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タイトル:Daily Drama Express 2004/04/14 光とともに・・・ (1)  2004/04/21


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2004/04/14 (Wed) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.水曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 水曜日の連続ドラマ
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タイトル 光とともに・・・〜自閉症児を抱えて〜
局  名 日本テレビ系
放映日時 水曜22時
キャスト 東幸子 (篠原涼子)
 里緒秀美(小林聡美)
 東雅人 (山口達也)
 桜俊也 (武田真治)
 相良薫 (鈴木杏樹)
 藪下めぐ美(井川遥)
 東光  (斎藤隆成)
脚  本 水橋文美江

あらすじ  『あなたは覚えていますか。あなたが生まれた日の事を。世界で
たった一つのあなたの命。小さな小さな心臓を一生懸命動かしていた
あなた。私のお腹の中でもう一つの確かな別の命が生きている。それ
は不思議な感覚でした。
いつの間にか私は毎日あなたの事ばかり考えるようになりました。男
の子かな女の子かな。元気ならどちらでもいいや。どうか神様、無事
育ちますように。無事生まれてきますように。
あなたに会いたくて、お腹の中にいるあなたに話しかけたたくさんの
事、聴こえていましたか?
あなたが生まれた日、無事生まれてきたことに心から感謝したこと、
そしてあなたの小さな手が愛おしくて愛おしくて、私がそっと握り締
めたこと知っていますか?
ねえ、わかる?私があなたのママだということを…。』

 その子は“光り輝く希望の光”−「光」と名づけられた。

 夫の転勤で静岡から横浜へ移動する新幹線の中。走り回る一人息子
の光(仲條友彪)を追いかける幸子(篠原涼子)。
向かいに座る年配の女性からおむすびをもらった光は、おむすびの方
は床に投げ出し、キラキラ光るアルミホイルの包みを陽にかざして眺
めていた。

 一方、引越し先のマンションでは夫の雅人(山口達也)と雅人の母
貴子(高橋惠子)が片付けに追われていた。
「どうして幸子さん達、一緒に車で来なかったの?」と聞く貴子に
「光が新幹線好きだから。それに光がいたら遊びまわって片付けられ
ないだろ」と雅人。
 荷物の箱の中からレトルト食品を見つけた貴子は「こんなもの買い
込んで。私はどんなに仕事が忙しくても食事は必ず作ったわ。」
「昔と今は違うよ」と雅人はフォローするが「子育てに昔も今もない
わ。母親の育て方一つで子供は変わるものよ。幸子さんがしっかりや
んないから光の言葉が遅れてるんじゃないの」と言われてしまう。

 マンションへ向かうタクシーの中。じっと外を見つめていた光が何
かを見つけ、突然窓を叩きながら癇癪をおこした。
 いたたまれなくなりタクシーを降りた幸子が清算をしているすきに、
光がいなくなってしまった。

 喫茶店で、真っ赤な振袖を着た里緒(小林聡美)はなかなか来ない
見合い相手を待っていた。ふと窓の外に目をやると、一人どこか遠く
を見つめる光の姿が。気になり外に出るとそこには人だかりがあり、
皆の見上げる先には、キラキラ光るアドバルーンを追ってビルの屋上
に上った光がいた。

 交番で聞きつけ現場に駆けつけた幸子の目には、アドバルーンに向
かって手を伸ばす光と光めがけて着物姿ではしごをよじ登る里緒の姿
が飛び込んできた。里緒によって光は無事救出された。
「ありがとうございました」礼を言う幸子。
「でもどうしてあんなところに…。普段はもっとちゃんとしてるんで
す。今日だけ何かわけのわからない子になっちゃって…」と弁明する
幸子に「光くんはわけのわからない子じゃないですよ。きっと何かき
っかけや理由があったんじゃないのかなぁ。気が付きませんでした?
空にアドバルーンが飛んでたの。アドバルーンをつかまえて一緒に飛
ぼうとしたのかも。光くんは空を飛びたかったんですよ」
 幸子は他人事だからそんな事言えるんじゃないですか、と反発する。
 それが幸子と里緒と、そして光の出会いだった。

 その夜「光、やっぱり他の子とちょっと違うと思わない?私と離れ
ても平気だし…」と不安げに話す幸子に、雅人は「自立心が強いって
ことだろ。他の子と少し違うのはそれだけ個性的って事だ。言葉が遅
れてるのは俺に似たんだよ。」
そして光の寝顔を見ながら「大丈夫だよ。こんなに可愛いのに問題な
んかあるわけないだろ」と話す雅人の言葉に、どこか腑に落ちないな
がらも納得したい幸子だった。

 光は家中のダンボール箱や引き出しをひっくり返していた。“しん
かんせん”のビデオを観てやっと光がおとなしくなったところに貴子
がやってきた。幸子は「ビデオに子守させてるの?」と小言を言われ
てしまう。
「好きでビデオ見せてるわけじゃないわよ。見せないと機嫌が悪くな
って暴れるし、一緒に遊ぼうとすると嫌がるし、外に出たらどっか行
っちゃうし…」イライラを夜仕事から帰った雅人にぶつけるも雅人は
「わかってるよ」とそっけない。
「君が一生懸命やってるのもわかってる」と雅人。
「違う、光の事をわかってよ!あの子普通じゃないわよ。今だって私
たちがこんなに話してるのに、一度もこっちを振り向かない。」
感情的に話す幸子に「自分の子供のことをおかしいだなんて言う母親
がどこにいる!」と雅人も語気を強めた。
光はパジャマ姿で無表情にしんかんせんのビデオに見入ったままだっ
た。

 幸子は光を神奈川県地域療育センターに連れて行く。光は発達検査
や脳波測定を受けた。

 検査の結果を待つ幸子の隣に「おっせーなー」と豹柄の派手なジャ
ケットを来ためぐ美(井川遥)が座る。
先に呼ばれたのは幸子だった。相談室に入ると、医師からこのセンタ
ーでは自閉症の療育は週二回行われている事などを説明される。
幸子は驚いて聞き返す。
「…ごめんなさい、なんですか?自閉症って…」
「お聞きになってないんですか?光君の状態について。今まで一度
も?」

 実は2年前、幸子が光は他の子と少し違っているのではと思い始め
た頃、当時住んでいた静岡の福祉センターで1歳6ヶ月児検診があり、
光は「名前を呼んでも振り向かないのは耳が聞こえてないからだ」と
言われていた。
ところが紹介された病院で調べてもらうと「耳はちゃんと聴こえてま
す。正常ですよ」との事。
「しかし、ちょっと変わった子だねぇ。ママの姿が見えなくても平気
なんだね」

 公園でも、ママの側を離れない同年齢の子ども達の中、光は一人も
くもくと石を丸く並べていた。
「ママと一緒に遊ぼう」と幸子が光に抱きついた時は、積み重ねてい
た小石が崩れ、光がパニックをおこした事もあった。
 だが、悩んで相談に行っても「様子を見ましょう」と言われるだけ
だった。

 『ママはあなたの事を信じていました。ほんの少し他の子と違うだ
け。そのうち追いつく。』

「様子を見ましょうと言われただけです。」
「そうですか…。検査の結果、光君は自閉症です。」幸子は呆然とす
る。
「自閉症は現在のところ原因は不明で、脳に何らかの障害があるため
起こると言われています。外見上は一見、普通の子と同じように見え
るため気づくことが遅れる場合があります。症状や特性もその子によ
ってさまざまなんです。」
「治るんですか?病気なんですよね?治るんですか?」と詰め寄る幸
子に、医師は告げる。
「…自閉症は治ることはありません。一生涯にわたる障害なんです。」

 困惑しながら廊下を歩く幸子の横を、めぐ美が「何が自閉症だよ。
独身で子供のいないやつにわかるかってーの。冗談じゃねえよ」と文
句を言いながら通り過ぎて行った。めぐ美の娘も自閉症と診断された
のだった。

 その日、幸子の母・裕子(金沢碧)は仕事中の雅人を呼び出してい
た。
そして、万が一光に何か問題があったときには、光はもちろん幸子の
こともどうかお願いしますね、と雅人に頼むのだった。

 その夜、雅人はマンションの近くまで来るがなかなか家に入れず電
話する。
「光どうだった?」
幸子は一瞬ためらいながらも本当の事が言えなかった。「…なんとも
ない。光大丈夫よ。何の問題もない。」
雅人がお祝いにと買ってきたワインを飲みながら、幸子は無理して笑
った。そうしていないと今にも崩れそうだったからだ。
『明日になれば変わる。何もかも変わる。全ては間違いだった…明日
になればきっとあなたは…』

「すみません」幸子はマンションの管理人(甲本雅裕)に謝っていた。
「どうかしました?」そこへ娘の萌(大城紀代)を連れた同じマンシ
ョンの薫(鈴木杏樹)が通りかかった。
「この人の子供がね…」管理人が説明する。光が16階の自分の家の窓
からおもちゃを次々放り投げたのだ。
「光、ごめんねは?」幸子が謝らせようとすると光は遠くを見つめた
まま「ごめんねは?ごめんねは?ごめんねは?…」とオウム返しの言
葉を何度も繰り返すのだった。
おもちゃを拾おうとする萌に「汚いからよしなさい」と言って、薫は
萌の手を引き立ち去っていった。

 家に戻った幸子はセンターでもらった「自閉症の手引き」のパンフ
レットを取り出し、光が自閉症ではないという証拠を必死で探す。
『なぜならあなたは自閉症ではないから。私の可愛い子供に限ってそ
んなはずはないから』
しかし、パンフレットに書いてあったのは“呼んでも振り向かない”
“視線を合わせない”“他の子や他の子がやっている遊びに興味を示
さない”“不規則な睡眠”“極端な偏食”“奇妙なこだわり”……思
い当たることばかりだった。
インターネットでも検索してみる。
「状況に応じた行動が苦手。光や音に異常に反応を示す。激しい癇癪、
パニック、多動、自傷行為、意味のわからない独り言を呟く、オウム
返し、言葉の遅れ…」画面を見つめながら幸子は愕然とする。
 その間も光は家中の物をひっくり返していた。
   
 雅人の父の13回忌へ向かう車の中で幸子は「ねえ、自閉症って知っ
てる?」と雅人にきりだした。
「ああ…なんとなく聞いたことはあるけど」
「…光、自閉症なの」
雅人の顔色が変わる。「…おふくろには言うなよ。まだそうとはっき
り決まったわけじゃないだろ…?」

 法要が始まるとそれまで眠っていた光が目を覚ました。
お経をあげる声、木魚を叩く音、金色に輝く天蓋、ろうそくの炎、笹
竹の葉が風に擦れ合う音、運ばれるお膳のカチャカチャという食器の
音…
光は耳を塞ぎ「あーーーっ!」と声を上げ、畳に自分の頭を打ちつけ
はじめた。
周囲の驚きと冷たい視線がつきささり、雅人は幸子に光を外へ連れ出
すように言う。

 幸子は、お寺の境内で丸く小石を並べる光を見ながら、貴子に光が
自閉症であることを打ち明けた。
「あんなに小さくて鬱病になるはずないじゃない」という貴子に、自
閉症は鬱病と違うこと、自閉症が一生続く発達障害であることを説明
する。
「どうしてそんなことになっちゃったの。…あなたのせいでしょ。子
育てに手を抜いてるからそうなったんじゃないの。子は育てたように
育つって言うわ。あなたのせいよ!」
 二人のやり取りを雅人は遠くで見ているだけだった。

 『僕はママには夢がいっぱいあったことを知っています。僕と一緒
にお散歩をしたり、おしゃべりをしたり。僕と一緒にいろんな事をし
たかったんだよね。僕が生まれてくることを本当に本当に楽しみにし
ていたんだよね。でも、ごめんね、ママ。ママが思っていたような子
供じゃなくて。みんなと同じじゃなくて。
ごめんなさい。』

 それからしばらく幸子は泣いてばかりいた。涙は枯れる事がなかっ
た。
『世の中が全て消えてなくなればいいのに。いいえ、消えてなくなれ
ばいいのは自分では?』
『あなたを嫌いになれたらどんなに楽だろう。』

「1204号室の相良さんて知ってる?」
仕事から帰ってきた雅人が言う。出勤の時、幼稚園バスを待つ薫から
いろいろ話を聞いてきたらしい。
娘が未熟児だった事。予定より3ヶ月も早く生まれて成長も遅かった
事。でも今はちゃんと他の子に追いついて、普通に幼稚園に通ってる
事。
「光は未熟児じゃないの。自閉症なの」
「そういうこと言ってるんじゃなくて。相良さんは娘さんをあれも出
来ないこれも出来ないじゃなくて、これも出来るあれも出来るってい
いところをどんどん見つけて…そういう育て方の話をしてるんだ。」
「そういう育て方をすれば光は自閉症にならなかったっていうの?何
がいいたいの。」
「…わかんないよ、俺だって。」

 幸子は、がんばって他の子に少しでも追いつけるように一生懸命育
てるから、と話す。
すると雅人は「君はあの時もそう言ったよね。光って名前にしようっ
て言ったとき。一生懸命育てるって。君がそう言ったから俺はお袋に
何を言われようと君を信じて任せてきた。俺は君を信じていたんだ。」
と思わず幸子を責めてしまうのだった。

「あなたも思ってるの?光が自閉症になったのは私のせいだって」
「…ああ。思ってるよ。」

 今日も光は部屋中に物をばら撒いていた。
そんな光を見つめながら幸子は「光君はわけのわからない子じゃない
ですよ。きっと何かきっかけや理由があったんじゃないのかなあ」と
いう里緒の言葉を思い出していた。

 向こうから里緒が自転車でやってきた。
幸子は里緒に聞く。母親の自分が抱こうとしても反り返って嫌がる光
が、何故あの時初対面の里緒におとなしく抱かれていたのか。あの日、
光はアドバルーンを追いかけたのではなく自分から逃げ出したかった
だけなのではないか。
なぜなら自閉症になったのは母親の私の責任だから、と。

 里緒は、自分は昔から男には好かれないが子供と動物には好かれる
というそういう女だったと答えた。
光が幸子から逃げたかったかどうかは今ここでは何とも言えないが、
あの瞬間の光を見て、理由まではわからないが光はアドバルーンを追
いかけてたんだと思ったと。

「あなたなら、何か言ってくれるんじゃないかって…」幸子は少しが
っかりしながら言う。
「これ以上安易に無責任なことは言えません。」里緒は答えた。

 別れ際、しばらく何かを考えていた里緒は幸子に言った。
「自閉症は…1943年アメリカの精神科医レオ・カナー教授が最初に報
告したもので生まれつき脳機能に何らかの問題があって、1000人に
2〜3人の割合でおこるといわれている発達障害です。その原因や治療
法はまだ完全には解明されていません。ただし育て方や親子関係に何
らかの問題があって起こるものではないということははっきりしてい
ます。」そして、自分が七月小学校であさがお学級の担任をしている
こと、あさがお学級には光のような障害を持つ子達がいて毎朝元気に
登校してくることを話し、最後に力強くこう言った。
「子供は誰でも成長する力をもっています。自閉症は母親のせいじゃ
ありません。あなたのせいじゃありませんよ。」

 幸子は里緒の言葉をかみしめながら、帰り道を歩く。幸子に笑顔が
戻った。

 家に帰ると裕子が「大変なことになっちゃって」と散らかった部屋
の中で疲れきっていた。
「前はこんなふうにしなかったでしょ」という裕子に「引っ越してか
らこうなったの。」と言ってから幸子ははたと気づく。そう、光が部
屋中の物をひっくり返すようになったのは引っ越してからなのだ。
 裕子が帰った後、光をじっと見つめる幸子。光が棚の上の赤いバッ
クに目をやった。それは引越しの日に使ったバックだ。幸子がそれを
手渡すと光はかばんを逆さにし中身を出した。新幹線の時のアルミホ
イルがでてきた。光はそれをパッとつかみ窓のところへ走っていく。
「ずっとそれ探してたの?光る物が好きなの?」
幸子の目から涙が溢れ出す。あの日新幹線の中で窓越しの陽にアルミ
ホイルをかざして眺めていた光。そういえばあのアドバルーンもキラ
キラ光っていた。

『あなたの心がほんの少し見えたような気がして。それは初めての小
さな小さな希望の光でした。』

「あたし大丈夫だから。がんばるからぁー。」幸子は窓から、帰って
いく裕子に向かって手を振り大声で叫ぶのだった。

 やがて幸子と光は療育センターにも通い始めた。加配の先生に付い
てもらいながら普通の幼稚園にも通った。
“子供は誰でも成長する力をもっています”里緒の言葉を支えにしな
がら。
 
 そして1年後。七月小学校。
 幼稚園で出会った友達がほとんど通うこの小学校に通わせたいと話
す幸子に、教師の俊也(武田真治)は普通の小学校の特別クラスより
養護学校に通った方が適切な教育を受けられるのではと言う。
それは就学相談でも散々言われてきた事だった。どうして息子の通う
小学校を他人が決めるのか。どうして自由に選べないのか。
「それがハンディキャップがあるという事でしょう?」
なにやら縫い物をしながら校長の矢吹(渡辺いっけい)が言う。矢吹
は続けた。
「自由に選べないのは学校だけじゃないよ。社会に出てからだってそ
う。限られた選択肢の中で生きていかなきゃならない。」
「ハンディのある子だけではありません。みんなそうして生きてます
よね」と俊也。
「大人だってそうだね。仕方ないよって言いながら色々な事に折り合
いをつけたりあきらめたりしながら生きていくんだよなあ」と矢吹。
幸子は言う。「私はあきらめたくありません。今ここで諦めてしまっ
たらこれから先何かあるたび簡単に諦めてしまうようになります。光
が成長する力をあきらめたくないんです。お願いします。」

 すると矢吹は「受け入れないとは言ってないよ。」とにっこり微笑
む。「就学相談の担当者にウチの小学校に通わせたいと言い続けてく
ださい。何度も頭を下げ続けてください。僕も教育委員会に掛け合っ
て見ます。」
「校長…」俊也は少し困惑顔。
礼を言う幸子に矢吹は「あなたのお子さんがこのアップリケを気に入
ってくれるといいな。」と逆さにつけてしまった胸のちゅうりっぷの
アップリケを指して言った。

 七月小学校の入学式。桜の花びらが舞う中、幸子が光(齋藤隆成)
の手を引いて里緒の前にやって来た。
「来ましたね。」
「来ました。」
「ここに来ましたか。」
「ここに来ました。」

  幸子と里緒は光の手を引き、体育館に向かって歩き出そうとする
が、光は動こうとしない。
「その気になるまで待ちますか。」と里緒。
「せっかく来たのに。入学式終わっちゃいますよ」と言う幸子に里緒
は言うのだった。
「ま、のんびりいきましょ。」


寸  評  原作がしっかりしているからなのでしょうか、自閉症についての
描写がリアルで良かったです。
 そして、育児を否定される事ほど、母親にとってつらいことはない
な…と思いました。
幸子の場合、自閉症という障害が、名前は知られていても案外正しく
は理解されていないという背景のせいもあるのでしょう。
貴子は「鬱病」と同じにとらえていたし、今回は出てきませんでした
が「ひきこもり」と同意に認識される事も多いようです。となると、
急に理解しろと言うのも無理な話なんでしょうね。まぁ、雅人や貴子
が思わず幸子を責めてしまうのも、光を愛するがゆえなのですが…。
そういえば、入学式の場面で雅人の姿はありませんでした。忙しくて
…という事のようですが、一年経ってもまだ光の現実を受け入れられ
ていないのでしょうか。

執 筆 者 浅沼(himawari_dance@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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はじめて執筆を担当させていただきます、浅沼です。うまく文章にできるか些
か不安ですが、がんばりますので、よろしくお願い致します。
ところで。ドラマ中、静岡の療育センターでは曖昧な診断をされた描写があり
ましたが、(静岡の関係者の方は複雑な胸中かも?実際は違うのかもしれませ
ん)自治体によっては親のショックを和らげるためにはっきり言わないケース
もあるようです。また一口に自閉症といっても程度もさまざまで、特に幼少時
は判断に難しく「様子を見ましょう」と言われることも多いのだとか。
それだけ、まだはっきり解明されてない部分が多いという事なのかもしれませ
ん。(浅沼)

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発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv
url   :http://www.j-drama.tv/
ID  :MM3E195F16414CD 
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