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タイトル:Daily Drama Express 2004/04/18 オレンジデイズ (2)  2004/05/11


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2004/04/18 (Sun) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.日曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 日曜日の連続ドラマ
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タイトル オレンジデイズ
局  名 TBS系
放映日時 日曜21時
キャスト 結城櫂 (妻夫木聡)
 萩尾沙絵(柴咲コウ)
 相田翔平(成宮寛貴)
 小沢茜 (白石美帆)
 矢嶋啓太(瑛太)
 高木真帆(小西真奈美)
 堺田教授(小日向文世)
 萩尾ゆり子(風吹ジュン)
脚本  北川悦吏子

あらすじ  ある日、沙絵(柴咲コウ)は中庭で、ケースに入れたバイオリン
を男性に手渡し、代わりに封筒に入ったお金を受け取っていた。
 いつも沙絵が中庭でバイオリンを弾いていたのは、バイオリンを売
るためだったのだ。
 男性がバイオリンを手に去って行くのを見送り、沙絵は表情を曇ら
せる。

 そこへ、真帆(小西真奈美)がやって来て沙絵の肩を叩き、『こん
にちは、萩尾沙絵さん』と手話で話しかける。
 手話サークルに所属する真帆は、教授の堺田(小日向文世)に沙絵
の大学生活全般のサポートを依頼されたのだった。
 沙絵が不審げな顔をしていると、櫂(妻夫木聡)と啓太(瑛太)が
通りかかり、真帆は沙絵を置いて櫂の元に駆け寄る。

 櫂は真帆と一緒にいたのが沙絵だと気付いて驚く。
 沙絵が真帆の後ろで笑顔を浮かべ、櫂に向かって『おはよう』と手
話をしたので、櫂はつい「おはよう」と答え、真帆は「あれ?知り合
い?」と櫂に尋ねる。

 櫂が焦っているのを見、啓太が気を利かせて「1限始まっちゃう!」
と言うと、真帆は慌てて「彼女のサポートすることになったの」説明
し、沙絵を連れて去って行った。

 「あー、ビビった」とホッとする櫂に、啓太が「なんでビビるの?」
と問い詰めていると、沙絵が引き返して来る。
 櫂に以前拾ったお守りを渡し、『あの人にもらったの?大丈夫、キ
スのことは言わないから』とニコニコしながら言う沙絵。
 櫂は周りを気にしながら、『あれは君が勝手にしたわけでしょ。寝
込みを襲うような真似さぁ…』と呆れる。

 啓太が側へ寄って来、デートをすっぽかしたことを詫びて沙絵に頭
を下げると、沙絵は冷たい目でそれを見つめ、手話をまくし立てる。
 ポカンとする啓太に、櫂が苦笑しながら「このいくじなし、バカ、
男として最低、役立たず」と通訳する。
 啓太がしょんぼりすると、沙絵は『冗談よ。気にしなくていいよ、
若いの』と言い、バイバイ、と手を振って去って行く。
 啓太は沙絵を見送り、「なんか、思ってたのと違うんですけど…」
とつぶやく。もっと薄倖の美少女タイプを想像していた、と。

 教室で、沙絵と並んで教授の話をパソコンに打ち出していく真帆。
 他の学生達は珍しげに2人を見、沙絵がそれを気にすると、真帆は
『大丈夫よ、気にしなくても』と沙絵を励ます。

 沙絵は茜(白石美帆)と食堂でコーヒーを飲みながら、真帆は真面
目そうで、根本的に合わない気がする、と言う。

 一方の真帆も沙絵のことを「ちょっと変わった子で、心を開いてく
れない」と堺田に打ち明けていた。
 櫂は堺田に、沙絵とは知り合いのようだし、真帆の希望もあるので、
協力してくれないか、と頼まれる。

 その後櫂は、食堂を出て沙絵と別れた茜を呼び止め、沙絵の話を聞
かせて欲しい、と言う。

 ──沙絵と茜は高校から明青学院での同級生で、沙絵は高校生の時
に横浜国際コンクールで入賞して注目され、交響楽団でも演奏してい
た。
 バイオリンだけではなくピアノの才能もあった沙絵は楽団の中でも
群を抜いており、しかもあのルックスなので、ファンも大勢いたとい
う。

 櫂が思わず「その頃から、性格はあのまま?」と聞くと、茜は「う
ん、あれはあのまんま。可愛い顔して、すっごいこと言ってた」と笑
う。

 ──やがて沙絵は、高校3年の時に才能を認められてニューヨーク
のジュリアーノに留学したが、その夏から、バイオリンの低音が聞こ
えなくなり始める。
 その後沙絵の耳はどんどん悪くなり、色々な病院にも行ったが治ら
ず、結局日本に戻ってしばらく休養し、体力的にも精神的にも回復し
たので今年から復帰したのだという。

 「なんでもできて、綺麗で、キラキラしてて。それにあの子、ほん
とは、すごくいい子なの」という茜に、櫂は「わかるよ」と微笑む。

 数日後、沙絵は真帆に勧められ、様々な障害を持った人が自分の思
いを発表するというイベントに参加するが、沙絵はそこで、舞台に設
置してある黒板に大きく『FUCKYOU!』と書き殴り、聴衆に向
かって中指を突き立てて見せた。

 そのまた数日後、真帆は親戚から借りてきたというバイオリンを沙
絵に渡し、一般のクラシックのサークルに参加させる。
 櫂が公民館の集会室に様子を見に行くと、指揮に合わせて演奏する
人々の中に沙絵も加わっていたが、1人が失敗して演奏が中断しても、
沙絵は構わずに演奏を続けている。
 沙絵に皆の視線が集まり、やがて沙絵の演奏が終わると、拍手が起
こる。

 沙絵はバイオリンを置いて皆の前に出、『あんたらなんかとやって
らんないわよ!このヘタクソ!』と手話をし、さっさと部屋を出て行
く。

 追って来た櫂に、沙絵は泣きながら『なんで私なのよ!何でこの耳
がダメになるの!?私よりどうでもいい奴、いっぱいいるじゃない!
私はこんなひどいバイオリンで、こんなとこで弾く私じゃないのよ。
もっと光の当たる場所にいたのよ!!』と感情をぶつける。

 櫂が「できるなら、替わってあげたいよ」と答えると、泣きながら
『ばっかじゃない?』と沙絵。
 櫂が真摯な表情で、『あのバイオリン聴いたら、誰でもそう思う。
君に初めて会った時も…。戻ろうよ、光の射す方へ。そしてそこで弾
くんだ』と言うと、沙絵は『そんなの無理だよ』と言う。
 しかし櫂は『やってみようよ。価値はあるんじゃない』と沙絵を励
ます。

 この時、櫂は泣きじゃくる沙絵を抱きしめてあげたい、と考えてい
た。そしてその気持ちは、恋とは違う、と思っていた。

 翌日から、櫂は啓太と翔平(成宮寛貴)に協力してもらい、東都大
学に行って沙絵のバイオリンを購入した学生を探し始める。
 大きなプラカードを持ち、学生達に呼びかける3人。
 沙絵がバイオリンを売った相手の名前を忘れてしまったという話に、
啓太は「あの子らしいねぇ」と言い、翔平は櫂が沙絵を好きになった
んじゃないか、とからかう。

 そして3日目、やっと探していた学生が見つかり、櫂は10万円を
立て替えて、バイオリンを買い戻した。

 翌日、櫂達が沙絵にバイオリンを渡すと、沙絵は驚いた顔をする。
 櫂は協力してくれた啓太と翔平の手前、沙絵にこっそり手を合わせ
「勝手なことするんじゃないわよ、とか言ってバイオリン投げつけた
りするのだけは、今は勘弁して」と頼む。
 沙絵は素直に『どうも、ありがとう』と言って啓太と翔平に頭を下
げる。
 そしてそのまま沙絵は泣き出し、いとおしそうにバイオリンケース
に触れる。
 それを見て櫂は、沙絵がどんなにそのバイオリンを大事にしていた
か、そして音楽をあきらめてなどいない、ということを知る。

 櫂に沙絵の話を聞き、真帆は「私のやり方がいけないの?障害を持
った人にも場所を与えてあげる、そういう風に学んできたわ」と言う。
 櫂が「彼女はそうじゃない。サラブレッドなんだ。障害を売り物に
したり、人から与えられた場所で喜ぶような奴じゃないんだ。自分で
切り拓く」と言うと、真帆は「よくわかるんだね、彼女のこと。なん
でそんなにあの子の肩持つの?好きなの?」と言い、櫂は「俺が好き
なのは、真帆だけだよ」と答える。

 沙絵はバイオリンのお礼にと、茜も呼んで櫂達3人に夕食を奢る。
 その店で茜はトイレに立った帰り、翔平が女性客をナンパし、キス
しているのを目撃して、動揺する。

 一方食事をしながら、沙絵は櫂に、櫂の背後に同じ大学の学生がい
て、自分達のことを噂している、と言う。
 「なんて?」と櫂が聞くと、『よりによってあんな耳の聞こえない
女と付き合うなんて、物好きだよな。よっぽどあっちの方がいいんだ
な。…そんなとこかな』と唇を読んで通訳する沙絵。

 櫂は頭に血が上り、「お前らもう一度言ってみろよ!」と背後のカ
ウンターにいた2人連れの客に突然殴りかかるが、噂をしていたのは、
その隣のテーブルにいた、別の2人連れの方だった。
 櫂の勘違いに慌てた沙絵は戻ってきた茜に事情を説明するが、既に
そちらの2人連れは店を逃げ出した後だった。
 勘違いと知った櫂は殴ってしまった客に謝罪し、なんとか事なきを
得る。

 終電がなくなるから、と先に帰された沙絵と茜。
 地下鉄に乗り、思いつめたような顔をしていた沙絵は、茜に『櫂が
心配だから店に戻る』と言う。
 一緒に戻ろうか、と言う茜に、沙絵は『1人で平気』と微笑む。

 戻ってきた沙絵は、店内から真帆と櫂が出て来るのを見て、店の手
前で立ち止まる。
 店の前には真帆の車。沙絵は立ち止まったまま、真帆の唇が『ほん
とにあなた、昔から可哀想な人、ほっとけないんだから』と動くのを
見る。

 やがて櫂と真帆は沙絵に気付く。


寸  評  前回に比べ、沙絵の表情が豊かで、とても可愛らしいです。
 それに沙絵が繰り出す手話も威勢が良くて、生き生きとして魅力的。
 妻夫木君も良いけど、やっぱりこのドラマは柴咲コウさんの魅力全
開・フルスロットル!が売りといえるのではないでしょうか。

 今後、単なるラブストーリーではなく、沙絵がバイオリンで再び光
の当たる場所に戻る、というサクセスストーリー的な要素があれば嬉
しいです。
 「ロング・バケーション」のように、最後にすばらしい演奏が見れ
たら良いなぁ。

 気になるのは、沙絵は4年前まで耳が聞こえていたということなの
で、普通に喋ることはできるんじゃないのかな、ということです。
 なにか喋らない理由があるのかな…。
 それも今後明らかになるのでしょう。

執筆者  まめを(mico314@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 今回のドラマは大学が舞台で、更にクラシックの世界も登場する、というこ
とで、ついつい思い出してしまうマンガがあります。

 それは二ノ宮知子さんの『のだめカンタービレ』。
 音大を舞台にした、奇妙奇天烈、かつクラシックの知識も深まる、という味
わい深いコメディマンガです。

 芸術系の大学って、とても面白そうで興味があります。美大も然り…。

 『のだめカンタービレ』
 http://shop.kodansha.jp/bc/comics/topics/nodame/
(まめを)

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