メルマガ:日刊ドラマ速報
タイトル:Daily Drama Express 2004/02/03 ファイアーボーイズ (5)  2004/02/09


===================================================== 発行部数   10 ==
                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2004/mm/dd (Tue) ☆☆
======================================================================

== 目次 ==============================================================
  1.火曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
======================================================================

----------------------------------------------------------------------
1. 火曜日の連続ドラマ
----------------------------------------------------------------------
タイトル ファイアーボーイズ 〜め組の大吾〜
局  名 フジテレビ系
放映日時 火曜21時
キャスト 朝比奈大吾(山田孝之)
 園田まひる(内山理名)
 近藤純(ミムラ)
 甘粕士郎(塚本高史)
 赤星みつる(葛山信吾)
 落合静香(小西真奈美)
 平茂(石黒賢)
 五味一(鹿賀丈史)
脚本  吉田智子

あらすじ 山での遭難者を救出する特別救助隊の活躍がニュースで報道されて
いる。特別救助隊、通称オレンジレスキューは、人命救助を使命とし
た消防エリート部隊であり、若い消防士にとっては憧れの的であった。

千国署レスキュー部隊の隊長、神田(的場浩司)がインタビューを受
けているのを出張所のテレビで見、甘粕(塚本高史)は「かっくい
ー!」と興奮。レスキューと言えば消防の花形であり、甘粕もレスキ
ューになりたいのだと話す。
レスキューの試験に24回落ちたという隊長の平(石黒賢)は、「心
技体の全てが揃っていないとレスキューにはなれない」と言い、赤星
(葛山信吾)はレスキューなんて出世は遅れるし、危険が多い割に手
当ても少なく、汗をかくだけ損だ、と言う。

ハシャぐ甘粕を冷めた目で見ていた大吾(山田孝之)は、純(ミムラ)
にレスキューに興味ないのかと聞かれ、「やっぱ消防と言えば火消し
だろ」と答える。
と、そこへ当の神田が現れ、驚くめ組の面々を黙って見渡す。

神田と所長の五味(鹿賀丈史)が見ている前で、訓練をする大吾達。
スカウトに来たと聞き、甘粕は「マジッスか!」と張り切る。甘粕と
並んで懸垂をしている大吾を見、神田は五味に「あれが朝比奈大吾で
すか」と言う。新人ながらも学校火災で大金星を取り、雨の中で子供
を抱えて山を駆け下りた、しかも伝説の男がドッグタグを献上したと
いう話を聞き、興味を持ったのだという。

しかし、神田の見る限りでは、大吾は体力、訓練成績ともに標準以下
だった。
「まぁやる気だけはあるようですが、時間の無駄でした」と言う神田
に、五味は笑って「だろうな」と答える。

そんな中、本庁からの通達で、近隣の建物の特別査察が行われること
になった。
災害に備えて、火災予防条例などに違反している建物や場所がないか
をチェックして回るのだ。

五味に命じられ、大吾も赤星と組んで制服姿で査察に向かう。大吾が
高校時代に通っていたラーメン屋で、赤星はコンロと壁の距離が狭す
ぎる、来月までに改善するように、などと一方的に言い、店主は「工
事しなおせって言うのか?そんなことしてたら営業できないし、潰れ
ちゃうよ」と嘆く。帰り道、大吾は赤星に、厳しすぎるのでは、と言
うが、「そんなだから火災が起きるんだよ」と言われる。

そこへ2人は、男性が工事中のマンホールに落下し、怪我をして上が
れないという現場に遭遇。手近にあったロープですぐに助けに入ろう
とする大吾だが、赤星は「レスキューが来るまで手を出すな、下手し
て怪我させたらどうするんだ」と大吾を止める。「なんとかなるでし
ょう!」とがむしゃらに助け出そうとする大吾に赤星が掴みかかろう
とした時、レスキュー部隊が到着した。大吾らに気付いた神田は、
「技術も知識もないくせに、勝手なことするな」と言い、「やっぱり
無謀なだけのバカか」と吐き捨てた。悔しさに歯を食いしばる大吾。

出張所に戻ってきた大吾は、「赤星さんも赤星さんだよ。杓子定規に
ガタガタ言う前に、人助けようとするのが消防ってモンでしょ」と怒
りをぶつける。しかし話を聞いた平は、ああいう作業は簡単そうに見
えて1つ間違えたら大きな怪我を負わせる危険もある。自分だってそ
ういう場合は自分で処理しないでレスキューを待つだろう、と言う。
赤星の判断はいつだって間違っていない、と言う平に、大吾は納得が
いかない。

その夜、甘粕とまひる(内山理名)の提案で、純も入れた4人で大吾
の家で鍋をすることになる。鍋を囲んだ席で甘粕が神田の話を始め、
大吾は面白くない顔をするが、純は大吾にはレスキューが合ってると
思う、と言い、まひるも人命救助の執念なら大吾は誰にも負けないよ
ね、と言う。

そこに妹のミキ(小出早織)が静香(小西真奈美)を連れて帰ってく
る。電話で大吾らが鍋をしていると聞き、静香を誘ったのだと言う。
大吾はあからさまに嬉しそうな顔をし、まひるを押しのけて静香を座
らせる。そんな大吾を見て、純は淋しそうな顔をする。

大吾の家からの帰り道、甘粕は酔っ払ったまひるをおぶって送ること
になり、純は大吾の家に手袋を忘れた、と言って1人で引き返す。

一方大吾は静香を送って公園を歩いていた。鍋の席でレスキューの話
を聞いた静香は、大吾は無茶をするところがあるから怖い、と言い、
「人の命を守るのはすごく誇らしい仕事だと思う。でも何よりもまず、
自分の命を大事にしてね。大吾君のこと心配してる人間がいるってこ
と、忘れないで」と言って、約束の指切りをする。そんな2人の様子
を遠くで純が見ていた。

翌日、査察に向かう道で赤星は消防の知識について大吾と話をし、素
人のような大吾の答えに「よくそんなんであんな劇的な救助ができた
な」と呆れるが、大吾は「勘ですよ、勘。それに本当の修羅場は正攻
法だけじゃ切り抜けられませんよ」と言い返す。赤星は「お前、怖い
奴だな。俺はお前とは絶対にチーム組みたくない」と言う。

その日の査察先は、め組のブラックリストに載っている、山伏工業だ
った。廃油の漏れ出ているドラム缶が放置してあるのを見て、赤星が
「引火でもしたら大変なことになりますよ」と指摘すると、社長の山
伏(平泉成)は笑い飛ばし、「ならおたくらでその費用出してよ。撤
去するにも費用がいるんだよ」と言う。
大吾が「廃油だけじゃないですよ、この廃材の山も崩れたらあぶない
でしょ」と言うと、「ここは俺の土地だ!他人にガタガタ言われる筋
合いはねぇ!」と言って大吾たちを追い返した。

事務所で、山伏工業のことを心配する大吾に、赤星はもし火事になっ
ても自業自得だ、と言う。その答えに大吾は、赤星はいつも気持ちじ
ゃなく、頭で動く、と憤る。「消防って人間が好きだからなるんだと
思ってました。好きだから守りたい、だから理屈よりも先に体が動く、
そういうもんじゃないんですか。俺こそ、赤星さんとチーム組むの、
嫌です。正直赤星さんのそういうとこ、ついて行けません」と言い、
何も言い返せない赤星を置いて、大吾は立ち去る。

大吾が1人でいると平がやって来、赤星の家は典型的な消防一家で、
小さい頃から消防に入って上を目指すのが当たり前だったのだ、と話
す。大吾と赤星を組ませたのは大吾に勉強させるためだけではなく、
赤星にも大吾から何かを感じ取って欲しかったからだ、と。

翌日、大吾は1人で自主的に山伏工業に行き、そのことで出張所に山
伏から苦情の電話があった、と平に言われる。しかし五味を始め、め
組の面々は、「好きなだけねばってみろ。後はどっちが根負けするか
だ」と言い、大吾は張り切って「ハイ!」と言う。そんな中、赤星だ
けは複雑な表情をしている。

ある日、大吾と赤星がスナックで査察を行なっている時、突然大きな
地震が起こる。やがて揺れが収まり、大吾らが落下したグラスや酒瓶
を片付けていると、五味から連絡が入り、山伏工業で事故が発生した、
他の隊員達は立て続けに入った出動指令で出払っているので、とりあ
えず2人で向かえと言う。

2人が自転車で駆けつけると、従業員達が見守る中、山伏が地震で崩
れてきた鉄骨の下敷きになり、足を挟まれて動けずにいた。赤星に言
われ、大吾はレスキュー隊の出場を要請するが、バイパスで起こった
事故で出払っており、別の市のレスキューが向かっているが、40分
はかかると言う。五味は大吾に近くの病院から医者を呼び、あとは赤
星の判断に任せろ、と電話越しに命じる。

やって来た医師は、挟まっている足の出血がひどく血圧も低下してい
るため、一刻も早く病院へ運ばなければ手遅れになる、と言い、赤星
はレスキュー隊の到着を待つ、と判断する。

山伏はぐったりしながら「あんたらの言う通りだった…」と話す。廃
材が危険だということはわかっていたが、不景気で経営状態が苦しく、
従業員を食べさせるために、廃材に金をかけるわけにはいかなかった
のだ、と。

山伏の言葉に胸を打たれた従業員達は、大吾と赤星に「なんとかしろ
よ!あんたら消防だろ!」と責めより、大吾は鉄骨を持ち上げようと
する。赤星は危険だから離れろ、と大吾に言うが、大吾は「絶対離れ
ない!」と言い返す。その時余震が起き、更に廃材が崩れ出す。大吾
は山伏をかばい、とっさに背中で鉄骨を支える。「大丈夫です、俺が
支えます」と山伏に言う大吾の姿を見て赤星は驚き、やがて自分も鉄
骨を持ち上げようとし始める。

山伏の状態は一刻を争う、命を優先するのなら最後の手段をとるしか
ない、という医師の言葉に、山伏は「足を切断されるくらいならこの
まま死なせてくれ。事故で死ねば保険が下りて従業員達に金を残せる」
と言い、大吾にも「また余震が来たらお前まで巻き込まれるぞ」と言
う。大吾は静香との約束を思い出すが、「俺は死んでもどきません。
あきらめないでください」と山伏を励まし続ける。

その時赤星は、地面の中からアリが這い出てくるのを見、地面に穴を
掘って山伏の身体を沈めて救出することを考えつく。赤星は泥だらけ
になるのも構わず手で土を掘り始め、大吾は赤星の必死の姿に驚きつ
つも、背中で鉄骨を支えたまま自分も地面を掘り出す。そこへめ組の
隊員達が到着し、必死で地面を掘り返す2人の姿に驚く。その後山伏
の身体は無事に鉄骨の下から引き出される。

やがてレスキュー隊も到着し、走り寄ってきた神田は、泥だらけにな
ってぐったりとしている大吾と赤星、そして助け出された山伏の姿を
見て立ちつくす。

山伏が救急車で運ばれて行くのを見送る大吾に、神田が「レスキュー
でもないのによくやるなぁ」と言うと、大吾は「人の命を救うのに、
レスキューもポンプも関係ない。自分の気持ちに従うだけだ」と答え
る。

神田は五味と電話で話し、大吾のことを「面白い奴ですね」と評価す
る。「オレンジに欲しいってことか」と言う五味に、「あれじゃあと
2、3年は合格ラインにかすりもしませんよ」と笑う。

山伏工業の外で、座って缶コーヒーを飲みながら「いつかレスキュー
目指してみたらどうだ」と言う赤星に、大吾は「俺は一生火消しだっ
て言ってんでしょ」とムキになる。赤星はふふっと笑って「消防はや
っぱ、ここだな」と言って胸を叩き、大吾は「いえ、やっぱここッス。
あの穴…」と頭を指す。平はそんな2人を眺めて満足げに微笑み、ま
ひるは「なに男2人でイチャイチャしてんの」とからかった。


寸  評 アリを見て思いつくなよー!という感じです。もしたまたまアリを
見つけなかったら、足を切断してたの?あれで「頭を使った」と言え
るの??そんな偶然に頼る消防士も、その消防士の判断を評価する上
司も、ありえない〜。(シャレ…?)

執筆者  まめを(mico314@yahoo.co.jp)

----------------------------------------------------------------------
2. 編集後記
----------------------------------------------------------------------
京都市の消防局で、消防司令補が出火元の家人とケンカしたことがある、とい
う理由で出動を拒んだという事件がありました。結局出火元は別の家で、その
司令補を除いた消防隊員は現場に向かい、消火活動には支障はなかったとの話
ですが、住んでいた方が1人、この火災で亡くなられたそうです。1分1秒を
争うであろう火災出動に際して、そんな個人的な理由で出動拒否することがあ
るなんて…。少しショッキングな事件でした。

なお前回の編集後記で、作家の伊坂幸太郎の漢字が間違っていました。フェイ
バリットとか言ってたくせに。スミマセン…。(まめを)

======================================================================
発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv
url   :http://www.j-drama.tv/
ID  :MM3E195F16414CD 
このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。
(http://www.mailux.com/)
======================================================================

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。