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タイトル:Daily Drama Express 2004/07/15 人間の証明 (2)  2004/07/26


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2004/07/15 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル 人間の証明
局  名 フジテレビ系
放映日時 木曜22時
キャスト 棟居弘一良(竹野内豊)
 本宮桐子(夏川結衣)
 横渡篤 (大杉漣)
 新見隆 (風間杜夫)
 那須英三郎(緒形拳)
 郡恭子 (松坂慶子)
 郡陽平 (鹿内孝)
 郡さやか(堀北真希)
 佐伯友也(田辺誠一)
 小山田武夫(國村隼)
 小山田文枝(横山めぐみ)
 翔平  (高岡蒼佑)
 路子  (松下奈緒)
 相馬晴美(りりぃ)
 ケン・シュフタン(Bo.Svenson)
 ジョニー・ヘイワード(池内博之)
 草場健次(おかやまはじめ)
 山路利雄(佐藤二朗)
 河西善行(津嘉山正種)
 富永雅彦(山崎樹範)
原  作 森村誠一
脚  本 前川洋一

あらすじ   人間の証明 第2話 『謹慎』

〈全ての殺人には理由がある。 彼にも殺される理由があった。 そ
の理由を知った時 人は我が身を振り返るに違いない。〉

 棟居は、『ストーハ』とは 英語の『ストローハット』麦藁帽子の
事ではないか という自分の考えを 捜査本部で説明する。 現場の
観覧車の電燈が 麦藁帽子の絵だった事・雑貨店の店員も 麦藁帽子
を手にしたジョニーを見ていた事から、ジョニーは 麦藁帽子に執着
があり 助けを求めなかったのではないかと。 しかし、『ストーハ』
は棟居の思い込みだ、密室を先に解決しろと 素っ気無く扱われる。

 棟居たちは ジョニーが宿泊していたホテルへの聞き込みで、日本
に来てからのジョニーの6日間の足取りの情報を得る。 ジョニーに
接触してきた人物も電話もなく、一度酔って泣きながら帰ってきた事
があったことを知る。 ホテル付近の飲み屋を当たるが、そこは新宿。
 飲み屋が何軒あるか分からない。 棟居の先を考えない姿勢に 目
まいを覚え 一人愚痴る横渡。
 横渡「勘弁してよ。」


 アメリカ、エディを射殺した刑事 シュフタンの所に ジョニーの
身元の照会が来る。 ジョニーが 死んだエディの仲間だと知ってい
るシュフタン。 車の盗難で手配中のジョニーが 遠い日本で死んだ
事に疑問を持つ。 ジョニー常宿のホテルを訪ね、ジョニーの父も
3月前事故で死に、母親もいない事を知る。


 現場から呼び戻された棟居が、上司の怒りを買う。 ジョニーが死
んだ現場を検証する途中 4人組が1人を暴行していたのを 見つけ
助けた棟居が、反対に4人組から訴えられたのだ。 頼みの横渡も 
4人組がのされた途中からしか見ていなかった。 棟居は、マスコミ
を気にする課長の河西から 内勤を言い渡された。

 やり場のない気持ちを 銃の練習にぶつける棟居。 棟居をかって
捜査一課に引っ張った那須は、若さゆえの焦りとも違う 棟居の入れ
込み方が気になっていた。
 那須「抱えてるものがあったら 吐き出したらどうだ?」
棟居は そんなものはないと否定し 立ち去る。


 帰ってこない文枝の携帯に 必死で電話する小山田。 いくら掛け
ても返事はない。 小山田は 浮気を責めた為に 文枝が戻ってこな
いと思っている。 車椅子に乗った不自由な体で 冷蔵庫に僅かに残
ったきゅうりを貪る。 文枝がいないと何もできないのだ。

 拳銃を見てしまった文枝は 翔平と路子に捕まり、手足を縛られ 
地下室に閉じ込められていた。 携帯電話も 翔平に取り上げられて
しまう。 体が不自由な夫の元へ帰してくれと 涙ながらに訴える文
枝。
 文枝「帰して。 何も見てない。 誰にも言わない。 夫は私がい
ないと何もできないの。」
しかし、聞きとげられる筈もない。 文枝の切なる訴えは、かえって
翔平を苛立たせるだけだった。


 佐伯の読み通り、恭子の立候補表明は 対抗候補者より 新聞紙面
で大きく扱われる。 冷めた態度の娘さやかの笑えない冗談を 陽平
がたしなめる。
 陽平「政治家の娘なんだから 発言に気をつけてくれよ。」

 恭子は、佐伯のたてた分刻みのスケジュールを 意欲的にこなす。
 サイン会・握手会・カラオケ大会・パーティーと どこでも主婦層
への人気は絶大だ。 盛大な拍手で迎えられ たくさんの花束を贈ら
れる恭子。
 女性「応援してます。」
たくさんの客たちに紛れた謎の女性に ガーベラを一輪手渡された恭
子は 凍りつき 意識を失ってしまう。 過労かと心配する周囲。 
しかし、起き上がった恭子は 何かに憑かれたように すぐ戦線に復
帰する。


 小山田は下半身麻痺の体をおし タクシーに乗って 銀座の文枝の
職場のクラブを訪ねる。 無断欠勤していた。 冷たくあしらうママ
の目を盗み、文枝の源氏名『なおみ』と書かれたロッカーから 男と
写った写真を手に入れる。


 独りになった隙に 逃げようとあがく文枝。 そばにあった雑誌の
山が崩れ、そこに写っていた翔平の家族写真を見つける。 翔平は 
郡恭子の息子だった。

 深夜、穴を掘って拳銃を埋める翔平と 路子。 帰してもいい気持
ちになっている路子に対し、頑なな翔平。
 路子「殺しちゃったら? ・・・殺さないなら 放したら?」
しかし、最後の一線を 越える事に 迷いがある翔平だった。


 現場に出る事が許されない棟居は、コピーをとりながら悶々と過ご
していた。 丁度連絡を取ってきた幼馴染の桐子を口実に、ジョニー
が食事に利用していた店で 情報を得ようとする棟居。 ほったらか
しにされた桐子は、事情がわからず戸惑う。 店長の情報によると、
最後に来た日 ジョニーは 頼んだコーヒーも飲まずに トイレから
出ると何故か直ぐ帰ったと言う。トイレを検証している所に 同僚た
ちが現れ咎められるが、桐子と飲んでいた事を理由に その場から逃
げる。

 養護施設 光園で育った昔話をする桐子。 棟居は6歳で入所し、
桐子は僅かに先輩だった。 しかし、暗い過去が重く圧し掛かり 話
が弾まない。
 桐子「弘ちゃん、何でも忘れちゃうんだね。 しっかりしなさい。
 思い出を失くしたら 何にも無くなっちゃうよ。」


 ジョニーに関する調査結果が 捜査会議で発表される。 「本名ジ
ョニー・ヘイワード ミシシッピー州出身 窃盗で逮捕歴あり。 現
在、保護観察中。 父はウィルシャー・ヘイワード・・・。」
捜査員たちに資料を配っていた 内勤の棟居が、突然飛び出していく。

 コーヒーショップのトイレにあったカードから、ジョニーの父と同
じ名のジャズバーを突き止める。 確かにここに来ていたジョニーは、
 100万以上の大金を持ち、店に飾られた軽井沢の写真を見て尋ねた
と言う。
 ジョニー『キスミーか?』


 文枝は 病的な翔平を恐れ、自分の世話を焼いてくれる路子の方が
 気を許せるのではと思い始めていた。 翔平の目を盗んで 帰して
ほしいと訴える文枝に、路子は「武夫」と「新見」から着信があった
事を話す。 新見との密会で ばちが当たったのだと 文枝は泣き崩
れる。

 車椅子に乗った不自由な体で 街中文枝を探し回る小山田。 写真
に写っていたすし屋から、文枝と一緒にいた男性が 東洋テクノロジ
ーの新見だと突き止める。 直接 会社に会いに行く小山田。
 新見 「どちらさまですか?」
 小山田「文枝の、なおみの夫です。 なおみをどこへやった?」


 アメリカで調査を続けるシュフタン刑事。 盗難車を扱うマリオか
ら話を聞く。 エディの事で日本に逃げたジョニーが「キスミー」と
いう言葉を口にし 麦藁帽子を所有していた事を知る。 しかし、そ
れが 遠く離れた異国の地での事件の手掛かりだとは 思いもよらな
い。


 ジャズバーでジョニーが口にした『キスミー』を、新しい捜査資料
として 棟居が提出する。 しかし、捜査本部では 百万円を持って
いたという事実の方を重視、物取りの犯行と決め付けられ、内勤の棟
居の意見は無視される。

 横渡が 4人組に暴行されていた若者から 棟居が助けたのだと証
言を得てきた。 横渡は一人夜の街で、根気強く 若者に当たってい
たのだ。
 那須「解決ですね。 棟居を戻していいですか?」
渋々OKを出す川西。 礼を言う棟居に 嬉しげに横渡が返す。
 横渡「コピーをとる棟居さんなんて 見てられません。 それに、
私たち相棒でしょう?」
 棟居「そんな捉え方 好きではありません。 偏った判断を避ける
為に 組になっているのですから。」
ドライに返され、ガッカリする横渡。 そこに ジョニー殺害の犯人
が捕まったという 連絡が入り、棟居たちは急行する。

 〈殺される理由があるように 殺す理由もある。 しかし、この事
件の場合 それは決して単純なものではなかった。〉



寸  評  棟居は繊細な人間ですね。 人の意地悪な言葉を聞き逃さずに、
心に仕舞っていました。 単にタフな人間ではないのですね。 横渡
を相棒と認めなかったのも 裏切られるのが怖かったからかもしれま
せんね。
 文枝が監禁されてしまいました。 ドラマではよくあるシーンです
が、実際に起こったら・・・と思うと、世の中のニュースと重なって
 とても恐いと思いました。 「殺したら?」なんて言葉を 平気で
口にする路子も怖いです。
 夫を裏切った文枝でしたが、夫を愛していたのですね。 歳も離れ
 障害のある夫。 でも、心の繋がりがあったのでしょうね。 夫役
の 國村さんは 時々男前の役をされますが、とても素敵です。

執 筆 者 飯塚()

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2. 編集後記
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 最近インターネットで ある調べ物をしました。 それは 必要だったから
でなく、自分の興味を解消するための物でした。 でも、その結果は 無残で
した。 何日経っても その文字が頭から離れません。 それは知る必要のな
い文章。 でも、法に触れる訳でもない、いわゆる子どもに見せてはいけない
物 という訳でもない物。 でも、ふとした弾みに 頭の片隅からこぼれて来
ます。

 大人(いちよ)の私でも こんなに衝撃を受けたのですから、子供だったら
どうなのでしょう? 興味の赴くまま あちこちのぺーじをめくる事は 危険
な事なのだと 身をもって体験しました。

 出版物や テレビ・ラジオは 少なくとも 複数の人の目 手を介して 発
表されます。 だから、規制しようと言う事でなく、自然とはみ出した物が排
除されるような仕組みになっているのでしょう。 でも インターネットでは
 書いた人の気持ち・心配りが全てです。 誰でも発表できる機会ですから、
有効に活用できるよう 常に心配りを忘れないよう 自分自身を律していきた
いと思います。(飯塚)

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