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タイトル:Daily Drama Express 2004/09/15 ラストプレゼント (最終回)  2004/11/03


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2004/09/15 (Wed) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.水曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 水曜日の連続ドラマ
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タイトル ラストプレゼント〜娘と生きる最後の夏〜
局  名 日本テレビ系
放映日時 水曜22時
キャスト 平木明日香(天海祐希)
 百瀬有里(永作博美)
 小田聡(佐々木蔵之介)
 廣川来実(須藤理彩)
 安芸蓮太郎(要潤)
 小田歩 (福田麻由子)
 平木綾音(田畑智子)
 古茂口豊(松重剛)
 高橋真子(深浦加奈子)
 牛尾加奈子(中島ひろ子)
 平木昇 (林泰文)
 平木伸子(大森暁美)
 平木清孝(平泉成)
脚  本 秦建日子

あらすじ  第11話「幸福」
 病院で澤口医師(升毅)から平木明日香(天海祐希)は治療計画の
説明を受ける。
 入院してプロトと抗がん剤を投与していく方針。治療は体に大きな
負担がかかると言われる。明日香は「今更こんなこと言うと怒られそ
うなんですけど、入院するの止めようかなと思いまして」と言う。

 9月15日朝、明日香の部屋を小田聡(佐々木蔵之介)と百瀬有里
(永作博美)が片付けている。部屋の物は梱包され、着なくなった服
はゴミ袋の中。明日香は歩と出かける支度をしている。

 有里が洗面化粧台前で化粧をしている明日香に話し掛ける。「大丈
夫?きれいですね。相変わらず」「口うまいね相変わらず」「今日
(病気のこと歩ちゃんに)言うんですよね」「今日言わないとね。最
後の誕生日だし」

 明日香が歩に「お待たせ。何か言うことない?ママに。今日ママの
誕生日なんだけどなあ」と言うと歩から「おめでとう」の言葉。聡が
「俺達が手伝ってなかったら絶対に片付かなかったぞ。何かあったら
電話しろよ」と明日香の体を心配する。明日香は聡に婚姻届を差し出
す。証人の欄には明日香の署名と捺印。歩が怪訝(けげん)そうに
「お洋服捨てちゃうの?」と聞く。「もう着ないから」と明日香。

 明日香は歩と会社へ行く。「最後のごあいさつに。皆さん大変お世
話になりました。勝手にいなくなって大変ご迷惑をおかけしますが、
何卒よろしくお願いします。これにて失敬」南埼玉市民会館は施工の
段階に入り施工会社は明日香の設計にてこずっている模様。「本当に
明日香って一筋縄でいかない設計者よね」と牛尾加奈子(中島ひろ
子)。「その方が忘れない。泣かされた分、良い物ができれば人はそ
の分忘れない。休職って扱いにしてあるから絶対に戻って来い」と社
長古茂口豊(松重剛)からと言われる。

 廣川来実(須藤理彩)が明日香と歩を追いかけてくる。「明日香さ
ん、私への言葉はないんですか?」「あのブサイクな家ちゃんと建て
な。あの家だったらさ、私も住んでみてもいいかなって思えたよ」
「了解です。隊長」と敬礼する来実。明日香は来実を抱きしめ声には
出さず「ありがとう」という口をする。

 撮影スタジオで安芸蓮太郎(要潤)が明日香と歩の写真を撮ってい
る。テーマは「理想の親子」。蓮太郎は親子モデルがドタキャンし、
明日香と歩が代わりを務めることになったと説明。衣装を何度も変え
てポーズを撮る二人。蓮太郎が明日香の部屋からこっそり持ち出した
という浴衣を出してくる。明日香が歩との夏祭りに着ようと用意した
お揃いの浴衣だ。

 平木家では明日香の父清孝(平泉成)と伸子(大森暁美)が夏祭り
に撮った明日香の映像を見ている。「今頃どうしてるのかしら?」と
伸子。「お前今日これでもう3回目だぞ」と清孝。

 明日香と歩が浴衣を着て写真を撮っている。

 清孝と伸子がライブで歌う明日香のビデオを見ている。弟昇(林泰
文)とその妻綾音(田畑智子)が赤ちゃんの明日太郎を抱いて帰宅。
昇が出産と退院祝いにとケーキを買ってきた。綾音が明日香の誕生日
と明日太郎の誕生を祝おうと提案する。伸子が涙する。綾音が「どう
したんですか?」と尋ねる。清孝が「久々の孫の誕生で感動したんだ。
母さんは」とフォローし、伸子が「明日太郎が元気で健康に育ちます
ように」と言う。

 有里の働く花屋では、高橋真子(深浦加奈子)が有里に「籍入れた
の?」と聞く。
 有里は明日婚姻届を出し今月中に式も挙げると言い、真子に証人の
欄に記入して欲しいと頼む。真子は結婚式の付き添いも私とその気に
なっているが、有里はそれは他の人(明日香)に頼むらしい。

 撮影が終わり明日香と歩は公園のベンチでアイスを食べている。明
日香は「一昨日はママのことずっと忘れないでって思ってた。昨日は
ママのことなんて忘れて欲しいと思ってた。今日はまた違うことを考
えてる。歩と一緒に海に行きたいと思っている。今まで話せなかった
こと全部話してしまいたいと思ってる」と言うが「泳げない海になん
か行きたくない。海に行くなら来年の夏に行きたい。今年の夏すごく
楽しかった。来年の夏はもっと楽しいと思う。初めからみんな揃って
いるもん。来年は砂浜でバーベキューするの。日が暮れたら花火もす
るの。近くの旅館に泊まってみんなで一緒に寝るの。ママは嫌なの?
ママは来ないの?」「歩」歩は明日香に何か言わせまいとしているの
か、しゃべり続ける。

 「ママは一緒に来てくれないの?」「もちろん行くよ。そんな楽し
そうなイベント、ママだけ置いていったら怒るからね。海はまた来年
にしようか。二人でお買い物して帰ろうか」と明日香は結局歩に病気
のことを打ち明けられなかった。

 小田家では聡と蓮太郎が夕食を作っている。有里が2階に皿を探し
に行く。蓮太郎が「邪魔じゃないですか?」言うと聡が「助かるよ。
大勢の方が暗くならなくて」と答える。

 歩と明日香が帰ってくる。歩は明るい表情で「すごく楽しかった」
と言う。アンチョビが足りないことに気付き明日香が買いに出る。

 有里が明日香を追いかけてくる。「まだ買い物ぐらい行けるよ」
「歩ちゃんに話したんですか?」「話さなかった。話せなかった」
「明日から入院ですよね」「入院もう止めた。昨日担当の先生にも話
した。苦しいわ痛いわで大変なんだって。結局結末は変わらない訳だ
し」「入院せずにどうするんですか?」「明日の朝、旅に出てスコン
と死ねたら最高」という明日香の言葉を聞き、有里がゲンコツで明日
香を殴る。殴られ倒れた明日香が「末期癌患者の私、グーで殴った」
と言う。

 有里はもう一度殴って「何ですか、それ。勝手に私に病気のこと告
白しといて。二人で歩ちゃんの母親やってきて。最期の最期になんで
すか。『明日の朝パッと旅に出る』ふざけるな。バカにするのもいい
加減にしろ」「あんたが歩だったら見てみたい?抗がん剤の副作用で
髪の毛が全部なくなってしまった母親。どんどん痩せて骨と皮だけに
なった母親」「それでも母親は母親よ」「母親だから言ってるのよ」
「歩ちゃんに告白もしてないくせに」「あの子まだ9歳なのよ」「黙
っていなくなられた方が傷つくの」「来年の夏も歩と過ごせるあんた
にとやかく言われたくない」

 有里が泣き出す。「何であんたが泣くのよ」「そんなこと聞かなき
ゃわかんないんですか?」「あんたってバカ、底なし。何度も言おう
と思ったんだけど、いえなかったんだよね。歩、気が付いているみた
いでさ、言わせてくれないんだよね。行こうよアンチョビ買いに」

 歩が明日香のために作ったプレゼントを聡と蓮太郎に見せている。
大きな箱の中にはボール紙で作った家と、家の前には粘土で作られた
明日香、聡、有里、蓮太郎、歩の人形が立っている。五体の人形の右
腕にはそれぞれ赤い毛糸が蝶結びしてある。歩が赤い毛糸は「チーム
の印なの。みんなが迷子にならずにすむの」と説明。

 明日香と有里が帰宅。玄関で明日香が歩に「ねえ歩、ママさあ歩に
話があるんだけど聞いてくれる」「何?」「ママね病気なの。もうす
ぐ死んじゃうの」「えっ」「すい臓癌っていう病気でね。気が付いた
時には手術もできない状態だったの。来年の夏、歩と一緒に海には行
けないと思う。いつまで一緒にいられるかもママにもわからないの。
約束破ってごめんね」「うそだ。そんなのうそだ」2階の部屋へ駆け
上がりベッドで一人泣く歩。

 明日香が聡に「ごめん、また台無しにしちゃったかもしれない」と
謝る。聡が歩を呼んでくると言うが明日香がそれを制止し「有里さん、
歩のことよろしくお願いします」と頭を下げる。

 聡がもう一度、歩を呼んで来ると言うが「いいの。歩が乗り越えな
くちゃいけないことだから」「こんな終わりでいいのか?これがお前
の望んでいた誕生日か?歩との最後の」「今はきっと無理でもきっと
わかってくれる歩ならきっと乗り越えてくれる」と明日香は言う。

 歩は今年の夏、明日香と過ごした夏の日の出来事を思い出している。
歩はベッドから起き上がり、明日香に貰った赤いバンダナを握りしめ
食堂に現れ「海に行きたい」と言う。「そうだね。みんなで海に行こ
うか」と明日香。

 砂浜を楽しそうに走る明日香と歩。「ママ」「何?」「私毎日病院
へ行く。毎日ママの手を握って頑張ってって言う。だからママも私と
たくさんいて。1日でも長く生きて」明日香は「ありがとうね」と泣
きながら歩を抱きしめる。「頑張って病院で病気と闘っちゃおうかな。
頑張ったら奇跡が起こるかもしれないもんね」歩は明日香の腕にバン
ダナを巻く。明日香も歩の腕にバンダナを巻く。

 浜辺で明日香の誕生日ケーキにろうそくをつけようとするが、風で
なかなかつかない。

 実家の平木家でもケーキを前に明日太郎の誕生と明日香の誕生日を
祝っている。

 会社でも来実が用意した誕生日ケーキにろうそくが灯され、誰が吹
き消すかでじゃんけん。

 砂浜では蓮太郎が写真を撮りましょうと言う。明日香がタイマーで
みんなで写そうと言う。幸せそうな表情の明日香、聡、有里、歩、蓮
太郎。5人は花火をして砂浜で朝を迎える。聡、有里、蓮太郎の腕に
も赤い布が巻いてある。


寸  評  最終回は明日香の誕生日の1日をどう過ごしたかということで、
終わってしまいました。明日香が最期どう看取られたかは結局わかり
ませんでした。明日香が歩に残したものは、言葉でもなく物でもなく
一緒に過ごした日々の思い出だったのでしょうか?大人になってから
心を支えてくれるものは、子どもの時の幸せな思い出(原風景)かも
しれません。心・技・生き方などを次の世代に残していくというのも、
形には残らないけれど、立派な生きた証だと思います。明日香が親と
して成長したように、歩も明日香の生き方を見て一緒に成長した夏だ
ったようで。

執 筆 者 たま(dorama_last@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 3年前の同時多発テロで夫を亡くした妻の視点から、テロを描いたドラマ
「9・11」を見ました。和久井映見が演じる妻は、妊娠中にビルに飛行機が追
突するその衝撃的な映像を目に夫が巻き込まれたことを知ります。私はドラマ
「ウソコイ」の最終回を放送中に、ドラマの映像からアメリカのテロの映像に
変わったことを覚えています。
 私も身重でした。無益な争いの犠牲になるのは罪もない子どもたちです。
「世界中の子どもたちが笑顔で笑ったら」という世の中が来ることを願わずに
はいられません。
 「ちゅらさん3」が始まりました。「命(ぬち)どう宝」でしたったけ?朝
ドラの時から命の大切さを扱ったこの作品が私も好きです。主人公恵理(国仲
涼子)弟役恵達(山田孝之)が現在の仕事に満足出来なくて暗い表情で画面に
写っていると思わず「サク、どうしたの?」と思ってしまいました。「世界の
中心で愛を叫ぶ」は終了したのですが、見る側としては役の切り換えは結構難
しいです。夏のドラマは重い主題の物が多かったようですが、秋のドラマはど
うでしょう。楽しみです。(たま)

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発行元:ドラマ研究会
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