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タイトル:Daily Drama Express 2004/10/21 大奥 第一章 (3)  2004/11/02


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2004/10/21 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル 大奥 第一章
局  名 フジテレビ系
放映日時 木曜22時
キャスト おふく (春日局)  松下由樹
 徳川家光(三代将軍) 西島英俊
 徳川秀忠(二代将軍) 渡辺いっけい
 お江与 (秀忠正室) 高島礼子
 朝比奈 (奥女中・御年寄)梶芽衣子
 葛岡  (大奥女中) 鷲尾真知子
 お玉  (大奥女中) 星野真里
 おしず (大奥女中) 雛形あきこ
 孝子  (家光正室) 木村多江
 お万  (家光側室) 瀬戸朝香
 お楽  (家光側室) 京野ことみ
 お夏  (家光側室) 野波麻帆
 徳川家康(初代将軍) 藤田まこと
 稲葉正成(おふく夫) 神保悟志
 稲葉正勝(おふく長男)榊秀雄
 稲葉正利(おふく次男)杉崎政宏
脚  本 浅野妙子

あらすじ  第3話 『命がけの密事』

 仕える竹千代の世継ぎの座が揺らいでいる事を 心配したおふく。
 駿府の家康の力を借りようと 死をかけた旅に出る。 おふくの旅
路を心配した 長男正勝が追ってくる。 しかし、正勝の仕事は 竹
千代を守ることと 厳しく諭すおふく。 野党殺害を言いふらされた
事を心配する正勝に、幼少の頃の苦労に比べれば 周囲に悪く言われ
る事など何でもないと話す。 おふくの教えを守り 正勝は城に戻り、
おふくも ひたすら旅路を急ぐ。

 駿府城を訪れたおふくを、家康と阿茶の局が迎える。 思いつめた
おふくは 家康に促され 長幼の儀を守らぬ者がいると、訴える。 
お江与は 国松可愛さに 世継ぎにしようと 公言してはばからない
為、城内がざわついていると。 そこまで聞いた家康は 怒り出す。
 それはお江与にではなく、おふくに対してだった。 仕えている者
に楯突くのかと。 おふくが仕えるのは 竹千代だと訴えても、もう
家康の耳には届かない。 家康への直訴が最後の手段と思っていたお
ふくは、がっかりして帰っていく。

 江戸城に帰ったおふくを追うように、家康がやってくる。 おふく
の直訴を知らないお江与は、家康に 国松をよいしょしようと意気
揚々と近づく。 広間 壇上の家康は、竹千代を呼び寄せ 自らの膝
に乗せ 饅頭を与える。 例によって 竹千代と同じようにしようと
する国松を、壇上に上がるなと家康が制する。 饅頭だけ取らせ 壇
下にいるお江与のもとに戻らせる家康。 『長幼の儀』を教えよと 
お江与を厳しくたしなめる。
 家康「臣下は主君を敬い、弟は兄を敬う。 それが世の理だ。 理
をないがしろにする事を 謀反と言うのだ。」
 恐れおののくお江与。 反対に 諦めていたおふくは 家康の揺る
ぎ無いお墨付きを得て 感動する。

 家康の後ろ盾を得た竹千代は 安泰。 贈り物が増え、皆が竹千代
を世継ぎと認めるようになる。 安心したおふくも 心安く竹千代の
養育に専念できるようになる。

 おふくは、調理室の中に 甲斐甲斐しく働くおしずを見つける。 
竹千代の食が進むようにと 調理に気を配るおしず。 おしずは 若
くして夫に先立たれ 大奥で奉公することになったのだ。 気が利き
美しいおしずを 頼もしく思うおふくだった。

 おふくの元に 別れた夫 稲葉正成が、三男常磐丸こと正利を伴っ
て 訪ねてくる。 別れた時 赤子だった正利の成長した姿を 感慨
深く見るおふく。 正成は、竹千代の小姓となっている正勝同様、正
利を 国松の小姓にして欲しいという。 家康の計らいで 美濃の城
主となっている正成は、いつ何時 体制が変わってもいいように 子
供二人を置石にしたいのだ。 心穏やかでないおふくだが、元棔家の
 最後の奉公として 受けた。

 正利を お江与と国松に引き合わせるおふく。 憎いおふくの頼み
事なので お江与が拒否する事を心のどこかで期待していたおふく。
 しかし、お江与は、面白いと正利を引き受けた。 正利を人質に取
られたように 不安なおふくだが、もうどうする事もできない。

 駿府からの早馬が 家康の危篤を知らせ、江戸城内は 暗く沈む。
 竹千代の後ろ盾である家康の回復を 心から願うおふく。 だが、
その思いは通ぜず、元和2年 家康は亡くなった。

 かつて世継ぎ問題で 家康にたしなめられたお江与だが、重石がと
れ これで本当の秀忠の天下だと ほくそ笑む。 秀忠が悲しんでい
る事に思いが及ばず、喪の明けぬうちから 国松を世継ぎに おふく
を辞めさせよと進言し始めるお江与。 思いやりのないお江与に 心
が煮えくり返る秀忠だが、お江与は気づいていない。

 再び、国松がお世継ぎだと 城内に噂が広がる。 竹千代の立場を
危ぶむおふくは、何か手を打たなければと 一人心を痛めていた。

 お江与の態度を苦々しく思っていた秀忠は、お江与の姿が見えなく
なると その怒りから力み 腰痛に見舞われる。 そこに居合わせた
おしずが、臆せず秀忠に手を差し伸べ 優しく背中をさする。 美し
いおしずの女性的な心配りに ときめく秀忠。 その様子を おふく
が見ていた。

 正利が小姓仲間から虐められているのを 竹千代について庭歩きを
していた正勝が助ける。 国松付きの小姓たちは お江与の言葉を信
じ、おふくも正利も辞めるべきだと小突いていたのだ。 おふくが妾
を成敗して 自分を捨てたと知った正利は、兄にも心を閉ざしてしま
う。

 母代わりのおふくが辞めさせられると 聞いてしまった竹千代。 
一人布団部屋に隠れ 泣いているのを、探していたおふくが見つける。
 竹千代「おふく どこへも行くな。」
 おふくは竹千代を抱きしめ、竹千代の不安を一掃しなければと 思
いをめぐらせる。 深夜 針仕事をするおしずの部屋を訪ね、ある頼
みごとをするおふく。 一生の頼みだと 両手をついて頭を下げるお
ふくに、おしずは並々ならぬものを感じる。

 狩りに出た秀忠が、休憩所で休養を取る。 その足を濯いでいるの
が おしずだった。 気づいた秀忠は、室内で着替えを手伝うおしず
に 堪らず抱きついていく。

 眠りについた秀忠が目覚めると、そこにおしずの姿はなかった。 
代わりに 何故か部屋に入ってきたおふくに、2人だけの秘密 お江
与には知られないと 囁かれる。 お江与に頭のあがらない秀忠は、
おふくに弱みを握られてしまった。

 ただ一度の密事で、おしずが身篭った。 真っ先に気付き驚くおふ
くに、お江与やおふくにたてつく気はない、子供と2人静かに暮らし
たいと 訴える。 おふくは、奥ゆかしいおしずの産む子が 国松の
ように竹千代の邪魔にはならないと判断する。

 おしず懐妊を おふくに聞かされた秀忠。 お江与以外の女性と 
初めて共にした寝屋で 種を残してしまった。 取り返しのつかない
事態に 秀忠はおののく。 しかしおふくは、お江与には知られない
よう 面倒を見ると打ち明ける。

 おふくは、おしずを隠れ家に移し 心静かに出産させる。 おしず
が生んだのは男子で、将来会津若松城主になり 竹千代を助ける 保
科正之となる。

 端午の節句の祝いに 再び国松を盛り上げようと お江与が画策す
る。 秀忠の左右に置かれた竹千代と国松。 運ばれてきた祝いの膳
には、二の丸で国松が仕留めた鳥料理がのせられていた。 得意げに
腕の良さを語る国松と 頼もしげに見守るお江与。 しかし、話を聞
いた秀忠は 箸をつけることなく、全ての膳を下げさせる。 家康を
祭った二の丸に弓を引くのは 逆賊だと。 直ちに壇上から国松を下
ろし 宣言する。 長幼の儀は 国にむやみな諍いを起こさないよう
にという 家康の智恵。 それを軽んじる者は 誰であっても許さな
い。 家康を亡くした 傷心の秀忠が、この時 真実の将軍になった。


 数年後、元服した竹千代は 家光と名乗り、徳川家三大将軍となる。
 家臣たちに 堂々と宣言する竹千代。
 家光「我は 生まれながらの将軍である。 不服のある者は 直ち
に去り、我に弓ひけ。」
 待ちに待った家光の晴れ姿に 喜びに包まれたおふくは、将軍家光
に 深々とお辞儀をする。 しかし、お江与は 竹千代が将軍となる
事を 納得してはいなかった。


寸  評  秀忠との間に 5人の子を設けたお江与には、油断があったので
しょう。 秀忠の気持ちが 自分にあると、自分の言う事は何でも聞
くと、思い込んでいたお江与。 現代でもよくある、子供にかまけて
 夫を顧みない妻になってしまったのですね。
 おふくは、おしずを秀忠に差し向けました。 おふくが 女性たち
の運命を変えていくきっかけですね、きっと。 思わぬ収穫があった
ので、女性に力がある事を 知ったのでしょう。 かつて おふくの
夫も お妾さんに 溺れていました。 それを嫌っていたおふくが 
今度は大っぴらに利用する。 因縁ですね。

執 筆 者 飯塚()

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2. 編集後記
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 新潟で大きな地震がありました。 本当に大変な規模で、仙台まで揺れるほ
どの大きさでした。
 読売新聞に 毎号『震災掲示板・応援メッセージ』が 載っています。 阪
神大震災や 有珠山噴火など 被災経験のある方の 避難所生活の生きた知恵
が紹介されています。 使える電気が少ない避難所では きっと新聞が大切な
情報源になっているでしょう。 (きっと、新聞社の方が 届けて下さってま
すよね。) 別の方は「家に来て泊って下さい」ともおっしゃってます。
 できたら体験したくない筈の避難所生活が 別の誰かの役に立っています。
 いろんな形の助け合いがあるのですね。 辛い事が続きますが、お力落とし
の無いようにと 願うばかりです。

 暖かい土地から 仙台に越してきた私のささやかな知恵。 寒い日は 手足
を動かすのです。 大きく動かさなくていいのです。 手のひらや足先に ギ
ュッと力を入れる。 指を握り締める。 それだけで 血の巡りがよくなって
 体が温まります。 外からではなく 体の中から温める。 何も無くてもで
きる温まり方です。 お試し下さい。(飯塚)

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