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タイトル:Daily Drama Express 2004/02/17 ファイアーボーイズ (7)  2004/02/24


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2004/02/17 (Tue) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.火曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 火曜日の連続ドラマ
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タイトル ファイアーボーイズ 〜め組の大吾〜
局  名 フジテレビ系
放映日時 火曜21時
キャスト 朝比奈大吾(山田孝之)
 園田まひる(内山理名)
 近藤純(ミムラ)
 甘粕士郎(塚本高史)
 赤星みつる(葛山信吾)
 落合静香(小西真奈美)
 平茂(石黒賢)
 五味一(鹿賀丈史)
脚本  吉田智子

あらすじ ある日、めだかヶ丘出張所では、め組の一同が見守る中、卓球の勝
負をする大吾(山田孝之)と甘粕(塚本高史)の姿があった。最後の
1球、甘粕が打った渾身のスマッシュが運良く大吾のラケットに当た
り、勝負は大吾の勝利で終わる。

喜んで大吾を取り囲むめ組の隊員達。全員が大吾の勝利に賭けていた
らしい。甘粕は「何でだよ!」と怒り、大吾に「台に手をついたから
反則だ!」とムキになって突っかかる。そこへ、出場指令が下る。

ビルの屋上で、女性が飛び降りようとしており、屋上に上がった大吾
は、女性が以前救助した猫の飼い主のアケミ(深沢敦)だと知り、驚
く。興奮するアケミに大吾が近づき、甘粕も背後からそっと接近する。

風が吹き、アケミがよろけたところを、とっさに甘粕がアケミの下半
身に抱きつき、大吾は上半身を支える。無事地上に降りてきたアケミ
と大吾達を見て、下で見守っていた野次馬達は大吾に賞賛の言葉をか
ける。下からは、甘粕の姿は見えなかったのだ。皆に囲まれる大吾の
姿を見、甘粕は不満げな顔をする。
風邪を引いて体調を崩していた大吾は、その場によろけ、倒れこんで
しまう。

翌日、家で休んでいる大吾の元に、静香(小西真奈美)が見舞いに来
る。大吾の額に手を当てる静香と、嬉しそうに照れ笑いをする大吾。
大吾がふと目を上げると、同じく見舞いに来たまひる(内山理名)と
純(ミムラ)が2人を見下ろしていた。

その頃、甘粕がぶつくさ言いながら、大吾の代わりに出張所の玄関を
掃除をしているところへ、タブロイド紙の記者・丘野(山路和弘)が
話しかけてくる。市民からの投稿で大吾の活躍を知り、取材に来たの
だという。誰もいない事務所で、甘粕は丘野に、今までの大吾の活躍
は、すべて運が良かっただけだ、と話す。

「命令違反にスタンドプレー。カ―ッとなりやすいっていうか、冷静
な判断ができないっていうか、もう、記事にするような男じゃないで
すから」と軽い気持ちで笑って言う甘粕だったが、丘野は真剣な顔に
なり、「統率と規律を重んじる消防が、そんな危険な消防士を野放し
にしているということですね」と言って甘粕をにらみつけ、気圧され
た甘粕はついうなずいてしまう。

丘野は編集部に帰り、同僚にとんでもないネタをつかんできた、と報
告する。『人命救助のヒーローの恐るべき実態』、これなら大反響間
違いなしだ、と。

翌朝、大吾が出勤してきたところへ丘野が訪ねてくる。丘野の挑発的
な物言いに大吾はついカッとし、丘野につかみかかる。丘野は得たり
とばかりに「なるほどね、カ―ッとしやすいって意味がよくわかりま
したよ」と言い、「消防活動に求められるのは、要救助者と隊員の安
全確保を第一とした冷静な判断ですよね。大丈夫かな、あんたみたい
な人が消防やって…」と更に大吾を挑発し、「これからじっくりと取
材させていただきますよ」と言って立ち去って行く。

大吾は事務所に入り、甘粕に「どういうつもりだ!」と詰め寄る。状
況を知った平(石黒賢)は、丘野は警察や官僚などの体制批判好きで
有名な記者だと言う。植木(モロ師岡)がニヤニヤしながら甘粕に
「お前、何言ったんだ?」と尋ねると、甘粕は気まずそうにしながら
も、「俺はただ事実を言っただけですよ」とあくまで突っ張って見せ
る。

出場指令が下り、め組が現場の商店街に到着すると、女子高生が咳き
込み、苦しんでいた。バイクに乗った男に、突然スプレーを吹き付け
られたのだという。
スプレーはツンとするような臭いがし、博士(温水洋一)は「カラシ
かコショウの成分が入ったガスかも」と推理をする。大吾は野次馬の
中に丘野の姿を見つけ、不快な顔をする。

出張所に戻り、五味は大吾と甘粕に、過去の異臭事件の資料を読んで
おくように言う。異臭事件は連続して起こりやすく、過去には神経ガ
スで消防士が犠牲になった事件もあったという。息をのむ大吾と甘粕
に、平は「異臭騒ぎの時はなめてかからず、異臭の正体がわかるまで
は安易に飛び込むな」と注意する。
特に大吾は丘野に目をつけられているので、行動には充分注意しろ、
とつけ加えた。

その後、甘粕は大吾に、確かに丘野に話をしたのは自分だが、実際に
丘野につかみかかったのは大吾だから、丘野に目をつけられたのは大
吾の責任だ、と言う。それに対し大吾は、自分はこの仕事に誇りを持
っているから、それを馬鹿にされたら怒るのは当たり前だ。ルールば
かりを重視して、何もしない甘粕とは違う、と答える。甘粕は大吾の
襟首をつかみ、「ラッキーで人助けていい気になってんじゃねぇぞ。
お前みたいに冷静な判断ができない奴は、消防士失格だ。俺は絶対お
前を認めない」と言い捨てる。

屋上で1人でいる甘粕の元に、まひるがやって来る。先ほどの2人の
やり取りを見ていたのだ。甘粕は「どうせまひるちゃんも大吾の味方
だろ」とむくれ、消防学校の頃から、自分は成績が1番だったが、大
吾は適当にやっているのに、いつも皆にちやほやされていた、と話す。
まひるは「甘粕君は、大吾がいたから1番になれたんじゃない?ライ
バルがいたから、頑張れた?」と聞き、思いがけない言葉に、甘粕は
目をそらし、「あんな奴ライバルでも何でもない。ただ目ざわりな奴
なんだよ」と答える。そんな甘粕を見て、まひるは微笑んで肩をすく
める。

数日後、今度はゲームセンターで異臭騒ぎが起きる。ヘルメットをか
ぶった男が入ってきて、スプレーを振り撒いたのだという。平は、ガ
スの成分分析が終わるまで店内の検索を禁止し、外で苦しんでいる客
達をケアするよう、指示をする。大吾は、被害者の1人の男性が、女
性用のバッグを持っていることに気づき、男性に「連れの方はどこで
すか?まだ中にいるんじゃ…」と尋ねる。苦しみながらもかろうじて
首を縦に振る男性。大吾は甘粕に「行ってくる」と言い、甘粕の制止
を振り切って店内に飛び込んで行った。 

甘粕も躊躇した末、大吾を追って店内に入るが、問題のフロアに続く
ドアの前で恐れをなし、立ち止まってしまう。その時、立ち尽くす甘
粕の眼前でドアが開き、ぐったりとした女性を抱えた大吾が出てきた。
ガスを吸って苦しげな大吾は、甘粕に女性を託す。

女性を抱えて外に出てきた甘粕に、外にいた人々が拍手を送る。集ま
ってきた報道陣も一斉にシャッターを切った。

ミキ(小出早織)は新聞に掲載された写真を見て、甘粕を絶賛。そし
て甘粕の背後で倒れこんでいる大吾を「カッコ悪い」と言う。しかし
大吾は「カッコいいとか悪いとかは関係ない。その人が助かればそれ
で良いんだよ」と意に介さない。ミキは大吾に気を利かせ、静香に借
りたCDを代わりに返してきて、と言う。ウキウキと静香に会いに行
く大吾だが、静香が見知らぬ男性と親しげに話し、一緒に車に乗って
行く姿を偶然目撃してショックを受ける。

一方、甘粕は事務所で新聞記事をぼんやりと眺める。「人命救助のヒ
ーローって感じじゃない」と誉めるまひるに、甘粕は「ホントはあの
時…」と言いかけるが、結局言い出すことができない。

それ以来、気が抜けたようにボーッとする大吾と甘粕を心配し、まひ
ると純はフリーマーケットなどが行なわれるイベント・千国市民フェ
スタに2人を別々に誘う。

当日、大吾が家を出ると、丘野が待ち伏せをしていた。五味(鹿賀丈
史)の配慮で本庁に報告されていない大吾の活動に関する資料がある
はずだ、と言う丘野を大吾は無視して立ち去る。

大勢の人で賑わう、フェスタの会場。待ち合わせ場所に到着した大吾
と甘粕は、お互いを見て驚く。そこにまひると純が登場し、「ハイ、
仲直り」と言って2人を引き寄せる。「…って言われてもさ…」と顔
を背け合う大吾と甘粕。

まひると純がアイスを買っているのを待ちながら、甘粕は人ごみの中
に丘野の姿を見つける。「あいつ来てんじゃん」と言うと、大吾は
「放っとけばいいよ。人にどう思われようが、俺らはやることやっと
きゃいいんだ」と答え、甘粕は返す言葉が見つからず、黙り込む。

その時悲鳴が聞こえ、大吾らはハッとする。悲鳴のした方へ駆けつけ
ると、フルフェイスのヘルメットをかぶった男が逃げ惑う人々にスプ
レーを吹き付けていた。まひると純は人々を避難させ、大吾と甘粕は
逃げる犯人を追う。

大吾らに追いつかれた犯人は、ヘルメットを脱ぎ捨て、偶然居合わせ
た子供を捕まえ、子供の眼前でスプレーを振る。「何する気だ」とい
う大吾に、犯人の少年は、「ガキ抹殺」と言って笑う。

隙を見て大吾は少年に飛びかかり、馬乗りになる。少年はなおも笑い
ながら、「あんたもやってみなよ、おもしれぇぞ。どうせ捕まっても
未成年だし、罪も軽いし」とへらへらする。親にも殴られたことがな
く、人の痛みなんてわからない、と言う少年を大吾は殴りつける。甘
粕が止めるのを振りきり、「人の痛みわからねぇんなら俺が教えてや
るよ!てめぇの甘ったれた根性と体に叩き込んでやる!」と少年の顔
を連打。

そこへフラッシュが光り、振り返ると丘野がカメラを構えていた。
「スプレー犯と暴力消防士、最高の2ショットだ。おかげで一面スク
ープが飾れるよ」と言って、丘野は立ち去って行く。少年はやって来
た警察に連行され、甘粕は通報を受けて駆けつけため組の隊員達に囲
まれ、まひるらに手当てを受ける大吾を、離れた場所から見つめる。

出張所に戻ってきため組の面々。皆は、事件は一件落着したが、犯人
を捕まえたとはいえ大吾が無抵抗な人間を殴ったことは…と心配する。
五味が本庁に上げていない報告はいくらでもある。部下の不始末は上
司の責任、大吾だけの問題ではないのだ、と。「明日の新聞を待つし
かないか…」と平が言うと、大吾は事務所を飛び出して行く。赤星
(葛山信吾)はふと、甘粕がいないことに気付く。

夜の編集部で、丘野は1人パソコンで原稿を打っている。人の気配に
気付き、振り返ると甘粕が立っていた。驚く丘野に、「俺、前に言っ
たこと取り消します」と甘粕。その時大吾も編集部にやって来るが、
甘粕の声を聞き、ドアの手前で足を止める。

甘粕は、大吾のやったことは間違いじゃない、今回大吾が犯人に飛び
ついたのは、子供の顔にスプレーを噴射しようとしたからだ、と話す。
丘野は「無抵抗な人間を殴ったことに変わりはないでしょう」と反論
するが、「おもしろいって言ったんですよ、あの男は、人が苦しんで
んの見て、おもしろいって…」

本当は、学校火災も山越えも、全部ああするしかなかった。そうでな
いと、大吾が助けた人達は助からなかっただろう。人を助けるために
は、時に冷静な判断ではなく、感情や直感で動くことも必要なんだ、
と甘粕は言う。「…あいつは馬鹿で無鉄砲で、すぐカッとなるどうし
ようもない奴だけど、あいつは…誰よりも勇敢な消防士です」

甘粕は手にしていた書類封筒を丘野に手渡す。五味の計らいで本庁に
上げていない、大吾が関わった活動資料のコピーだ、と。そんなもの
を外に持ち出したら処分をされるんじゃ、と驚く丘野に、「読んでも
らいたいんです。ここに全てが書かれています」と言い、丘野の仕事
は真実を書くことだと信じている、と言って、編集部を出て行く。そ
の途中、ドアの陰にいる大吾に気づくが、黙って目を逸らし、通り過
ぎる。

大吾は甘粕に呼びかけ、早足で歩く甘粕の後を追いかけるが、甘粕は
無視して歩き続ける。後を追ううちに、大吾は甘粕を追い越し、甘粕
もそれに負けじと走り出す。いつしか全力疾走になり、力尽きて2人
は同時に倒れこむ。

甘粕は「俺達って馬鹿かもな」と笑い、「今度からお前のこと、俺の
ライバルにしてやるよ」と言う。「なんだそれ」と大吾も笑い出す。

翌朝、事務所に新聞を持った高山(江畑浩規)が駆け込んでくる。大
吾ら、め組の一同がのぞきこむと、一面には『連続スプレー犯逮捕、
新人消防士お手柄』と書かれていた。「もしかしてこれ、誉めてる?」
と困惑する一同。大吾が甘粕に目をやると、甘粕は笑って大吾に卓球
の勝負を持ちかける。この間の勝負がまだついていない、と。真剣勝
負で卓球をする2人を、皆は笑って眺める。


寸  評 甘粕の気持ちもよくわかります。いつも大吾を中心に何かと騒ぎが
起きては、大吾のがむしゃらな救出活動で大団円。他の隊員達も大吾
ばかりに構うし。こういうの、トラブルメーカーって言うのでしょう。
主人公の特権か。

同年代の、自分も活躍したい男の子にとっては、隣にこういう人間が
いると腹が立つでしょうね。でも考え方も信念も、何もかもが違う大
吾のことを、最後に認めた甘粕は大人。対する大吾は決して自分の考
えを曲げようとせず、ルールを重んじる甘粕を馬鹿にしたりしちゃっ
てます。子供…。

ルールに捕らわれず、めちゃくちゃでも一生懸命な大吾を描くドラマ
なんでしょうが、そろそろ大吾にも成長して欲しいです。

執筆者  まめを(mico314@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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LOTR・王の帰還を観てきました。20時半からの上映で、終了したのは深
夜0時。かなりの長丁場にも関わらず、少しも眠くなりませんでした。(その
代わり、翌日の仕事中はとんでもなく眠たいことに…)

原作から外されたエピソードもかなりありましたが、ラストシーンは忠実で、
非常に満足しました♪でも第1部から始まった3年間の楽しみが終わり、観賞
後は一抹の淋しさが…。後は≪Special Extended Edition≫のDVD発売を楽

しみに待つとします。(まめを)

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発行元:ドラマ研究会
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