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タイトル:Daily Drama Express 2004/08/05 人間の証明 (5)  2004/09/28


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2004/08/05 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル 人間の証明
局  名 フジテレビ系
放映日時 木曜22時
キャスト 棟居弘一良(竹野内豊)
 本宮桐子(夏川結衣)
 横渡篤 (大杉漣)
 新見隆 (風間杜夫)
 那須英三郎(緒形拳)
 郡恭子 (松坂慶子)
 郡陽平 (鹿内孝)
 郡さやか(堀北真希)
 佐伯友也(田辺誠一)
 小山田武夫(國村隼)
 小山田文枝(横山めぐみ)
 翔平  (高岡蒼佑)
 路子  (松下奈緒)
 相馬晴美(りりぃ)
 ケン・シュフタン(Bo.Svenson)
 ジョニー・ヘイワード(池内博之)
 草場健次(おかやまはじめ)
 山路利雄(佐藤二朗)
 河西善行(津嘉山正種)
 富永雅彦(山崎樹範)
原  作 森村誠一
脚  本 前川洋一

あらすじ  第5話 『母の秘密を知る女』

 霧積を訪れた黒人の親子連れが ジョニーの両親ではないのか。 
そして、横須賀でタエと顔見知りだったのではないか という棟居の
推理を証明する為、横須賀に行く必要があると踏む横渡。 桐積の旅
館から タエの居酒屋があった場所の住所を聞きだし、タエが大切に
していた手紙の束が 無くなっている事もわかる。 しかし、横須賀
という地名に いつもと違って 二の足を踏む棟居が、事情を知る横
渡以外の人間には理解できない。 山路の嫌味も手伝って 迷いなが
らも棟居は決断する。
 横渡「行きますか、横須賀へ。」


 ぬいぐるみを持ち帰る小山田たちをつけた翔平と路子は、それが文
江が話していた体の不自由な夫なのだと知る。 マッサージ店のマッ
チや熊のぬいぐるみは 文江の失踪と関係があると 文江が伝えよう
としているという新見。 警察に行こうと誘うが、小山田は気乗りせ
ずにいる。


 桐子の所に 垂れ込み電話が入る。 郡陽平の会社に不当解雇され
た事を 告発したいのだと言う。 桐子は断るが、相手は資料を送る
ので 目を通してほしいと言う。 電話を置いた桐子には、少しひっ
かかるものがあった。

 桐子は 佐伯を呼び出し、更なる恭子の取材を申しでる。 しかし、
新しい記事はいらない 理想の主婦だと言う記事だけが欲しいのだと
いう佐伯。 それでも聞き分けない桐子。
 佐伯「好きにすれば。」
 佐伯に突き放された桐子は、小学校の卒業名簿から 独自に調べ始
める。


 夏の日差しの照り返す 横須賀駅に降り立つ棟居と横渡。
 横渡「大丈夫ですか?」
 横渡に気遣われながら、父との記憶と重なる横須賀の街を 重い足
取りで進む。 再開発された街には 昔の面影は無かった。

 恭子も 後援会への挨拶の為 横須賀入りしていた。 エネルギッ
シュないつもと違い、気乗りしない恭子は だるいと口走る。 しか
し結局、佐伯のお膳立てどおり 事は進んでいく。 横須賀への車窓
を見つめながら、腹を決めた恭子。


 棟居と横渡は まず地元の市民ホールで情報を得る。 そこで 昔
飲食店が密集していた地域を教わる。 そこへ 市民ホールで講演会
を行う恭子たちも現れる。 桐子の知り合いという事で 佐伯と棟居
は 会釈を交わす。 恭子は佐伯から 棟居が刑事だと知らされる。

 聞き込みを続けるうち タエを知っているという人物を見つける。
 その人物によると、居酒屋を営んでいたタエの夫が逮捕・釈放され
た後 急死し、その店が立ち退きにあって タエは 横須賀を出て行
ったのだという。 その頃の知り合いの黒人兵 ヘイワードの事は知
らないと言う。 昔をよく知るアメリカ横丁の『女王蜂』という店の
現役の娼婦 キャサリンこと大室よしのを訪ねるよう アドバイスさ
れる。 

 迷路のような街の中で やっと見つけた女王蜂。 暗い店内でサン
グラスをかけた よしのと思しき女性に声をかける。
 横渡「タエさんの店の客で、ウィルシャー・ヘイワードと付き合っ
ていた女性を知りませんか?」
 タエが亡くなったと聞いても、全く関心の無いよしのは、遊んでい
かないかと 横渡に迫る。 店の怪しさにたまらず飛び出した棟居は、
その街に見覚えがあるのに 気づいた。 父と手をつなぎ歩いた記憶。
 そこは 父を失った街だった。 むせ返るような暑い通りで 棟居
は気を失い倒れてしまう。


 小山田と新見は 熊のぬいぐるみとマッチを持って、再び警察を訪
ねる。 生活安全課が要領を得ない為に 覗いた刑事課で 居合わせ
た山路に訴える。 山路は 車椅子の小山田を見て、愛人との家出だ
と決め付けるが、小山田の隣には 愛人の新見がいる。 だからそん
なはずがないのだ。 愛人と夫がそろって現れている事に、山路は驚
く。

 幕間から 不安げに講演会場を盗み見る恭子。 そこにかかった晴
美からの無心の電話。 こっそり話している所を 佐伯が聞いている。


 横須賀から収穫の無いまま戻った 棟居たち。 夜遅く 報告書を
まとめる棟居に、那須が帰宅したくなるよう家庭を持つ事を促す。 
遠い霧積で 一人亡くなったタエの人生を 寂しいと語る那須。 し
かし、棟居は『家族とは編隊をとっている飛行機のような物』だと考
えていた。 家族ができる事は 並んで飛ぶ事、一人乗りの機のパイ
ロットは交代することはできない、結局自分しかいないのだと。

 タエが勤めていた霧積の旅館『金湯館』から 棟居に電話が入る。
 タエが大事にしていた手紙の束が見つからない事、そして タエの
昔の友人と名乗るよしのから電話があった事を 知らせて来たのだ。
 よしのは タエがどうして亡くなったのか? お墓はどこ? など
と聞いていたという。

 机に向い、昔の記憶と向かい合う棟居。 父を殴っていた米兵の腕
の刺青を絵にしたためていく。 子供の頃の記憶は やがて見知らぬ
異国で亡くなったジョニーの子供時代へと重なっていく。 絵を書き
上げた棟居は、強い決意で横渡に言った。
 棟居「横渡さん、もう一度横須賀へ行って頂けますか。」


 ぬいぐるみが持ち去られた事を不安がる翔平を 路子が励ます。 
前科がなければ 指紋は 問題にならないと。 しかし、翔平は悪夢
にうなされる日々を送っていた。 文江の死に顔が頭から離れないの
だ。 路子に翔平は あのぬいぐるみは自分の分身なのだと 話し始
める。

 〈翔平 小学校一年の時の思い出、遠足の日お手伝いのおばさんが
休んだ。 しかし、議員をしていた父の老人ホーム訪問という仕事を
優先させた母 恭子は翔平の弁当を作ろうとせず、ただ一万円だけを
手渡した。 翔平は空のリュックサックに熊のぬいぐるみをつめて出
かけた。 森の中で弁当を買う店があるはずが無い。 級友の母が分
けてくれたお握りを 泣きながら食べた翔平。〉
 翔平「その時わかったんだ。 俺には母親がいないって。」
 翔平の過去を知り、強く抱きしめる路子。

 再び横須賀を訪れた棟居と横渡。 棟居は強い足取りで 女王蜂の
よしのを訪ねる。 夕べ霧積の『金湯館』に タエの友人として電話
しただろうと。 客としか話さないと 取り合わないよしの。
 棟居「タエさんが殺された可能性があります。 犯人を捜すのに 
あなたの協力が必要です。」
 夫を不当に逮捕されたタエは 警察の世話にはならない と言うよ
しの。

 タエ夫婦の居酒屋は よしのたち娼婦のたまり場だった。 やさし
い夫婦を父さん母さんと呼ぶほど よしのたちは慕っていた。 タエ
の夫は、地上げ屋とグルになった やくざと警察に 売春斡旋とでっ
ち上げられ逮捕された。 タエが立ち退き承諾書に判子を押して釈放
されたが、警察で殴られた夫は 一月も立たずに亡くなってしまった。

 よしの「警察に殺されたんだ。 その少し前も サラリーマンがリ
ンチにあって殺されたけど、警察は何もしなかった。」
 驚く棟居は、警察を責めるよしのに 切り返す。
 棟居 「見ていたのか、あの時。 やられたのは 俺の親父だ。」
 遠い昔の話に加わってきた棟居が すぐには信じられないよしのだ
が、棟居の気迫に押され 当時の事情を話し出す。

 よしのが見た時、既にリンチは始まっていた。 4・5人の米兵が
サラリーマンを殴り、壁に頭をぶつけ 動かなくなっても蹴るのを止
めず 笑いながら尿をかけて立ち去ったと言う。
 棟居「何故 助けてくれなかった。」
 自分だけじゃない、警察も何もしなかった。 そんな棟居が 何故
警官になったのだと 投げ掛けるよしの。

 あきらめ外へでた棟居に 追いかけてきたよしのが 手紙の束を手
渡す。
 よしの「中にタエさんからの手紙もあるはずだ。 もう私には読め
ないからさ。」
 サングラスを外したよしのは、白内障を病んでいた。 そして、静
かに立ち去っていく。


 桐子は、恭子の小学校時代の同級生を訪ねる。 恭子は 今とは想
像もできないぐらい大人しく暗い少女だったという。 同級生も 著
名な郡恭子と同一人物とは気付いていなかったほど 印象が薄かった
のだ。 早くに夫を亡くした恭子の母親は男出入りが激しく 恭子は
外で待たされている事が度々会ったという。 そして、その母親も
11歳の時 火事で亡くなった。


 雑誌やカタログでぬいぐるみの出所を探す新見は、デパートのタグ
の無い事を悔しがる。 文江の生存を危ぶみ 諦めかけている小山田
を、叱咤激励する新見。 資材が倒れて下敷きになり車いすの生活に
なった3年前から、小山田は文江と夫婦生活を送る事ができなくなっ
た。 小山田は、新見と会う時の情熱的な文江の様子を聞き、怒り出
す。


 桐子は、取材中の恭子の事を 棟居に訴える。 何故か子供の頃に
触れたがらない恭子には、どこか人を寄せ付けない所があると。 そ
れを聞いた棟居は、横須賀に行って父親の死んだ場所を見てきたと 
静かに語る。 驚く桐子だが、棟居が前向きになれた事を喜ぶ。


 手紙の束から見つかったタエの手紙の日付は 昭和54年9月。 
25年前、ジョニーが持っていた詩集の発行された年だ。
 タエの手紙〈ご無沙汰、よしのちゃん。 伝えたい事があるの。ウ
ィルシャー伍長と晴美ちゃんが 小さな息子さんを連れて来たの。 
あんなに幸せで明るい晴美ちゃん 初めて見たわ。 私たちもきっと
明るい場所へ行ける筈よ。〉やはりジョニーの父 ウィルシャー・ヘ
イワードは横須賀に居たのだ。 アメリカの報告の間違いを 怒る山
路。 棟居は 改めてよしのに問い合わせ、その女性が『相馬晴美』
だと確認する。


 恭子は 相馬晴美の部屋を訪ね、金を渡していた。
 晴美「あなたはあたしがいなけりゃ 何もできなかった。」
 親しげに話しかける晴美を拒絶する恭子。
 恭子「昔はそうだった。 昔のあなたは輝いていた。 でも 今は
夢も理想も無くしたただの抜け殻よ。」
 脅迫されたからではなく、哀れだからお金を持って来たのだと 言
い放つ恭子。

 病院のベッドで療養中の陽平だが、情報網は生きていた。 恭子の
周辺に怪しい影がある事を佐伯に指摘する。 無党派層はよりましな
方を選ぶから、マイナスの要素を除外せよと。


 小山田の家に 福祉事務所からホームヘルパーがやってくる。 覚
えの無い小山田だが、区のサービスだからと無理に入り込もうとする。
 それは、ヘルパーを装った路子だった。 小山田が膝に乗せたぬい
ぐるみを見て 息を呑む路子。


 更なる調べで、相馬晴美には 1970年に公務執行妨害で逮捕歴があ
る事がわかった。 本籍の杉並区役所で 晴美の戸籍を調べる棟居と
横渡。 そこには、 ジョニーの名が長男として記されていた。
 横渡「繋がりましたね。 ジョニーは 母親に会いに来たんです。」


寸  評  ついに棟居が 過去と向き合う事ができました。 安保闘争・ベ
トナム戦争・娼婦・・・。 確か 山口百恵ちゃんの赤いシリーズ 
『赤い絆』のお母さんも そういう事情の人でした。 今時の援助交
際や出会い系サイトなんて、その軽さを 当時の人が聞いたら驚くで
しょうね。 いしだあゆみさんが ワンポイントで出るなんて やっ
ぱり豪華なドラマです。
 よしのが、棟居のお父さんの事件を知っていました。 横須賀は小
さな街で、ちょっと 有名な事件だったっていう事でしょうか。 今
だったら ワイドショーが駆け付けるのでしょうに。 唯一の家族を
理不尽に殺され ほって置かれたら、心に傷を残さない筈がありませ
んね。

執 筆 者 飯塚()

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2. 編集後記
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 またまた遅れまして 申し訳ありません。
 オリンピックの競技で レスリングや柔道やテコンドーのルールがよくわか
りません。 オリンピック競技じゃないですが、少林寺拳法や空手って言うの
も わかりません。
 プロレスだと レフリーが1・2・3と床を叩いてくれるので わかりやす
いのですが。 そう考えると、プロレスって わかりやすくして 皆が親しめ
るよう工夫された競技って事なのですね。 そんな???を抱えているのに、
K1とか プライドとか いつの間にか増えていて ますますおいていかれて
います。 あの女の人の変わった呼び出し ちょっと聞いてみたいですが、い
つどこでやっているのか わかりません。(飯塚)

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発行元:ドラマ研究会
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