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タイトル:Daily Drama Express 2004/10/28 大奥 第一章 (4)  2004/11/07


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2004/10/28 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル 大奥 第一章
局  名 フジテレビ系
放映日時 木曜22時
キャスト おふく (春日局)  松下由樹
 徳川家光(三代将軍) 西島英俊
 徳川秀忠(二代将軍) 渡辺いっけい
 お江与 (秀忠正室) 高島礼子
 朝比奈 (奥女中・御年寄)梶芽衣子
 葛岡  (大奥女中) 鷲尾真知子
 お玉  (大奥女中) 星野真里
 おしず (大奥女中) 雛形あきこ
 孝子  (家光正室) 木村多江
 お万  (家光側室) 瀬戸朝香
 お楽  (家光側室) 京野ことみ
 お夏  (家光側室) 野波麻帆
 徳川家康(初代将軍) 藤田まこと
 稲葉正成(おふく夫) 神保悟志
 稲葉正勝(おふく長男)榊秀雄
 稲葉正利(おふく次男)杉崎政宏
脚  本 浅野妙子

あらすじ  第4話 『母上の死』

 徳川家3代将軍になった家光は、京都公家 後摂家の一つ 鷹司家
から 正室 孝子を迎える。 おふくも 初の大奥総取締りになった。
 大奥と中奥を結ぶ廊下に鈴を飾り 入り口に鍵をかけ、男子禁制の
大奥ご法度を作った。 この頃が おふくの絶頂期だった。

 しかし、何年しても 孝子に世継ぎが生まれる気配は無い。 家光
は、毎夜 若衆を歌い踊らせ 遊び暮らしていた。 家光を心配する
 正勝は 自重し孝子と過ごすよう進言する。 しかし、自分に何で
も指図する正勝がおふくに似ていると 家光は聞き入れない。 子供
の頃おふくだけに救いを求めていた家光だったが、この頃には おふ
くを疎んじるようになっていた。

 お江与とおふくの凄まじい対立を 幼い日から見続けてきた家光は、
屈折していた。 それ故 女性嫌いになったのかもしれないと 女中
たちも噂する。

 正利の情報で、家光が男狂いと聞かされたお江与。 今こそ 国松
こと 忠長を 次期将軍に押し上げる時だと 意欲を燃やす。 正利
の入れ知恵で 策を練るお江与。 忠長を推薦するよう 正利を使っ
て老中に進言する。 しかし、物陰で聞いていたお江与は 意外な話
を耳にする。 側室を持たなかった秀忠でさえ、女性の色香に迷い 
子を生したと言う。 部屋に駆け込むお江与。
 お江与「おしずの方とは 誰じゃ?」
 お江与の勢いに気圧される老中。

 全てを聞きだしたお江与は、秀忠を責める。 秀忠も一夜限りの事
で 後の事は知らない、全ておふくに任せているという。 お江与の
怒りが さらに増す。
 お江与「おのれ、またしてもおふくか。」

 お茶会の席で、おふくを問い質すお江与。 ついに知られたかと 
おふくも覚悟を決める。 怒りの収まらないお江与は 家光が男色で
ある事を持ち出し、おふくを驚かす。 しかし、おふくに問われた家
光自身も 認める始末。 開き直った家光は、おふくのそれ以上の口
出しを許そうとしない。

 正勝が止めるのも聞かず、お忍びで城外に夜遊びに出た家光。 祭
りの民衆の渦の中で 陽気に踊りだす。 護衛についてきた正勝だっ
たが、孤独な家光の心中を察し 離れて見守る。 踊りが盛り上がっ
た頃、面をつけた男が家光に切りかかる。 寸での所で 正勝が助け
に入るが、逃げかえった男は、弟 正利だった。

 江戸城に戻った家光に、土下座して謝罪し 処分を申し出るおふく
と正勝。 しかし、犯人が正利とわかっても 家光は追求しようとし
ない。 正利の背後に 忠長とお江与の姿がちらついているからだ。

 家光に代わって、おふくがお江与を問い詰める。 しかし、お江与
は 正利による家光暗殺未遂を知らなかった。 おふくが辞した後、
不安になったお江与は、忠長を問い質すが、その時間 正利と将棋を
指していたと 忠長はしらばっくれ お江与も納得する。

 秀忠・家光・忠長が揃って 京都のお上に挨拶に出かけることにな
る。 お江与は 忠長の身を案じて止める。 しかし、自分の存在を
アピールする機会だと 希望に燃えている忠長を もはや止めること
はできなかった。 家光たちの出立を それぞれの思いを胸に女たち
が見送る。

 お江与はその日から 忠長の無事を祈願して、寝食を忘れて 一心
に神仏に祈り始める。 日に日に衰えていくお江与は、女中たちが心
配しても 祈りをやめようとはせず、ついには倒れてしまう。

 お江与が重い病の床についたという知らせが 京都に走る。 知ら
せを聞いた忠長は 即時帰還することを決める。 大方の主要な行事
は済んだというのに すぐに帰ろうとしない家光を、忠長は責める。
 家光「母上は 私の帰りを待ってはいまい。」

 見舞いに来たおふくは、お江与の対面の許しが出るのを 廊下で待
っていた。 自分を憎んでいるお江与が 目通りすることはないと知
っていながら。
 おふく「お江与さまが、私をだかつのごとく憎んでおられるのは知
っています。 しかし、その気持ちを抱いたまま 一人で涅槃に旅立
って欲しくないのです。」
 心からの和解を願うおふくに、応対に出た朝比奈も心打たれる。

 初めは見舞いを拒否したお江与だが、身だしなみを整え おふくを
通させる。 病床から おふくへの最後の抗議をするお江与。 忠長
や秀忠が帰って来ないのは おふくが手を回したからだろう、家光が
見舞いに来ないのは 自分の悪口を おふくが言い含めているからだ
ろうと、あらぬ疑いをかける。 否定するおふくだが、逆らわず お
江与の怨み言を聞き続ける。

 おふくは 何もかもお江与から奪った。 赤ん坊だった竹千代・貞
節だった秀忠までも。 自分が孤独なのは おふくのせいだと その
心情を吐露する。 同じ母として女として 初めてお江与の心根に 
触れた気がしたおふく。

 埃まみれになりながら 三日三晩早馬を飛ばした忠長が到着する。
 駆け寄り、お江与を胸に抱き寄せる忠長。

 数日後、遅れて帰城した秀忠と家光。 秀忠はすぐに会いにくるも
のの 家光は所用を片付けると 部屋にこもったきり。 いっこうに
 お江与の見舞いに行く気配は無い。 見かねたおふくが勧めても、
頑として動こうとしない。

 夢を見る家光。 〈幼い国松と 仲良く遊んでいるお江与。 国松
が走り去った後 そっと近づき手をとる竹千代。 振り返ったお江与
が 優しく竹千代を抱きしめる。〉 夢の中で お江与に初めて抱き
しめられた家光の頬を涙が伝う。 我に返った家光は、起きだすと寝
巻きのまま お江与の元に向う。

 お江与は 忠長・秀忠に手をとられ まさに死出に旅立とうとして
いた。 錯乱したお江与は、2人の手を振りほどき 空に向って手を
差し伸べる。
 お江与「竹千代はどこじゃ。 私の竹千代を抱かせてたもう。」
 お江与は 竹千代出産の日の 苦汁を思い出していた。 出産した
ばかりの竹千代は すぐにおふくの元にやられ、一度も抱く事も 乳
を含ませる事も叶わなかった。 お江与が 心の底では竹千代を愛し
求めていた事に、周囲の皆が 驚く。

 廊下から 見ていた家光は、自分が母に愛されていた事を知った。
 力尽きたお江与を 駆け寄った家光が抱きしめる。
 家光「母上―!」
 しかし、既にお江与はこと切れていた。 家光はついに 生きた母
に抱かれる事はなかった。

 その後の徳川家は 不幸が続く。 数年後 お江与の後を追うよう
に秀忠が亡くなり、謀反の疑いで幽閉されていた忠長が自害。 その
一年後 家光に一身に仕えていた正勝が病死した。

 正勝を子と認めないまま 死なせてしまった事を 不憫に思うおふ
く。 家光は そんなおふくを抱き寄せる。
 家光「 私を子と思え。 かつておふくが 母と思えと言っ
てくれたように、今度は私がおふくを守る。」
 涙を流し、おふくは家光の胸に顔を埋める。


寸  評  お江与は 家光を愛していました。 地位の高い人ならではの苦
悩でした。 五人も子どもを生んだお江与が、自分の手で育てる事が
できたのは 結局忠長だけ。 遅いとはいえ、死ぬ間際にでも 家光
に気持ちが届いてよかったです。
 家光とおふくは 切り離せない物と思っていました。 でも、大人
になった家光は おふくを避けているようです。 ずっとおふくを慕
い続けた家光の 遅い反抗期という所でしょうか。 母から引き裂か
れた原因が おふくにあったという思いも あったのかもしれません
ね。
 今回、お江与・秀忠・忠長・正勝など、主要人物が大勢亡くなりま
した。 おふくに指図できる立場の人間がいなくなって、次回以降 
おふく自身もお話も大きく変わりそうです。

執 筆 者 飯塚()

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2. 編集後記
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 単位の無い物が苦手です。 大きい・小さい、高い・低い・・・数値で判断
できる物は いいのですが、きれい・汚い、素敵・かっこ悪い・・・が、よく
わかりません。

 自分が素敵・可愛いと思うものは 微妙にずれているようです。 テレビで
よく見る女優さんを 皆がきれいだと言うのを、そうかな?と 思う事がたま
にあります。 周囲からは、個人の感性だからと 慰められるのですが。 今
回担当の『大奥 第1章』は きれいな方たちばかりなので 安心してみてい
ます。(飯塚)

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