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タイトル:Daily Drama Express 2004/05/10 愛し君へ (4)  2004/05/29


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2004/05/10 (Mon) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.月曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 月曜日の連続ドラマ
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タイトル 愛し君へ
局  名 フジ系
放映日時 月曜21時
キャスト 友川四季(菅野美穂)
 安曇俊介(藤木直人)
 麻倉亜衣(伊東美咲)
 折原新吾(玉木宏)
 友川満雄(森山未來)
 安曇良枝(八千草薫)
 友川鉄雄(泉谷しげる)
 降谷圭輔(時任三郎)
脚  本 坂元裕二

あらすじ  第4話 涙の雨

 小笠原行彦(矢島健一)は、あれ以来、安曇俊介(藤木直人)が来
ないと言う。
 友川四季(菅野美穂)は、人によっては、失明しないで済むのかも
しれないのですよね、と小笠原に問い、小笠原は、人によっては、と
答える。

 降谷圭輔(時任三郎)が四季に、小笠原から苦情が来ているという。
俊介に、セカンドオピニオンを勧めたことについて。

 そして、降谷は、四季と俊介の関係を聞く。
 「大学時代の友人のお兄さん」と答える四季に、医者としてなら、
仕事に支障ない程度に相談にのってやればいい。知り合いとしてなら、
四季から余計な口出しをされたくないかもしれない、と降谷。

 俊介が留守電を聞くと、事務所からは、あの写真ではNGだが、俊
介の実力は、あの程度ではないと先方もわかっているから、撮り直す
のに連絡を欲しいと入っている。
 高泉諒子(黒谷友香)からは、また留守電では、留守電サービスの
お姉さんと仲良くなりそう、と入っている。

 子供から俊介と結婚したら?と言われた四季は、その『好き』とは
違う、と説明。

 −− まるで、窓を開けるように、知り合いが友達に変わる。
    まるで、季節が変わるように、見知らぬ他人がたった1人の
人に変わる。
    時に気付かぬまま、時にはしゃぎながら、時に優しく、時に
寂しく、わたしたちは問いかける。
    あなたは誰ですか?


 いよいよ、麻倉亜衣(伊東美咲)と娘・浅倉佳奈(松雄瑠璃)が友
川家に越してくる。
 父・友川鉄雄(泉谷しげる)は、荷物運びなんて、四季の弟・友川
満雄(森山未來)と折原新吾(玉木宏)に任せておいて、と、亜衣と
佳奈と自分の分の3つのプリンを持ってくる。
 そして、亜衣にプリンを食べさせて貰って、ご満悦。

 そんな鉄雄を、四季は、「何サボってんの」と、白い目で見る。

 新吾は、亜衣が佳奈の父親・三柴智彦(東根作寿英)の小切手をち
ぎって、頬を叩いたことをさし、「後に残るよ。また、来るよ」と心
配。
 「今度来たら、グーで殴ってやる」と亜衣。
 そして、俊介のことは、やはり他人の四季が口を出すのもどうか、
と亜衣は言う。

 諒子は俊介に、父・高泉晴臣(西岡徳馬)から、ダメだったことを
聞いた。
 でも、次は頑張って。いずれは、海外で活動することになるから、
仕事、いつ辞めようかな.....と言う。

 中川健太(宮田雄史)は、俊介から貰ったカメラのダイヤルの合わ
せ方がわからないから、俊介に聞いて欲しいと四季に頼む。
 四季が俊介に電話すると、俊介は来てくれるという。

 俊介は、諒子と一緒に病院に来る。
 そして、迎えに来た四季と双方を紹介。諒子のことは、半分仕事で
半分恋人の人。四季のことは、元々は弟の友人で、今は自分の友人、
と。

 それから俊介は、健太に露出を教える。
 諒子は途中で、電話を掛けに席を立つ。

 四季は俊介と2人になると、来てくれた礼を言う。
 俊介は、どうせ、買い物に付き合わされていただけだから、と言い、
諒子のバッグがいくらか知っているかと、聞く。
 四季は、自分にはブランドものがわからないと思って、バカにして
いるでしょ、と言いながら、「12万円」と答える。
 「おしい!120万円。じゃあ、彼女のしている婚約指輪は?ボク
もペアで持っているけど」と俊介。
 「200万とか.....?」と四季。
 「1800円。おかしいだろ。バッグが120万で、指輪が
1800円。オレが買ってあげたもんなんだけど。彼女、お嬢様で、
ブランド好きだから、どんな高い指輪買わされるかと思ったんだけど、
街の露店に連れて行かれて、これがいいって。それ以来、どんなパー
ティーにも、その指輪は外さない。そういうとこ、あるんだ」と俊介。
 「結婚、するんですか?」と四季。
 「わからない。彼女に隠していること、あるから」と俊介。
 「どんなことか、わからないけど、ダメですよ。大切な彼女に、隠
し事なんて、しちゃ。大丈夫。きっとわかってくれますよ」と四季。
 「そうだね」と俊介。

 俊介は、諒子とおしゃれな焼鳥屋で飲んでいて、明日休みでしょ、
とビールのお代わりを勧める諒子に、「ずっと休みなんだ。今の仕事、
続けられないから」と俊介。
 「一度ぐらい失敗しただけで、何よ」と諒子。
 「見えなくて.....諒子、ボクの目は、もうすぐ見えなくなるんだ。
失明する」と俊介。
 言葉のない諒子。

 そして俊介は、諒子と一緒に自分の部屋に帰ると、自分がベーチェ
ット病で、3ヶ月後に目が、指輪やピアスと同じ、ただの飾り物にな
ると言う。

 「どうして話してくれなかったの?」と諒子。
 「君がいなくなっちゃうと、思ったからかな」と俊介。
 「これから、どうなっちゃうの?」と諒子。
 「君のこと?ボクのこと?」と俊介。
 「2人のこと」と諒子。
 そして諒子は立ち上がると、「ごめん、今日は帰るわ。落ち着いて、
考えさせて」と諒子。
 「ああ」と俊介。
 「怖い?」と諒子。
 「怖いよ」と俊介。

 「今度は、つくねあるといいね」と言って送り出す俊介。
 諒子は、泣きながら俊介にすがりつき、やがて体を離すと、帰って
いく。

 四季は、俊介からの電話を受ける。
 四季は、寝ている亜衣と佳奈を起こさないようにベランダに出て、
電話に出る。
 寝ていたのなら、またにすると言う俊介に、四季は用件を聞く。
 「用がないと、電話しちゃ、いけませんか?誰かと話したくて」と
俊介。
 「ウチ、実家なんで、父と弟がいて」と四季。
 「楽しそうでいいね」と俊介。
 「お母様は、今も長崎でお一人ですか?」と四季。
 「ああ。いつも野菜やひもの、送ってくるけど、料理なんてしない
から、腐らせて」と俊介。

 四季は時計を見て、「そろそろ、切りますね。あ、よろしかったら、
今度の日曜日、ウチに食べに来ませんか?野菜持って。ウチなら、大
勢だから、食べられますよ。あ、彼女も一緒に」と言う。
 「1人だけじゃ、ダメ?」と俊介。
 「いいですけど。喧嘩でも、したんですか?」と四季。
 「隠し事、話したんだ.....」と俊介。
 「どうでした?」と四季。
 「彼女、君の言うように、わかってくれたよ」と俊介。


 長崎では、安曇良枝(八千草薫)のところに、近所のおばさんが初
孫を抱いてきていて、その子を抱かせて貰った良枝も、「早く孫に会
いたいな」と言う。

 満雄、新吾、亜衣でトランプをしていたが、そこに鉄雄が慌てふた
めいて駆け込んできて、「四季が、男連れて来たがった」と言う。

 四季が、発砲スチロールの箱を抱えた俊介を連れて帰ってくる。
 俊介と故・安曇利也(岡田義徳)の兄弟は、貧乏学生の頃、よく友
川家に来ていて、お米を一袋貰うなどしていたのだ。

 亜衣は、台所に並んで立っている四季に、ベーチェット病のことを
聞く。
 四季は、鉄雄が気にするから、黙っていて、と頼む。

 鉄雄は満雄に酒を買いに行かせるが、満雄はすぐに戻ってきて、亜
衣に三柴という人が会いに来ているという。

 四季は満雄と佳奈を二階に連れて行き、満雄に佳奈をしっかり抱え
ていて、下に下りてこさせないようにと頼む。

 三柴は、また亜衣に小切手を差しだし、他人の家に世話になるほど
困っている女に、子供は育てられない。今は優秀な教育係や、ベビー
シッターも雇える。子供は母親なんて居なくても、父親に財力さえあ
れば、育てられる、と三柴は言い放つ。

 それを聞いた鉄雄は怒り、どんなに高いメシ食わせても、心がなけ
りゃ、ダメだ。親に必要なのは、子供が道に迷った時、心の中の懐中
電灯で、道を照らしてやることだ!!と怒鳴る。
 そして、座布団を叩いて、三柴を追い出すと、「塩!」と怒鳴る。

 亜衣は三柴に小切手を、「忘れ物」と突き返す。

 新吾は亜衣に、「亜衣は立派な母親だ」と言う。

 俊介を送る四季は、今日のドタバタを詫びる。
 「かっこいいお父さんにも会えたし、四季ちゃんがそうして育った
こともわかって」と俊介は喜ぶ。
 そして、四季を花にたとえるとかすみ草。パンにたとえると、蒸し
パン、と言う。
 「地味なんですけど」と四季は不満げ。
 「女にたとえると」と俊介。
 「わたし、女なんですけど」と四季。
 「チエミちゃん」と俊介。
 「?」と四季。
 「ボクの初恋の女の子」と俊介。
 「そりゃ、どうも」と四季。
 「みなさんによろしく」と俊介。
 「ハイ。安曇さんも、お母さんによろしく、お伝え下さい。お魚、
おいしかったです」と四季。

 俊介はタクシーをつかまえると、「ありがとう」と二度言って、乗
っていく。
 四季は、優しく微笑んで見送る。


 四季は、病院で諒子を見掛け、声を掛ける。

 諒子は、眼科で俊介の眼のことを聞こうとしたが、守秘義務で教え
てくれなかった、と言い、「友川さん、何か知りませんか?」と聞く。
 「いえ」と四季。

 諒子は、何かわかったら知らせて、と名刺を出そうとする。
 「指輪、すてきですね」と四季。
 「わたしには、もう、資格がありません。名声や、地位や、才能で
はなく、1人の男として好きで、付いていきます、という気持ちで、
この指輪、していましたが、もう、彼を支えていく自信がないんです。
眼の見えなくなった彼を.....」と、諒子は涙ぐむ。

 四季は業務の合間に、ベーチェット病について詳しい医師に話を聞
きにまわる。
 そして、「一日も早く、お連れ頂くのがいいのですが」と言われる。

 四季の担当患者の女の子が、急変する。
 四季がいないので、同じ研修医の立原善治(竹井洋介)が処置をし、
降谷に、このとろこ四季は当直を続けていて、と答える。

 降谷は謝る四季に、患者の子は、ずっと苦しい息の下、四季の名を
呼んでいた。本当に四季を必要としているのは誰か、よく考えるよう
に言う。

 四季はその女の子に、一晩中付添っている。

 小笠原が四季に、紹介状を持ってくる。
 神奈川のベーチェット病の第一人者の先生で、俊介の目の失明の回
避は難しいが、失明時のケアも含めて、ここならできるだろう、と。

 礼を言う四季に、礼なら降谷に言って欲しい、と小笠原。降谷から
頼み込まれて、と。

 四季は諒子に電話するが、直接四季から渡してくれ、と諒子。


 俊介が雨の中帰宅すると、高泉が待っていた。
 高泉は、娘・諒子は、優しい子で、俊介のことを悩んでいる。
 でも、誰かを支えて生きていけるほど、強くない。
 別れて欲しい、と高泉は頭を下げる。

 「ボクは父を亡くしています。あなたとお酒が飲めて、嬉しかった
です。わかりました」と俊介も頭を下げる。


 良枝が俊介に、早く孫の顔を見たい、と電話。
 俊介は、せかすなよ、と怒った後、そっちに帰る。少し長めに休み
を取って、と言う。

 その時、諒子から電話が入って、俊介は雨の中、傘も差さずに飛ん
でいく。
 俊介の行く手には、ずぶ濡れの諒子。

 諒子は涙を流しながら、あの指輪を俊介に返し、あのお店で指輪を
ほしがったのは、友達があのお店で指輪を買って、幸せな結婚をした
からだった、と言う。

 それから俊介は諒子との今までを思い出す.....
 俊介は、ずぶ濡れのまま、小笠原の所に飛び込み、
 「ボクの眼を治して下さい!」と迫る。

 圧倒された小笠原は、「全力を尽くさせてもらいます」と答えざる
を得なかった。

 小笠原から、四季は電話を貰う。

 −− その人のことばかり、一日中考えている。
    その人のために、何ができるのか、一日中考えている。
    そのことを、人が何と呼んでいるのか、わたしは知っている。

    でも、そのことをわたしが恋と呼ばないのは、傷つくのを恐
れるから。
    でも、そのことをわたしが恋と呼ばないのは、もっと大切な
ものだから。

 四季は俊介を追い掛け、ベーチェット病の資料を渡し、一緒に病院
を訪ねましょう、と言う。
 「知っていたのか?ボクのこと、哀れんでいたのか!?いつ、ボク
がこんなこと、頼んだんだ!やめてくれ!!」と俊介。
 「そんなこと、ありません」と四季。

 資料を投げ捨てた俊介は、病院を出て行き、四季は俊介を追い掛け、
治療だけは受けて下さい、と頼む。
 俊介は、家族でもないのに、こんなこと、やめてくれ!と言う。

 「そうですね。家族でもないのに、こんなこと.....自分でも、そ
う思います。違う、違う。まさか、そんなこと無いって、ずっと思っ
ていました。でも、他に説明する言葉を知らないのです。好きなのか
もしれません、安曇さんのこと。好きなのかも知れません」と四季。

 俊介が振り返り、四季を見る。

 −− それを恋と呼ばないのは、それがいつか消えてしまうものだ
から。


寸  評  四季は自分が俊介を好きなことに気付き.....
 でも、俊介はちょうど諒子から振られたところ。
 最近のドラマでは珍しく、不倫だとか、二股だとかにならなくて良
かったですね。

 ところで、新吾は、四季と亜衣のどちらを好きなのでしょうか?
 亜衣ならば丸く収まるのですが、四季だと.....

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 最近の、週刊誌やテレビの特集に出てくる子供達を見ていると、どうしてあ
んなに我慢がないのか、と嘆きたくなります。
 お年玉やお小遣いで好きなものが買えるほど、金持ちだとか、欲しいものを
買うために、学校そっちのけで、バイトに励んでいるとか。
 子供のウチから、物欲に支配されているように見えます。

 編集子が子供の頃は、子供とは親のいうことを守って、あれも、これも我慢
する存在でした。
 だからこそ、大人になったら、あれもできる、これも買えると楽しみにした
ものです。
 でも、子供のうちから願いが叶えられてしまっては、子供達がピーターパン
になるのも、当然ですね。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
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