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タイトル:Daily Drama Express 2004/03/11 エースをねらえ! (最終回)  2004/03/19


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2004/03/11 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル エースをねらえ!
局  名 テレビ朝日系
放映日時 木曜21時
キャスト 岡ひろみ(上戸彩)
 藤堂貴之(吉沢悠)
 竜崎麗香(松本莉緒)
 緑川蘭子(酒井彩名)
 尾崎勇(石垣佑麿)
 千葉鷹志(柏原収史)
 音羽京子(金子さやか)
 愛川牧(森田彩華)
 宗方仁(内野聖陽)
脚  本 瀧川晃代
 高山直也
 金杉弘子

あらすじ  お蝶夫人・竜崎麗香(松本莉緒)対岡ひろみ(上戸彩)の闘いが
始まる。
 「力を出し切れますように」とひろみは念じて、サーブを打つ。
 さらにひろみは、「最初のサービスゲーム。絶対落としたくない」
と必死にレシーブにも走る。
 「強くなったわね、ひろみ」とお蝶夫人。

 お蝶夫人がサービスエースを取る。
 「すごい。すごい気迫だ。でも、負けたくない」とひろみ。

 だが、第1セットはお蝶夫人の勝ち。ひろみは、気持ちで負けてい
る。
 「完璧だ。つけいる隙もない。でも、逃げちゃダメだ。最後までお
蝶夫人に向かっていくんだ」とひろみは決意。

 第2セット。ひろみは気持ちで戦う。
 そして勝つ。

 「よくついて来てくれた。よくここまで育ってくれた」と宗方仁
(内野聖陽)コーチ。

 「追いついた。次のセットも取ってやる」とひろみは思う。
 「本当の最後。第3セット」とお蝶夫人。

 お蝶夫人は、様々な技を繰り出す。
 「でも、勝つためにあんな技が必要だろうか?.....わたしのため
に。わたしに見せるために。わたしに教えるために」とひろみは気付
く。
 「わかってくれたのね、ひろみ。最後はわたしのすべてをかけて、
あなたと戦いたいわ」とお蝶夫人は思う。
 「答えたい。お蝶夫人の気持ちに応えたい。この試合、絶対勝たな
ければならない」とひろみ。

 2人の試合は、ジュースの連続。

 だが、ついにひろみがマッチポイントに。
 サーブをお蝶夫人に返されたひろみは、「この一球は、絶対無二の
一球なり」の気迫で打ち返し、ライン際ギリギリでセーフ!
 遂にひろみの勝ち。

 父・竜崎総一郎(夏八木勲)とお蝶夫人は、目と目で頷き合う。

 お蝶夫人とひろみは握手する。
 「お蝶夫人、ありがとうございました」とひろみ。
 「ありがとう、ひろみ」とお蝶夫人。
 ひろみの両目から涙がこぼれる。

 ひろみは竜崎と握手。
 「おめでとう。全日本ユースの名に恥じない戦いを期待しているよ」
と竜崎。

 お蝶夫人の前に尾崎勇(石垣佑麿)が現れ、「試合、見ましたよ」
と言う。
 「海が見たいのです」とお蝶夫人。

 「岡君、おめでとう。本当にいい試合だったね」と藤堂貴之(吉沢
悠)。
 「ありがとうございます」とひろみ。
 「早く、宗方コーチ」と藤堂。

 ひろみは宗方の病室に飛び込み、「わたし、勝ちました」と報告。
 「ああ、よくやったな」と宗方。
 「コーチのおかげです。試合していたら、コーチのいろいろな言葉
が思い出されて」とひろみ。

 宗方はひろみを座らせると、明日、オーストラリアから新しいコー
チが来るという。教えた選手を必ず世界四大大会に導くというコーチ。
 「じゃあ、もうコーチは教えてくれないんですか?」とひろみ。
 「いや、そんなことはない」と宗方。
 ひろみの顔が明るくなる。

 だが、そのオーストラリア人コーチ・レイノルズはひろみを見てか
ら引き受けるか決めるという。だから、いつも通りやれ、と宗方。

 「人は、思ったより強いものなんですね。傷ついたように見えても、
大したこと無い。ひろみには耐えないだろうと思ったのに、あの子は
嫉妬も虐めも乗り越えた」と海岸でお蝶夫人。
 尾崎が手を差しだし、お蝶夫人はその手をつかむ。


 レイノルズがひろみたちの練習を見る。
 ニューヨークでの試合は10日後。負ければ即解散。勝ち進めば
1ヶ月間の長期戦。
 太田健作(甲本雅裕)の指導で、ひろみの体力アップ。

 レイノルズは、ひろみは100万人に1人の逸材だと評価して、コ
ーチを引き受ける。

 いつ練習を見てくれるのか聞くひろみに、宗方は検査が長引いてア
メリカに一緒に行けない。後から応援に行く、と言う。
 がっかりするひろみに、そんな弱く育てた覚えはない。今までの特
訓を思い出せ、と宗方。そして、「藤堂を離すな。あいつはお前のす
べてを包める男だ」と続ける。

 ひろみは、宗方がいたから、今まで何度もテニスをやめようと思い
ながら、テニスを続けてこられたと思う。
 テニスコートで沈むひろみに、藤堂が声を掛ける。
 ひろみは、今までずっと宗方が一緒だったのに、たった1人でニュ
ーヨークで戦うなんて、と言う。
 藤堂は実際に戦ってきたのはひろみ自身。今、自分たちが戦わなけ
ればならないのは、自分自身だ、と言う。
 「その通りだ。自分だけには、負けたくない」とひろみ。


 お蝶夫人がひろみの、尾崎が藤堂の練習相手をする。

 西高新聞部の千葉鷹志(柏原収史)がひろみの写真を宗方に見せる。
 千葉が写真を始めたきっかけは、デ杯で勝ち進んでいく無名日本人
選手−−宗方のこと−−を見たことだった。
 「これからも、あいつの写真を撮ってやってくれよ」と宗方。

 加賀のお蘭・緑川蘭子(酒井彩名)がお蝶夫人に、ひろみの相手を
していてどうか、と聞く。
 「新しい技を覚えるのも早くて」と答えるお蝶夫人に、負けてどう
だったかとお蘭は問う。
 負けてしばらくは眠れなかったけど、今は大丈夫、とお蝶夫人。
 お蘭は、今度は自分たちの決着を付けましょうと言い、お蝶夫人も
同意。

 そして2人は音羽京子(金子さやか)たちが子供達にテニスを教え
ているところに来て、早速お蝶夫人は子供の1人に指導。

 ひろみはニューヨーク行きの支度を愛川牧(森田彩華)としていて、
牧がいたから、ここまで来られた、と礼を言う。

 宗方が藤堂を呼び出す。
 宗方はやってきた藤堂に、他言無用で話をする。
 宗方の父は、宗方が幼い頃、愛人を作り、その愛人に子供ができた
ため、宗方の母親は身を引き、半年後に亡くなった。
 身を引いた母の愛が宗方にはわからなかった。
 その上、宗方は若い頃、怪我をした。
 我が身を呪ったが、それを救ったのがひろみ。自分の今までは、す
べてひろみを育てるためにあった。自分にしか、ひろみは育てられな
いと思った。
 そして今、母の気持ちがわかった。ひろみのことを愛している。こ
んなに愛せる人が見つかるとは思わなかった。
 だが、自分の寿命は、もう長くない。これはひろみや藤堂に会う前
からわかっていた。よく今までもったと思う。
 人には寿命がある。だが、自分の寿命が、人の80年に劣るとは思
わない。ひろみを頼む、と藤堂に言う。

 「彼女に初めて会ったのは、入学式の時です。遅刻しそうになって、
突然ボクの上に落ちてきました。でも、その時には気付きませんでし
た。あなたが見いだして、ボクは気付きました。あなたがまず愛して、
ボクが愛しました。あなたの中で彼女が生きているなら、ボクも全身
で彼女を包みましょう」と藤堂。
 「ありがとうな、藤堂」と宗方。

 病院を出た藤堂は泣く。

 牧を見送ったひろみが戻ってくると、家の前に藤堂がいる。
 驚くひろみに、「たまたま通りかかったから」と藤堂。
 そして、また明日と一度別れたが、藤堂は引き返してきて、ひろみ
をギュッと抱きしめて、「頑張ろうな」と言う。
 「はい」とひろみが答えて2人が離れると、藤堂は「頑張ろうな」
と言って帰っていく。


 ひろみは両親・岡修造(高橋克美)と岡美智子(高橋ひとみ)に見
送られて出発。

 宗方の病室。
 現地に着いた翌日から第一戦。時差ボケもあり、過酷な試合になる
だろうと、引率の太田。
 「コーチ、必ず来て下さいね。一回戦、勝って待ってますから、必
ず来て下さいね」とひろみ。

 最後に残った藤堂は、宗方に深々と礼をすると、病室を出る。

 テニス部の一同および京子がひろみを応援。

 牧、尾崎、千葉、そしてお蝶夫人も成田にひろみ達を見送りに来る。
 「頑張りなさい。よくって」とお蝶夫人。

 「そろそろ出発ね」とお蘭は宗方に言う。
 「蘭子、花瓶の水を換えてくれ」と宗方は頼んで、お蘭を病室から
出すと、日記を書き始める。

 1月15日。岡、今日お前はいよいよ渡米する。俺は今、静かな気
持ちでいる。
 初めて見た時、なんて下手なんだろうと思った。だがお前は、食い
ついてきて、どんどん成長する。お前は限界を知らない。
 俺の代わりに岡を伸ばそうとしたが、やがて岡自身を育てることに
自分自身を見いだした。そこに一片の悔いもない。
 だが、心配なのは、俺が亡くなった時だ。
 お前は落ち込むだろう。だが、人間、どん底から這い上がった方が
強い。お前ならやれるだろう。
 岡、お前に会えて嬉しかった。

 飛行機でシートを探している時、ひろみが突然、「コーチ?今、コ
ーチの声が」と言い出す。
 「宗方さんはいつも君の中にいるよ」と藤堂。

 病室に入ったお蘭の手から花瓶が落ちる。

 宗方の最後の文は、『岡、エースをねらえ』だった。


 数年後。
 2008年USA OPEN。
 その控え室にひろみは座り、宗方のメッセージを読んでいた。イン
クのにじんだその1ページには、
強くなれ、岡。
誰よりも強くなれ。
俺はいつでもお前と共にいる。
お前に出会えて嬉しかった。
岡、エースをねらえ。

 「コーチ、行ってきます」とひろみは言うと、目を開け、コートに
向かう。


寸  評  皆様、最後までお読み頂き、ありがとうございました。

 最初、どうなることやらと思いましたが、最後、なかなかよくまと
まっていました。彩のテニスも様になってきましたし。
 原作の名場面集のような作りになっていましたが。

執 筆 者 鈴木(sumire_@anet.ne.jp)

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2. 編集後記
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 お蝶夫人とひろみの試合の解説者役を松岡修造が勤めていたのですが、ひろ
みのテニス歴を「2年」といっていました。
 うん?ドラマでいつの間に1年たっちゃったの?ひろみは今、1年生?2年
生?
 確かに原作ではひろみがお蝶夫人と対戦するのは2年生の時なんですがねぇ。

 このあたりの設定がわかりにくいです。
 宗方が太田とテニスをしていて倒れるシーンは夏なのですが、他のシーンは
全部冬のままだし。

 ところで、原作ではひろみのお父さんは軍隊に行っています。ひろみは多分
昭和30年かもう少し後ぐらいの生まれ年のはずなので、別に原作では問題な
いのですが、わたしから見ると、軍隊経験あり、というと「おじいちゃん」と
いう感じです。

 ひろみ達はいま見ると、自分たちが高校生だった頃に比べて、考えとかは大
人、そして、行動は純粋ですねぇ。(鈴木)

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