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タイトル:Daily Drama Express 2004/07/12 東京湾景 (2)  2004/07/24


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2004/07/12 (Mon) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.月曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 月曜日の連続ドラマ
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タイトル 東京湾景
局  名 フジ系
放映日時 月曜21時
キャスト 木本美香[李美香/涼子][金優里](仲間由紀恵)
 和田亮介(和田聡宏)
 早瀬佳男(佐藤隆太)
 大杉健 (哀川翔)
 神谷文 (仲村トオル)
 井上弘一[朴弘一](中村俊介)
 木本正雄[李正雄](石坂浩二)
脚  本 原夏美

あらすじ  木本美香(仲間由紀恵)は、亡き母、金優里(仲間・二役)の日
記に書かれた、在日韓国人としての人生や日本人との恋に悩む姿を知
る。

 母と同じ『本当の私を見つけてくれますか?』という熱い思いが、
日記を読み終えた美香を和田亮介(和田聡宏)のもとへと走らせた。

 職場の品川の倉庫へ会いに来てくれた美香を、亮介は大衆居酒屋
『海岸酒場』へと誘う。

 飲み始めると、亮介は涼子と名乗る美香は、きれいだし自分とは違
う世界の人みたいだからもう一度会いたかった、と説明する。

 なぜ会いに来てくれたのか?と聞かれた美香は、適当に答えをはぐ
らかした。そんな美香に、亮介は謎が多いが謎は少しずつ解けたほう
が楽しい、と答えた。

 お通しの蛸をめぐり、二人とも蛸が嫌いなことが判明して、”たこ
なしたこ焼き”があればいいのに、と盛り上がる。

 店を出たところで、ちょうど店に来た大杉健(哀川翔)、小山ヒロ
シ(速水もこみち)山根真理(佐藤江梨子)の三人に会ってしまう。
亮介は正直に、美香を”涼子さん”として紹介した。

 駅での別れ際、美香はなんとなく亮介に乗せられて「じゃあ、また」
と思わず言って別れた。

 自宅に帰った美香は、母の日記帳の最後のページに挟まれていた、
母が愛した日本人青年(川端竜太)からもらったブレスレットを自分
の手首につけてみた。母のように本物の恋をしたい・・・と思うのだ
った。

 翌日、美香は編集長から早瀬佳男(佐藤隆太)と一緒に“和の心特
集”の記事作成を命じらる。記事について佳男と話すうちに、美香は
特集のための取材対象を思い付く。

 美香と佳男は古びた公民館で開催している亮介の書道教室を取材し
に来ていた。部屋の外で、美香は佳男に念押ししていた。「大丈夫で
すよ、涼子さん」

 美香は本名も職業も亮介に隠しているので、佳男が亮介に書道を教
わるという方法をとった。三人で話をしていると、亮介を飲みに誘い
に大杉とヒロシがやって来た。佳男が自分たちも同席したいと言い出
す。 

 いつもの『海岸酒場』。佳男は、大杉の職歴の話から、次に亮介の
話になる。亮介が渋ると、横からヒロシが亮介は書道家になるために
上京したと口を挟む。

 そして、ヒロシは逆に涼子=美香たちは、何をしているのかと聞い
てきた。佳男は、大杉たちとは真逆の世界にいる、とヒントを出した。

 店を出た後、美香は亮介に書道を志したいきさつを尋ねる。最愛の
妹である涼子が死んだときに出会った”光”という書に影響されて、
こんな字を自分も書いてみたいと思ったのがきっかけだと語る。

 一同は亮介たちの社員寮に到着。別れ際、亮介はまた涼子について
新しいことが二つ分かったと告げる。一つは、佳男という良い友達が
いること。もう一つは、美香たちが台場で働いていること。佳男のヒ
ントから、亮介はきちんと気づいたのだった。

 美香の携帯に、幼馴染の井上弘一(中村俊介)から電話が入る。来
週あたりにでも食事をしようと誘われる。

 美香は約束通り井上と食事をする。食事中、弘一は川口とのことを
聞いたと言ったうえで、自分たちのように厳しい家庭は親の言に素直
に従った方が利口だと思う、と続ける。

 美香を送る時に、弘一は自分が昔から美香を1人の女性として見て
いたと話す。突然の言葉に驚く美香に、失恋したての心にズカズカ踏
み込む真似はしないが、一緒に食事するぐらいは良いだろうと誘う。

 亮介は真理と食事しており、真理は涼子に珍しがられているだけだ、
と諦めた方がいいと言い出す。さらに、その後行った銭湯で会った大
杉からも、「台場とは住む世界が違いすぎるからやめた方がよい」と
釘を刺されてしまう。

 部屋に戻った美香は、小説家の神谷文(仲村トオル)に電話し、母
の日記の小説化を断る。だが、神谷は、書かれた日付が青年が亡くな
った何年も後のチマ・チョゴリ姿の優里の絵が見つかったと告げる。

 自分なりにその後を調べてみたいからどうしても小説を書かせて欲
しいと神谷は食い下がる。

 亮介には実家から電話が入る。母の光代(岩本多代)からで、途中
から光代は左足が義足の夫、健介(夏八木勲)に電話を代わる。

 「こういう世界ではそう簡単には食っていけるようにはならないよ」
という亮介に、「そういう世界のことはわからんが・・・」と健介は
返した。

 翌日、佳男が美香に亮介からの連絡は?と聞いてきた。連絡がない
ことを不思議がる佳男。二人がいい感じだと思う佳男は、美香から連
絡すれば?と提案する。

 しかし美香は、偽名のままだし失恋を紛らわすだけかも・・・とお
茶を濁す。そんな美香に佳男は、自分といるときも川口といた時も、
亮介と一緒にいる時の様な安らいだ表情を美香は見せたことがないけ
れど?と話す。

 亮介は、自分の書を付き合いのある画廊においてもらうように頼み
に行っていた。しかし一枚だけは、「そういうもの(売り物)とは違
うので・・・」と話してバッグに残した。

 珍しく早く家に戻った美香に、父の正雄(石坂浩二)から呼び出し
がかかる。弘一と食事した話をきっかけに、弘一との結婚話を振って
きた。

 結婚相手くらい自分で見つけたい、と美香は話すが、川口の話を引
き合いに出して正雄は一笑に付す。「間に広がる日本海は広いのだよ。
」この台詞に「今後のことは考えさせください」とだけ言って美香は
部屋を出た。

 『日本海が広くて大きな海に見えて仕方がない、と不安がる私に、
彼は「こんな海くらい僕は泳いでたどり着いてみせるよ」と笑ってく
れた』と母の日記には書かれていた。それを美香は街をさまよいなが
ら思い出していた。

 放心状態の美香の携帯が鳴る。相手は亮介で、品川埠頭のすずかぜ
公園にいますぐ来てほしい、とのことだった。

 美香が公園に着くと、屋台のおじさんに亮介は”たこなしたこ焼き
”を注文する。しぶしぶ焼いてくれた”たこなしたこ焼き”を二人で
食べ、美香に笑顔が戻った。

 美香が本当の名前を教えようとした時、突然雨が降り出した。雨宿
りの場所を求めて走りながら、亮介の腕は、自然に美香の肩を抱いて
いた。

 公園のアズマヤで雨宿りをする二人。亮介は、美香にもらってほし
いと額縁に入った自分の書を差し出す。美香を思って書いたと言う書
には『私』と書かれていた。

 亮介は住む世界は違うかもしれないが美香のことが気になると言う。
「知らなくたっていいこともある。俺は美香がどこの誰でもかまわな
い。」と断言する。

 雨が上がり、堤防に座る二人。亮介は東京湾を見つめ「あんたが向
こう側にいるのなら、この海泳いででもたどり着いてみせるよ」と話
す。美香は母の日記を思い出して、また奇妙な一致に驚きながら、肩
を抱く亮介に寄り添った。

 そのころ、佳男は亮介の家にメモを持って訪ねていた。そこには
「涼子さんに連絡してあげてください」と書かれていた。亮介の部屋
をやっと佳男が見つけると、ドアの前には真理が座り込んでいた。


寸  評  在日韓国人の話はむずかしいですね。私も在日韓国人の友達が複
数いますが、完全に日本名を取得して日本人としてすごしている人も
いれば、かたくなに韓国名で通していて、美香同様に韓国人との結婚
しか認めん!と言われている友人もいます。親の世代もこの世代もい
ろいろ思いは複雑なんでしょうねぇ・・・

執 筆 者 井村(tokyowankei@mail.goo.ne.jp)

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2. 編集後記
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 今日は本当に暑かった・・・室外機のセンサーの気温の”38度”を見たとき
には、本当に解けてしまうかと思いました。でもそうやってクーラーをつけて
いる自分が、将来のさらなる気温上昇を招いていると思いつつ、やはりクーラ
ーに頼ってしまう自分が情けないです。(井村)

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