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タイトル:Daily Drama Express 2004/08/04 ラストプレゼント (5)  2004/08/17


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2004/08/04 (Wed) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.水曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 水曜日の連続ドラマ
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タイトル ラストプレゼント〜娘と生きる最後の夏〜
局  名 日本テレビ系
放映日時 水曜22時
キャスト 平木明日香(天海祐希)
 百瀬有里(永作博美)
 小田聡(佐々木蔵之介)
 廣川来実(須藤理彩)
 安芸蓮太郎(要潤)
 小田歩 (福田麻由子)
 平木綾音(田畑智子)
 古茂口豊(松重剛)
 高橋真子(深浦加奈子)
 牛尾加奈子(中島ひろ子)
 平木昇 (林泰文)
 平木伸子(大森暁美)
 平木清孝(平泉成)
脚  本 秦建日子

あらすじ   第5話「約束」
 平木明日香(天海祐希)は娘の小田歩(福田麻由子)とステーキハ
ウスで食事中に気分がすぐれずにトイレで倒れてしまう。歩は明日香
が夏祭りで迷子にならないようにと腕に巻いてくれたお揃いのバンダ
ナを見て嬉しそうに食事をしている。

 小田聡(佐々木蔵之介)が出張から戻ると家には歩がいない。聡か
ら有里の携帯に連絡が入る。その時聡の恋人百瀬有里(永作博美)は
ビヤガーデンで明日香の恋人安芸蓮太郎(要潤)と明日香の会社の後
輩廣川来実(須藤理彩)と3人で飲んでいた。
 聡は飛行機の最終便で帰る予定だったのだが1本早く帰ってきたの
だ。有里は歩と二人で食事にでかけたと嘘をつくが、聡が歩に「ただ
いま」を言いたいから代わってくれと言われ、隠し切れずに明日香と
一緒にいると言ってしまう。聡は血相を変えて家を飛び出す。

 歩は明日香がトイレから戻ってこないので見に行く。トイレでは明
日香が立ち上がれずに床に座り込んでいる。歩は不審に思い「ママ病
気なの?」と問うが明日香は「ただ座ってみたかっただけ」とごまか
す。明日香は歩に「約束してほしいことが3つあるの。1つ目はもう自
分は悪い子だなんてと思わないでほしいってこと。2つ目は今年はマ
マと一緒に夏祭りに行くこと。3つ目は今日ママがおトイレの床に座
っていたことを誰にも言わないでってこと」と言うと歩は「ママも約
束してくれる?もうね突然いなくなったりしないで」と頼む。

 聡は有里のいるビアガーデンに着いた。聡は有里の手を強引に引っ
張って出て行く。聡と有里がステーキハウスの店内に入ると歩が一人
でいた。聡が歩に「お母さんどうした?」と尋ねると「先に帰った。
新しいお母さんが迎えにきてくれるから大丈夫だって」と言う。その
頃明日香はまだトイレで座り込んでいた。

 聡は家に帰り歩を一人ステーキハウスに残した明日香の無責任さに
腹を立て非難している。歩が「ママの悪口は言わないで」と言う。聡
は歩に明日香と話した内容を執拗に問いただす。歩は明日香との約束
を守って答えられない。聡は「ママは何で先に帰った?何かひどいこ
とでも言われたのか?パパの悪口でもたくさん言ってたか。自分がひ
どい女であるということを棚に上げて。俺の悪口でも言っていたか」
「聡さん」と有里は聡の暴言を間に入って止めさせる。「パパなんて
大嫌い」と歩は2階の自分の部屋へ行ってしまう。聡は怒りに任せて
食卓や棚の上にあった花瓶・写真立てなどを叩き落す。

 有里が聡の落とした物を拾おうとすると「余計なことをするな」
「何よ。その言い方これから家族になるのに、何が余計なことなのよ」
「これからだろ。まだそうじゃない」「そっ」と有里と聡が口論をし
ていると歩が現れ「ママと夏祭りに行きたい」と言う。聡はその言葉
に怒って自室へ行ってしまい歩も2階へ行き、残された有里は壊れた
花瓶を見つめている。

 朝、明日香が実家の父清孝(平泉成)と電話している。明日香と歩
が夏祭りに一緒に来るという知らせに父は上機嫌で電話を切る。綾音
(田畑智子)は「私のこと何か言っていました?」と問う。明日香の
部屋には義妹の綾音が泊まっていた。綾音は夫昇(林泰文)がキャバ
クラへ行ったことを怒って家出したのだが、昇が迎えに来ないのでず
っと明日香の部屋に居続けているのだ。 

 歩の部屋。机の上の予定表を見ると8月11日の欄に「ママと夏祭り」
と書きこんである。聡が歩に朝食を食べようと声をかけるが、今は食
べたくないので後で食べると言われる。聡は歩に「夏祭りのことだけ
ど…」と話し出す。

 (聡の話の途中で場面は明日香の会社に移る)
 明日香の会社では今日から1週間事務所のメンテナンスということ
で、ビルの補修工事が行われて、社内には工事の音がうるさく響いて
いる。明日香の仕事を引き継いだ来実は工事の音がうるさくて集中で
きない。明日香に助言をもとめると「1つだけアドバイスしてあげる。
人を頼るな。苦しんで苦しんだ先にグッドアイデアはあるのだよ。若
人」と言う。明日香は社長古茂口豊(松重剛) に娘と夏祭りに行き
たいので、来週有給休暇をとりたいと申請する。社長は「平木が?」
と珍しそうに言うが受理される。

 病院で明日香は医師澤口(升毅)に検査の予定を変更してほしいと
頼む。澤口は特殊な器械を使う検査で今行わないと、検査は2週間後
になってしまうとしぶる。明日香は澤口に「先生ならどちらを優先し
ます?病気の検査と娘との夏祭り」と問うと、澤口は明日香に先日倒
れたことをどう考えるかと問い返す。明日香は今は夏祭りのことしか
考えられない。先生はどうしますか?と再度問い直す。澤口も娘との
夏祭りを優先するとの答えに明日香はホッとする。澤口は明日香に何
かあった時のためにと鎮痛剤を出す。「強い薬なのでできるだけ飲ま
ないようにしてください」と忠告。

 病院からの帰り道、明日香は街で親子お揃いの浴衣のウィンドウデ
ィスプレイを目にする。子供34500円大人39900円という値段で高いと
思うが「今の私にお金は関係ない」と店に入ろうとすると聡から携帯
に電話が入る。明日香は聡から歩と夏祭りに行くのを止めろと言われ
ると思い、頑な反応をする。しかし聡は「行くならちゃんとしてやっ
てくれ。歩に優しくしてやってくれ。お祭りの朝、歩をお前の部屋ま
で送るよ」と言う。

 有里は昨日聡と喧嘩したことを高橋真子(深浦加奈子)に愚痴って
いる。真子は勝手に元母と歩を会わせたあんたが悪いのよと言い、有
里は「私は間違ってない」と言い張る。真子が二人を仲直りさせるた
め聡宛に瓢箪の入ったフラワーアレンジメントの配達を有里に依頼。
瓢箪の花言葉は「円満」。有里はしぶしぶ聡の会社に花を届けに行く。

 聡は有里から花を受け取ると歩と明日香が夏祭りに行くことを許し
たと言う。有里は昨夜ひどく怒っていた聡の態度軟化に驚き理由を尋
ねる。「よく考えたらさあ、初めてなんだよ。母親が自分を捨てたっ
てわかってから、どんどん自分の殻に閉じこもって、あいつが何かし
たいなんて言うなんてこと滅多になくってさ。俺がどんな提案をして
も何を誘っても『別にどっちでもいい。パパの好きでいい』って。そ
れがさあ、あの女と何を話したかわからないけど、あんなに自分の気
持ちはっきり言うなんて。そう思うとダメだなんて言えない。虚しい
もんだ。男親は」と言う。聡は明日香が歩の心を開かせたと思うと内
心おもしろくないが歩のためを思って夏祭りに行くことを許したよう
だ。有里は聡の気持ちを理解したかのように微笑む。

 有里が配達から戻ると店で歩が待っている。夏休みの観察日記をす
る花を選んでほしいのだと言う。歩は聡が夏祭りに行くことを許して
くれたのは、有里が聡に働きかけてくれたと思い礼を言う。「パパ最
近感じ悪いんだよね。イライラしたりママの悪口いっぱい言って」有
里は歩に聡から聞いた話をする。「私はね何も言ってないよ。『俺の
気持ちよりあの子がちょっとでも笑ってくれる方が大切なんだ。あの
子が普通に笑ってはしゃいで、普通に友達作って元気に育つ。それ以
上に大切なことなんてない。そのためにあの女との夏祭りが役に立つ
なら俺は喜んで我慢する。俺とあの子を捨てたあの女にだって喜んで
頭を下げる』」

 歩が家に帰ると聡が歩の好物のオムライスとカニクリームコロッケ
を作っている。歩は「変だよ。パパ変だ」と聡に言い捨てて2階へ行
き自分の部屋で明日香と聡が写った写真を手に泣いている。歩は有里
から聞いた聡の気持ちを思って夏祭りには行ってはいけないと思った
ようだ。歩が明日香とお揃いのバンダナを見つめている。

 明日香は一人会社に残って仕事をしている。突然照明が切れる。パ
ソコン画面が起動しない。ショートしている。配水管から大量の水が
漏れ出し室内はあっという間に水浸し。

 明日香の部屋では綾音が昇からの電話を待っている。明日香の実家
では清孝が昇に「離婚は絶対に許さんからな。お前に出て行ってもら
う」と言っている。母伸子(大森暁美)も「謝るなら早い方がいいわ
よ」と両親から責められ、昇は「仕事でキャバクラへ行っただけなの
に」と怒っている。そこへ明日香から綾音に会社の漏水事故を知らせ
る電話が入る。

 明日香の会社では水漏れ事故により大変なことになっていた。呼び
集められた社長や社員たちが次々にやってくる。来実と一緒になぜか
蓮太郎もやって来た。二人は一緒に飲んでいたようだ。社長は明日香
に漏水の被害報告を求めた。「南埼玉市民会館の図面データー全滅。
模型全滅。他の仕事のバックアップデーター死亡」と答える。

 社長が社員にこの未曾有の危機を乗り切ろうとゲキを飛ばす。次の
日、明日香は社長と共に事故の損害賠償請求に当たる。明日香の仕事
の被害が少なかったこととクレーム処理に向いていることにより見込
まれたようだ。明日香は嫌がるが、賠償請求が進まないうちは有給休
暇はないと言われ命令に従う。明日香と社長は工事会社・ビルの管理
会社・保険会社・建物のオーナー会社など次々に交渉に行くが、すべ
て「自分のところには責任がない」とたらい回しだ。

 損害賠償請求は一向に進まない。それでも明日香は社長に「明日と
明後日有給を下さい」と訴える。社長は今が会社の存亡にかかわる大
切な時なので来年でもいいだろうと言う。明日香は「来年じゃダメな
んです」としつこく食い下がる。明日香の剣幕に押され社長は「行っ
てこい」と言う。明日香は「ありがとうございました」と深々と頭を
下げる。

 明日香の自宅前に群馬ナンバーの車が止まっている。明日香が帰宅
すると綾音と昇は喧嘩。清孝が綾音に「機嫌直して帰ろう」と土下座
して謝っている。明日香は、昇と綾音を二人にさせた方がうまく事が
運ぶと、清孝にビールを買いに行かせる。
 清孝が出て行ったすぐ後に、綾音と昇が「結婚した時の約束覚えて
くれていたんです。どんな喧嘩しても毎年夏祭りに行こうって」「一
時休戦争。おやじよろしく」と二人はあっさり和解し車で帰ってしま
った。

 明日香の携帯に歩から電話が入る。歩は「夏祭りにはいけない、約
束を破ってごめんなさい」と謝り電話を切る。明日香は歩と夏祭りに
行くことを約束した夜のことを思い出す。明日香は歩に「今年はママ
と一緒に夏祭りに行くこと」と約束させ、歩は明日香に「もう突然い
なくなったりしないで」と頼んだのだ。意外な成り行きに気落ちする
明日香は「どうせ私もうすぐ死んじゃう訳だし、約束守れないのはお
互い様かあ」とつぶやく。明日香の背後で物の落ちる音がした。帰っ
てきた清孝が信じられないというような顔でビールの入った袋を床に
落としていた。清孝は明日香の独り言を聞いてしまったようだ。


寸  評  「ラストプレゼント」を見ていると話の途中で「明日香の会社」
「聡の会社」「有里の花屋」「明日香の実家」と場面がめまぐるしく
変わります。まだセリフの途中なのにと思うところでブツブツ切れて
展開していくので、よく見ていないと、わからなくなります。
 「余命3ヶ月しかないのに、周りの人に病気のことを打ち明けて助
けてもらえばいいのに、どうして明るく振舞って病気のことをかくす
のだろう?」
 「聡が明日香の悪口を言っているのを言っているのを見て、有里は
聡のことを嫌いにならないのかな?」とドラマを見れば見るほど謎が
深まる一方です。
 正直あらすじ書きがこんなに難しいものと思いませんでした。映像
を見ながらセリフで述べていない出演者の気持ちを俳優の表情と動作
から読み取り、私のつたない想像力をフル回転して見て推理してあら
すじを書いています。

執 筆 者 たま(dorama_last@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 「歩が夏祭りに行くのを明日香に断るのは、聡の気持ちを考えてのことで当
っているの?」という私の疑問も第6話できっと明かされるのでしょうね。私
はこのドラマをお涙頂戴の母子物語として最初捉えていたのですが、最近は謎
解きドラマとして楽しんでいます。「主人公は余命3ヶ月なのに、第4話まで
元気でサバイバルゲームに行ったりバイクで飛ばしていたり、タフでちっとも
弱っていないのはなんでだろう?」「明日香・平木家の人々・会社の人たちが
妙に明るすぎるのはなんでだろう?この話を暗く重くしないための配慮なのか
な?」とか。さて、来週は何が待っているのでしょう。(たま)

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発行元:ドラマ研究会
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