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タイトル:Daily Drama Express 2004/07/25 逃亡者 (2)  2004/08/21


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2004/07/25 (Sun) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.日曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 日曜日の連続ドラマ
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タイトル 逃亡者
局  名 TBS系
放映日時 日曜21時
キャスト 永井徹生(江口洋介)
 峰島隆司(阿部寛)
 尾崎カオル(水野美紀)
 国枝真澄(加藤浩次)
 小野寺千秋(片平なぎさ)
 郡司直巳(別所哲也)
 伊川貴子(原田美枝子)
 来栖慶介(原田芳雄)
 永井淳子(戸田菜穂)
 東治朗(尾美としのり)
 鬼塚咲(長澤まさみ)
 藤堂ナツミ(黒川智花)
 永井陸(鈴木宗太郎)
脚  本 飯野陽子

あらすじ  第2話「最後の別れ」

 「本日港区管内のトンネルでガス爆発事故が発生。現場から護送中
の被疑者が一名逃亡。逃亡者の名前は永井徹生、35歳。男性。身長
185cm。服装は…」

 護送車から逃亡した永井(江口洋介)は、まず自宅へ向かった。が、
すでに警察の手が回っており、近づけない。次に息子の陸(鈴木宗太
郎)が治療を受けている来栖病院に向かうが、そこには警視庁と南港
湾署との合同捜査会議が開かれる中、単独行動をとっている峰島(阿
部寛)の姿があった。

 峰島は「もう一度子供を殺しに来ます。犯行の全てを知っている生
き証人ですから。」と断言する。峰島から聞いて慶介(原田芳雄)も、
永井が逃亡した事実を知る。

 合同捜査会議で、永井が逃亡した時の状況を聞かれた尾崎(水野美
紀)は、ガス爆発事故の混乱のさなか、永井が負傷した警官から鍵を
奪い、自分で手錠を外し逃亡したと嘘の証言をする。県警のメンツを
守るため、上からの命令だった。

 管理官である国枝(加藤浩次)が永井の関係先を全てあらうように言
い渡す。「これは、神奈川県警の失態ではありますが、警察全体の威
信をかけた戦いであります。マスコミを押さえるのは24時間が限界。
それまでに全総力を挙げ必ず永井を確保してください。」

 陸がいるであろう窓をじっと見つめる永井。その時、病院の周りに
張り込んでいた刑事に見つかり、永井はその場から逃走する。

 峰島は半径3キロ以内の主要幹線道路の検問、病院内警備の強化を
指示する。

 永井は弁護士の東(尾美としのり)の元を訪ねた。一刻も早く出頭す
るよう勧める東に、永井は協力を要請する。
 「陸を守るって、淳子と約束したんだ。俺は淳子の無念を晴らした
いんだ。」頭を下げる永井に、東は「命の恩人のお前の頼みを断れる
わけない」と協力を誓う。
 「だがな、これだけは忘れるなよ。もしその男を見つけることがで
きなかったら、お前は一生逃亡者だ。二度と陸にだって会えないかも
しれない。」

 来栖病院に来た尾崎と上司の狭山(矢島健一)は峰島と鉢合わせ。
 「これはこれは、護送も満足に出来ないお嬢さんじゃないですか。」
 狭山が反論する。「おい、警視庁。責任はそっちにもあるだろう。
工事渋滞を起こしている幹線道路を護送ルートに指定するなんてお粗
末にも程がある。」
 尾崎は峰島に頭を下げた。「申し訳ありませんでした。」
 「謝ることはない。むしろ感謝してるぐらいだ。あんたのおかげで
随分と楽しませてもらってるよ。」と峰島。

 東は自宅に永井を連れて行く。
 永井は、永井と淳子と東が三人で写っている写真を見つける。
 「懐かしいだろ?ずっとアルバムに整理しようと思っててそのまん
まになってる。」と東。
 「芝浦のソレイユだよな?」と永井。淳子が生前、ここのカレーは
日本一だと言っていた店だった。
 「その店もうなくなってる。今はコンビニだ。」と東。

 「一番可能性があるのは逆恨みだな。」と東は推測し、永井が保護
観察を取り消して刑務所に送り返した人間を調べてみようと言い出し
た。
 「俺は何をすればいい?」
 「何もするな。ここでじっとして誰にも見つからないでいてくれ。」
 東は1時間後に連絡する、と言って、プライベート用の携帯を永井
に手渡した。

 峰島は、東が永井との接見をキャンセルしてきた事を国枝から聞き
つけ、永井の居場所を確信する。「鬼ごっこももう終わりかあ。つま
んねーな。」
 後輩を東の自宅へ向かわせ、峰島自身は東の事務所へと向かった。

 陸は、依然意識不明の重体だった。
 「呼吸は安定していますが、例の事件で血圧が急激に降下したため
脳に影響が及んでる可能性があります。最悪の場合、脳死状態の可能
性も…。」と郡司(別所哲也)。
 「なんとかしてくれ、頼む。」と慶介。

 「ないってどういう事だよ。出来ないなら作ってきなよ。売りでも
なんでもやってさあ。」
 ナツミ(黒川智花)が咲(長澤まさみ)に掴みかかる。咲が永井に預け
た200万はナツミから渡された物だった。
 「何やってるの。やめなさい!」病院で聞き込みをしていた尾崎が
間に入るが足をすくわれ倒される。
 そこへ伊川(原田美枝子)が現れる。「藤堂さん!あたしとの約束す
っぽかすなんていい度胸じゃないの。後でじっくり話を聞かしてもら
うからね。」

 「大丈夫ですか?生活安全課の伊川です。」
 「神奈川県警の尾崎です。」
 「ああ…永井君逃がしたって…あなた?」
 「永井君…って?知り合いなんですか?永井徹生と。」
 尾崎は、永井について知っていることがあったら教えてほしいと伊
川に頼む。自分には永井を逃した責任がある。時間がない、と。
 が、伊川から「あんたも刑事なら自分で調べなさいよ。あいつの友
人関係なんてたかがしれてるわ。」と言われてしまう。

 立ち去ろうとする伊川を引き止めて、尾崎は聞く。
 「どうして永井はこんな危険をおかしてまで何度も子供の命を狙い
にくるんでしょうか?」
 「私に聞かないでよ…でもさあ、人間って、いつ誰が犯罪に手を染
めてもおかしくないのよ。そう思わない?あんただって、あたしだっ
て。」と伊川。

 尾崎は病院で張り込み中の狭山に声をかける。
 「乗ってください。永井の居場所の手がかりがつかめました。東弁
護士です。」
 「ああ、そりゃないない。弁護士といえども私的に犯罪者かばった
りしたら逃走ほう助でおなわだよ。」と狭山。
 だが、尾崎は、永井の20年前の事件の担当者に会い、永井がチン
ピラに殺されかけた仲間を助けようとして逆に殴り殺してしまった事
件の、助けた仲間の少年というのが東である事をつかんでいた。
 「命の恩人…それならありか。」

 慶介は、淳子が残したアルバムをめくる。生まれたばかりの陸。初
めての動物園。入学式…。そこには幸せそうな家族三人の写真が収め
られていた。

 永井が慶介に電話を入れる。「どうしてもお話したいことが…。」
永井は、自分は潔白であると話し、淳子に会わせて欲しいと頼む。慶
介は、淳子の日記を見て、淳子が永井と一緒になって本当に幸せだっ
た事がわかったと話し、疑っていた事を詫びた。
 「淳子は今どこに。」
 「今しがたひきとってきたところだ。」

 永井は、淳子に会うため東の自宅を出る。やってきた刑事とはちょ
うど入れ違いになった。


 「50万前払い?…わかった。受け取り方法は追って指定する。」
東は事務所で電話を受ていた。そこへ峰島が現れる。
 峰島は、接見に来なかったのは、永井が逃亡したことを知っていた
からじゃないか、と永井の居場所を教えるよう、東に詰め寄る。
 「知りません。」
 その時、事務所の電話が鳴る。「来客中なので後に」と事務員につ
げる東に「出ろ。」と峰島が銃を向ける。
 仕方なく、東は電話に出る。電話はやはり永井からだった。
 「おびきだせ」峰島が囁く。

 「今から会えるか?30分後に…芝浦のソレイユで。わかるか。」東
が機転を利かせる。
 「…ああ、わかった。」と永井。

 東が受話器を置く。「これで満足ですか。」
 「ええ、とてもね。」と峰島。
 地図を書きましょうかと言う東の申し出を峰島は断る。
 「あの店、私も良く知ってるんですよ。…つい最近つぶれました
ね。」

 東の事務所に尾崎達が到着した時、峰島が事務所から出てきて車に
飛び乗った

 「ありゃ、何かつかんじゃったかなあ?」
 「追います。」尾崎は、峰島の車の後を追う。

 「永井は病院の近くにいる。警戒しろ。」峰島は無線で指示を出す。

 「あれ?この道は…。」尾崎達は、峰島が病院に向かっている事に
気付く。つまり永井もそこにいるという事。
 「どうやっても子供殺したいんだ。」と狭山。
 尾崎は、トンネルでの爆発事故の時、必死で母子を助け出そうとし
ていた永井の姿を思い出す。
 「…本当にそうなんでしょうか。」
 狭山は尾崎に言う。「あなた甘いですよ。一度裏切られたんでしょ
う?逃げ出すためだったら何だってやりますよ。」

 東の元に宅急便が届く。送り状を見て、東の表情が変わる。

 峰島は、病院で張り込んでいる刑事達に、不審車両を徹底的にマー
クするよう指示。葬儀会社の車が一台、遺体を引き取りにやってきた
と報告が入る。
 「死亡した患者がいるか調べたんだろうな?」
 「いえ、それは…。」
 「調べろ!」

 程なく峰島の元へ、死亡した患者は誰もいないと報告が入る。
 「永井だ…。」

 「永井徹生が病院内に潜入した。ICUにいたる全ての通路に捜査
員を集中させ警戒体制をとれ。繰り返す…」

 永井は捜査員の目をかいくぐって院長室に入ることに成功した。
 「親父さん…淳子は?」
 「チャペルに安置してある。」
 「陸は…陸はどうですか。」
 「予断を許さない状況だけど今のところ安定してるよ。」
 慶介は、当面の足しにしてくれと袋に入った現金を永井に渡す。
 「ありがとうございます。陸を…陸をどうか頼みます。」
 「わかってる。陸は助けるし守るから、君は一日も早く無実を証明
してくれ。そのための協力は何だってする。」

 「そこらじゅう張られているから、5分間だけにしてくれ。」
 慶介は永井を淳子が安置されている病院内のチャペルに連れて行く。

 永井は淳子に近づき、脱いだジャケットをそっと淳子の遺体にをか
けた。「淳子…。」
 安らかな顔で眠っている淳子の頬にそっと触れる。幸せだった頃の
思い出が蘇る。
 「ごめんな…。」永井の目に涙が溢れる。

 永井は、淳子を静かに抱きしめ最後の別れをした。

 再び捜査員の目をかいくぐり病院を後にした永井。東から借りてい
た携帯が鳴る。
 「俺だ、すぐに会えるか?大事な話があるんだ。20分後に湾岸を走
れ。今度は罠じゃないぞ。」

 永井との約束の場所へ向かう東の車を、何者かの車が追う。ハンド
ルを握る黒い手袋をはめた右手からは機械の音。

 「院長室にいたらしいのですが、まだ発見できません。」無線で連
絡を受ける峰島。
 「しらみつぶしに探せ!」
 その時、峰島は道路の反対側を走る永井の姿を見つける。慌てて車
をおりる峰島。
 「永井止まれー!」
 峰島に気付いた永井は地下鉄への階段を降りる。

 「永井を発見。緊急手配。多摩川線各駅に緊急配備をかけろ!必ず
捕まえろ!」

 その隙に永井は道路をはさんだ別の出入り口から逃走していた。

 車に乗り込んだ峰島は、この近辺にも捜査員をまわすよう、もう一
度無線を入れる。
 「永井が地下鉄に乗ったとは限らない。」

 尾崎達の車に、手袋をした男が無線を入れる。
 「永井を発見。場所は湾岸大橋。」尾崎らは湾岸大橋へと急いだ。

 永井はなんとか東の車に辿り着いた。
 そして、助手席に乗り込んだ永井が見たものは…胸をナイフで刺さ
れ死んでいる東の姿だった。

 東の携帯が鳴る。「西本さんですか?こちら山城興信所ですが。も
しもし…?」
 その時、パトカーが近づいてきた。永井は慌てて車をおりる。

 「永井!」降りてきた尾崎が永井に拳銃を向ける。
 「動くな!」尾崎と狭山がにじり寄る。そして、車の中で東が死ん
でいるのを発見。
 「殺したの?」
 「違う。俺じゃない!」
 「ほー。これもスーツの男がやったのか。」と狭山。
 「俺じゃない信じてくれ。」
 尾崎は呟いた。「もう騙されない。」

 永井は走り出した。全速力で橋の上を走る。尾崎が後を追う。
 と、前方からもパトカーが。「またひとつ死体が出たって?一体何
人やれば気が済む。」中から出てきたのは峰島だ。
 後ろでは追いついた尾崎が永井に拳銃を向けている。前から峰島が
近づいてくる。

 逃げ場がない。永井は橋の下を見下ろす。そこには真っ暗な川。
 永井が意を決して橋に手をかけた時、峰島が声をかける。
 「飛び降りろ。飛び降りてみろ。どうせ死刑になるんだ。ここで死
んでくれれば裁判やる手間が省ける。」
 「峰島さん!」と尾崎。
 「俺は、犯罪者がこの世から消えてなくなればそれでいい。」と峰
島。

 「俺には守るものがあるんだ。ここで死ねねえよ。」永井がそう言
って再び橋に手をかけたその時、峰島が発砲する。
 弾は永井の左腕を直撃し、弾みで永井の体は川の中へと落ちていっ
た。


寸  評  また一つ、永井は濡れ衣を着せられる事になりました。東は事件
の何かを掴んだために殺されたのでしょうか?東を刺したのは後を追
った義手の男?淳子殺害と同一犯?
 東が永井に服を貸す為クローゼットのスーツに手をかけたシーンや、
郡司と小野寺が目配せをしたシーンなどであやしげな音が入りました。
誰も彼もがあやしく思えてきてしまいます。

執 筆 者 浅沼(himawari_dance@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 数日間、友人を我が家に泊めました。彼女の住んでいる部屋の天井から、茶
色い液体が流れ落ちてきたそうです。「殺人事件?!」とすぐに思った私はド
ラマの見すぎ?(笑) 何でも上の部屋がいわゆる「ゴミ屋敷」で、茶色い液体
は生ゴミ等から出たものらしいとの事。とにかく強烈な臭いで、掃除しても臭
いはとれず、とても住める状態ではない、というので、次の住む場所が決まる
まで我が家に泊まっていたワケですが…。ワイドショーやテレビ番組で見たこ
とはありますが、まさか身近に「ゴミ屋敷」があったとは。(浅沼)

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発行元:ドラマ研究会
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