてくれる人がいいの」
「なるほど」と相槌をうつ麻衣子だが話よりおにぎりに興味が入って
いる。「露出の多い服を着ると『似合うけど見えすぎだよ』とか言っ
ちゃったりして」と瞳は一人で盛り上がり、勢いで麻衣子の肩を押す。
 麻衣子はその勢いで持っていたおにぎりを落としてショックな顔。

 同じ頃真吾とマリアは店でドレスを選んでいる。瞳が「こういうの
いいのよね」と話していた内容のことをマリアに言っている真吾。

 岡崎家。真吾が選んでくれたドレスを出入りのコンビニ店長種田庄
二(蛍原徹)に見せているマリア。種田は「かっこいいですね」と言
う。種田は自分の母も同窓会があると言う。マリアは種田にお母さん
の服を買いに言ってあげなさいと勧める。
 マリアは「いくつになっても女は女なのよ」と付け加える。

 瞳の会社。瞳はオペラハウスの貸切パーティのプランを麻衣子と考
えている。

 真吾の部屋。真吾と恭介が歯を磨いている。恭介が「デートしない
の?」と真吾に尋ねている。忙しいからと答える真吾に恭介は「引け
目とか感じない?彼女が頑張っているのと俺たちが頑張っているのな
んか違うじゃん。俺たちはやらなくても誰も困らない。彼女はちゃん
と社会の役に立っている」と言う。真吾は恭介の話がピンとこない感
じ。

 仕事が早く終わり瞳はこっそり真吾の稽古場を覗きに行く。ドアを
少し開けて瞳は練習を見学している。弁慶の芝居をしている真吾。圭
が音楽をとめ「高石(高山猛久)と代わってみようか」と真吾の役を
高石にふる。高石が芝居を始めると台詞が入っていて、そつのない演
技。瞳はドアを閉めて帰ろうとするが、灰皿スタンドにつまずく。そ
の音に団員たちは気づき、ドアをあける。照れ笑いをする瞳。

 居酒屋「暗転」。圭は団員たちに「いつでも代われるからね。役な
んか。本気でやりたいんじゃなかったら、とっとと止めて」と怒って
いる。真吾は本気で役者になりたいと思っていると言う。瞳が真吾に
どうして役者になりたいかを聞く。真吾はバイオリニストだった父が
幼い頃に亡くなったために、マリアが将来を嘱望されていたピアニス
トへの道をあきらめて、ピアノ教室の教師になったから「母さんのた
めにも舞台の上に立つ人になりたいのだ」と言う。瞳も団員たちも感
動している。「いい話だなあ」と感動する店長。圭も感動するが「い
い話は結構なんだけど、ここじゃない所で舞台の上で人を感動させな
さいよ」と言う言葉はきつい。

 居酒屋の帰り道。真吾と瞳は歩道を歩いている。瞳が「ごめんね」
と見に行ったことを謝ると真吾も「ごめんね。冴えなくて」と謝る。
気落ちしている真吾に瞳がキスをする。瞳が「頑張ろう」と言うと真
吾も立ち直り「うん、ありがとう」と答える。

 オペラハウス青山店。パーティ準備をする瞳と麻衣子。

 真吾の部屋。真吾がカレンダーを見るとマリアが出かける予定の
10月29日。マリアがパーティに行くのに「一人で行くの寂しいのよね」
と言ったことを思い出し、実家へ帰る。

 岡崎家。パーティドレスを着たマリアが椅子に腰掛けている。真吾
が「(母さんは)意気地なしだからな。父さんの服どこだっけ?」と
聞く。

 オペラハウス青山店。パーティが始まる。瞳がカップルを見て「あ
んな風にさドレスアップしてさ彼に優しくエスコートされてみたいな
あ」と願望を話すと麻衣子が「前に本で読んだんですけど、夢が具体
的な人って寂しい人なんですって」と笑う。
 それにもめげず瞳の「こういうのいいのよね」という話は続く。
「街できれいな人とすれ違うと『瞳さんの方が全然きれいだよ』」な
んて」と言って瞳は「もうイヤだ」と一人照れている。

 パーティ会場に真吾にエスコートされたマリアが入っていく。会場
の人たちの人目を引いている真吾とマリア。それを見た麻衣子が「先
輩の夢ってあんな感じですか?親子かあれ」と瞳に尋ねている。シャ
ンパンを飲む真吾とマリアを見て固まる瞳。マリアの友人が「息子さ
ん、素敵」と話し掛ける。麻衣子は「息子。マザコンか」と瞳に話し
掛ける。その場に居たたまれずに厨房に行った瞳は粉を入れたボール
を持っていたシェフとぶつかり全身粉だらけになっている。

 真吾はマリアに「母さんが一番きれいだよ」と言っている。マリア
の友人(上村香子)が「私はバイオリンやめちゃった。マリア残念だ
ったわね。どうマリア今幸せ」と聞かれ「この中で私が一番幸せ」と
答えるマリア。粉だらけの瞳は真吾とマリアのやりとりをムッとした
顔で見つめている。ケーキを持ったシェフとぶつかり顔にケーキが当
り生クリームでベタベタになる。肩についたスポンジケーキを怒りに
任せてぐちゃぐちゃにする瞳。

 パーティの帰り道。マリアは真吾に礼を言う。真吾はあの店オープ
ン前らしいよと言って誰から聞いたか思い出そうとするが思い出せな
い。真吾は店に瞳が関わっていたことには気がつかない。マリアは
「自慢の息子でございます」と言うが真吾は「もっと母さんが自慢で
きるようになりてえな」と答える。

 パーティ終了後。全身粉だらけで顔にはケーキがついた瞳を見て麻
衣子が驚く。仕事が終わって帰り道。麻衣子が瞳に「彼がそうだった
んですね。強力な親子ですね。あのきれいな母親はライバルとして手
強いですよ。きっと」と話している。瞳は「お母さん思いでいいんだ
けどさ。やっぱちょっとむかつく」と怒っている。

 真吾と瞳はデートで歩道を歩いている。瞳は怒って真吾の腕を引っ
張っている。真吾が「何怒っているの?」と聞く。そこへ向かい側か
らモデル風のきれいな女性が歩いて来る。瞳が指をさし「すごいきれ
いだね」と言うと真吾が「瞳さんの方が、全然きれいだよ」と答える。
真吾の答えに瞳は胸キュンし、自己陶酔する。瞳は照れながら「もう
いやだ」と言って真吾の腕をたたく。瞳は「むかつくけど大好き」と
真吾の頬にキスをする。喜んで頭をかく真吾。二人は幸せそうに手を
つないで歩いている。


寸  評  ある新聞のドラマ評で「マザー&ラヴァー」は酷評されていまし
たが麻衣子と瞳が交わす会話は面白いとありました。確かに面白いと
思います。「一番大切な人は誰ですか?」の路留(牧瀬里穂)の母逸
子(吉田日出子)が「一番大切な人(娘)がいる相手に嫁がなくもよ
かったのに」と言うようなことを言っていましたが、今の真吾にとっ
て「一番大切な人」はどちらなのでしょうか?

執 筆 者 たま()

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2. 編集後記
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 新札発行記念ドラマ「樋口一葉物語」を見ました。一葉が憧れる文人半井桃
水(なからい・とうすい)が永井大だったのが、少しイメージが違いました。
大分前にNHK連続ドラマ樋口一葉をやっていました。一葉役は大原麗子、桃水
役は石坂浩二だったように記憶しています。
 その前の週に2時間ドラマ「夜回り先生」を見ました。原作者の水谷修を
「徹子の部屋」で見たことがあったので、ドラマよりも本人が語ったエピソー
ドの方に説得力を感じました。
 2つのドラマに共通していたのは相談相手の存在だと思いました。一葉で相
談相手が恋の対象になり、夜回り先生では立ち直りのきっかけになっています。
親身になって相談に乗ってくれる人(メンター)が一人でもいることが、生き
ていく上で大きな支えになる気がしました。
 昨年の朝の連続ドラマ「こころ」で主人公の父が住む場所が新潟県山古志村
でした。どこかで聞いたことのある地名だと思っていたのですが、特別番組を
見ていてわかりました。震災で被害にあわれた地域の方々の回復と、街の1日
も早い復興を心よりお祈り申し上げます。(たま)

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発行元:ドラマ研究会
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