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タイトル:Daily Drama Express 2004/07/22 人間の証明 (3)  2004/08/12


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2004/07/22 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル 人間の証明
局  名 フジテレビ系
放映日時 木曜22時
キャスト 棟居弘一良(竹野内豊)
 本宮桐子(夏川結衣)
 横渡篤 (大杉漣)
 新見隆 (風間杜夫)
 那須英三郎(緒形拳)
 郡恭子 (松坂慶子)
 郡陽平 (鹿内孝)
 郡さやか(堀北真希)
 佐伯友也(田辺誠一)
 小山田武夫(國村隼)
 小山田文枝(横山めぐみ)
 翔平  (高岡蒼佑)
 路子  (松下奈緒)
 相馬晴美(りりぃ)
 ケン・シュフタン(Bo.Svenson)
 ジョニー・ヘイワード(池内博之)
 草場健次(おかやまはじめ)
 山路利雄(佐藤二朗)
 河西善行(津嘉山正種)
 富永雅彦(山崎樹範)
原  作 森村誠一
脚  本 前川洋一

あらすじ  第3話 『母さんに捧げる詩』

 ジョニー殺害の容疑者と見られる ホームレスの吉岡。 当初 喧
嘩で捕まった吉岡は、ホームレスに似つかわしくない18万円と ジョ
ニーのパスポートを持っていた。 その為 ジョニー殺害の犯人と疑
われたのだ。 吉岡は、金の入ったバッグは 陸橋の下で拾ったと、
ジョニー殺害を否定する。 ゴミ箱を漁っていた時、ジョニーが陸橋
の上から投げ捨てたという。 しかし、ホームレスの吉岡が何故 自
分の寝屋から遠いお台場にいたのか? 吉岡は何かを隠していると 
棟居は感じる。


 帰ってこない文枝の居場所を追い求め、密会の相手 新見の会社ま
でやってきた小山田。 しかし 小山田に文江と写った写真を示され
ても、新見はただの客とホステスだと言い逃れる。 だが、文枝が行
方不明だと知った新見の態度が一変し、事件か事故に巻き込まれたの
だと心配し始める。
 小山田「やっぱりお前か。」
 小山田も 新見が隠したと思っていた文江が 本当に行方不明なの
だと気づき、いっそう不安になる。

 その頃、監禁されている文江に 危機が迫っていた。 洗濯ロープ
を手にした翔平が 文枝の首に手をかける。 しかし、文枝も必死の
反撃で 翔平に頭突きを食らわせる。
 文枝「あなたたち 絶対捕まる。 あんたもお母さんも もう終わ
りよ。 やってみるなら やってみなさい。」
 鼻血を出した翔平は、文江の剣幕に怯み その場から逃げ出して行
く。 翔平の母は、著名な郡恭子だと 文江は知ってしまっていた。


 支援者のパーティーでガーベラを手渡した謎の女 相馬晴美に呼び
出された恭子。
 晴美「久しぶり。 すっかり立派になって。」
 恭子の過去を知っているらしい晴美は、とりあえずと一千万円を要
求する。 大金を要求される程の 恭子の過去とは?

 政界進出する恭子に、理想の家族像というキャッチフレーズを 秘
書の佐伯は用意する。 そのお膳立てどおりに 桐子の取材が続く。
 しかし、それに物足りない桐子は もっと突っ込んで取材したいと
 佐伯や編集長に申し出る。 しかし、ご高説は今度拝聴すると 編
集長にひどい言葉を浴びせられ 悔しがる桐子。


 タクシーで文枝の足跡を追う 小山田と新見の2人。 文枝が新見
と別れ 家路に着いた粗大ゴミ置き場で、喧嘩別れする。 小山田は、
妻の愛人と行動を共にする事に 耐えられなくなったのだ。 その場
所で、小山田は文枝のイヤリングを発見する。


 吉岡の寝屋の捜索で見つかったパスネットのカードから、吉岡はお
台場や渋谷・六本木など およそ縁の無さそうな場所に出掛けている
事がわかった。 ホームレスの吉岡が 頻繁にあちこち出歩いていた
点に、棟居は注目する。 吉岡は犯人ではなく 何かを隠していると、
棟居は踏む。


 母 恭子からの呼び出し電話に これまでとは打って変わって素直
に応じる翔平。 渋る路子を見張りに置いて、慌てて出かけていく。
 桐子の取材に、ほほえましい親子を演じる恭子。 満面の笑顔で写
真に応じる。 普段は凶暴な翔平だが、恭子の前では 反射的にいい
子を演じてしまうらしい。

 文江のイヤリングを拾った小山田は、警察の生活安全課に 文枝の
捜索願を出す。 誘拐を示唆する小山田に対し、警察官は脅迫電話も
ないのだろうと 素っ気無い。 ただ、書類の記入を促されるだけだ
った。


 捜査本部は 吉岡の金目当ての犯行と決め付ける。 また、ジョニ
ーの足取りに関して 新しい情報は無い。 ただ 事件当日午後7時
頃 ストリートミュージシャンの演奏を聞いていたという情報がある
だけ。 そのミュージシャンが 吉岡の供述どおり陸橋から物を落と
す実験をしていたのを見ていた ロリータファッションの女の子だと
 棟居は気づく。

 路上ライブをするカズコは、ジョニーを知らないというが、吉岡の
事は知っていた。 吉岡が 六本木やお台場に通っていたのは カズ
コのライブを見に来ていたのだ。 吉岡に殺人の容疑がかかっている
と聞いて 弁明するカズコ。 吉岡は ジョニーが投げ捨てたバッグ
を拾っただけだと。 翌日 カズコに 200万円と西条八十の詩集が
入った袋を 吉岡がくれたのだと。 しかし、その200万円をCD制
作代として 騙し取られてしまったカズコは、謝りたくて吉岡を探し
ていたのだ。 吉岡を救いたいカズコは 貰った物すべてを差し出す。


 留守番の路子が 文枝の食事を運ぶ。 今夜は翔平がいないからと
 文枝のロープを解いて 食事を与える。 しかし、文枝がその機会
を逃すはずがない。 路子を殴りつけ、裸足で逃げ出す。 外に出る
直前 文枝は、室内や 翔平の家族写真を 携帯で写真に撮る。 と
ころが、帰ってこないはずの翔平が車で帰ってきてしまう。 鉢合わ
せになり 森の中へと逃げ込んだ文江を、翔平が追いかける。

 自宅でくつろぐ新見が、文江から着信があった事に気づく。 会社
でトラブルだと言い訳をし、小山田の家に向かう。 文江からの電話
があったと聞いた小山田は 新見を中へ入れる。 自分でなく新見に
かけた事に こだわる小山田。 しかしそれに構わず、新見は提案す
る。
 新見「文江さんはどこかで生きて、助けを求めている。 2人で協
力して探す方が 効率がいい。」


 棟居たちから、カズコが金を騙し取られたと聞いた吉岡。 吉岡が
隠していたのは カズコに金を与えた事だった。 吉岡は 家を離れ
たことで失った娘の姿を カズコに重ねているらしい。 吉岡とカズ
コの思いやりに打たれる横渡。 しかし、棟居は持ち逃げは犯罪だと
 にべも無い。
 横渡「棟居さん、24時間 警官やってるみたいですね。」

 しかし、ジョニーが何故 自分の持ち物を投げ捨てたのか、25年も
前の古い日本の詩集を持っていたのか、謎は深まるばかり。 そこへ
 外から歌が聞こえてくる。 カズコが 囚われの身の吉岡の為に 
警察署の前で歌っているのだ。 涙をこぼしながら歌う蘇州夜曲は、
吉岡の耳に届き 吉岡も涙を流す。


 再び晴美に呼び出された恭子は、人目につかないバーで 金を渡し
た。 もう現れないという条件をつけて。 しかし、人は過去から逃
げられないと返事した晴美の言葉に 恭子は凍りつく。


 森の中を逃げ回る文江が、翔平の目前で忽然と姿を消す。 そこは
 暗闇に覆われた崖だった。 何とか自力でロープを解いた路子は、
2人を探しに森に入る。 そして、ザクザクという土を掘る音を聞く。
 路子「何やってるの?」
 崖下に 穴を懸命に掘る翔平のそばに 横たわる文江の死骸があっ
た。 悲鳴を上げた路子は 翔平に腕を捕まれる。

 ジョニーが仲間に『キスミー』に行くと 言い残して来日したこと
が アメリカからの報告でわかった。 警察本部は やっと『キスミ
ー』に注目し、そう聞こえる地名の洗い出しを開始する。

 本を読まない棟居は、電話をかけてきた桐子に 西条八十について
質問する。 桐子の講釈を聞きながら、ページを繰っていた棟居の指
が止まる。
 棟居「ストーハ、キスミー・・・」
 『麦藁帽子』というタイトルの詩の中に 『霧積(きりづみ)』を
いう文字を見つけたのだ。
 『母さん、僕のあの帽子 どうしたでしょうね? ・・・霧積へ行
く道で 渓谷に落とした・・・ (詩:西条八十)』
 『麦藁帽子』と『霧積』が焼きついた棟居の耳には、呼びかける桐
子の声はもう届かなかった。


寸  評  第3回にして 少し趣きが変わってきました。 棟居のナレーシ
ョンが 始めと終わりに 必ず入るものと思っていましたが、今回は
無し。 渋〜い思わせぶりなお言葉を聞くことができなくて、少し残
念でした。
 翔平と路子は まだ会ったばかりの筈です。 でも 麻薬や拳銃な
どの犯罪で繋がって 離れられない関係になりました。 文江が死ん
でしまったので、ますます 翔平は路子を手放すわけに行きませんね。
 路子はどこから来たのか 謎です。 路子自身も 行方不明みたい
なものですよね。

執 筆 者 飯塚()

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2. 編集後記
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 『人間の証明』第3話、遅くなりまして申し訳ありません。 そうこうして
いるうちに 8月になってしまいました。
 『八月や 六日九日 十五日』ってありますよね。 でも、私には 昔より
8月が遠くなった気がします。 戦争体験はありませんが、以前は もっとも
っと身近に 戦争があった気がします。 年配の人の話を聞いたのか、ドラマ
で見たのか、本を読んだのだったか・・・。 戦争を知らない子どもに 教え
よう教えようという動きがあった気がします。 「戦争ダメだよね。」って 
迷い無く 皆が答えてた気がするのです。 「ひめゆりの塔」とか「二十四の
瞳」とか、何度も繰り返し見た気がします。
 戦後50年が過ぎたからって 昔の事だと忘れたりせず 語り続けたらいい
ですよね。 それが「命を大切にする事」につながると思います。(飯塚)

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