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タイトル:Daily Drama Express 2004/08/15 逃亡者 (5)  2004/09/24


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2004/08/22 (Sun) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.日曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 日曜日の連続ドラマ
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タイトル 逃亡者
局  名 TBS系
放映日時 日曜21時
キャスト 永井徹生(江口洋介)
 峰島隆司(阿部寛)
 尾崎カオル(水野美紀)
 国枝真澄(加藤浩次)
 小野寺千秋(片平なぎさ)
 郡司直巳(別所哲也)
 伊川貴子(原田美枝子)
 来栖慶介(原田芳雄)
 永井淳子(戸田菜穂)
 東治朗(尾美としのり)
 鬼塚咲(長澤まさみ)
 藤堂ナツミ(黒川智花)
 永井陸(鈴木宗太郎)
脚  本 飯野陽子

あらすじ  第5話「義手の男〜犯人との対決の時」

 永井徹生(江口洋介)が北海道に向かうとにらんだ捜査本部は、羽田
空港に捜査員を配置。永井確保を目指す。咲(長澤まさみ)が予約を入
れたのは19:10、19:20、19:30の3便。このうち、最
初の2便のチケットは直前にキャンセルされている。

 残るは最終便。咲がやってきた。国枝(加藤浩次)は、そのまま待機
し、永井が現れるまで泳がせるよう指示。

 一方、成田空港。「ほら、ガムかんでると気分落ち着くよ」峰島
(阿部寛)が尾崎(水野美紀)にガムを渡す。「バナナメロン…バナナ嫌
いなんで結構です。永井は本当にこっちに向かってるんですか?」峰
島の指示で、成田に来たものの、半信半疑の尾崎。

 わざわざ羽田に3便も予約を入れてあるのは、警察の目を羽田に向
けさせておいて、外国経由で北海道に行くためだと 峰島は尾崎に説
明する。
 「でもパスポートもないのに…」
 「東南アジアのパスポートは、まだ質が悪いから簡単に偽造できる
んだ。」
 峰島は、韓国行き19:55の便、韓国人だらけの中、一人急に外
国人の予約が入った事もつかんでいた。

 羽田空港、19:15。札幌行き最終便の搭乗手続きは終了。チケ
ットをやぶり席を立つ咲に捜査員が近づく。「鬼塚咲だな。永井はど
こですか」「知るわけないじゃん。」

 永井が現れなかった事に「どうなってんだよ!状況説明しろ!」と
八木(近藤芳正)が怒鳴る。
 国枝が、鬼塚咲は警察の目を羽田に向けるための罠で、今ごろ永井
は別ルートで北海道に行っているのでは、と気付く。

 成田で永井の登場を待つ峰島と尾崎。

 そこへ、エスカレーターで永井が現れた。峰島の姿を見つけた永井
は慌てて引き返す。峰島と尾崎は直ちにその後を追うが、途中で見失
う。

 なんとか二人から逃げた永井は、偶然八戸行きの貨物列車を発見、
忍び込んだ。

 捜査本部。津留(遠藤憲一)についての報告がされる。
 津留正、39歳。10年前、当時付き合っていたホステスを痴情の
もつれで絞殺。7年服役後仮釈放、永井の保護監察下におかれたが、
再犯のおそれありと永井の判断で刑務所に戻されていた。そして3年
服役後、半年前に出所。

 国枝は、永井に弱みを握られた津留が逃亡の援助をしているか、あ
るいは妻子殺傷事件の共犯者の可能性もあるとみて、北海道警察の協
力の下、津留の居場所発見に全力を尽くすよう指示を出す。
 「それから、鬼塚咲が永井の目的地を知っている可能性がある。引
き続き、厳しい尋問をするように。」

 あと一歩で逮捕できたのに…と口惜しがる尾崎。逃げるほど罪は重
くなるのにばかなヤツだ、という峰島に、尾崎は「永井は犯罪者と決
まったわけじゃありません。容疑者なんです。取調べを受けて、裁判
を受ける権利があります。」と話す。
 「容疑者の権利か…。世の中には心無い犯罪者によって理不尽な思
いをしてる人間が大勢いる。」
 そう言って峰島は、1998年、世田谷区駒沢で起きた爆弾事件の
事を話し始めた。

 爆弾事件…その日7歳の誕生日を迎えた小学校1年生の男の子が、
届けられたぬいぐるみを抱きかかえて家に入ると、そのぬいぐるみが
爆発したのだ。犯人は15歳の少年。当時、15歳は少年法の適用内
だったため、被害者遺族には何一つ情報は開示されず、その少年の未
来ばかりが手厚く守られた。殺された男の子の未来は二度と戻ってこ
ないというのに。

 「どうしてだ…どうして、事件を起こした人間の未来ばかり守られ
るんだ。不公平だろ!納得して片付けることなんか出来ない。」
 「峰島さん…」尾崎はその男の子が峰島の子である事を悟った。

 永井は自分の息子にまで手をかけた男、生きてる資格のない人間、
犯罪者に権利なんかない、と言う峰島に、「…間違ってる。過去にど
んなにつらい事があったとしても…あなたの考え方間違ってる。」と
尾崎は泣きながら訴える。
 「そんなに永井を守りたきゃ、俺より先に見つけ出してみろ。俺は
永井の行き先の見当はついてるぞ。」そう言い残して、峰島は立ち去
った。

 永井は貨物列車やトラックを乗り継ぎ、苫小牧へ到着。札幌へ向か
う。

 「私は何も知らない。」咲は取り調べに耐えていた。
 「しぶといガキだ。」と国枝。「永井に脅されているんでしょう。
警察にチクれば次に殺されるのは自分だと考えている。」と八木。

 北海道警からの有力な情報もなく、今ごろ永井は別のところにいる
のでは?と焦り出す国枝に「それはないですね。」と八木。羽田の監
視カメラから、札幌行きの飛行機に峰島が乗った事がわかったのだ。
謹慎中の勝手な振る舞いに顔をしかめる国枝だが、八木は、このまま
峰島を泳がせておく事を提案。
 「峰島の嗅覚は私より優れている。こちらとしても使える手駒は多
い方がいい。」

 尾崎は津留の住むアパートへ向かった。部屋に入るとそこは異様な
雰囲気。「何この部屋…」
 カーテンを開けると、窓一面に永井一家の写真が。そして、その写
真の永井一家の顔はカッターで切り刻まれ、タバコの焼け焦げが押し
つけてあった。

 永井は原田電子工業へ到着。門には警備員が張り込んでいるため、
近くの公衆電話から捜査一課を名乗って電話を入れる。
 「津留という男が訪ねてきてはいないでしょうか?」すると、津留
はつい今しがた帰ったという返事。
 「今?」
 ちょうどタクシーに乗った津留が門から出てきた。「ヤツだ。見つ
けたぞ。」すぐに後を追うも、追いつけない。「陸待ってろよ。もう
すぐ帰るからな。」永井は心にそう誓うのであった。

 「また出頭してもらうからな。」咲は一時釈放された。疲れと暑さ
でフラフラその場に倒れたところに「大丈夫?」と尾崎が声をかける。

 食事をご馳走しながら、「永井の居場所…」と尾崎が切り出すが
「行き先は知らない。」と頑なな咲。
 「だって私も永井も犯罪者じゃないもん。私は永井の事、あんたな
んかよりずっと知ってるんだから。」そう行って咲は尾崎をにらむ。
「そんなふうに必死で永井のことかばうのあなたで2人目。」尾崎は、
永井が潜伏していた民宿のおばあちゃんも、咲と同じ目をしていたと
話す。

 もうすぐわかる、永井が本当の犯人を捕まえれば、永井の無実が証
明される、という咲に、尾崎は「津留正」とズバリ名前を告げる。咲
の顔が驚きの表情に変わる。
 「だったら早く居場所を言って。その津留正っていう男、永井の事
恨んでる。心の底から。」尾崎は津留の部屋にあった、顔が切り刻ま
れた永井一家の写真を見せる。
 「危ないのは永井の方かもしれない。」咲は動揺する。

 原田電子工業へは警備員がいるため、なかなか入れそうにない。永
井は近くの食堂にいた社員からこっそりIDカードを盗み、暗くなる
のを待った。



 その頃、峰島も原田電子工業へと向かっていた。

 夜、永井はIDカードを使って原田電子工業に忍び込み「義手部門
研究室」へ。研究室に入ろうとIDカードを使ったところ、警報ベル
が鳴り響いた。ドアを壊し中に潜入した永井は、ブザーが鳴り響く中、
津留の義手を探す。ところが義手の中に「津留」のものはなかった。
 「何でないんだ?」やがて警備員がかけつけ、永井は逃げる。そこ
へ尾崎が現れた。

 尾崎の「止まれ!」の声に立ち止まった永井は、話を聞いてくれる
ように頼む。
 「真犯人をみつけたんだ。義手の男だ。その義手を見つけたらそこ
に完璧な証拠があるんだ。俺は犯人じゃない。信じてくれ。」
 尾崎は咲と会った事を話し、本当にやってないなら法廷で証明する
べきだと説得する。
 「あなた保護監察官でしょ。だったら最後まで法の力を信じなさい。
津留正のことは私が調べるから。私が絶対捕まえるから。」尾崎の真
摯な訴えに、永井は尾崎が出した手錠を受け入れる。

「神奈川県警の尾崎です。逃走中の容疑者、永井徹生を確保しました。
それから、逃走中の重要参考人の手配をお願いします。名前は津留正
…」尾崎は携帯で連絡。
 その時、2人の背後に人影が。「危ない!」尾崎は後ろから殴られ
その場に倒れた。
 永井も殴られ気を失う。

 「どうしました。大丈夫ですか。」警備員が、倒れていた尾崎にか
けよる。そこには永井も津留の姿もなかった。

 永井が気がつくと、見下ろすように津留が立っていた。
 「せっかく命がけでここまで探しに来たのに残念だったな。壊れた
義手の修理をしに来たと思ったようだが、ここには新しいのをつけに
来ただけだ。前の義手は捨てたよ。」

 「俺に何の恨みがあるんだ。何で俺の家族を…」すると、津留は
「復讐だよ。」と答えた。
 永井に刑務所に戻されたせいで、集団リンチに遭い、腕を失くした。
3年も余計に刑務所に入ってやっと出たと思ったら、今度は末期がん
の宣告。あと一月もつかどうかだという。「お前は俺の人生の最後を
奪いやがった。」

 「だから、淳子と陸を?」「そうだよ、その通りだよ。」

 津留は手錠の鍵を永井へ投げ、「外せ。」と命令した。「早く外せ
よ。何もたもたしてんだよ。」

 両手が自由になった永井が、津留に殴りかかる。「もっと来い、コ
ラ。」津留も襲い掛かってくる。永井の腕から血が流れる。津留はナ
イフを手にしていた。「お前の家族のをやったのと同じ型のナイフ
だ。」

 「お前の女房、泣き叫んで命乞いしてたよ。始めに背中を刺してな。
逃げていくとこ何度も切り刻んで…、倒れたところにとどめをさした
…」津留が、淳子を殺害した時の事を克明に語り出す。永井は堪らず、
叫びながら津留に殴りかかった。倒れた津留の顔を何度も何度も殴り
つけた。

 そして、津留の手からナイフを奪い、永井は振り上げる。
 「やれよ、殺したいんだろ。やれよ、ほら。やれよ!」津留が挑発
する。
 永井は、手を震わせ、やがてナイフを投げ捨てた。「お前殺しても
な、淳子は喜ばねぇんだよ。お前裁くのは俺じゃねえんだ。警察だ。
全てそこで話すんだ。立て!」

 「冗談じゃねえんだよ!」津留が永井を突き飛ばし、永井に拳銃を
向ける。
 「警察だ?何勘違いしてんだお前。俺がお前に味わわせたいのは、
生き地獄なんだよ!」
 津留は、永井が死刑になるのはつまらない、一生逃亡者として生き
ろ、と言いながら、自分の頭に拳銃を向けた。「お前の無実はもう誰
にも証明出来ねえんだよ。」
 「やめろ!」永井は止めに入るが、銃声が鳴り響き、津留は倒れた。
呆然とする永井。真犯人が死んでしまった…。

 尾崎が血を流して倒れている津留を発見。「神奈川県警の尾崎です。
男の遺体を発見しました。場所は、清田区の原田電子工業。それから、
永井徹生が逃亡しました。緊急手配お願いします。」

 尾崎は壁の弾痕を発見。そばに落ちていた弾丸を拾う。「…ライフ
ル?」発砲されたと推測される付近を見回すと、そこに落ちていたの
はガムの包み紙。峰島が噛んでいたのと同じものだ。まさか、峰島
が?

 捜査本部に連絡が入る。「たった今道警から連絡があった。永井が
またひとつ死体をころがしたようだ。」国枝は朝一で捜査員を北海道
に向かわせるよう指示を出す。

 八木が「峰島には気をつけたほうがいいかもしれません。」と国枝
に囁く。保管庫からライフルが一丁消えているのだ。

 雨の中を歩きながら、峰島は、大切な我が子を殺した少年と、隣に
いた保護監察官、永井の姿を思い出していた。

 同じく雨の中を永井も歩いていた。絶望感に押しつぶされそうにな
りながら…。


寸  評  峰島の悲しい過去が明らかになりました。まさか、そんな事があ
ったとは…。
 そして、永井と峰島は過去に接点があったんですね。峰島も永井を
恨んでいるのでしょうか。
 峰島の息子が殺されたのは7歳の誕生日、淳子と陸が襲われたのも、
陸の7歳の誕生日。これは、偶然なのでしょうか…。

執 筆 者 浅沼(himawari_dance@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 水曜ドラマ「ラストプレゼント」で、麦茶の好みについてのシーンがあり思
い出したのですが、私が小さい頃の我が家は「甘い麦茶」でした。それが砂糖
入りだったと知ったのは、大人になってからですが。ランドセルを背負って汗
だくで帰宅してすぐに飲んだ冷えた麦茶、美味しかったなぁ…。今じゃ、甘す
ぎて飲めないかもしれませんが。
 現在、私が作っているのは冷水用のティーパック式。煮出した方が美味しい
んだろうな…と思いつつ、簡単さにはかないません。それでも、子供は「美味
しい」と飲んでいるのですが、果たして大きくなってから思い出してくれる事
はあるんでしょうか。今度、煮出して作ってみようかな…。(浅沼)

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発行元:ドラマ研究会
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