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タイトル:Daily Drama Express 2004/06/15 アットホーム・ダッド (10)  2004/07/20


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2004/06/15 (Tue) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.火曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 火曜日の連続ドラマ
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タイトル アットホーム・ダッド
局  名 フジテレビ
放映日時 火曜22時
キャスト 山村和之(阿部寛)
 杉尾優介(宮迫博之)
 山村美紀(篠原涼子)
 杉尾笙子(中島知子)
 大沢健児(永井大)
 岩崎真理江(川島なお美)
 倉本冴子(滝沢沙織)
 上田聡 (中村繁之)
脚  本 尾崎将也

あらすじ スーパーで和之(阿部 寛)と優介(宮迫博之)が買い物をし、再
就職の話しをしながらレジまで来る。そこには、“時給900円”の
店内スタッフ募集の広告が貼ってある。優介はそれに目を止める。

「最近時間あまりまくりですよ」優介と一緒にプールにやってきた和
之が喋っていると、健児(永井 大)が近寄ってくる。「最近よく来
ますねぇ、暇です?暇なら相談にのってくださいよ」相談とは冴子先
生(滝沢沙織)と結婚したいということだった。優介は「おしかけ同
棲してみれば?」と言ってみる。優介のアドバイスは期待できないか
らなぁ…と健児はつぶやく。

「俺やっぱスーパーでパートしようかな?」プールの帰り道優介は話
す。自分で自由に使えるお金がほしい。といい、和之も誘うが、和之
は「結構です」と冷たく断る。再就職の面接が毎日毎日あるわけじゃ
ないからとしつこく誘ってみる。優介はデパートで働いていたから接
客業は得意分野だからいいが和之は…

「まだ仕事してたのか」キッチンで美紀(篠原涼子)はパソコンに向
かう。

「パート?」優介は笙子(中島知子)にパートがしたいと語る。自分
で使えるお金があったほうがだいぶ違うと思うから・・と説明すると、
案外簡単に笙子はO.K.を出す。勿論家事もちゃんとやるというこ
とで、優介は大喜び。亮太(吉川史樹)に「働く男の背中っていうの
をおがめるぜ」とおどけてみせる。


 いつものスィーツクラブに優介はいない。レジのパートを本当に始
めたのだった。そして「レジの仕事って昔やったことがあるけど大変
よ」と話しが弾む。真理江(川島なお美)は「主婦は家事という大変
な仕事があるじゃない」とたしなめる。
 そうこうするうちに「ババロアベビーソースの完成です」と真理江
が和之に最後の仕上げをお願いする。和之は嫌そうに仕上げを始める。

「…598円が一点、113円が一点。合計1,000円になります。
ありがとうございました。」優介の後ろから店長が、「もう一人で大
丈夫ですね、後はよろしく」と声をかけてくる。
「・・いらっしゃいませ。あっ」「女の中に男一人はキツイね」「・
・合計627円です。やったらいいじゃないですか、レジだけじゃな
いですよ。バックヤードの仕事もありますよ。商品運んだり、検品し
たり」
 優介のレジの列にスィーツクラブに一人で参加させられた和之が話
しに来る。

 スーパーから出て来た和之が空をみあげ、「天気いいなぁ」とつぶ
やきふと横をみると、トラックから荷物の積み下ろしをしている人達
の姿が映る・・


 冴子のアパートへいつものように健児がやってくる。大きいボスト
ンバックから、はぶらしや寝巻き、Tシャツを出し、自分の家のよう
に荷物を置き出す。「誰が一緒に暮らすのO.K.したのよ」健児は
結婚したらすぐわかれるってこともあるし、練習練習と。冴子にはそ
れが遠足気分にみえる。あげく、バックから漫画やゲームボーイが出
てくる。


「今月苦しいんだよな〜」パソコンで家計簿をつけながら和之は言う。
さりげなく和之は駅前のスーパーで裏方のパートを募集しているから、
就職活動もしながらやりたいと切り出す。就職活動のことを気にする
美紀に、「俺に仕事してほしくないわけだ。俺が働くのにおまえに許
可とる必要があるのか」と怒り出す。美紀は「疑問を感じてる」と言
う。

 庭で笙子と美紀はワインを飲む。「やらしてあげればいいじゃない。
家事やっていると世間からの接点がなくなって不安かもしれないから」

 家の前の公園で和之は優介と話す。優介は「パートの許可をもらう
ときは家事もちゃんとやるということ」と助言される。

 夜、ベットの上で二人別々の本を読む。少し早く美紀が口を開き
「パートやってみれば?」和之もすかさず「家事ちゃんとやるから」


「裏方といっても店に出るわけですか」商品の搬入のため、店長の後
について店に入る。それぞれ決まった位置に野菜の陳列を依頼される。
古いものは手前に、新しいものは奥へ。しかし、チンゲンサイを前と
言われても、チンゲンサイがどれだかわからない。そして、いろいろ
みているうちにやっとわかり、後をお願いされ和之は商品棚に一人に
される。

 すると一人の主婦が近付いて来て、エリンギの場所を尋ねられる。
「ちょっとお待ちください」といい、エリンギを探すが、何のことか
わからない和之はどこにあるかわからない。すると他の主婦が近寄っ
てきて、煮崩れしないのは土つき里芋か、皮むき里芋か聞いてくる。
聞かれても和之にはわからない。迷っているうちに「もういいわよ」
と言われてしまう。


「ボツですか」美紀の書いた原稿が他社の宣伝になってしまうため、
入稿まで3日しかないのにボツなってしまう。新しい記事で書き直し
になり、前まとめたものをもう一度原稿にあげることになる。同僚も
手伝ってくれることになるが、時間はいくらあっても足りない・・


 時間になりロッカーで休んでいると時間になった優介がやってくる。
「一日めはお疲れモードですか。洗濯機のタイマーセットしましたか
?」うちに帰ってからも仕事かぁ。和之はぐったりした声で言う。

 家に帰り早速洗濯を干す。次に掃除。時計を見ると、夕飯の支度の
時間が・・

「ママー遊んで」夜美紀が帰ってくる。「パート初日どうだった」と
聞く美紀に、「どうってことない」といいながら、夕飯は冷凍食品を
使い、そのゴミを美紀に見つからないようにこっそりゴミ箱に入れる
ところだった。


 翌日もパートの日、和之は駐車場にちらばっているカートを回収す
る。「何やってるんですかー」和之をみつけた健児がやってくる。
「冴子さんと同居始めたんです」スーパーに来た理由を嬉しそうに話
す健児に「あれもってきて」と隅にあるカートを運ばせる。

「休憩のとき、ちょっとお話しが・・」優介がレジをしていると店長
が話しかけて来た。

「サブマネージャーに席が空いているからならないかって」店長に呼
ばれたことを和之に話す。来年は子供も産まれるし、笙子は忙しい、
だから家事との両立は難しい。契約社員の話しは断ろうと思っている
と優介は言う。

「毎晩冷凍食品だったらどうしようと思った」昨日冷凍食品を使った
ことが、バレていた。今日の晩御飯は出来合いのものを少しアレンジ
したもので、忙しい専業主婦の知恵と優介に教えてもらったものだっ
た。


 また次のパートの日。兼業は難しいと感じ、パートを辞めようと
「実はですねー」と和之は店長に話しかける。店長は看板のディスプ
レイを考えていた。
 和之はそれを見ながら「・・赤を足さないと。赤は食べ物を美味し
く感じさせますよ」ダンボールの中から、赤色が入った麦わら帽子や、
ひまわりの造花を取り出してディスプレイしてみせる。店長も「そう
しようそうしよう」と和之のセンスの良さを誉め、「悪いねパートの
人に助けてもらっちゃって」とお礼を言る。

 「ありがとうございます」ボツになった原稿の変わりも提出し、
「こういうアクシデントに対応できれば一人前だな」編集長(中村繁
之)にO.K.をもらう。
 美紀はここまでやったら最後まで。と明日土曜日だが、業者への印
刷への引き渡しまで責任持つという。

「明日土曜だけど出勤できます?」店長から和之のセンスを見込み、
輸入ワインフェアのディスプレイを手伝ってほしいとお願いされる。
ますます、辞めることを言い出せなくなる。


「今日は先に帰ったと思ったんだけどなぁ」幼稚園バスのお迎えの時
間になっても和之はやってこない。優介は「理絵ちゃん僕が預かりま
すので」と冴子先生から理絵を預かる。
 真理江たちは、主婦が働くようになると廻りに迷惑かけるし、子供
がかわいそう。困るわね・・と話し出す。


「悪い」
 杉尾家に和之は理絵を迎えに来る。「こういうことされると、仕事
している主婦全体の迷惑になるんです」と優介は言う。理絵(安藤咲
良)がやって来て和之と帰ろうとすると。「明日岩崎さん家でお好み
焼きパーティをやるので、子供を連れて12時に集合です。」すかさ
ず和之は「それ強制ですか?」と尋ねる。


「何これ?」冴子は健児に家事分担表をみせる。どっちが掃除して、
どっちが食事を作るか。「結婚しても岩崎さんに共働きだからどうと
か言われる隙を作りたくないのよ。 今日から実行ね」明るく冴子は
健児に晩御飯を作ることを命令する。


 家で和之は店内の見取り図を出して、輸入ワインフェアのディスプ
レイを考える。「まだ仕事してるの?」美紀が和之の姿をみていう。
「パパ次はちゃんと迎えにきてよ」理絵は美紀に聞こえる大きさの声
で言う。思わず和之は「ちくるな!寝なさい」と怒る。

 和之は明日パートに出なければならないから、理絵と真理江のとこ
ろへ行ってほしいという。しかし、美紀も明日は出勤。美紀はパート
なのに出勤する優介を非難する。和之はパートだからとバカにする美
紀にいらだつ。
 美紀は明日の仕事の内容を説明しようとするが、和之の手にさわり
書類やMOが落ちてしまう。

 その様子を理絵はドアの外からみていた。

 和之は美紀と一緒に杉尾家にやってくる。そして丁寧に明日理絵を
預かってほしいと頭を下げる。笙子は預かることは軽くO.K.をし、
この先共働きするんなら、「こんなことにいちいち困っているようじ
ゃ、共働きできないわよ。もっとドライにならなきゃ」とびしっと言
われてしまう。


「これ、家の鍵です」「お預かりします」和之と美紀は理絵を優介に
お願いする。「夕方には戻るからな。いい子にしていなさい」理絵に
いい、和之と美紀は仕事へ出掛ける。
「理絵の物分かりがいいとかえってなんか・・」美紀は和之と歩きな
がら、複雑な心境。

 2人を見送ると、理絵は人形を忘れたと家にとりに戻る。優介もつ
いて行き、玄関前でまつ。理絵は人形をとり、キッチンに落ちていた
キラキラしたケースを見つける。「わぁ綺麗〜」


「長いもだけではなくて、お豆腐も入っているのよ」真理江の家でお
好み焼きパーティが始まる。お好み焼きの生地の説明を真理江がする。
「そろそろいいかしら・・」真理江がいい、一人の主婦がお好み焼き
をひっくり返そうとすると、失敗してしまう。そこで健児が「お好み
焼きなら僕にまかせてください」と名乗りをあげ、綺麗にひっくり返
す。他の主婦は大喜び。
 健児に気づいた優介が「なんでいるの?」「家が息苦しくて…・」

 理絵が家でひろったキラキラしたケースを取り出し綺麗だからと隣
に座っていた翼に見せる。「MOだ。お仕事に使うやつ」何に使うかわ
からなかった理絵は昨日、落ちた場面を思い返していた。MOには“癒
し系インテリア写真一式”とラベルがしてあった。

「理絵ちゃんどこに行った?」出来たお好み焼きを子供たちに配ると、
理絵の姿が見えないことに優介は気がつく。思わず亮太の顔をみると
「出ていった」「出て行った?どこに?」


 スーパーの事務所で、輸入ワインフェアの店内のディスプレイを店
長に説明している。「そうですか、クリエイターでしたか。どうりで
・・」前職の話しをしていた和之のところへ電話が入る。
「今、家に帰ったけどいないんですよ。どうしよう俺のせいだー」理
絵のいなくなったことで、優介は健児と理絵を一生懸命に探す。

「すいません失礼します」仕事中にもかかわらず、和之はエプロンを
したまま事務所を飛び出し、階段を駆け下りる。すると、掲示板には
“子供を狙った連れ去り事件が発生しています”の注意書きが・・和
之は慌てて店内をつっぱしる。
…「山村理絵ちゃんとおっしゃる女のお子さんをお預かりしています
・・」店内放送の声を耳にする。

「理絵・・」迷子センターへ和之が迎えに行く。一人でこんなところ
へ来たらダメだぞ。と理絵を叱る。理絵はキラキラした綺麗なケース
に入ったMOを手に、「これママの大事なものでしょ?パパ知ってい
るママの会社?パパお仕事でしょ?だから理絵が行く」理絵は一人で
MOを届けに行こうとしていたのだった。


 編集長と美紀は業者へ「後は写真のデータですね」と打合せをし、
原稿と画像データを渡す。しかし、封筒に入れていたはずのMOのデ
ータがない。
 焦る美紀はしばらく考え、家に置いて来た・・と思い出す。「とに
かく急ぎます。すいません」慌てて事務所を飛び出そうと席を立つ。
…「理絵」…

 驚いて立ち止まる美紀に「はい」と理絵はMOを渡す。「ありがとう
理絵・・ありがとうね」MOを持った理絵をぎゅっと抱き締める。「で
も一人で来たんじゃないよね?」・・すると後ろからエプロン姿の和
之が現れる。


 仕事を終えた美紀と公園のベンチで座る。理絵は噴水の廻りで遊ん
でいる。「これが制服なんだ」和之が着ているエプロンをみて美紀が
言う。「おまえの仕事ぶりが見えて良かった。俺パート辞めるわ、理
絵が産まれる前、仕事と家事両方やってたんだな。良くやってたな一
人でさ。俺には両方は無理だ。今は専業主夫でいい」

「きゃー」いきなり理絵の叫び声が聞こえ見ると、噴水に理絵が落ち
ている…笑っている理絵に「あははじゃないよ」と叱る。

「良かったね」「一時はどうなるかと思ったよ・・夕べ笙子さんかっ
こ良かったよ」杉尾家ではお隣さんの話しをしていた。昨日笙子が
「もっとドライにならなきゃ」と言ったことを優介が誉めると、あの
二人はドライになれるわけないのはわかっているから、あえて言った
だけ。「だてに社長やってません」


 パートしている間、掃除をさぼっていたから今は家が汚い。と和之
が掃除を始める。「あなたは主夫だけど、主夫がぜーんぶ家事をやら
なきゃならないわけじゃないの」そういって美紀が手伝う。「理絵も
やるー」理絵も雑巾を持って、美紀と楽しそうに窓拭きを始める。
 和之はトイレ掃除。
 和之は理絵を肩車して、クーラーの上を拭く。
 キッチンの床を3人で、競争しながら拭く…


 すると、突然電話が鳴る。
「加藤」前の職場の後輩からだった。「随分活躍しているようじゃな
いか、どうした?」加藤は、和之が最後に作った洗剤のCMがクリエイ
ティブ部門のグランプリを受賞したとの連絡だった。夢にも思わなか
ったことで、加藤から「おめでとうございます」と言われてもしばし
呆然とする。

「あれが受賞…」


寸  評 あーすごく良い家庭ですね。和之と美紀もお互いに対する真摯な姿
が伝わってきます。お隣さんの優介、笙子の家庭も、立場がしっかり
していて、山村家と対比してとても上手くいっている家庭に見えます。
理絵ちゃんの物わかりの良さも良過ぎるような気もしないではないで
すが、あこがれる家庭です。

執 筆 者 田村(doramakakikaki@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 最近、ボランティアで日本語を教えるサークルに参加させてもらっています。
教えることは教わることより難しいです。でも、大変なこともありますが、楽
しいことや面白いこと、感動することがたくさんあるので続けることが出来て
います。サークルに参加している人は、結婚されている人、働いている人、昔
から日本語を教えるということに興味があって続けている人、最近専門学校を
出た人、いろいろな立場の人がいて、世の中って広いなぁと、会社生活を続け
ている身からすると、ためになることが多いです。と同時に、一定のフィルタ
ー(例えば、就職試験)にかかっているわけじゃなく、ただ、同じ目的を持っ
ているもの同士が集まっているだけなので、わたしが集団で活動する場合の
“常識”と思っていることは、それは常識ではなく、言わなきゃわからないと
いうこともあり、困惑することも多いのは確かです。新たに参加する人も、な
かなか続かなかったり、楽しそうに参加していたけど、家庭とのバランスがと
れなく辞めて行ったり。そして、今日もまた一人辞めて行きました。少しの間
でも同じ目的を持っていたのに辞めて行ってしまうのはやっぱり淋しいですね。
(田村)

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発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv
url   :http://www.j-drama.tv/
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