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タイトル:Daily Drama Express 2004/07/05 東京湾景 (1)  2004/07/09


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2004/07/05 (Mon) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.月曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 月曜日の連続ドラマ
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タイトル 東京湾景
局  名 フジ系
放映日時 月曜21時
キャスト 木本美香[李美香/涼子][金優里](仲間由紀恵)
 和田亮介(和田聡宏)
 早瀬佳男(佐藤隆太)
 大杉健 (哀川翔)
 神谷文 (仲村トオル)
 井上弘一[朴弘一](中村俊介)
 木本正雄[李正雄](石坂浩二)
脚  本 原夏美

あらすじ  男は片づけをしているときに、ある日記を見つけた。片付けも途
中に椅子に座ってその日記を読み始めてしまう。その中にはある女性
の悲恋が書かれていた。

 2003年のクリスマスイヴの夜。披露宴会場から、ドレスアップした
姿で急ぐ女性が走り出てきた。急ぐ彼女は、庭で段ボール箱を抱えた
男性とぶつかり転びそうになるが男性にあやうく助けられる。
 が、彼女は「急いでるので・・・」とひと言詫びただけで走り去る。
彼女が走り去った門には『韓国大使館』と書かれていた。

 彼女はクリスマスパーティーが行われているスイートルームのイン
ターフォンを押した。彼女は木本美香(仲間由紀恵)。出席者たちに
注目され、親戚の結婚式のままのチマ・チョゴリがまずかったかとあ
せる美香を、交際中の川口守(山崎潤)や早瀬佳男(佐藤隆太)はき
れいだと誉めた。

 2004年夏。美香は、台場にあるネクサス出版の週刊誌『Pen』編
集部で編集者として働いていた。後輩の佳男も共に編集者として働い
ており、後輩でありながらも美香の良き話し相手だった。ランチの際
に、美香は父の正雄(石坂浩二)から見合いを薦められていることを
佳男に相談する。困っている美香に、守のことを正雄に話せば?と佳
男は答える。

 その夜、美香は守のことを父 正雄に話した。守が日本人だと知っ
た正雄は、「無理な相談だ。」と部屋を出ていってしまう。

 美香は在日韓国人家族で育った在日韓国人三世。美香は、既に亡く
なった母の写真に向かい「何であんな頑固おやじと結婚したの?」と、
ぼやいた。

 カラオケのマイクで、正雄への文句を叫ぶ美香。自分は日本で生ま
れ育ったのに、何で守が日本人だというだけで交際を反対されるわ
け?と言う。

 聞かされていた佳男は、守に同じ事を言ったのかと聞く。正直に話
した美香に対して守は「少し時間をおいたほうがいいだろう」と答え
たが、美香は、その時守の表情が一瞬曇ったと不安がる。

 仕事を理由に守と会えない日々が続き悩む美香。守にメールしよう
かと携帯をいじるうちに、美香は妹の紀香(ソニン)が送ってくれた
”出会い系サイト”のアドレスに気づきアクセスする。

 サイトへ入力する項目に特別に希望はなかったが『相手に望む住ん
でいる地域』に“東京湾景”と、『備考』に“日本男児”とだけ明記
して送信する。すぐに一件だけ該当者がある知らせを受けた美香は、
引き込まれるようにその見知らぬ相手に『本当の私を見つけてくれま
すか…?』と今の寂しい思いをぶつけるかのように書いて送った。

 品川埠頭の倉庫で働く和田亮介(和田聡宏)が美香の相手だった。
先輩の大杉健(哀川翔)が勝手に登録してしまった出会い系で女性か
らメールが来たと亮介は大杉に報告する。

 仕事を終えた亮介は美香に返信した。『俺でよければ。亮介』とい
うメールを見た美香は『どうも、ありがとう。涼子』といったん書き、
そのずっと下に追伸として『でも、そんなこと無理だと思います。俺
でよければなんて安易な返事しないでください』と付け加えた。

 相変わらず守と連絡が取れない美香は、『だったら試してみる?安
易に返事したわけじゃないよ。亮介』の誘いに『土曜日の夕方4時、
羽田空港の出発ロビーにいるので見つけられるものなら、見つけてみ
て下さい』と返信した。

 亮介は会社の寮の部屋で趣味の書道で「私」という字を書いていた。

 土曜日の羽田空港。佳男には行く訳ないと言っていた美香が、4時
少し前の出発ロビーいた。4時丁度に自分の目の前に亮介が現れない
ことを確認した美香が去ろうとした時、吹き抜けのロビー階上から
『涼子さん、俺はここにいます。亮介』
 続けて『すぐに来ないと、あんたのアドレスばらすよ』という垂れ
幕がかかった。

 慌てて上階へ駆け上がった美香。垂れ幕の前で「見つけたよ。俺の
勝ち。」と話す亮介と出会った。 

 喫茶店に場所を移した二人。亮介は先輩のイタズラで出会い系サイ
トにメール登録されたと話す。美香は偽名の涼子のままだったが、亮
介はどこかで会った気がすると言う。

 美香の出会い系登録の理由を尋ねる亮介に、「心のコップがあふれ
出そうだったから、かな?」と答える。すると亮介は、モノレールに
乗ろうと美香を誘った。

 亮介はモノレールから見える自分の働く倉庫を美香に教えた。しか
し美香は自分のことはあいまいに返事をしたまま帰ることにする。別
れ際に亮介は、「寂しかったり、辛かったりしたら出会い系などに登
録しないで女の子だから泣いた方がいい」と言い残す。

 二人が分かれた後、美香の携帯に守から電話が入る。一方、亮介は、
美香が昨年のクリスマスイブの日に、韓国大使館付近でぶつかった女
性だと思い当たる。

 喫茶店で久しぶりに会った守は、苦労をすることがわかっている結
婚はできない、という結論を伝えてきた。自宅に美香は、やるせなさ
から、チマ・チョゴリや家族写真の入った写真立てを投げてしまう。

 バザーが開催されているアメリカ大使館の中庭に、筆文字の色紙や
掛け軸に書かれた亮介の書を商品として亮介と大杉が出店していた。
亮介は、「あなたは本当の私を見つけられたわけではない。さような
ら」というメールを最後に“涼子”という女性にメールアドレスを変
えられてしまったと大杉に話す。

 美香の父、正雄は帰国したばかりの井上弘一(中村俊介)と会う。
井上は、美香が日本人男性と付き合っていたことが心外だと怒りをか
みしめる。

 翌日、美香は編集長に呼ばれ、新たに連載を始める小説家、神谷文
(仲村トオル)が美香を担当編集に指名されたと聞かされる。

 対面した神谷に美香が自分を指名した理由を尋ねると、神谷は古び
た日記帳を読んで欲しいと美香に渡す。それは、美香の亡き母、優里
(仲間由紀恵・二役)のもので、先日他界した神谷の母は生前優里と
親しくしていたのだった。

 神谷は、その日記に書かれている美香の母の在日朝鮮人女性と日本
人男性との悲恋を小説に書きたいと申し出てくる。

 夜の編集部での美香は、母の日記を読み始める。30年前、彼女も今
の美香と同じように、自分の在日としての中途半端な立場での不安を
抱えており、日本人男性である彼(川端竜太)に『本当の私を見つけ
てくれますか?』と気持ちをぶつけ、『僕でよければ見つけてあげる』
と受け止めてもらっていた。今の自分と亮介との会話との奇妙な一致
にハッとする美香。

 日本人青年と出会い、恋に落ちて行く優里。彼女も、美香と同じよ
うに在日韓国人として日本人と交際することを反対され悩んでいた。

 家を捨てて待ち合わせをした二人だったが、優里と出会う前に事故
にあいそうになった子供をかばって彼は亡くなってしまう。彼への全
ての想いと日記にはさまれていた思い出のブレスレットを見て涙がに
じむ美香。 

 その時、美香の携帯にメールが着信。それは、亮介だった。亮介は
“hontouno-watashi”と代えた美香のアドレスを探し当てたのだ。
『一発で見つけた。今度こそホントに俺の勝ち。追伸 もう一度、会
いたい』と書かれていた。

 美香は亮介の働く品川埠頭の倉庫へと急ぎながら、自分の中に母の
体に流れていたものと同じものを感じていた。1人の人を愛する、1人
の人でありたいと願う、強く烈しい心の叫び。

 美香が倉庫群の中を捜し歩いていると、そこに亮介が現れる。「見
つけた!」美香の言葉に二人は笑顔を浮かべた。


寸  評  話題の月9枠、仲間由紀恵が初主演ということで、かなりCMもた
くさん見ましたし、ポスターなども目にしていました。でも、主演の
和田聡宏さんがわたしにはピンと来なくて、あまり期待もしないまま
見始めたのですが、思っていたよりも和田さんがずっとよかったです。
これからが楽しみです。

執 筆 者 井村()

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2. 編集後記
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 この半年、産休&育休(?)をとらせていただいていまして久々に執筆させて
いただきます。二月に出産後、二人の子育てに追われる毎日を送っていますが、
一人目は女の子、今回は男の子だったのですが、いやー、男の子はかわいい!
毎日、お姉ちゃんの自我と自己主張にイライラさせられているのを、弟君に癒
してもらっています。これから三ヶ月、育児の合間にがんばって執筆しますの
でよろしくお願いします。(井村)

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