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タイトル:Daily Drama Express 2004/08/01 逃亡者 (3)  2004/09/24


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2004/08/01 (Sun) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.日曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 日曜日の連続ドラマ
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タイトル 逃亡者
局  名 TBS系
放映日時 日曜21時
キャスト 永井徹生(江口洋介)
 峰島隆司(阿部寛)
 尾崎カオル(水野美紀)
 国枝真澄(加藤浩次)
 小野寺千秋(片平なぎさ)
 郡司直巳(別所哲也)
 伊川貴子(原田美枝子)
 来栖慶介(原田芳雄)
 永井淳子(戸田菜穂)
 東治朗(尾美としのり)
 鬼塚咲(長澤まさみ)
 藤堂ナツミ(黒川智花)
 永井陸(鈴木宗太郎)
脚  本 飯野陽子

あらすじ  第3話「謎の男」

 警視庁と神奈川県警の合同捜査本部は、川に落ちた永井徹生(江口
洋介)が死亡した可能性が高いと見て、遺体の捜索に全力を挙げてい
たが、捜査開始から12時間経った現在も見つからない。

 ニュースでも永井が護送中に逃亡、発砲されて川に転落した事が伝
えられ、咲(長澤まさみ)もその事実を知る。

 「ナツミちゃんのお父さんも大変なんでしょう?こういう事件が起
きると。」看護師に言われたナツミ(黒川智花)は「あの人の話はしな
いで」と不機嫌になる。
 「怒ってばかりいると、治りが遅くなるぞ」と郡司(別所哲也)。
「よし、順調だ。」郡司は書き込んだカルテを、小野寺(片平なぎさ)
に見せながら目配せする。

 管理官の国枝(加藤浩次)は、記者会見の場で峰島(阿部寛)の発砲に
ついて、記者から「一般道路での発砲に問題はなかったんですか?」
と質問され「適正且つ的確な判断であったと考えます。」と答える。
東弁護士殺害現場に落ちていた凶器からも永井の指紋が検出されてい
る、被害の拡大を防ぐためにもやむを得なかった、と。

 捜索現場で、尾崎(水野美紀)は峰島に、足を狙えば済んだことなの
にどうして胸を狙ったのか問い詰める。
 「確実に息の根を止めるためだよ。」と答える峰島。
 尾崎は、自分達の仕事は犯人を逮捕することで、裁くことじゃない、
あなたのやり方が許せない!と峰島に怒りをぶつけた。

 怒る尾崎に、峰島は、自分の母親が何の罪もないのにある日突然命
を奪われたとして、母親をそんな目に合わせた犯人が目の前に現れ、
自分の手に拳銃があったらどうするか、と聞く。
 「私は…撃たない。」と答えた尾崎を、峰島は肩で笑う。「実際そ
うなったら奇麗事なんて言ってられなくなる。」

 遺体捜索に戻ろうとした尾崎は、峰島の「遺体は出ない、永井は生
きてる。」の言葉に足を止める。
 「人間にはな、二種類しかない。あっけなく死んじまう奴とどこま
でもしぶとく生き残る奴。その境目を決めるのは執念。永井にはそい
つがあるんだ。」
 「生きてる…?」
 船に乗って逃げ延びてる可能性に気付いた尾崎が、すぐ各港に手配
を、と走り出す。
 「おーい。刑事さん。」峰島が呼び止め、ポケットから取り出した
メモを尾崎に見せる。すでに手配済みだった。
 「もし奴にツキがあれば、今ごろ海外行きの船に乗ってる。なけれ
ば射程圏内だよ。」峰島は不敵な笑みを浮かべた。

 船底から這い出した永井が降り立ったのは、千葉県安房。左腕の傷
口がひどく痛む。ポケットを探るが、慶介(原田芳雄)から渡されたお
金は落としてしまったようだ。永井は歩いている途中、力尽きて倒れ
てしまう。

 軍艦マーチを口ずさみながら歩いていた富(菅井きん)が、路地で倒
れている永井を見つける。
 「ちょっと、どうかしちゃったの。」永井は返事も出来ない状態だ
った。

 うなされながら目を覚ました永井。
 「良かった、やっと起きてくれたね。すごい熱でさ。ずっとこのま
ま目覚まさないで死んじまうのかと思ったよ。」どうやら永井は3日
間眠り続けていたらしい。傷も手当てされている。「へへっ、昔取っ
た杵柄。死んだ亭主が喧嘩っ早くてね。」と富。

 富には東京で働く息子がいるらしい。「汚い民宿じゃお客来ないか
ら、東京で金ためたら戻ってきて改装してくれるって。あんたぐらい
の年頃に出て行ってもう5年だ。」
 富の手厚い看護によって、永井は順調に回復していった。

 7月23日夕刻。合同捜査会議。
「約90時間経過しましたが都内近郊の病院、診療所から永井らしき男
が来院したという報告はありません。目撃情報もゼロ。遺体も発見さ
れておりません。」
 国枝は「永井生存の可能性は極めて低いと考えられます。あと2週
間以内に遺体が発見されない場合、合同捜査本部は解散。継続捜査に
移行します。」と指示。

 会議後、峰島は「国ちゃんさあ、賭けしない?見つけられるかどう
か。生きたままの永井をさ。」と国枝に持ちかける。
 あれだけ探して見つからないんだから、生きてるわけないじゃない
ですかと言う国枝に、峰島はいい手を思いついたと話す。
 「俺が勝ったら吉牛、復活させてよ。お役人にコネあんでしょ。ア
メリカ牛輸入解禁…」

 尾崎は署長から呼び出された。交通課への転属命令が下ったのだ。
 「異動させられるのは仕方がないと思います。私のミスですから。
だからこそ最後までやりたいんです。あと2週間だけ待ってください
お願いします。」尾崎は頭を下げるが、聞き入れてもらえるはずもな
かった。

 富が畑に行っている隙に、永井は慶介に電話を入れ、陸(鈴木宗太
郎)の意識がまだ戻っていない事を知る。さらに、東(尾美としのり)
が刺されたナイフから、永井の指紋が出た事を聞かされる。「そんな
事ありえない。むちゃくちゃだ。」

 永井は、東の携帯にかかってきていた電話の事を思い出し、番号案
内で調べる。
 「山城興信所でなければ、山城探偵事務所とか、何か他の名前で。」
しかし、その名前で登録された番号はなかった。

 東は『西本』という名前を使って、電話帳には載っていない興信所
に『永井が保護観察を取り消して刑務所に送り返した人物』について
の調査を依頼した。興信所はその情報を掴み、東に送ろうとしたのだ
ろう、だから東は殺された。永井はそう推理した。

 何者かが院長室に忍び込み、盗聴器をしかける。手からは機械の
音…?

 来栖総合病院では理事会が開かれ、病院側からの捜査協力というこ
とで永井に懸賞金をかけたらどうかという案について話し合われてい
た。懸賞金…これは峰島の策だった。

 これ以上世間の注目を浴びるのはどうか…と消極的な意見が次々出
る中、郡司が、あえてマスコミを利用することで、病院としての姿勢
を表明する事も必要なのでは?と意見する。看護師長である小野寺も
その意見を後押しする。

 身体の具合もかなり良くなった永井は「何か出来ることは?」と富
に尋ねる。病人はそんな事気にしなくていいの、と言いつつ、「じゃ
あさ、テレビ直してくれる?ずっと壊れたまんまなのよ。」と富。テ
レビを見れば自分の事がニュースで流れているだろう。
 思わず永井は「機械は苦手で…」と答えるのだった。

 富の家に間違いファックスが届いた事がヒントとなり、永井は富の
留守中、東法律事務所に電話する。
 「私、西本と言います。私宛のファックスが間違えてそちらへ届い
ていないかと…。」永井は資料を手に入れる事に成功する。

 永井は、慶介に連絡し、東が持っていた資料が手に入った事を報告
する。「真犯人の何か重要な手がかりになるかもしれません。」
 永井に所持金がない事を知った慶介が、送金するため永井が今いる
場所の住所を聞きだす。
 「…金がつき次第、そこから離れろ。」永井は自分に懸賞金がかけ
られる事を知る。
 「これは警察からの強い要望もあって表向きそうせざるを得なかっ
たんだわかってくれ。」

 その電話を、病院の側の車の中で何者かが盗聴していた。

 交通課に異動になる尾崎は、慶介に挨拶するため病院を訪れ、峰島
と会う。尾崎が捜査から外されたと聞いた峰島は、あんたみたいなの
は週休二日、一日八時間勤務のお気楽な場所があってるんだろうけど
な、と言う。
 「…てことはだ、週に120時間以上自由な時間が持てるって事だ。
本当にやりたかったらな、やり方なんていろいろある。」尾崎の表情
が変わる。
 「ちなみにこれが俺のやり方だ。」峰島が指差したテレビ画面には
慶介と郡司の記者会見の様子が流れていた。永井に1000万円もの
懸賞金がかけられたのだ。
 「日本国民の全てを永井の敵にするわけだ。」

 魚屋で買い物をしていた富はそのテレビを目にする。
 「あの…知ってるんだ、永井って男の居場所」富は公衆電話から病
院に電話を入れた。

 警察にも情報が入る。「永井が発見されました。千葉県、安房郡富
浦町…」
 「ほーら国ちゃん、俺の勝ちだね。忘れないでよ、吉牛復活。」と
峰島。

 富が帰ると永井が帰り仕度をしていた。富は「夕飯ぐらい食べてい
く間があんだろ?」と永井を座らせる。その時玄関のブザーが鳴った。

 富が玄関先に出ると、ジェラルミンケースを持った、フルフェイス
のヘルメットの男が立っていた。「病院の人かい?」男は頷く。
 富は「金が先だよ。」とケースを開けさせる。札束は上の部分だけ
が本物で後は白紙。とその時、男が富を押さえつける。富はもがきな
がら玄関のブザーを鳴らした。

 異常に気付いた永井が外に出ると富が倒れている。
 「どうしたんですか?大丈夫ですか?」
 駆け寄る永井の背後にナイフをもった男が忍び寄り、気配に気付い
た永井と取っ組み合いになる。
 「お前誰だ?お前が淳子殺したのか?おい、顔見せろ!」
 ヘルメットを外そうとした永井を、男は突き飛ばし、永井は倒され
る。近くにあった鉄パイプで押さえつけられ永井は動けない。その時、
富が男の後ろから鉢を投げつけて永井に加勢、その隙に永井は男を押
しのける。奪った鉄パイプが男の右手に当たると「カン…」と金属音。
何かを気付かれたと知った男は慌ててバイクにのって逃走した。

 救急車を…と富に駆け寄る永井。「早く逃げな」と富。
 「金欲しさにあんたを売っちまったんだよ。金があれば息子は戻っ
てきてくれる。会いたかったんだよ一日でも早く。」富はそう言って
泣き崩れた。
 「何言ってんですか。誰だってきっとそうしますよ。あなたは悪く
ない。あなたが助けてくれなかったら俺はもう死んでた。」

 富ははヘルメットの男が持ってきた本物のお金の部分だけ拾い集め、
永井に持たせる。「あたしなら大丈夫だから、早く行きな。絶対捕ま
るんじゃないよ。さあ…」
 「いつか無実を晴らして必ずお礼にきます。息子さんにも会いに。」
永井は頭を下げて去った。

 千葉県警から警視庁に「通報者宅に永井の姿はなかった」と連絡が
入る。
 「だから田舎警察はだめなんだよ!」と峰島が怒る。
 「主要幹線道路、周辺道路全てに検問ポイント設置しろ、および現
場半径5キロ圏内鉄道の各駅に張り込め。湾内の船舶は全て出港停止
だ!」

 パトカーが永井を発見。遮断機を横切り何とかうまく逃げた永井は、
そのまま走り続けた。


寸  評 永井を殺したら、せっかく(?)淳子殺害・東殺害の濡れ衣を着せ
たのに、永井以外の人間の存在を示すことになってしまいます。なの
に、永井を追って来たという事は、あのファックスには犯人に関わる
重要な情報があるという事。やはり永井が過去に関わった人物?いず
れにせよ、まだ動機は見えません。

 海を眺めながら、指輪を外し、じっと見つめる峰島の姿がありまし
た。峰島にもいろいろ過去がありそうです。

執 筆 者 浅沼(himawari_dance@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 大変遅れております。お待たせしており申し訳ありません。暑かった夏も過
ぎ、子供の学校も始まり、生活のペースが戻ってきました。遅れを取り戻すべ
く頑張りたいと思います。ところで、ドラマの中でも出てきた吉牛。本当に早
く復活してほしいものです。(浅沼)

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発行元:ドラマ研究会
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