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タイトル:Daily Drama Express 2004/07/27 君が想い出になる前に (4)  2004/08/11


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2004/07/27 (Tue) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.火曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 火曜日の連続ドラマ
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タイトル 君が想い出になる前に
局  名 フジテレビ
放映日時 火曜22時
キャスト 佐伯奈緒(観月ありさ)
 望月光彦(椎名桔平)
 結城和也(玉山鉄二)
 富田ちひろ(加藤あい)
 阿久津順子(木村多江)
脚  本 清水友佳子
 横田理恵

あらすじ  和也のマンションの前で待っていたちひろ(加藤あい)は、帰っ
て来た和也(玉山鉄二)に奈緒(観月ありさ)が倒れたことを和也に
連絡しなかったことを謝る。「わたし、わざと黙っていたんです。和
也さんに行ってほしくなかったから…好きなんです。和也さんが好き
なんです・・」
 突然の告白に驚く和也は、「一応男だからかわいい子に迫られたら
自信持てないよ、車で送るから・・」と車を取りに行こうとすると、
ちひろは「和也さんの気持ちわかっていました。もう邪魔しませんか
らごめんなさい」と走って帰ってしまう…・

 和也が帰ってしまってから、光彦(椎名桔平)は和也に誤解をさせ
たんじゃないかと気にする。「わたしたち、お互いのこと良くわかっ
ていますから・・和也なら大丈夫です」と奈緒は応える。

 和也が職場で考えごとをしていると、「おい結城おまえの企画通っ
たぞ」と和也が一生懸命に作った企画が、天才ディレクターの藤嶋豪
太(相島一之)が撮ると決まったと伝えられる。しかし、藤嶋豪太は
わがままと有名。早速スタイリストの注文が入る。

「わたしでいいんですか?」以前ヘルプで藤嶋豪太と仕事をしたとき
に、ちひろは気に入られたのだった。ロケと現場でハードだが、和也
も一緒だから大丈夫でしょうと社長も安心して任す。藤嶋豪太と仕事
をすることは、ちひろにとっても大きなチャンスである。先輩になる
奈緒は「大変だろうけど、凄くやりがいがあると思うからがんばって」
とエールを送る。

 早速和也から今から打合せがしたいとちひろに電話が入る。ちひろ
は気にして奈緒に代わりましょうか?と聞くが、「いいよいいよ」と
電話を切る。

「じゃあ打合せ行って来ます」ちひろが和也の職場へ向かう。優子
(中山 恵)はちひろが去ってから、「わたしが奈緒さんだったら焦
っちゃう」と和也とちひろが一緒に仕事をすることに、奈緒がどう思
っているのか聞く。「仕事は仕事でしょ」と、平静を装う。

 社長が封筒を持ってやって来て、ちひろがもう出て行ったのを知る
と、「請求書持って行ってもらおうと思ったのに」と残念そう。奈緒
は衣装の返却のついでもあるので、自分が行くと封筒を受け取る。

 奈緒が和也の職場へ向かい、受付の女性へ封筒を渡すと奥で、和也
とちひろや他のスタッフが打合せをしていた。奈緒は声をかけること
も出来ずに帰って行く。


 光彦と祐輔(広田亮平)は手を繋ぎ、しりとりをしながら買い物か
ら帰って来る。「お父さん。僕、今のお父さんが好き。だって、いっ
ぱい遊んでくれるから」
 祐輔の笑顔を見ていると、どこかから鐘の音が・・音の先を探すと
そこには教会がある。祐輔に「どうしたの?」聞かれるまで、光彦は
鐘の音に耳を傾けていた。

「お帰りなさい奈緒さん」優子が事務所で沈んだ奈緒を迎えると、
「お客さんですよ」顔を向けると祐輔が。「外でご飯にしようって」
祐輔が振り向くとそこに光彦が、いつもお世話になっているから、今
日は光彦がご馳走すると、言って来た。奈緒の顔が途端に明るくなり、
近くに一度連れて行きたかった店があるから、と食事に行くことに決
まる。祐輔は大喜び。

 打合せが終わった和也はちひろを車で送るが、ちひろは事務所の近
くで車を降りる。明日の打合せを確認し、「昨日のこと気にしないで
下さいね。わたしちょっと酔っていたみたいです」
 和也はちひろと別れて、車を走らせ信号で止まる。ふと隣の店を見
ると、窓側に楽しそうな奈緒の顔が・・同じテーブルを囲んでいるの
は、光彦と祐輔…

「また行こうね」夜遅く帰って来たため、祐輔はソファで眠ってしま
う。

 光彦が外で月を見ている。月ばかり見ている光彦に「何か楽しい想
い出があったんですね。こんなに月を見るのが好きだなんて」楽しい
想い出があるかどうかわからない光彦は、月を見ていると落ち着くと
話す。一緒に夜空を見ていた奈緒は、東京は星が少なく、山梨はもっ
と星が綺麗で、美穂と首が痛くなるほど星を見ていて、父に叱られた
と楽しそうに話す。「羨ましいです。奈緒さんは幸せな思い出がいっ
ぱいあるんですね。わたしはどこで産まれて、どんな子供時代をおく
ったんでしょう。思い出したいです。」


 東都総合病院
 光彦が先週行った心理テストの結果が、精神的にかなり落ち着いて
来たのは、奈緒らのサポートのおかげだと言われる。
 奈緒が出て光彦が入り、医師から「小さいころのことで、何か覚え
ていることはありますか?」と質問される。ソファに深く腰をかけた
光彦は「先週、協会の鐘の音を聞いて、なんだか懐かしい思いがしま
した。多分以前聞いていたような…」

 診察が終わり、バス停でバスを待っていると、優子から奈緒に電話
が入る。忙しそうな奈緒に「一人で帰れます、もう慣れましたから、
奈緒さんは仕事へ行って下さい」と促す。奈緒は「わかりました。あ
りがとう。気をつけて」とタクシーを捕まえて、事務所へ向かう。

“ミカサジュエリー顔合わせ会場”いよいよ和也の企画した、CMの
撮影が開始する。
 藤嶋監督と初顔合せの和也は藤嶋に挨拶に行くが、「ああ」と気の
ない返事をし、和也の後方に見えたちひろに笑顔で手を振る。藤嶋は
ちひろに寄って行き「ちひろちゃんだったよね。」と挨拶をする。ち
ひろも、ご指名ありがとうございます。と緊張しながら応える。和也
は、苦笑しながら見守る。

 ちひろが選んで来た衣装を、藤嶋へ見せる。「見込み通りセンスい
いんだね」まずは及第点。和也と合図して喜びあう。

 奈緒が帰って来ると、祐輔が、シンガポールで買ってもらったおも
ちゃを探していると、シンガポールから送られて来た箱が開けられて
いた。「しょうがないなぁ」と奈緒も探そうと、近くにあったダンボ
ールの中の封筒を手にすると、中から光彦の通帳と、振込明細、マリ
ア像の写真が出て来た。「お兄さんこれ…」振込先には“タナベヨシ
コ”光彦は勿論、祐輔も聞いたことがない・・身寄りがないと言って
いたけど、遠い親戚では?と奈緒は考えるが・・

 伍代物産の資料編纂室で光彦は通帳を眺める。「おはようございま
す。調子はいかがですか?」阿久津(木村多江)がやって来ると、
「実はあの・・」と昨日見つかった振込明細を阿久津に見せ、相手の
連絡先が知りたいと言う。阿久津はメモをとり、「こちらで調べて見
ます」と受ける。
 阿久津の指にはめてある翡翠の指輪を誉めると、「昔、ある方から
いただいたものです」と大事そうに下がって行く。

「いよいよ今日からだなよろしくね」和也がスタッフと挨拶を交わし
ていると、早速トラブルが・・藤嶋が、藤嶋の注文で作ったセットを
感性の違いということで、作り直しを言って来たのだ。
 思いとどまらせようと和也は「僕はそんなに悪くないと思う」と言
うが、「セット変えて仕切り直し。デザイナーとプロデューサーに電
話して、俺直接話すから」と、藤嶋のわがままが通って行く。

「はい、O.K.」今日は奈緒も外での撮影。すると、和也から「会
いたいんだ」と電話が入る。
 いつものバーで飲むと、様子がおかしい和也に「何かトラブルでも
あった?」と奈緒は気遣うが「たいしたことじゃないんだ」と言おう
としない。奈緒は遅れたけどと、「和也の企画が通っておめでとう」
と言う。和也も藤嶋と仕事をするし、この仕事が上手くいけば、皆に
認めてもらえるから気が抜けない」と。

 話しが弾まないため、「最近どう」と奈緒のことを聞くが、奈緒は
祐輔の話しをする。少し怒った声で「俺、仕事の話し聞いてるんだけ
ど…」
 和也は思い出したように、明日小田原から親が出て来るからお昼一
緒に食べようと誘う。奈緒の予定はないため、承諾する。「結婚を急
ぐ必要ないけど、まだ親に会わせてないのも変だし・・」

 そこへ事務所の皆がやって来る。現場で藤嶋が無理難題を言ったと
話題になる。和也が言わなかったことだ・・奈緒は時計を見て、「ご
めん夕飯の支度しないと・・」と和也を残して帰って行く。

 光彦が家の電話をとる。「おはようございます」電話相手は阿久津
で、昨日言われた振込先の連絡先が判明したと連絡してきたのだった。
埼玉県の聖陽ホームで院長をしている方です・・

 電話を切ってから、ソファに座っていた光彦に奈緒が声をかける。
一枚のメモを奈緒にみせ、「秩父にある、施設で孤児院だそうです」
 落ち込む光彦に「お兄さんここに行ってみましょうよ。何か思い出
すかもしれません」

 資料編纂室を誰かがノックする。「休みの日まで資料室か」皮肉を
込めた杉山(山口馬木也)は、阿久津を食事に誘うが、冷たく断られ
る。
「いくら何でも望月さんにかかりきりじゃないのか。他にも役員秘書
としての仕事があるだろう」専務に言われたことをしているだけと応
える阿久津に「本当にそうかな?」と疑問をぶつけ、部屋から出て行
こうとする阿久津に「望月さんの記憶が戻ったのか?」「いいえ。も
しそうならご報告してます」

 祐輔の支度をしていると、「ちょっと早いけど迎えに来たと和也が
やって来た」出掛ける支度をした奈緒は「今電話しようと思ってたと
こなの。お兄さんの知り合いに会いにこれから秩父に向かうことにな
って、ご両親は改めてきちんとご挨拶に伺うから機会を改めてもらえ
ると・・」言い訳をしている奈緒の肩越しに、光彦が和也に向かって
頭を下げる。
「わかった」和也は帰って行く。

「すいません。彼と予定があったんですね」電車の中で光彦が気づか
い、電車に乗って秩父へ向かう。

 午後から出てくるはずの和也が午前中から現場にやって来た。スタ
ッフは「昼はご両親と奈緒さんを紹介するって食事だったんじゃない
ですか?」と聞くと、「止めになった」と冷たく言われる。そのやり
とりをちひろは驚いたような顔で聞いていた。

 駅に降り立ち、メモに書かれている聖陽ホームまでタクシーで向か
う。「協会なんだ・・」ホームでは子供たちが元気に遊んでいた。い
ろいろ眺めながら、入って行くと玄関先にマリア像が。光彦が持って
いた写真の像と同じだった。

 一人のシスターが出て来て、「望月くん…」光彦の顔を見て「光彦
くん」と嬉しそうに近寄って来る。

「ご連絡ありがとうございました。お待ちしてました」先に電話をし
たため、一通りの事情を理解しているシスターは、「お会いしたのは
20年ぶりですけど、立派になられて・・元気そうですね。」光彦は
5歳から中学を卒業するまで、ここで暮らしていて、アルバイトをし
ながら高校大学へ進み、今の会社へ入ったことを、知らせてくれた。
送金は大学生のときから、毎年ホームの創立記念日に、そのおかげで、
進学できた子がたくさんいて、皆光彦に感謝していると伝える。

「わたしの母親は今どうしているんでしょうか?」光彦が一番知りた
かった応えは「わかりません・・」一度ハガキが来たことがあったが、
その後は連絡が途絶えて・・「わたしは捨てられたのですか!」思わ
ず声を荒立てた光彦に、ここにはそういう子がたくさんいます。光彦
はそんな皆のリーダーでした。良く窓から月を見ていて、最後にお母
さんに「お月さまがまあるくなったら迎えに来る」と言われたそうで
す。

 夕暮れ時、「お兄さん帰りましょうか」・・奈緒は祐輔の手をひい
て、光彦に声をかける。

「ダメだなこりゃ」藤嶋は和也に、セットの次はメイク担当に注文を
出す、担当を変えろというのだ。「いいかげんにして下さい。俺達は
チームで作っているんです。藤嶋さん一人で作っているわけじゃない
んです」「おまえ誰に向かって口聞いてるの?これは藤嶋豪太あって
の企画だろ」藤嶋は和也の上司に「この坊や降ろしてくれない?やり
づらくて仕方ねえや」と命令する。

 奈緒が電車に乗る前に駅から電話する。またついたら連絡すると伝
え、「お兄さんの子供の頃のこと少しわかったの」と嬉しそうに話そ
うとすると、「どうでもいいよ、そんな話し。俺は俺達二人の話しが
聞きたいんだ。あの人おまえのいったいなんなんだ」

 降ろされた和也はマスターが心配そうな目で見守る中、飲み続ける。

 奈緒らは家に帰って来る。光彦は帰りずっと元気のなかった奈緒を
気遣う。

 ちひろがバーへやって来る。和也の隣に座り、「わたしも降ります。
今回のこと、和也さん全然悪くないし」しかし、ちひろも認めてもら
えるチャンスだから・・と止める。

 和也は飲み続ける。

 光彦は外に出て月を見る。「わたしは、母親の嘘を信じてずっと月
を見ているなんて、あまり頭の良い子ではなかったようですね」奈緒
と月を見ながら「綺麗ですね・・」

 バーから出て来た和也とちひろは一緒に帰る。飲み過ぎた和也はよ
ろける。「最低だな今日はなさけねーよ」和也を支えたちひろは和也
を抱き締め「わたしには、弱音吐いて下さい。情けない和也さんもわ
たしは好きです」

 奈緒は寝つけずにいた。何度電話をしても、和也には繋がらない…

 その頃、和也の携帯はバイブのまま鳴り続けていた。その隣のベッ
トで、和也はちひろを抱き締める・・


寸  評  タイミングって難しいですね。でも、奈緒もあんまりだと思いま
す。
 どんなに信頼していても、和也の約束のほうをないがしろにしてい
るとしか思えないです。

執 筆 者 田村(t_volr@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 遅くなっています。本当に申し訳ないです。
 猫背を直そうと、バスタオルを背中に廻し、首の上でクロスしてこれを書い
てます。すごく苦しいです。(田村)

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発行元:ドラマ研究会
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