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タイトル:Daily Drama Express 2004/07/16 世界の中心で、愛を叫ぶ (3)  2004/07/23


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2004/07/16 (Fri) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.金曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 金曜日の連続ドラマ
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タイトル 世界の中心で、愛を叫ぶ
局  名 TBS系
放映日時 金曜22時
キャスト 松本朔太郎(山田孝之)
 廣瀬亜紀(綾瀬はるか)
 松本朔太郎(緒方直人)
 小林明希(桜井幸子)
 中西光太(西洋亮)
 谷田部敏美(松下由樹)
 廣瀬綾子(手塚理美)
 廣瀬真 (三浦友和)
 松本謙太郎(仲代達夫)
 大木龍之介(田中幸太朗)
 中川顕良(柄本佑)
 上田智世(本仮屋ユイカ)
 松本芙美子(夏帆)
 松本潤一郎(高橋克実)
 松本富子(大島さと子)
脚  本 森下佳子

あらすじ ●2004年
 朔太郎(緒形直人) の実家で、潤一郎(高橋克実)と富子(大島さと子)
と対面する朔太郎と明希(桜井幸子)。明希は自分が朔太郎の友人であ
ることを話す。潤一郎と富子は少々困惑しながらも明希を歓待する。
富子は焼き魚を焼きながら芙美子に2人目の子供ができたといった話
をする。

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 −父も、母も、昔と同じように話をしてくれた。ただひとつ17年前
の話題だけは避けながら。その心遣いに、自分は2人をずいぶん心配
させていたのだと……
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 食後一緒に洗い物をしながら、富子は明希に朔太郎とどういう関係
なのかと尋ねる。
 明希は大学時代のサークルの友人だと言い、そして自分が未婚のま
ま子供産むことになったとき、周囲は反対したのに朔太郎だけが励ま
してくれ、それ以来子供の父親代わりになってくれたりといろいろお
世話になっていると告げる。それを聞いた富子は深々と頭を下げて明
希にお礼を言う。富子はこの17年間朔太郎がずっとひとりぼっちだっ
たと思っていたからだった。

 朔太郎は明希の子供と部屋で一緒に謙太郎(仲代達矢)が撮ってくれ
た昔の自分の写真を見ていた。

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 −おじいちゃん、好きな人を亡くすことはどうしてつらいんだろう

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●1987年
 ある朝、朔太郎は謙太郎の家に立ち寄ると、謙太郎がソファの上で
倒れていた。

 その日朔太郎は学校へ来なかった。亜紀(綾瀬はるか)たちが心配し
ていると、谷田部(松下由樹)が教室に入ってきて、謙太郎が亡くなっ
たことを告げる。
 その夜謙太郎の写真館で通夜が営まれ、終わった後に朔太郎は事後
処理に追われていた。そんな朔太郎に亜紀が声をかける。

 夜道を一緒に歩きながら朔太郎と亜紀は話をする。
 朔太郎は「なんかさあ、できすぎだよな。昔の恋人の骨を盗んです
ぐ逝っちゃうとか。なんかきれい過ぎて泣く気にもなれないっていう
か……。変な宿題(サトの骨と自分の骨を混ぜてまくこと)残しちゃっ
てくれてるしさ」と言う。亜紀は「手伝おうか」と言いかけるが、朔
太郎は「あっ、ゴメン、そろそろ戻らないと」と言って戻ってしまう。

 火葬場で、終始泣いている芙美子(夏帆)に対し、朔太郎は泣くこと
ができなかった。
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 −どうしてもおじいちゃんがいなくなるという実感がわかなくて、
僕は……。
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 そんな自分に困惑しながらも朔太郎は火葬場の人に頼み骨壷から謙
太郎の骨の一部を採取する。
 そして自分の部屋のベッドに横たわりながら骨の粉が入った謙太郎
とサトの小瓶を眺めながら物思いにふける。
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 −結局、僕は一度も泣けなかった。あまりにもできすぎだったから。
おじいちゃんが死んでかなえられる望みがあったから。まだやらなき
ゃいけないことがあるから、僕は自分で自分がわからず……
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 そのころ亜紀は自分の部屋でテープに吹き込んだ「サクちゃん、私
にできることがあったら何でも言ってね」という声を聞いて「なんだ
かなぁ」としっくりこない様子でいる。

 翌朝、朔太郎が謙太郎の家に荷物を取りに行こうとすると、富子は
写真館を処分するからついでに遺品整理もしてきてと言う。
 朔太郎が自転車で出かけようとすると車輪がパンクしているのに気
づく。困った顔をしていると仕事に行こうとする潤一郎が通りかかり、
一緒に歩いて出かける。
 道中、朔太郎が「謙太郎の写真館を処分していいの?」と聞くと、
潤一郎は「朔太郎はどう思う?」と聞き返す。朔太郎は「おじいちゃ
んが生き返るわけじゃないし……」と言う。潤一郎は真剣な表情にな
り「朔太郎」と声をかけるが、「ま、いいか」と言って濁してしまう。

 落ち込んでもおじいちゃんが帰ってくるわけでもない、と自分に言
い聞かせ、朔太郎は学校で必要以上に明るく振舞い、文化祭の演出に
立候補したり、体育ではりきったりする。そんな朔太郎を見て智世
(本仮屋ユイカ)は「元気だね」と亜紀に言うが、亜紀は「元気すぎる
よ」とかえって心配する。

 その日の午後、謙太郎の写真館で朔太郎が遺品整理をしているとこ
ろへ亜紀がやって来て手伝い始める。朔太郎は写真館を閉めることを
亜紀に話し、壁にかけられたサトの写真などをはずす。
 帰り道亜紀は「無理していない?なんかすごく不自然な気がする」
と言うと、朔太郎は「大丈夫、むしろ逆で悲しくならないっていうか
……何言ってんだ俺」と答える。
 そのころ農協の仕事で謙太郎の写真館のとなり来た潤一郎は写真館
をじっと見つめていた。

 亜紀はサトの写真を手にしながら自宅に帰ってくる。そのころ真
(三浦友和) は会社で顧客から洗面台の仕様の全面改定を言われたこ
とに不満を言っていた。「朝シャンが流行っていることに合わせて、
子供にこびている」と言う真に同僚のひとりは「うちの娘も部屋に鍵
かけたいと言われた」と言う。ふと(交換日記の)テープを捨てて亜紀
が怒ったことを思い出す真。
 サトの写真のフレームを自分の家族の写真と入れ替え、「疑われそ
うなものはうまく隠すように」と言う綾子(手塚理美)に、亜紀は「お
母さんはどうしてお父さんなの?お母さんもてたでしょ」と尋ねる。
綾子は「じゃあ、なんでサクって呼んでいい?なの」と笑いながら言
い返す。返答に困る亜紀に綾子は麦茶を手渡す。そのとき亜紀の二の
腕に痣があるのを見つけ、「こんなとこ、どうやってぶつけたの」と
不審がる。

 朔太郎が自宅に戻ってくると謙太郎の写真館を売却する話が進めら
れていた。
 しかし潤一郎が突然売るのをやめて自分が継ぐと言い出す。しかも
潤一郎は家族に黙って勤め先の農協を退職していた。

 ミュージックウェーブを聞きながらサトの写真の裏側に書かれた詩
を読み、「なんだろこれ」と思案する亜紀。そこへ真がノックしてド
アを開ける。真は戸口でサトの写真が入っていたフレームに入れ替え
られた家族写真について「あの写真、亜紀が選んでくれたんだってな。
あれはいいよ。がんばれよ」とだけ言って出て行く。

 翌朝、富子は朝食で「お金がないから牛乳じゃなくて水で我慢して」
とか暗に会社を辞めた潤一郎を責めたてる。朔太郎は自転車の後ろに
潤一郎を乗せて出かける。朔太郎は「ねえ、なんで前もって相談しな
かったの?」とたずねると、潤一郎は「(仕事やめるの)相談したら反
対するだろう。気づいたら親孝行何にもしてなくてね、もうこれ(写
真館を継ぐ)しかなかったんだ」と答える。

 朔太郎はひとりで謙太郎とサトの骨をまく場所を探す。
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 −僕がおじいちゃんのためにできるのは……。そして僕はおじいち
ゃんとサトさんをまく場所を探した。海がいいかなと思ったけどやっ
といっしょになれたのに潮でばらばらになりそうで……。(工事で切
り崩される所を見て)山はどうなるかわからないし。(墓場は)何かす
ごく意味ない気がするし……。いざとなるとどこにまいていいもの
か……
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 亜紀は学校でサトの写真の裏に書いてあった詩について谷田部に尋
ねる。谷田部は「好きな人を亡くしてしまった人の詩だよ。夏の長き
日、冬の長き夜、君はここに眠っている。百年の後、わたしもいずれ
は君のもとで眠ろう。安らかにその日を待ちたまえ。そんなとこかな」
と教える。

 亜紀は朔太郎にサトの写真を見せ、これは謙太郎が出征したときに
持っていった写真で、たぶんサトさんは謙太郎の写真を持っていて、
お互い胸に抱いて死ぬつもりの覚悟だったんだから、ちゃんとまいて
あげるべきだと思うと話す。しかし朔太郎は「なくしちゃったし、な
んかもういい気がしてきた、まかなくても心はつながっているし」と
乗り気になれず断る。

 朔太郎が謙太郎の写真館に寄ると、潤一郎が室内を整頓していた。
潤一郎は朔太郎に「おまえおじいちゃんに変なこと頼まれただろう」
と言う。
 夕方潤一郎が港でひとり佇んでいると、富子が来て「シフト増やし
てもらったから。それとタバコは一週間に一箱にするんだよ」と言う。

 その夜朔太郎は亜紀の家に電話するが、綾子は「文化祭の打ち合わ
せでまだ帰っていない」と言う。それを聞いた朔太郎は雨がふる中、
学校へ自転車を走らせる。
 すると学校裏の焼却場付近で亜紀が朔太郎がなくしたという謙太郎
とサトの骨の小瓶をずぶぬれ状態で探していた。
 朔太郎は骨の入った小瓶を見せ「ゴメン、亜紀。本当にゴメン。い
ざとなったらまけなくて、どんどん重くなってきちゃって、亜紀に言
われて、何か恥ずかしくなって……」と言う。

 ある廃線となった電車の駅にやってきた朔太郎と亜紀。亜紀は、た
ぶんここから謙太郎は出征し、サトは見送ったのだろうと言う。古び
たホームに立ち、謙太郎とサトの骨の入った小瓶をあけ手のひらに混
ぜ合わす朔太郎。そのまま2人は風が吹くのを待つがなかなか来ない。
朔太郎は「風、来ないね」と言うと、亜紀は微笑みながら「まあまあ、
気楽に待とうよ」と言う。そして朔太郎に「なんで急にまく気になっ
たの?」と聞く。朔太郎が「約束だから」と言ったとき、風が吹き手
のひらの骨の粉を吹き飛ばす。一瞬の出来事に唖然とする朔太郎と亜
紀。朔太郎は「なんかすごくあっけなかった……」と言うと、2人は
線路に降りて、空をじっと見上げる。

 帰り道、亜紀は「ねえ、約束ってなに?さっきの」と聞く。朔太郎
は「男と男の約束じゃない、あれって」と答える。亜紀は「まっ、い
いか」と言ってそれ以上聞くことはしなかった。

 別れた後、自転車をこぎながら、朔太郎はペダルが軽いことを改め
て感じ、自分の後ろ座席にはいつも謙太郎がいたことを思い出す。そ
して子供のころ自転車に乗る練習に謙太郎が付き合ってくれていたこ
と思い起こす。なかなか乗りこなせず、転んで傷だらけになっている
自分、そんな自分に謙太郎は少しはなれたところから中腰になって腕
を大きく横に広げ、「サク!」と声をかけ自転車で来るように合図し
た。朔太郎は自転車に乗って謙太郎のところまでこいでいく。謙太郎
のところについたとき、謙太郎は朔太郎を抱き上げて「乗れた、乗れ
たぞ、サク」とほめる。−これからは僕がどこでも連れてってあげる
ね。おじいちゃんのことをずっと乗せてあげるよとサクは約束してく
れた−そのことを思い返していた朔太郎は不意にペダルを踏み外し自
転車から転げ落ちてしまう。

 心配して後を追ってきた亜紀が「大丈夫?」と声をかけると、朔太
郎は「ペダルって、軽いんだよ、ひとりだと。いなくなるってそうい
うことだよ」と泣きそうになりながらうずくまる朔太郎。朔太郎の言
葉にうなずきながら亜紀は「あたし太るよ、おじいちゃんと同じくら
いになって後ろに乗るよ」と言い、腕を大きく横に広げ朔太郎を抱き
しめようとする。
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 −世界で一番美しいものを見た
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 思わず泣き出す朔太郎。そんな朔太郎を亜紀はやさしく抱きしめる。
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 −世界で、一番やさしい音(亜紀の心臓の音)を聞いた。世界って
いうのは抱きしめてくれる人のことでその腕の中はあったかくて……。
おじいちゃん、好きな人を亡くすのはだからつらいんだよ。でも、ど
うして、どうしてこんなにつらいんだろうね
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●2004年
 縁側に座り考え事をしている朔太郎に明希が缶ビールを手渡す。朔
太郎は「小林、抱きしめてもらっていいかな」と言う。事情が飲み込
めない明希に朔太郎は「ごめん、変なことを言って」と言うが、明希
は静かに抱きしめる。
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 −僕は行く。もう一度この音の高鳴る世界へ
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●1987年
 期末試験中、亜紀は不意に鼻血を出してしまう。


寸  評  好きな人を亡くすことはどうしてつらいんだろうねというこのド
ラマの主題が出てきました。骨を混ぜてまくこと、あるいは朔太郎が
ずっと骨を所持し続けること、それ自体は肯定も否定もしようがない
のですが、純愛と結び付けようとすると個人的には違和感を覚えてし
まいました。どうしても残された側のエゴみたいな感じがするのです。
それが亡くなった側の遺志であるかなら別ですけど。

執 筆 者 ケン(kain_evel@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 映像を見ながらあらすじを書いているので、セリフだけの記述になりがちで
す。どういう状況で、どんな表情で言っているのか、自分は映像を見ているの
で自明なのですが、文章だけでは伝わらないので、よく注意して書かなくては
と思うこのごろです。(ケン)

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発行元:ドラマ研究会
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