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タイトル:Daily Drama Express 2004/10/15 ミステリー民族学者 八雲樹 (1)  2004/10/22


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2004/10/15 (Fri) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.金曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 金曜日の連続ドラマ
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タイトル ミステリー民俗学者 八雲樹
局  名 テレビ朝日系
放映日時 金曜23時15分
キャスト 八雲樹 (及川光博)
 富良野 (平山あや)
 瀧村万智子(滝沢沙織)
 羽根井豊(益村徹)
原  作 金成陽三郎
 山口譲司
脚  本 戸田山雅司

あらすじ  慈英女子大の学食。富良野(平山あや)と同じ鳥越太郎(鳥越太
郎)教授のゼミの五十嵐里沙(北川弘美)が今度の民俗学のゼミでの
フィールドワークの話をしている。次回の課題は天狗を捕まえると言
う。よく聞けば、天狗にまつわる祭りについての記録を残して欲しい、
という鳥越教授への依頼をこなすらしい。

 TVなどの仕事が忙しい鳥越教授はフィールドワークには欠席で、
代わりに助教授の八雲樹(及川光博)が行くと言うことで、里沙はま
ったく出席する気なし。単位がもらえないんじゃ?と心配する富良野
をよそに、里沙は授業もそっちのけで食べ放題へ行ってしまう。

 富良野が民俗学研究室に八雲を訪ねると、そこには天狗の装束を着
た八雲がいた。「体をもって調べる」ためらしい。部屋の中には天狗
にまつわるグッズが山のようにおかれていた。「やっぱり実物に会い
に行きましょう!」そう八雲は富良野を誘った。

 バスを降りる八雲と富良野。バスは週に三往復のみで、それももう
すぐダム建設でダム底に沈むため廃線になるとのことだった。

 二人の前に赤鼻のばばと呼ばれる白髪の老女が現れ「よそ者は立ち
去れ。5年前もそうだった。天狗様がお怒りになる!」と告げる。
「やめんか!その方達はわしのお客様だ。」苦地果神社の宮司・富苗
源次(石立鉄男)が止めに入った。

 富苗とともにつり橋を渡る二人。高所恐怖症で遅れ気味の八雲が橋
下の川をふと見ると、水の中に女性が一人。女性は八雲が見ているこ
とも気にせず、着物を脱いで裸になると水の中に潜った。

 道すがら、富良野がこの祭りの発祥について尋ねた。昔、この村の
庄屋が持っていた宝を天狗がとても気に入り自分に渡すように言った
が、宝を渡したくない庄屋は、天狗をもてなすふりをして食事に毒を
盛り、天狗は滝壺に落ちていった。
 その後、庄屋の息子が底なし沼でおぼれ死に、庄屋の家臣が首つり、
庄屋も原因不明で亡くなった。恐ろしくなった村人達は、その怒りを
収めるために天狗を祭るようになった、という。

 村に着くと村長の田久保(西岡徳馬)をはじめとする村の重鎮と会
う。廃村前の最後の祭りだから村全体で協力する、と田久保はいうも
のの、その息子・勝太郎(虎牙光揮)はいい顔をしない。恐縮する田
久保に「いえ、失礼な人はどこにでもいますから。」と八雲はすまし
て言う。

 歓迎の宴の席でも相変わらずとぼけた顔で勧められた酒を八雲が断
っている。見かねた富良野が、話を反らせた隙に麦茶とビールをすり
替えた。一口飲んだだけで八雲は倒れてしまう。

 倒れた八雲を村長の娘、田久保美和(伊藤裕子)が看病していた。
目覚めた八雲に村を案内したいと美和が申し出る。

 田久保家の廊下で、田久保と勝太郎がひそひそ話をしている。「あ
の男は本当に民俗学の調査できたのか?五年前の様なことはもうごめ
んだぜ!」「わかっている。そのためにへんなことをしたらすぐに報
告させるように、美和をつけたのだから。」そして使用人を呼ぶと、
八雲達を村から追い出すよう命じた。

 村に出た八雲は、早速一軒の家の玄関先に飾られた飾りについて住
人に尋ねる。しかし住人は皆二人の姿をみると怖がった表情ですそそ
くさと逃げるように二人の側から離れていってしまう。結局美和が
「これは天狗よけだ」と教えてくれる。そんな二人の後を、一人の男
が付けていた。

 山神の祭りが行われる天狗のほこらがある岩場についた二人。祭り
は明後日の夜に行われることを聞く。八雲から、天狗の舞を舞うのが
美和だろう、と聞かれて驚く美和。八雲はさっき美和が川で沐浴をし
ていたことから推測したのだ。

 この村は、天狗を殺したなんていう伝説も珍しいし、400年もの言
い伝えをいまだに守ってあんな飾りをつけているし、とても興味深い、
という八雲に、美和は今も天狗様の呪いは続いている、と話す。

 その二人の前に、美和の婚約者であるという役場の助役・長内悦史
(東根作寿英)が現れる。祭りが終わり次第結婚する予定だ、と話し
てすぐにその場を去ってしまう。

 夕暮れまで村を散策した八雲は、この村の天狗は、山の守り神だっ
たりする天狗とは違うほかの顔を持っている気がする、ともらす。
「この闇はかなり深そうです。」

 二人の前にたいまつを持って天狗装束の一団が現れる。「土地に災
いをもたらす者、今すぐ去れ!」と襲いかかってきた。

 逃げまどう八雲だったが、八雲を探しに来た富良野の腕前に助けら
れる。まだ捕まっている美和を助けようと富良野が相手の一人を倒す
と、それは勝太郎だった。残る大男には富良野も歯が立たずに追いつ
められると、そこへ宮司の富苗が現れ助けてくれた。

 村人の無礼をわびる富苗。そして、八雲達は美和は田久保の養女で
勝太郎とは血がつながっていないこと、また美和にまつわるある事件
が以前あり、そのことで美和が苦しんでいることを聞かされる。
 しかし事件の詳細については富苗は教えてくれない。

 村長の田久保は、八雲達の追い出しに失敗した勝太郎を責めていた。
「あと二日さえ過ぎれば、そのあとはすべて・・・」そう漏らす田久
保の部屋の外に天狗の姿があった。

 池の脇で酒を飲みながら愚痴をこぼす勝太郎。池の魚の音に気をと
られている勝太郎の後ろに、天狗の姿が現れた。

 翌朝、池で勝太郎の死体が見つかる。美和に呼ばれて八雲と富良野
も駆けつける。その脇には、天狗のお面と遠眼鏡が落ちていた。

 県警を呼んで死因を調査しないと、という警官を村長は、これは事
故だ、と怒鳴りつけて話を無理矢理終わらせてしまう。

 次の殺人を起こさないためにも、勝太郎の死について調べることは
重要だ、と八雲は主張して、勝太郎を恨んでいた人がいないか、と富
苗に尋ねる。富苗によると美和の婚約者、悦史だという。悦史がやっ
と口説いた美和に、勝太郎が手を出した、という。

 悦史が何者かからの電話で呼び出される。

 神社に美和が現れた。これから天狗の舞を授かるために、天狗が降
りてくる庵に入るという。富苗によって鍵がはずされて美和は庵に入
り中から鍵をかけるという。

 庵から出てきた美和をねらって、八雲達は中を見せて欲しいとお願
いする。美和は断るが、偶然庵の脇に脚立があり、脚立に上って庵上
部の窓から中を八雲はこっそりのぞいてしまう。

 神社で巻物を見せてもらう八雲達。天狗の言い伝えの殺人の中では、
天狗の宝物である、遠眼鏡、みの、羽根うちわが書かれている。勝太
郎の死体の側に遠眼鏡があった、ということから、天狗の呪いに見立
てた誰かの仕業だろう、と八雲は語る。

 この後、富苗は悦史と祭りの打ち合わせをするはずだったが、悦史
が現れない。
 そこで携帯で電話をしてみると着信音が天狗の庵の中から聞こえて
くる。鍵を開けて富苗が入ると、悦史が赤いひもを首にまいて死んで
おり、その側にみのがかけられていた。

 警視庁の二人の刑事、羽根井豊(益岡徹)と瀧村万智子(滝沢沙織)
が到着、四人で事情を説明し、後日また事情聴取をすることになる。

 山神の祭りの資料を閲覧した人のリストを見に、八雲達は村役場に
来ていた。五年前の祭りの時に資料を見たよそ者が、五年前の事件に
関係している、と推理したのである。該当する人物は、椎名龍彦(大
柴邦彦)。

 富苗が刑事に連行された。「わしはやっとらん!いまはそれ以上言
えん。」と繰り返す富苗。なぜ連行したのか?と詰め寄る八雲達に刑
事は、今年の祭りの開催を巡って、田久保−悦史と富苗で対立してお
り、結局宮司の権限で祭りの決行を富苗が押し切った形となっている
ことが原因だとにらんでいると話 す。

 富苗が捕まっていることで祭りができないのでは?と心配する美和
に、八雲は、悦史死亡時、富苗には自分たちとずっと一緒にいた、と
いうアリバイがあるのだからすぐに釈放されるから心配ない、と話
す 。

 八雲と美和で派出所から帰る道すがら、突然美和が、この村が嫌い
だから自分を連れ出して欲しい、と八雲に抱きついてきた。八雲がお
ろおろしていると、はっと我に返った美和は、忘れてください、と言
い残して去っていった。

 突然の美和の行動にポーっとした八雲のところに富良野が追いつい
てきた。

 八雲が今回の事件について語る。今回の事件の動機は復讐で、五年
前に村に来た椎名と今回殺された人々との間には何かあったはず、だ
から必ず椎名は三件目の殺人をねらって村に潜んでいるだろう。

 そこに美和の悲鳴が聞こえる。声のした方角へ八雲達が行くと、走
る去る人の姿がありそこには美和が気を失って倒れていた。現れた赤
鼻のばばが叫ぶ。「天狗様の呪いじゃー!」


寸  評  ミステリー色満載でした。ミッチーが主演と言うことでどんな感
じかと思いましたが、なかなかどうして、天才ならではの浮世離れぶ
りがとてもいい感じだった気がします。これからが楽しみです。

執 筆 者 ()

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2. 編集後記
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 今回、このドラマを担当させて頂きます井村です。ミステリーであるし、ギ
ャグもあるし、ということでなんとも書きづらくてついつい長くなってしまい
ます。徐々に慣れていけば簡潔にできるかと思いますので、最後までよろしく
お願いします。(井村)

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