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タイトル:Daily Drama Express 2004/10/05 マザー&ラヴァー (1)  2004/10/12


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2004/10/05 (Tue) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.火曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 火曜日の連続ドラマ
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タイトル マザー&ラヴァー
局  名 フジテレビ
放映日時 火曜22時
キャスト 岡崎真吾(坂口憲二)
 杉浦瞳 (篠原涼子)
 永野圭(水川あさみ)
 中町恭介(金子貴俊)
 神野麻衣子(矢沢心)
 種田庄二(蛍原徹)
 野本公平(阿南健治)
 岡崎マリア(松坂慶子)
脚  本 岡田惠和

あらすじ  第1話「マザコンで何が悪い!?」

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 男には誰でも一人は大切な女がいる。自分の命に代えても守るそん
な女が男にはいる。今、僕の前にいるその女性が僕が世界で一番愛す
る女性だ。彼女の名前は岡崎マリア(松坂慶子)、僕の母だ。でも、人
はそんな僕のことをマザコンと呼ぶ。
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 カフェのオープンテラスで岡崎真吾(坂口賢二)と母マリアは、お
茶を飲んでいる。仕事で訪れた杉原瞳(篠原涼子)が、真吾とマリア
を見て「お母さんと息子さんですねえ。珍しいですね」と店長と話し
ている。

 真吾と中町恭介(金子貴俊)は劇団「時間旅行」の団員だが、役者
だけでは食べられないので、人力車引きのバイトをしている。恭介は
バイトを食べるためと割り切っているが、真吾はバイトであれ全力投
球するタイプらしく、恭介から「バイト楽しんでどうするんだよ。そ
れ(この年でバイトしていること)を恥ずかしいことと思わないでダ
メだって言ってるの」と意見されている。二人は神宮橋で客待ちをし
ている。

 下北沢にある劇団の稽古場。脚本家兼演出の永野圭(水川あさみ)
が芝居の稽古をつけている。真吾の演技を見て「何やってもいい人に
見えるんだよね。役代わろうか。根本的に生き方考え直した方がいい
んじゃないの」とダメ出しをされている。

 団員馴染みの居酒屋「暗転」。「またここか。ずっとここにいると
ダメになる気がする」と圭。恭介も同感。真吾が先程ダメ出しをされ
た別れのシーンが自分が実家を出た日と似ていると話をする。「引越
しの日、家を出るかなって時、道の向こうから母さん走ってきたんだ
よ。別れは笑顔だったんだよ。でも、俺は気がついたね。涙の跡がつ
いてたよ。泣いてたんだよ」という話を団員たちは聞いてあきれてい
る。居酒屋の店長のみが「いい話だなあ」とうなずいている。

 居酒屋のテレビに「世田谷区に窃盗団の被害集中」のニュースが流
れる。母を心配した真吾が実家に電話するが出ないので「心配だから
家に帰る」と帰ってしまう。

 真吾の実家前(塀に「岡崎マリアピアノ教室」の看板がある)。真
吾が電話するとマリアが出る。「どうしたの?」「最近この辺物騒な
んだよ」と言う。真吾は家の前から電話しているが、劇団の稽古が終
わって家に帰るところだと嘘をつく。岡崎家に配達をしている近所の
コンビニ店主種田庄二(蛍原徹)が自転車で通りかかり、真吾に話し
掛ける。母に真吾が外にいることがバレて真吾は家の中へ。

 マリアは「こんなに帰って来てばかりじゃ(一人暮らしの)意味な
いんじゃない?うまくいってる?」「今度芝居見に来てよ」「親とか
行くの嫌じゃない?行ってみるかな。芝居楽しい?彼女できた?」
「できないよ」「いい男なのになんでだろう?彼女でもできれば真吾
も親離れできるのにねえ。こんなに帰ってきてばかりじゃしょうがな
いねえ」と言うがとても嬉しそうだ。

 真吾はマリアに誘われ近くに飲みに行く。次の朝、真吾は酔ったマ
リアをおんぶして帰ってくる。真吾が「一人で寂しい?」と問うが返
事はない。

 渋滞の道路。タクシーから出てきた瞳は書類を路上に落とす。真吾
が瞳に駆け寄り、「どこまで?」と聞き自分の人力車に瞳を乗せ走り
出す。

 瞳は仕事先の店に着くが、店長から「男に代わってくれないかな」
と嫌味を言われる。真吾が店長の言葉を聞いて「この人は必死だった
よ。必死で間に合うように走ってたよ。男も女も仕事に関係ねえだろ
う。この人に謝れよ」と食ってかかる。

 瞳を送った真吾は店の前で外人客(コニシキ)を乗せる。

 B&Rフードシステムズ。瞳の部下・神野麻衣子(矢沢心)が瞳に
「いい男だったんですか?」と問うと「人力車の彼でしょうか?」と
瞳は真吾の話がしたそうだ。
 「ちょっとキュンとなっちゃった。私のためにガァーとほえるって
感じ」瞳は恋する女の表情。「気をつけないと先輩男っ気ないので、
そういった瞬間に美化してのめりこむ体制になってますから冷静に。
会いに行こうとしてますね。お金を払っていないことを口実に」と麻
衣子は恋愛に免疫のない瞳を心配しつつ、瞳の気持ちを見透かしたこ
とを言う。

 真吾が人力車前で客待ちをしていると瞳が現れる。「昨日はどうも
ありがとう。すごくスッとした。お金払おうと思って」「ホントいい
ですから」と真吾が料金を受け取らないので、瞳が「貸切にしてもら
おうかな」と人力車を貸し切る。

 東京の街を廻るうちに真吾が「腹減りません?」と屋台のラーメン
屋に連れて行く。「俺におごらせてください」と言った真吾の微笑み
に瞳はクラッとする。

 食後港の埠頭。二人は次第に打ち解けて「俳優さんなんだ」「名前
聞いてもいいですか?」「杉原瞳」「岡崎真吾」「いくつ?」「28」
「私は30」「瞳さん、何の仕事?」「スーパーバイザーっていって
お店がうまくいくようにアドバイスしたり、お店を立ち上げたりする
仕事なの」

 「働く女の人好きなんですよ」「本当に?」「うちの母親も、ピア
ニスト。イベントで弾いたり家で教室したり。演奏家として大きな仕
事する才能あったみたいだけど、父さんが2歳の時、事故で死んで一
人で俺を育てるためにいろんなことあきらめたみたいで。頑張ってい
る母さん見てたから働く女の人大好きです」という真吾の言葉に瞳も
思わず「私も」と言ってしまう。

 夕方、瞳は会社の近くで人力車を降りる。「楽しかったです。じゃ
あ」と言う真吾に瞳は「あのーまた会える?人力車抜きで」と誘う。
キャリア・ウーマン風の瞳にとまどう真吾だが「会いたいです。デー
トしましょう」と携帯電話の番号を交換する。


 瞳とのデートに向かう真吾は途中で圭に会う。圭は「私の時みたい
にならないといいなあと思って。3日で飽きて捨てられる」とキツイ
一言。圭は真吾の元彼女。

 瞳との待ち合わせ場所へ向かう真吾は、友人のピアノリサイタルに
みなとみらいホールに出かけたマリアを心配してマリアに電話する。
マリアは会場前まで行ったが、中には入らなかった。マリアは近くに
見える観覧車を見て真吾に、子どもの頃観覧車に乗りたがっていたの
に自分が高いのが怖くて乗せてあげられなくてごめんねと謝る。

 真吾はマリアの様子が心配になり、瞳との約束をキャンセルしてマ
リアの元へ向かう。真吾は気がつかなかったが、瞳との約束場所を通
り過ぎていた。瞳は真吾が自分の前を通り過ぎて行ったので呆然とす
る。

 寂しそうに観覧車を見つめるマリア。駆けつけた真吾にマリアは
「懐かしくて見てた。上から見たらきれいなんだろうな。ごめんね。
乗せてあげられなくて。来てくれてありがとう」と言う。

 真吾にすっぽかされた瞳は観覧車に乗っている。席は相席で目の前
にはいちゃつく高校生のカップル。瞳が下を覗くと真吾とマリアがホ
ットドッグを食べている。観覧車の窓に張り付いて下を見ている瞳。

 次の日。客待ちをしている真吾の前に瞳が現れる。謝る真吾からド
タキャンの理由を聞いた瞳は「それってマザコンじゃない。さよなら」
と捨て台詞。真吾が怒って「ちょっと待てよ。マザコンで何が悪い。
男なんてみんなマザコンだよ。自分の母親愛して自分の母親大切にし
て何が悪いんだよ」と言う。真吾の真剣さに心打たれた瞳は、もう一
度胸がキュンとする。


寸  評  瞳演じる篠原涼子が恋に落ちた女性という役どころを「胸がキュ
ンとした」というオーバーすぎる演技で表現していました。「光とと
もに」で障害児の母という難しい役を演じていた篠原にとって、今回
のコメディ役は吉と出るか凶と出るか?1回目の放送で明らかに引い
てしまって2回目以降見ない人もいるのではというストーリーでした。
 明るい熱血体育会系ノリのマザコンというのは、今までにないタイ
プだと思います。瞳が真吾に理解を示してくれたように、視聴者は真
吾が語る母親への愛に共感していくことができるのかが、今後ドラマ
が成功する鍵のようです。

執 筆 者 たま()

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2. 編集後記
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 ある女性雑誌に「今結婚するなら『三低夫』」という見出しがありました。
低姿勢(女性に優しい)、低リスク(同居の可能性が低い)、低依存(マザコ
ンでない)などの条件であったように記憶しています。三低夫で思い当ったの
は春のドラマ「アットホーム・ダッド」で宮迫博之が演じていた隣の主夫杉尾
優介です。主夫業に専念してくれなくても、家事能力の高い夫は妻から見ると
ポイントが高いように思われます。
 真吾は女性から見ると忌み嫌われるマザコンですが、母に依存したマザコン
というよりは、母親を大切にしたいとの思いが強いようです。今後、瞳を交え
てマリアと真吾は仲良くなっていくような展開が予想されますが、良い三角関
係が築けるのでしょうか?(たま)

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