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タイトル:Daily Drama Express 2004/02/26 白い巨塔 (18)  2004/03/21


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2004/02/26 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル 白い巨塔
局  名 フジテレビ系
放映日時 木曜22時
キャスト 財前五郎(唐沢寿明)
 里見脩二(江口洋介)
 花森ケイ子(黒木瞳)
 東佐枝子(矢田亜希子)
 里見三知代(水野真紀)
 柳原弘 (伊藤英明)
 東貞蔵 (石坂浩二)
 財前又一(西田敏行)
脚  本 井上由美子

あらすじ  財前五郎(唐沢寿明)はオペ中、糸が切れてしまって呆然とする。
 それでも何とか威厳を保って、オペを終わる。6時間45分16秒。
 「急なめまいに襲われたのだ」と言い訳する財前。
 「財前教授も、裁判にがんセンターで、お疲れでしょう」と言う佃
友博(片岡孝太郎)講師に、「オペ中は、何が起こるかわからない。
常に不測の事態に備えなさい」と財前は指導。

 財前は1人になると、自分の手をまじまじと見ると、愕然とする。


 東貞蔵(石坂浩二)は関口守(上川隆也)弁護士に、東都大の後輩
・正木教授の紹介状を書く。
 東佐枝子(矢田亜希子)は父・東に礼を述べた後、なぜ急にこんな
ことをする気になったのか聞く。
 東は里見脩二(江口洋介)に会い、佐々木庸平(田山涼成)が死に
至るまでの話を聞き、記録も読んだ。その結果、財前の診断に落ち度
があるとわかり、しかも控訴審を控えた身でありながらがんセンター
長になろうとしている。そんな男が日本一の施設の長になろうなど、
あってはならないことだから、と説明。
 関口は、明日朝一番で東京へ飛ぶと勇む。


 財前が荒れたように飲む。
 わけを聞く花森ケイ子(黒木瞳)に財前は、体調が悪いと言い訳し
たが、自分自身がそんな初歩的なミスをするなど、とグラスを次々と
空にする。
 「やけ酒なんて、二流の男のすることよ」とケイ子。
 「なら、行こう。明日はオペもない」と財前。
 「それは三流の男のすること。今日は帰って休んだ方がいいわよ」
とケイ子。
 「本当に一流の男は、何をやっても一流だがな」と財前。


 関口は、東都大・正木教授を訪ねる。
 正木は証言するかは裁判記録を読んでからだが、財前が転移を想定
しなかったことには、非常に疑問が残る。力になりましょう、と言っ
てくれる。


 国平学文(及川光博)弁護士が正木のことを財前に報告。
 正木には、国平が裁判から手を引かせるようにすると請け負う。
 「ついでに東先生にもお引き取り願いましょう。今更、亡霊にかき
回されるなんて、ゴメンです」と財前。


 「これで浪速大と同じ土俵に立つことができました。正木教授に財
前教授の過失を立証して貰えば、後は証人尋問です」と関口。
 「医者なんて、嘘つきバッカ」と佐々木庸一(中村俊太)。
 「そうではないと思います。みんな最初は、命を救いたいと医者に
なって、それがいつしか.....だから、この裁判をやる意味があるん
です。」と佐枝子。
 「財前教授というひどい医者がいる一方、里見先生や大河内教授、
東先生のおかげで、ここまで来られたんですもの」と佐々木よし江
(かたせ梨乃)。
 「頑張りましょう。そして、この裁判が終わった時、佐々木さんが
また、医者を信じられるよう」と関口。

 正木から関口に電話。正木は鑑定を断る。


 鵜飼学部長(伊武雅刀)ががんセンター建設現場を視察。
 控訴審の様子を聞く鵜飼に、財前は鵜飼の手を煩わせることもない
と答える。


 正木が下りたことを伝える関口に、「正木君は協力を惜しまないと
言ったのだが」と当惑する東。
 関口は正木の下の助教授が、がんセンターに行くことを教える。
 「まさか、がんセンターの人事まで取引に使うとは.....」とあき
れる東。そして、「腐りきるとは、このことだ!」と怒る。

 東は、阪神医科大の溝口は?と立ち上がるが、すでに断られている
と関口。
 「それではあきらめると?」と東。
 「いえ。佐々木さんの死に立ち会った人に、また頭を下げるつもり
です。第三者の医師の証言があるのがいいのですが、現場に立ち会っ
た人の意見もだいじでしょう」と関口。
 「それは甘いのではないでしょう。今の第一外科に、財前君に背い
てまで証言する人物がいるとは思えない」と東。
 「『医者は皆、命を救いたいと思って医者になった』、お嬢さんに
言われた言葉です。きっとウソを付き続けることに苦しんでいること
もいるはずです」と関口。

 東は、それならいい人がいると、看護師の亀山君子(西田尚美)を
教える。
 君子は、第一審の判決が出た直後に浪速大を辞め、今、近畿労災病
院に勤務している。
 関口は、君子が、『第一審の判決が出た直後に浪速大を辞めている』
ことに着目。

 その時、財前が東邸を訪ねてくる。
 東は会いたくないと言っていると伝える佐枝子に、東に直接会って
話したい、と強硬な財前。
 だが、絶対に譲らない佐枝子に財前は、東に聞こえるように大きな
声で、教え子を何の関係もない裁判に口を挟んで足蹴にする、と抗議。

 聞きかねて出てきた関口が、東から協力してくれると言うが、「弁
護士とは残酷な商売ですね。里見君は証言台に立ち、浪速大を追われ、
そしてまた、東先生も.....」と財前。
 「父を脅かすのですか?」と佐枝子。
 「近畿労災病院でのお立場を心配しているだけです」と財前。

 去っていく財前を関口が呼び止め、「裁判に勝つことばかりお考え
のようですが、亡くなった佐々木さんに悪いとは、思わないのです
か?」と問う。
 「思わないね。亡くなったことはお気の毒だが、わたしは全力を尽
くした」と財前。
 「あなたが検査を怠らなければ、今も佐々木さんはガンと闘いなが
ら生きて、弁当屋がつぶれることも、家を手放すこともなかった」と
関口。
 「商売が上手くいかないことや、家を手放したことまでわたしのせ
いにされたくないですね。あなたこそ、命を扱うことがわかっていな
い。我々は一度メスを握ったら、目の前の患者を死なせてしまうかも
しれない。そういう恐怖と戦って、三千件以上の手術をこなしてきた。
なのにあなたは、佐々木が亡くなったことで大学病院への不信を広め
ようとしている」と財前。
 「三千人を救っても、1人を殺しては何にもならない」と関口。
 「それは命を扱ったことのない者の詭弁だ」と言うと、財前は立ち
去る。

 佐枝子は東の証言を頼むが、東は証人を紹介するのと証言台に立つ
ことは違うという。
 「里見先生は証言台に立たれました」と佐枝子。
 「家族を守ることは決して恥ずかしいことではない。里見君の行為
は、佐々木さんにはよかったかもしれないが、陰で泣いているご家族
のことを忘れてはいけないよ」と東。


 里見は、急患が続いて昼も食べていないと帰ってくる。だが、誰に
気兼ねもなく目の前の患者に集中できると、生き生きしている。症例
も徐々に集まり、他の機関との共同研究もできるかもしれない、と言
う。
 そんな里見を嬉しそうに里見三知代(水野真紀)は見る。
 だが、里見が息子・里見好彦(片岡涼)とお風呂に入っている間に、
里見の背広をクリーニングに出そうとポケットの中身を出していた三
知代は、佐枝子からの手紙に気付く。


 関口は君子を訪ねるが、君子は覚えていないと言う。
 第一審の判決の直後に浪速大を辞めたのには、何かあったからでは
?と聞く関口に、「もう少し考えさせて下さい」と君子は答える。


 竹内医局員(佐々木蔵之介)に学位論文が進んでいるのか聞かれた
柳原弘(伊藤英明)医局員は、裁判が気になって進んでいないと答え
る。
 裁判は何年かかるかわからないのだから、気にしていても始まらな
いという竹内に、自分は医者に向いていないのではないか、と柳原。

 そこに財前がやってきて、論文のキーとなる図表だけでも早く出し
なさいと指示した後、小声で、今晩7時に梅田のラ・メールに財前の
名で予約がしてある。野田華子が待っているので支払いは気にせず楽
しんでくるよう、言う。
 それを聞いた竹内が柳原をからかう。


 東は財前を訪ね、誤解を解きたいという。財前を貶めるために裁判
に関わろうとしているのではなく、財前を教授として認めているから
こそ、裁判に向き合って欲しい、と言う。
 アメリカでは、正直に申告すれば、裁判で医師の不利にならないと
いうような制度があるが、残念ながら日本にはまだない。そこで、そ
の第一号になろうではないか、と東は説得するが、「教授をお辞めに
なっても、お変わりない。相変わらず建前で生きていらっしゃる。正
直におっしゃったらどうですか?ボクを教授の座から引きずり下ろし
たいって。ボクはあなたを、もしかしたら、あなたのご家族よりも存
じ上げているかもしれない」と財前。
 なおも話そうとする東に財前は背を向け、「建前だけの空疎な話に、
付き合っている時間はありませんので」と言う。


 華子は柳原に、父が財前のファンで、訴えられるぐらいでなければ
大物ではない。その後継者の柳田をしっかり捕まえるよう言われた、
と言う。

 君子が柳原を訪ねようとすると、そこにタクシーが止まり、酔った
柳原を抱えて華子が下りてくる。
 華子は君子を「お隣の人」と言い、それを聞いた君子は駆け出し、
柳原は君子を追い掛けようとしたがすぐにふらつき、支えた華子を柳
原は抱きしめる。

 君子は歩きながら証人にはなれないと電話する。「もう何もかも忘
れてやり直したい、だから二度とわたしの前には現れないで下さい」
と言うと、君子は一方的に電話を切る。

 「袋小路だ。打つ手打つ手、ことごとく封じ込まれていく.....」
と関口。

 東が、関口の事務所を訪ねる。
 「財前君を勝たせてはいけない。このまま彼を勝たせては、きっと
彼はまた、同じことをする。わたしでも、お役に立てますか?」と東。


 佐枝子は里見家を訪ね、東が証言台に立つことを伝え、里見に会っ
たおかげだと言う。
 「みんな本当のことが言えないでいるんですね。だから本当のこと
を言う里見先生にお会いすると、考えがかわるのでしょう。わたしも
里見先生にお会いしていなければ、きっと母の言うとおり、一度も働
くことなく、お見合いをして、結婚して、何の感動もない一生を送っ
ていたかもしれません」と佐枝子。
 「結婚すると、ウソをつかなければならなくなることもあるわ。相
手に心配掛けまいとして。きっと東先生にも、ご不安はおありだと思
うわ」と三知代。
 「何度でも、証言台に立ちますよ」と里見。


 夜のがんセンター建設現場で、財前はケイ子に、東をわざと法廷に
引きずり出し、優秀な弁護士に尋問させ、嫉妬に狂った老人・東が、
優秀な教え子を妬んだということを明らかにしてやる、と言う。そし
て、そんな原告も、怨みだと印象づけると言う。
 原告もそれぐらい考えているんじゃない?と言うケイ子に、「こっ
ちにはもう1つ隠し玉がある。それは法廷までのお楽しみだ」と財前。
 「人間の欲望は、キリがないわね」とケイ子。
 「一番、純粋だからだ」と財前。

 財前がよろけてしゃがみ込む。
 助け起こそうとするケイ子に、「酒が足らないようだ」と財前。
 ケイ子はそんな財前をポンと叩くと、手を取って歩き出す。


 控訴審 第2回証人尋問。
 原告側の証人東に対して、被告側の承認として立ち上がったのは、
東都大学医学部長・船尾徹だった!



寸  評  関口が苦労の末に東を説き伏せ、これで原告(控訴人)側の勝ち
か、と思いましたが、なんと被告(被控訴人)側の証人として、東が
頭の上がらない船尾が登場するとは。
 第2部でこんなに関口達が苦しむと思いませんでした。
 また、及川光博が、こんなにまじめな役をこなせるタレントとも今
まで思っていませんでした。新しい発見です。

 ところで、佐枝子は、矢田亜希子が演じているから、嫌味な役でも
お茶の間に受け入れられている、という評がありました。
 そうかな、と思う一方、佐枝子って、そんなにイヤかな.....とも
思います。純粋に育ってきてしまった、ただのお嬢様、と言うだけに
しか思えませんが。
 芦屋のお嬢様ですが、ずっと標準語なのは、両親のしつけのたまも
のでしょうか。

執 筆 者 鈴木(sumire_@anet.ne.jp)

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2. 編集後記
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 配信が遅れて済みませんでした。
 今、春ドラマのアンケートのために、春ドラマの紹介をまとめています。女
性弁護士や、弁護士を目指している女性が登場します。
 弁護士が流行り?
 まあ、ロースクールも始まり、弁護士が狭き門なのか、以前より可能性が高
まったのか、よくわかりませんが。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
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url   :http://www.j-drama.tv/
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