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タイトル:Daily Drama Express 2004/08/08 逃亡者 (4)  2004/09/24


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2004/08/08 (Sun) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.日曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 日曜日の連続ドラマ
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タイトル 逃亡者
局  名 TBS系
放映日時 日曜21時
キャスト 永井徹生(江口洋介)
 峰島隆司(阿部寛)
 尾崎カオル(水野美紀)
 国枝真澄(加藤浩次)
 小野寺千秋(片平なぎさ)
 郡司直巳(別所哲也)
 伊川貴子(原田美枝子)
 来栖慶介(原田芳雄)
 永井淳子(戸田菜穂)
 東治朗(尾美としのり)
 鬼塚咲(長澤まさみ)
 藤堂ナツミ(黒川智花)
 永井陸(鈴木宗太郎)
脚  本 飯野陽子

あらすじ  第4話「真犯人の罠」

――18時02分、千葉県安房郡富沢町に潜伏中の永井徹生、再び逃
亡。警視庁は捜査員8,000人を動員する異例の捜査活動を展開し
た――――

 永井(江口洋介)が千葉県に潜伏していたというニュースを街中で見
て「ばか。生きてんじゃん…」と涙ぐむ咲(長澤まさみ)。そこへ「何
してるの、未成年がこんな時間に。」と伊川(原田美枝子)が声をかけ
る。
 「あなた、永井君の保護下にいたんだってね。」
 「知ってるの?永井のこと。」
 実は永井が15歳の時に起こした事件の担当刑事が伊川だったのだ。
“当時、担当の女刑事だけがちゃんと話を聞いてくれた”と永井が話
していたのを咲は思い出す。
 「その人みたいになりたくて保護監察官になったって。」

 管理官の国枝(加藤浩次)のもとに、各検問所から、永井は現れてい
ないとの連絡が入る。「8,000人も動員してもし取り逃がす様な
事があったら…。ここからはどんな情報も逃すなよ。絶対見逃すな!」

 警察の手は、永井のすぐ側まで迫っていた。平然を装い歩く永井に、
聞き込み中の一人の刑事が「すいません…」と声をかけてきた。永井
は、側に停めてあった警察の車を奪ってその場を逃れる。

 捜査本部に、警察車両が奪われたとの連絡が入る。峰島(阿部寛)が
無線を使って直接永井に呼びかける。
 「永井…。峰島だよ。おまえ4人も手にかけてまだ足りないのか
ね。」
 「峰島…俺は誰も殺しちゃいない。」
 永井は真犯人が他にいる事を訴えるが、峰島は、そのセリフは聞き
飽きた、証拠はそろっている、と相手にしない。

 永井は「俺はもう逃げない。ニセの証拠に踊らされてる警察にはも
う用はない。俺がこの手で真犯人を捕まえてやる。そしてな、俺を信
じられなかったお前ら警察の目の前に真犯人を突き出してやる。」と
宣戦布告。峰島は「そうか、楽しみにしてるよ。」とだけ答えた。

 やがて永井の車は浜辺に行き当たる。後ろからはパトカーが追って
きている。永井は仕方なく車を乗り捨てる。

 尾崎(水野美紀)は、富(菅井きん)に話を聞きに行った。
 「昨夜、警察に本当の事を話しても信じてもらえなかったんだ。」
という富。
 「本当の事?」
 富は黒いヘルメットをかぶった男の事を話す。
 「そいつがね、永井さんを殺しに来たんだよ。あたしだって殺され
かけたんだ。でも、永井さんはあたしを守ってくれた。…そこのパイ
プでね。必死で闘ってくれたんだよ。」尾崎はパイプを手に取る。
「お願い、本当の犯人を捕まえておくれよ。お願いだよ。お願いしま
す。」富が頭を下げる。

 永井はとある小さな事務所に忍び込んだ。インターネットに接続し、
書き込みをする。

 そして永井は、峰島に電話を入れた。捜査本部内が色めき立つ。
 「峰島、俺は今東京のど真ん中にいるぞ。」
 「おい、はったりはよせ。お前がいるのはな、富浦三丁目だ。」
 その時、永井の電話の背後から花火の音。「今日は東京湾の花火大
会じゃ…?」と国枝。
 「聞こえるか?狭い部屋に閉じこもってないで出てこいよ。峰島、
お前が来るのを待ってるよ。」と永井が挑発する。「何かの間違い
だ。」と峰島。逆探知は失敗。

 その直後、東京湾の花火大会会場から『赤い服を着た永井を見た』
という目撃情報が続々寄せられ始める。
 「永井は包囲網を脱出したんだ…大失態だ!」国枝が声をあげる。
 「違う、これは陽動作戦だ。こんなにいっぺんに目撃証言が重なる
はずがない。」という峰島の意見にも、「命令すんなよ!指揮は私が
執る。上司は俺だ!」と国枝は耳を貸さず、千葉に配置していた捜査
員を全員撤収、東京湾の花火大会へと向かわせた。

 千葉の花火大会会場にいた永井は「東京湾だ!急ぎましょう」と慌
てる捜査員の車のトランクに隠れ、東京へとうまく戻ることに成功し
た。

 東京湾の花火大会会場では捜査員たちが必死で永井を探す。永井を
見つけられない事に苛立つ国枝。

 「たった今、峰島さんあてに伝言が…。」婦警が峰島にメモを渡す。
メモには『お前が来ないから来てやったぞ。窓の外を見ろ。』とある。
 峰島が窓の外を見ると、そこには永井が立っていた。峰島をじっと
見つめた後、永井は去っていった。

 永井は、とある空き店舗に身を隠していた。そこへ咲がやって来る。
実は、以前この隠れ家を見つけたのは咲だったのだ。咲は、永井に預
けた200万円を、何も知らないと警察にウソをついたために永井が
警察に疑われることになった事をずっと悔やみ、謝るために永井を探
していたと言う。
 謝る咲に「俺の方こそ悪かった。お前さえ疑ってかかってた。誰一
人人を信じられなくなって…。」と永井。
 無実を信じてる、力になりたい、負けないで!という咲の言葉に、
永井は勇気づけられる。

 峰島は警察車両を一台一台見てまわり、一台の車のトランクに永井
がいたらしい形跡を発見する。

 巨大掲示板に『逃亡者の永井徹生を東京湾の花火大会で見た。』
『赤い服を着ていた』『警察に通報するだけで懸賞金の1割が手に入
るらしい』等の書き込みがあった事が判明した。
 「通報者たちは、そんな情報に踊らされたってわけだ。あんたもな。
」と峰島。国枝は呆然とする。峰島が続ける。「その書き込みをした
人間は富浦三丁目にいた。永井を絞り込んだ半径1キロ圏内だ。書き
込んだのは永井本人に違いない。永井はあの時、包囲網の中にいたん
だ。そして一番安全な乗り物に乗って東京に戻った。」
 パトカーのトランクからは永井のものと思われる毛髪が発見されて
いた。

 しかし、国枝は、峰島のしいた捜査網に欠陥があったから突破され
たのだ、と 峰島に責任をなすりつけ、峰島を捜査から外した。後任
には、峰島の同期の八木(近藤芳正)が就くことに。

 尾崎は伊川を呼び出し、永井を恨んでいる人物に心当たりがないか
を訊ねた。伊川は、20年前、永井が親友の東(尾美としのり)を助け
るために殴り殺した男には身内はなく、誰かに復讐してもらえるほど
人望もなかった、という。
 「恨まれているとしたら、不良してた時よりも、更生してバリバリ
やってた今の方じゃない?」と伊川。
 保護監察官は犯罪者相手の仕事。正義を通したつもりでも、どこで
逆恨みされてるかわからない、と。「私達の仕事と同じよ。」

 永井は手に入れたFAXのリストにある10人の中の“義手の男”
が犯人だと推測していた。
 「俺が犯人を鉄パイプで殴りつけた時、なんか鈍く、金属がつぶれ
るような音がした。あれは素手じゃない。」
 そして咲に、永井の車から財布とカードをとって、義肢についての
本を買ってきてくれるよう頼んだ。

 尾崎は永井を追うために休暇願いを出していた。そして永井宅へ。
そこには峰島の姿があった。
 「俺も捜査外された。」
 「えっ、どうして?」
 「体よく管理官の失態の責任、押し付けられてさあ。俺と同期でい
け好かないヤツがちゃっかり後釜に収まったよ。」同期じゃ俺が二番
手、ヤツが三番手だったのに、世渡りの上手いヤツには勝てないのか
ねえ、と峰島がぼやく。
 「一番手は、誰だったんですか?」
 「…辞めた…」

 尾崎は、富のところで撮ってきた、鉄パイプがへこんでいる写真を
峰島に見せる。
 「通報したおばあちゃんは、この鉄パイプで永井が黒いヘルメット
の男から守ってくれたって。…また、わからなくなったんです。永井
って男の正体が。」
 その時、永井宅の壁についた傷跡を見つけた峰島の目の色が変わる。
「サンキュ。役に立った。」

 咲が銀行から出たところにナツミ(黒川智花)が現れた。
 「持ってんじゃん、金。」ナツミが咲からお金の入った袋を奪おう
として、袋とカードが落ちる。ナツミがカードを拾う。「ナガイテツ
オ…」咲は慌ててカードを取り返し、その場から逃げた。

 咲の買ってきた本を調べる永井。「これだ。電動式の義手だ。あと
は誰が電動式の義手かって事だ。」
 そして咲に、FAXの10人のリストのうちから北海道に行った人
間がいないかどうか調べさせる。犯人の義手はきっと壊れてる。その
義手が修理できるのは札幌市の原田電子工業だけなのだ。

 尾崎にナツミが近寄る。「永井探してんでしょ?教えてあげよう
か?そいつの居場所。」ナツミから聞いた場所へと尾崎は急ぐ。

 咲が電話をかけた10人は、仕事中だったり、家でゴロゴロしてい
たり…。
 「こいつはさ、電話出たんだけど雨の音でよく聞こえなかった。何
度かけても切れちゃうんだよね。」
 「雨…」
 その時、テレビから気象情報が流れる。「おい咲。真犯人がわかっ
たぞ。」男の名は『津留 正』。北海道だけまとまった激しい雨が降
っていたのだった。

 その頃、傘を閉じ、ホテルにチェックインする男(遠藤憲一)の姿が。
「ご予約ですか?」「津留です。」

 尾崎が息を切らしながら隠れ家に到着すると、そこにもう永井の姿
はなかった。くやしがる尾崎。そこに峰島から電話。
 「わかっちゃったんだよね。永井の次の目的地が。」捜査から外さ
れた峰島は、後輩を脅して捜査状況を聞きだしていたのだ。

 捜査本部でも、永井が富の家に偽名で送らせた東弁護士事務所から
のファックスを手に入れていた。リストの10人に当たった結果、咲
が北海道に行ったものはいないか電話で聞きまわっていた事が判明。

 さらに、そのリストの中で「津留正」が北海道行きのチケットを購
入、すでに北海道に到着している事と、咲が北海道行きの3便に予約
を入れていることも掴む。
 「おそらく永井は鬼塚咲の名前で予約をいれ、直前で名前を書き換
え、北海道に向かうつもりだ。そうですね?管理官。」と国枝に同意
を求める八木。
 国枝が立ち上がる。「直ちに羽田空港に急行し永井を確保しろ!」

 咲を空港近くで待つ永井。咲が、チケットと永井の知り合いに頼ん
であったある物を渡す。
 「昔のワル仲間っていうから怖い人かと思ったけど、いい人だった
よ。金はいらないって。」
 「巻き込んで悪かったな。」と永井。

「元気でな。お前はちゃんと生きていけるから。自分を信じるんだぞ。
」と言う永井。「なんだよ、それ。これで最後みたいな言い方。」咲
は、永井が闘っている間、私も自分の事ちゃんと決着をつけておく、
だから永井も津留を捕まえ、無実を証明して必ず戻ってきて欲しい、
と話す。
 「…ああ。約束するよ。必ず帰る。」二人は硬い握手を交わす。涙
ぐむ咲に「行ってくるからな」と告げ永井は空港へと向かった。

 峰島と尾崎も空港へ向かっていた。
 「10人のリストに曲がったパイプにへこんだ壁。こりゃ確かだ
な。」何かを確信している峰島。
 「ちゃんと説明してください。」と尾崎。
 その時、峰島が何か思いつく。「運転手さん、真っ直ぐだ!」「え
っ?だって羽田左じゃ?」
 峰島達の車は成田へと向かった。


寸  評  咲が犯人側ではない事がわかりました。協力者がいるというのは、
今の永井にとってどんなに心強いことか。尾崎も永井犯人に疑問を感
じ始めています。それにしても、今回は、巨大掲示板の書き込みを使
って捜査をかく乱させるなど、永井の頭が冴えていました。

 今回は病院関係者は一切出てきませんでした。それから、気になる
のはナツミ。前回、彼女の父親が警察関係者らしいというような描写
がありましたが、それ以外、彼女の背景がわかりません。一体何者な
のでしょう?

 そして、今回のサブタイトル「真犯人の罠」。それらしいシーンが
思い当たらない…。掲示板を使った罠は永井の仕掛けだし。永井を北
海道におびきよせるのが罠?永井は真犯人に迫ろうとして、罠にはめ
られてる? ん〜わからない。

執 筆 者 浅沼(himawari_dance@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 義手というと、どうしても片平なぎさを思い出してしまう私。もう知らない
人も多いんだろうなぁ。当時の義手はマネキンみたいな感じだったと記憶して
るけど(ちょっと怖かった…)、あれから約20年、電動で物をつかんだり出
来るほど進歩したのですね。(浅沼)

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