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タイトル:Daily Drama Express 2004/05/17 愛し君へ (5)  2004/06/21


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2004/05/17 (Mon) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.月曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 月曜日の連続ドラマ
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タイトル 愛し君へ
局  名 フジ系
放映日時 月曜21時
キャスト 友川四季(菅野美穂)
 安曇俊介(藤木直人)
 麻倉亜衣(伊東美咲)
 折原新吾(玉木宏)
 友川満雄(森山未來)
 安曇良枝(八千草薫)
 友川鉄雄(泉谷しげる)
 降谷圭輔(時任三郎)
脚  本 坂元裕二

あらすじ  第5話 長崎へ

 折原新吾(玉木宏)が食材を携え、友川家に夕食を作りに来る。

 安曇俊介(藤木直人)は、友川四季(菅野美穂)を抱きしめながら、
「ボクも、君を好きだ.....クックッ.....ボクがそう言えば、君は満
足するのか?君の知っている安曇俊介はいなくなったんだ。レンズの
壊れたカメラは、もうカメラじゃない。悪いけど、ボクは君のこと、
何とも思ってないんだ」と言う。
 「わかってる.....わかってます。でも、わたしは.....」と四季。
 「そういうことだ」と俊介。

 友川家でのにぎやかな夕食の後、四季は麻倉亜衣(伊東美咲)と部
屋でお酒を飲みながら、俊介に振られた話をする。
 「その割りに、明るいね」と亜衣。
 「覚悟していたから」と四季。


 四季は、降谷圭輔(時任三郎)から、ベーチェット病では、失明の
前に、胃や腸、中枢神経障害、記憶障害が起きるかもしれない。
 俊介を助けられるのは、薬ではなく、力になってくれる人、と降谷
は言うが、四季は、それは自分ではない、と言う。

 俊介は母・安曇良枝(八千草薫)に、来週の月曜日、長崎に帰る、
と言う。
 良枝はカレンダーの5月17日に、丸を付ける。
 俊介は、卒業した小学校を訪ねるつもりだと言うが、廃校になった、
と良枝。
 俊介が東京へ行ってから、14年になる.....

 −− 夢はどこに行った?
   涙を流して、ふるさとに帰っていった。
涙はどこに行った?
雨になって、土に還っていった。

 入院患者の定井翔子(菅野莉央)が、何かをバラの根本に埋め、木
片に『定井翔子』と書いて立てていた。
 四季がはみ出しているリボンを引っ張ると、トーシューズが出てく
る.....

 「触らないで!わたしの他に、触らないで!!」と翔子は叫んで飛
んでいくと、そのトーシューズを、四季の手からもぎ取り、また、埋
める。

 −− 土に花が咲いて、お墓ができた。
夢が埋まっていた.....

 翔子の母・恵美(谷川清美)は、翔子がバレーのターンができなく
なって、墓を建てたのだろう。今まで、バレーがあるから、と骨肉腫
と闘ってきた、という。

 だが、翔子は、降谷に脚を切ってもいいという。切れば病気が治る
んだから、と。
 降谷は切らなくて済むために頑張っているんだ、と説得しようとす
る。

 俊介は、事務所の私物も片づける。
 これからのことを聞かれても、俊介は、「さあな」と言うだけ。

 俊介を見かけた降谷が、「また、治療する気になったの?」と聞く
と、「礼を言いに来ただけだ」と小笠原行彦(矢島健一)。

 俊介が四季を呼び出す。
 今、眼科に行って来て、四季にも礼を言おうと思って、と俊介。

 「これからどうするんですか?」と四季。
 「みんな、そう言うんだね。どうするのかなんて、わからないよ。
目が見えなければ、どうでもいいよ」と俊介。

 「病棟に、同じことを言っている子がいます。骨肉腫で、左足を切
断することになるかもしれません」と四季。

 翔子は、お墓の前で、バレエのターンをしようとしていた。
 それを見かけて、俊介は翔子の所へ行く。
 四季も追い掛けようとして、降谷が止める。

 俊介は、自分も隣にお墓を建てていいか聞き、翔子が、「お兄さん
もお墓、必要なの?」と聞き返し、「ああ」と俊介は答え、棒きれで
穴を掘ると、本棚に一冊残ってしまっていた『宮沢賢治詩集』の文庫
本を埋め、最後にその棒切れを立てる。

 「おそろいだね」と翔子。
 「君は、お墓を建てて、あきらめられた?」と俊介。
 「ううん、踊りたい.....お兄さんは、あきらめられた?」と翔子。
 「うん、あきらめられた」と俊介。
 「どうやって?」と翔子。
 「新しいやりたいこと、見付けるんだ」と俊介。

 降谷が翔子の写真を撮って欲しいと俊介に頼む。
 あさってが、本当は翔子が踊るはずのバレエ発表会の日。

 俊介は、翔子にトーシューズを掘り出すように言い、自分も本を掘
り出す。

 四季は俊介に、何を話したか聞く。
 「ウソを言っちゃった.....」と俊介。

 四季は帰宅し、食欲が無くて、食べられない、と新吾のパスタを断
る。

 食後、四季が、俊介が高泉諒子(黒谷友香)から振られたことを話
し、亜衣が、四季も俊介から振られて良かったね、と言い、新吾は複
雑な顔をし、四季は慌てる。


 翔子のバレエ発表会を病室で開く。
 俊介が写真を撮る。
 翔子は、できなくなっていたターンを決める。

 撮影後、疲れた様子の俊介に、降谷が小笠原を呼んでこようか?と
聞くと、俊介は断る。
 そして、何で失明が止められないのに、みんな病院に来るように言
うのか、と問う。

 答えられない降谷に、気休めや励ましなら、要らない。最後の写真
として、よく仕上げられればいいな、と俊介。

 降谷は、ガン告知についてのアンケートで、自分のガンを告知して
欲しいというのに、家族の時には、告知しない、と言う答えが多い。
 だから、俊介の恐れているのは、失明ではなく.....と言いかける
降谷。

 四季が来て、降谷は去っていく。

 四季は俊介に、翔子にすてきな思い出をくれたことの礼を言う。

 俊介は、海に行こう、と四季を誘う。
 いつも四季とは病院で会ってばかりで、いい思い出がなかったから
.....と俊介。

 四季が返事をしないと、先日、『好きだ』と言ったのは、ウソなの
か、と聞く。
 「忘れて下さい」と四季。

 夜のスタジオで、俊介は1人現像をする。
 生き生きと撮れている証拠の写真。

 そこに西谷陽平(はなわ)が、ロケのアシスタントから戻ってくる。
 俊介は陽平に、自分のカメラを全部譲る代わりに、頼みがあるとい
う。

 俊介は翔子に、写真をアルバム仕立てにして、プレゼント。

 子供達は帰ろうとする俊介に、「次、いつ来る?」と聞く。
 「いつかな?そんなに来てたら、迷惑になる」と俊介。
 「迷惑じゃない」、「お仕事忙しいの?」と口々に言う子供達。
 「そんなことないよ。また来る」と俊介が答え、子供達は喜ぶ。

 四季は俊介に、何を埋めたのか聞く。
 俊介は、『宮沢賢治詩集』と答える。
 俊介は、14年前上京する時、列車の中でずっとその詩集を読んで
いた。
 その当時、十年後、十五年後は、こうなりたいと思っていた、青臭
い思い出。
 それから一度も開いてないけど、と俊介。

 四季が手に取ると、ページの間に東京タワーの写真が挟まっている。
 上京して、すぐに撮ったと俊介。日付は、90年4月7日。

 四季は、東京タワーに行こう、と言い、2人で展望台に上る。
 そして、土産物屋を冷やかしていて、勢いで俊介は、東京タワーの
キーホルダーを買う。

 そして、俊介はそれを使う代わりに、フィルムの最後の一枚で、四
季を撮るという。
 最初がかすみ草のフィルム。
 四季は、最後の一枚は、東大寺とか、華厳の滝とか、もっといいも
のを撮ったら?と言いながら、嫌々立つ。
 でも、四季の立ったのはトイレの前。
 四季は、俊介に言われ、位置をずらす。
 硬い表情の四季に、「証明写真じゃないんだから、もっと胸寄せる
とか、挑発的なポーズで」と俊介。

 「帰ります!」と怒る四季。
 「ボクが目が見えなくなるって知って、どう思った?ザマー見ろ、
とか、自業自得とか?」と俊介。
 「そんなこと、思いませんよ。うーん、悲しいって言うより、寂し
いって言うより、ただ、会いたかったなぁって.....」と四季。

 そんな考え込んでいる四季を俊介はフィルムの最後の一枚に収め、
フィルムごと、四季に渡す。
 「いいんですか?」と四季。
 「貰って欲しいんだ、君に。それじゃここで」と俊介。
 「また、会いに来てくれますよね?.....子供達に」と四季。
 「ああ」と俊介。

 四季は御成門の駅へと、階段を下りていく。


 5月17日月曜日。

 俊介が四季を海に誘ったのは、入院患者の女の子に誘って欲しいと
頼まれたから、と発覚。

 四季が俊介に電話するが通じない。

 四季は、俊介のマンションを訪ねる。
 そこに陽平がやってきて、俊介の部屋を開ける。
 陽平は、俊介から、部屋の荷物の処分を頼まれていた。
 俊介は、もう長崎に帰ってしまって、ここには戻ってこないつもり
かもしれない.....

 机の上には、『宮沢賢治詩集』が残されている。東京タワーの写真
が挟まれたまま。

 四季は、『雨ニモ負ケズ』を黙読する。
 そして最後に、「そういう者にわたしはなりたい」と、最後のフレ
ーズをつぶやくと、本を置き、バッグから俊介から貰ったフィルムを
取り出すと、現像に出す。

 四季は、できあがった写真を手に取る。
 四季のポートレート、海の写真.....
 四季は植え込みの端に、写真を並べる。

 −− 本当は、悔しくて堪らなかったのかもしれません。
怖くて、絶望して、投げやりになっていたのかも知れません。
それでも彼は、できる限りのことをことをして、去っていき
ました。
わたしは、何もできませんでした。
わたしのしたことは、ただのお節介だったのかも知れません。


 降谷が俊介に、最後に言ったのは、「本当に恐れているのは、誰か
の手を借りることではないですか?あの子に、助けてって言ってみた
らどうですか?あの子は、それを待っています」だった。

 降谷は四季に、ここずっと休んでなかったから、2,3日休んだら
どうか聞く。


 亜衣は、長崎へ行こうとしている四季に、今年で27。今付き合う
人は、結婚する人かもしれない.....と言う。

 無言の四季に、「そうか、でも、もし四季が傷つくようなことがあ
ったら、言って。わたしが飛んでいくから」と亜衣。

 四季は出張と言って、家を出る。
 父・友川鉄雄(泉谷しげる)は、四季におにぎりを持たせる。

 亜衣から話を聞いた新吾は、四季を追い掛け、「何であいつのため
に、そこまでするんだよ。何も言わないのに」と文句を言う。
 「ごめん、飛行機に乗り遅れるから」と四季。

 −− 雨にも負けて、風にも負けて、人々にも負けて、背中を丸め
て去っていく人を、誰が笑う。
一生誰から褒められることもないのに、咲いて枯れた花を、
誰が笑う。


 俊介はご飯の支度をする良枝に、仕事を辞めて、ここに住むことに
したという。
 自分は負け犬だ、と俊介。
 良枝は、偉い人と意見が合わなかったのか?と軽く考えていたが、
倒れている俊介を見付け、手に持っていた、おみそ汁を取り落とし、
慌てて、俊介に駆け寄る。

 −− その人の夢も、あまたある星の輝きには負けるだろう。
その人の人生も、過ぎゆく時の流れには、負けると、誰が笑
えるのだろう。


寸  評  四季が、長崎に向かうために地下鉄に乗りますが、地下鉄三田線
の白山でしたね。だから、御成門から、一本だったんですね。
 このドラマの中で、お父さんの鉄雄、いい味出していると思います。
 昨今、子供と一緒になって遊んでいれば、いい父親だと思っていそ
うな人たちを見かけますが、鉄雄はそうではありません。
 でも、四季からも満雄からも、ちゃんと、お父さんとして、最後に
は頼られているように、思います。

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 電車に乗っていると、暇なので、ついつい吊り広告を見てしまいます。
 吊り広告で最近多いのは、雑誌の広告ですね。

 その中の女性誌に、篠原涼子を批判する目次がありました。
 曰く、毎週二日続けて見せられるのはイヤだと。
 確かに、同じ幼稚園児ないしは小学一年生の母親ということで、キャラがか
ぶります。
 かぶりながらも、片やしっかりした女の子の母親、片や自閉症の男の子の母
親と、大きな違いがあります。
 去年、三谷幸喜の『H.R.』に出演するだけの演技力があるとはいえ、確
かに、主役を両方で演じるのは、ちょっと、とも思います。
 でも、編集子は、どちらのドラマもそんなことは気にせず、楽しく見ていま
すけどね。

 なお、野際陽子は脇役とはいえ、木曜日に二時間続けて出演しています。
 こちらも、気にせずに楽しんで見ていますがね。

 皆様は、いかがですか?(鈴木)

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