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タイトル:Daily Drama Express 2004/09/13 東京湾景 (最終回)  2004/10/27


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2004/09/13 (Mon) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.月曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 月曜日の連続ドラマ
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タイトル 東京湾景
局  名 フジ系
放映日時 月曜21時
キャスト 木本美香[李美香/涼子][金優里](仲間由紀恵)
 和田亮介(和田聡宏)
 早瀬佳男(佐藤隆太)
 大杉健 (哀川翔)
 神谷文 (仲村トオル)
 井上弘一[朴弘一](中村俊介)
 木本正雄[李正雄](石坂浩二)
脚  本 原夏美

あらすじ  井上弘一(中村俊介)との結婚式を抜け出した木本美香(仲間由
紀恵)だが、成田に亮介(和田聡宏)を追いかける途中事故に遭い、
一命は取り留めたものの記憶を失ってしまう。

 美香のそんな状況を知ることもなく、亮介は父健介(夏八木勲)に
さえ行く先を告げずに留学してしまう。もちろん、美香とは兄妹では
ないという真実も知るよしもなかった。

 退院した美香は、紀香(ソニン)に付き添われて家に帰る。すると
家では、父の正雄(石坂浩二)と車いす姿の弘一が待っていた。美香
を誘って散歩にでた弘一は、自分が婚約者だと告げる。美香が記憶を
失ったのは神様のプレゼントだ、これから二人で新しい思い出を作っ
ていこうと言う弘一に、美香は安らぎを覚える。

 同じ頃、紀香は正雄に、亮介のことは美香に隠し続けようと提案す
る。行方不明だし、例え居場所が分かっても今の美香の状態を知った
ら、自分を責めるだろうから、と紀香は話す。正雄は、静かに頷いた。

 行方不明の亮介は韓国に留学し、ソウルで書の勉強をしていた。あ
る日、ソウル市内で亮介は姜(パク・ヨンハ)とばったり出会う。そ
して姜から美香が長期休暇中であることを聞かされる。

 結婚したからじゃ?と答える亮介に、二人が別れたことは残念だと
姜は話すが、亮介がまだ美香を忘れていない様子を見て、二人はまだ
終わっていない、と姜は思う。亮介は、姜に自分と韓国であったこと
を日本には話さないで欲しいと頼む。

 弘一と美香の結婚式を台無しにしたことをだしに、麗子(李麗仙)
と龍弘(石田太郎)は正雄を責めたてる。そして、正雄の会社株の買
占めをはじめたことを話して、弘一と美香の結婚式をすぐにでも執り
行うなら…と、条件を臭わせる。さらに、龍弘もお前の会社を潰す位
簡単だと高飛車な態度をとる。

 そんな2人に、正雄は怒り、井上家のような家庭には、美香を嫁が
せられないと怒鳴って二人を追い返した。でも、麗子は弘一かわいさ
に、美香との結婚をあきらめられないでいた。

 記憶を取り戻せない美香は、自分の部屋で記憶につながるものを眺
めていた。卒業アルバム、社員証…すると、定期入れに入った鍵を見
つける。美香は、その鍵に不思議な力を感じる…心の空白を、心の扉
を開けてくれる鍵なのか?

 そんなある日、祖母の貞姫(森康子)は、美香が子供の時に遊んで
いた玩具が入っているはずと、螺鈿の箱を持ってきた。貞姫が箱に差
し込もうした鍵を見て、美香は自分が定期入れに持っていた鍵とそっ
くりなおことに驚く。部屋に戻って鍵を確認した美香の脳裏に、螺鈿
の箱に土を盛るシーンが蘇る。しかし、激しい頭痛に襲われてそれ以
上は思い出せなかった。

 正雄は神谷文を訪ねる。神谷は、美香が自分の妹だと知った驚き、
それを優里の小説を書こうとしたことで知らされた運命に圧倒された
と話し出す。さらに、神谷は正雄に、美香の記憶が戻ることで、再び
運命の渦に巻き込まれるのを恐れているのでは?と、問いかけた。

 返事をしない正雄に、神谷はもう優里の物語を追うつもりはないと
言う。正雄は、美香の記憶を取り戻すために優里の日記を読ませたい
と思い、日記の在り処を神谷に尋ね返した。

 しかし、神谷が言うには日記は既に美香の手に渡されており、今ど
こにあるかは本人にしか分からないと知る。そこで正雄は、神谷に日
記の代わりに小説を書いてもらいたいと申し出る。神谷は、正雄の誠
意に心を打たれ、再び小説に挑むことを了承する。

 クリスマス間近の木本家に、早瀬佳男(佐藤隆太)が来ていた。職
場復帰を願う佳男だが、美香はまだちょっと・・・と尻込みする。そ
の時、去年のイヴの話題がでる。紀香は、昨年のイヴに親戚が結婚式
を挙げて迷惑だった、と想い出話をする。と、美香がふつうに「そう
だったね、焦って式場を飛び出したもの。」と言う。

 紀香は、美香が記憶の断片を蘇らせたと喜ぶが、美香はチマ・チョ
ゴリのまま会場を飛び出して、男にぶつかったところまでは思い出し
たが、それ以上思い出せなかった。

 次の年の夏。『海岸酒場』では大杉健(哀川翔)が、亮介が未だに
行方不明だと嘆いている。その間に弘一が美香へまた手を出すのでは
・・・?との心配も。すると、山根真理(佐藤江梨子)が本人に直接
聞いてみろと言い出す。

 数日後、大杉は弘一の会社を訪ねる。大杉は井上の美香への真剣な
気持ちを確認した上で、その想いだけで、弘一自身が幸せになれるの
か?とぶつけた。

 美香が純愛を注いでいるのは、あくまでも亮介であり、それを知っ
ているからこそ、美香の傍にいることで井上の心が重くなっているの
ではないか?と言って、大杉は部屋を出て行った。

 一方、美香はついに出社する。その出社を待っていたかのように、
神谷の小説の製本が上がった。帰り道、佳男は神谷が美香のために一
度中断した執筆を再開したと話す。

 数日後、亮介のもとに姜が来た。姜は神谷の小説をプレゼントだと
亮介に渡す。そして、美香が職場復帰し、結婚もしていないと話す。
動揺する亮介に、逃げないで立ち向かって欲しいと諭す姜。

 美香と亮介は、日本と韓国でそれぞれに神谷の小説を読み始める。
ストーリーが進むにつれ、心が揺れ動く美香と亮介。
 美香に、記憶の底から男の声が次々聞こえてくる。

 “こんな海くらい、泳いで渡りきってみせるよ”
 “本当の私を見つけて欲しいって気持ち、すごく分かったから、ず
っと待っていた”

 「いったい誰?」そのとき日本語と韓国語で書かれた『私』の文字
が蘇った。部屋に額が…。今は空白となった壁を見つめる美香。つい
に小説を読み終えた時、自分の空白になった心の扉を開くのは、定期
入れの鍵だと確信し、優里のブレスレットに触れた美香は、知ってい
ることを全て話して欲しいと佳男に電話をかける。

 一方、再び姜が亮介を訪ねると、亮介は姿を消してしまった後だっ
た。姜は亮介から預かったと師匠から手紙を渡される。

 佳男から呼び出しを受けて、羽田空港のロビーに4時に美香はいた。
10分たっても姿を現さないので帰ろうとする美香の前に、垂れ幕が落
ちてきた。

 ”涼子さん、俺はここにいます。亮介”
 ”すぐに来ないと、あんたのアドレスばらすよ”

 それを見てすべてを思い出した美香。垂れ幕をおろした人間を確か
めるために美香は亮介と会った場所へ向かった。しかしそこに現れた
のは、大杉、佳男、真理と小山ヒロシ(速水もこみち)だった。
 四人は美香が記憶を取り戻したことを悟り、亮介を捜し出せるのは
美香だけだ、と優しく諭した。

 家に帰った美香は正雄の書斎へ行き、“美香です”と改めて名乗る。
その姿に、正雄も全てを取り戻したことに気付く。

 正雄は、美香には韓国人と日本人の血が流れているので2つの祖国
に誇りを持って欲しい。両国間に広がる大きな海の架け橋になって欲
しいと頼む。

 翌日。美香は弘一に会いに行く。話を切り出そうとすると、弘一は
話を遮って「そろそろ幼い頃のトラウマから卒業しようかと思う」と
告げる。誇りある人生を送りたいと言って、弘一は自分から婚約解消
を申し出る。弘一は、小説のラストはハッピーエンドだから、と美香
を勇気づけて二人は別れた。

 その夜、紀香は預かっていた2枚の額縁を美香に返し、約束の場所
へ亮介に会いに行くのかと尋ねる。首をふる美香は、大きな力を信じ
て待つことにしたと答える。

 その頃、姜は、亮介の手紙を読んでいた。手紙には、小説を読み終
えての亮介の決意が書かれていた。運命なんかに振り回されずに、も
う一度、本当の自分たちを見つけ直したいと。

 待ち続ける美香に、一通のメールが届いた。

 “新しいアドレス、一発で見つけた。hontouno-watashitachi も
う一度会いたい 亮介”

 ついに来たメールを見たとたん、逢いたい気持ちが溢れた美香は亮
介の働いていた品川埠頭の倉庫に向かって走った。その手には、母の
ブレスレットがはめられ、さらに螺鈿の箱の鍵も握られていた。

 息を切らせて亮介を捜す美香。すると、背後から抱きしめられた。
「見つけた」
 続けて「愛している」そして「サランヘヨ」懐かしい声で愛が告げ
られた。亮介の腕の中に、美香は再び戻ることが出来た。
 抱きしめあい、互いの愛を深く確認する美香と亮介。韓国から亮介
が持ち帰った螺鈿の箱の中には優里の日記が入っていた。やはり、優
里は愛し合う2人を再び逢わせてくれたのだった… 


寸  評  やはりハッピーエンドでしたね!わたしは今話題の”冬のソナ
タ”を見ていないので知らなかったのですが、愛し合う二人が兄妹
かも!?という設定は同じだとか。ちょっとがっかりしてしまいま
した。でも、これはこれでしょうか?

執 筆 者 井村(tokyowankei@mail.goo.ne.jp)

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2. 編集後記
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 無事にこのドラマも最終回までたどり着けました。最後まで読んでくださっ
た皆さん、どうもありがとうございました。
 復帰一作目だったので、どんな風になるのか自分でもちょっとわからずとま
どいもあったのですが、何とかここまでこれました。また、お会いする日を楽
しみにしています。(井村)

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