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タイトル:Daily Drama Express 2004/10/26 マザー&ラヴァー (4)  2004/11/06


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2004/10/26 (Tue) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.火曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 火曜日の連続ドラマ
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タイトル マザー&ラヴァー
局  名 フジテレビ
放映日時 火曜22時
キャスト 岡崎真吾(坂口憲二)
 杉浦瞳 (篠原涼子)
 永野圭(水川あさみ)
 中町恭介(金子貴俊)
 神野麻衣子(矢沢心)
 種田庄二(蛍原徹)
 野本公平(阿南健治)
 岡崎マリア(松坂慶子)
脚  本 岡田惠和

あらすじ  第4話「母の嫉妬」

 ゲームセンター。岡崎真吾(坂口賢二)は恋人杉浦瞳(篠原涼子)
のために、UFOキャッチャーで景品捕りをしている。真吾は「瞳さ
んのために」と黄色のリストバンドの時計を捕る。リストバンドには
赤いさくらんぼの刺繍がある子どもっぽい時計。

 デートの帰り道。時計を手にする瞳は「すごくうれしい」と言う。
真吾は「こんな物しかしかプレゼントできなくて、ごめん」と謝るが
瞳は「高校生にもどったみたいで」と嬉しそう。手をつなぎ歩道を歩
く二人。

 岡崎家。真吾の母マリア(松坂慶子)が掃除中にブローチを見つけ
る。真吾が小学校1年の時に作った星型の粘土細工にマリアがボンド
で安全ピンを付けて作ったものだ。マリアは懐かしそうに宝石箱にし
まう。

 稽古場。稽古に熱が入る真吾を演出の永野圭(水川あさみ)が「絶
好調じゃない」と話し掛ける。誉められたと喜ぶ真吾だが圭は「ダメ
なのは芝居だけだね」と辛口のコメント。

 瞳の会社。瞳は後輩の神野麻衣子(矢沢心)に時計を見せびらかし
ている。会議に出た瞳が怒って戻ってくる。アザラシ(五十嵐の仇名)
部長に時計を見られ「男でも変えたのか」とセクハラ発言をされたと
言う。瞳は仕事にはふさわしくないかな、真吾と会う時だけにしよう
とバックに収める。

 人力車のバイトで客待ちをしている真吾は、仲間の中町恭介(金子
貴俊)に話し掛けている。「芝居って難しいなあ」「なんで?」「プ
ライベートが充実しているから、いい芝居ができるってもんじゃない。
芝居のために不幸になるっていうのもな」と愚痴をこぼす。高校生ら
しき男の子と母親が路上で言い争っている。真吾はそれを見ながら
「ああいう時期(反抗期)あった?」と恭介に聞いている。真吾は
「どんな思いしてたんたろう。母さんあの頃」とつぶやく真吾。恭介
は真吾の顔を見て「今日(実家に)帰るな」と独り言。


 瞳の会社。同僚とぶつかり、バックの中から時計が落ちるが、瞳は
気がつかない。

 岡崎家。恭介の予言通り、家に帰った真吾。マリが親子丼の支度を
食している。マリアが瞳のことを「いい感じの人だったもんね」と誉
める。真吾が今度ゆっくり3人で会おうと提案する。マリアは承諾す
るが複雑な表情。

 瞳は家に帰り時計がないことに気がつく。会社へ戻るが、時計は見
つからない。そこへ真吾から携帯で電話が入る。明日3人で会おうと
真吾に言われ瞳は「嬉しいな」と答えるが、時計は見つからず「どう
しよう」と頭を抱える瞳。

 瞳は家でも引き続き時計を探す。

 岡崎家。瞳が来るので、バラを活けているマリアはため息をつく。
ちょうど居合わせた出入りのコンビニ店主種田庄二(蛍原徹)は、マ
リアに頼まれ雑巾がけをしている。母親にお嫁さんを紹介した時の様
子を尋ねる。種田は母の目が笑っていなかったし、彼女が帰った後は
悪口を言っていたと言う。種田は「先生はそんなことないでしょうけ
ど」と言う。

 駅に瞳を迎えに行った真吾。瞳は時計をなくしたことを告白しよう
とするが言えない。代わりに「真吾君、シュークリーム好きかな」と
尋ねる。真吾は即座に「好きだよ」と答えるが瞳は真吾でなくマリア
が好きかと聞いていた。

 岡崎家。瞳が来る前に身だしなみを調えるマリア。宝石箱の中から
真吾のブローチを服につけてしまう。

 真吾と瞳が岡崎家に入る。真吾は母の胸にブローチが着いているこ
と気付く。瞳は真吾の家に入り、「こういうのすごく憧れます」と洋
館風の作りの岡崎家をほめる。
 真吾とマリアが映っている写真立てが多いことに瞳はたじろぐ。
 真吾がマリアのしているブローチを見て「どうしたの?」と尋ねる。
「結構好きなの」とマリアは答える。「真吾からの初めてのプレゼン
トだったの。値段とかじゃないもんね。物の価値って」とマリアは説
明するが気まずい空気。

 マリアが「アルバム見る?」と真吾の赤ちゃんの頃からのアルバム
を持ってくる。
 写真にまつわる思い出を話すマリア。

 瞳を送る真吾だが、二人の間には気まずい空気が流れている。瞳は
「すごい仲いいね。かなわないなあ。歴史の重みを感じてしまいまし
た」と言う。

 マリアはピアノの前で「何やっているんだろう。私」と瞳と張り合
った自分の行動を恥じて自己嫌悪。

 思い出の中のマリアと真吾。マリアが亡夫の写真を見て泣いている
と小学校1年の真吾が「カラオケに行こうよ」と誘う。カラオケで
「涙のリクエスト」を歌う小1の真吾とマリア。

 ゲームセンター。瞳は麻衣子を呼び出し、なくした時計と同じもの
を捕ろうとUFOキャッチャーで必死になっている。傍らにいる麻衣
子に「子どもの頃のブローチをさ、大事にしているのよ、向こうは。
せっかくもらった時計をなくすしさ。してない私が悪いんじゃん。悔
しかったのよ。私。私の負けじゃん。悔しいの。情けないの、自分が。
ダメだよね。違うよね。例え同じ時計が捕れたとしても真吾くんにも
らったものとは違うもんね」と自問自答。麻衣子は「その通りだと思
いますけど。8000円も使う前に気付きましょうよ」と答える。瞳は麻
衣子を誘って会社に時計を探しに行く。

 稽古場。真吾の携帯に種田から電話が入る。マリアの様子が変なの
で真吾に来てほしいと頼む種田。種田はカラオケボックスから電話し
ている。マリアは種田に「涙のリクエスト」を何度も歌わせている。

 稽古場のモップをかけていた恭介が「行ってもいいよ」と真吾に言
う。団員達もうなずく。

 カラオケボックス。マリアはブローチの星型がなくなり安全ピンだ
けになっているに気づく。そこへ真吾が「どうしたんだよ。母さん」
と入ってくる。真吾がカラオケの画面を見ると「涙のリクエスト」の
歌詞字幕。

 マリアは真吾に「ごめんね。母さんねすごく嫌なやつだった。瞳さ
んにね焼もち焼いたの。よくわかんないんだけど、意地悪したくなっ
たし、真吾のことは私の方がよく知っているってとこ見せたかったん
だ。私は母親で瞳さんは恋人で全然違うのにね。最低だよね。嫌な女
だね。だからあんなブローチつけたの。ごめんなさい。嫌な気持ちで
つけたりしたからだよね。なくしちゃった。バチが当ったんだね。ご
めんね」と謝る。

 真吾はカラオケボックスの帰り道、懸命になくなったブローチを探
す。

 居酒屋「暗転」。稽古の終わった団員が飲んでいる。恭介が圭に
「真吾。大変だよな。あそこまでできねえよな」と話すと「それが普
通じゃない。『親孝行したい時には親はなし』って。それが普通なの」
と圭が答える。そこへ真吾から店に「緊急事態」と電話が入り、店長
(阿南健治)と団員達は真吾と一緒にブローチを探す羽目になる。

 圭は「一体なんなのよ」と怒っている。店長は「御用」と書かれた
提灯を持って「青春ドラマみていだな」と張り切っている。

 瞳の会社。時計を探す瞳と麻衣子。見つからないのであきららめよ
うとする瞳に麻衣子が「悔しいじゃないですか」と言っている。

 みたけばしの上から、真吾が革の植え込みに星型のブローチがある
のを見つける。
 真吾は「なくすなよ」とマリアに手渡す。手を叩く団員。「みんな
ありがとう」と礼を言うマリア。恭介は「なんかこんなことばっかり
やっている気がするな」とつぶやく。隣で圭が感動している。顔を覗
き込まれ「次の稽古楽しみだね」とごまかす。

 瞳の会社。二人はまだ時計を探しているが見つからない。そこへ五
十嵐部長(田山涼成)が入ってくる。部長は「何やってるんだあ」と
二人に尋ねる。瞳は部長に「休日出勤ですか?」と尋ねると、部長が
「お前のだろう」と瞳の探していた時計を差し出す。「落ちてたから。
男からのプレゼントだもんな」と言う。「俺ってアザラシって呼ばれ
てるの?そっかうまいこと言うね」と言って帰っていく。

 瞳は「やったあ」と喜ぶ。麻衣子は「よかったですね。アザラシも
役に立つんですね」と言う。

 カラオケボックス。真吾とマリアが「涙のリクエスト」を右手を回
しながら歌っている。団員たちはマラカスを振って二人の歌を盛り上
げている。

 瞳の会社。時計が戻って喜ぶ瞳だが時計の枠が取れる。これ以上は
つきあえないという顔の麻衣子は瞳を残し帰って行く。瞳は必死で壊
れた時計を直そうとしている。


寸  評  今回はどんな展開になるのかと思いましたが、瞳もマリアも真吾
からもらったプレゼントをなくして探すという話で、これといって進
展なしでした。これだけの話で1時間引っ張るのは見ていてつらいな。
岡田恵和脚本の「ちゅらさん」で主人公恵理が文也との思い出のスー
パーボールをなくして、探しまわる場面を思い出しました。

執 筆 者 たま()

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2. 編集後記
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 田宮二郎が主演していた「白い巨塔」を私は再放送で見たことがあります。
田宮が演じた財前のイメージが強く残っていたので、唐沢寿明のドラマはそれ
なりに楽しめましたが、田宮の方がいいなと思いました。
 佐藤浩市主演の「高原へいらっしゃい」も田宮作品ですが、これもやはり再
放送で見た田宮作品のイメージが強烈だったので、ドラマとしては馴染めませ
んでした。唐沢と佐藤の演技がどうこうという訳ではなく、高度経済成長期の
日本を描いた作品を今現在に置き換えてリメイクするのは、難しいなと思いま
した。あの時代はアクの強い俳優の時代だったのだと思います。最近、BS2
でジェラール・フィリップの映画特集の紹介をしている番組を見て田宮二郎と
雰囲気が似ているなと思いました。
 唐沢の「白い巨塔」が終了してから、田宮二郎の映画「白い巨塔」を深夜番
組で放映していました。映画の出演者は田宮始め大阪弁を話していました。浪
速大学なんですから、当たり前ですけど。ドラマは西田敏行以外は共通語でし
たよね。とは言っても唐沢の「白い巨塔」が人気があったのは、何十年たって
も医者の患者に対するドクターハラスメントが終わらないということに共感を
覚える人が多かったのではないかと思います。(たま)

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