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タイトル:Daily Drama Express 2004/01/29 白い巨塔 (14)  2004/02/08


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2004/01/29 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル 白い巨塔
局  名 フジテレビ系
放映日時 木曜22時
キャスト 財前五郎(唐沢寿明)
 里見脩二(江口洋介)
 花森ケイ子(黒木瞳)
 東佐枝子(矢田亜希子)
 里見三知代(水野真紀)
 柳原弘 (伊藤英明)
 東貞蔵 (石坂浩二)
 財前又一(西田敏行)
脚  本 井上由美子

あらすじ  財前五郎(唐沢寿明)がハイヤーから降りると、記者達に取り囲
まれる。
 佃友博(片岡孝太郎)講師と安西信也(小林正寛)医局長が記者達
を押さえ、財前は病院に入る。


 里見脩二(江口洋介)は国平学文(及川光博)弁護士の依頼を断る。
国平は、証言することで、里見は肩の荷を下ろせても、そのために浪
速大も医学部も患者もおとしめることになる、と言う。
 意志を曲げる気はないと言う里見に、国平は、妻・里見三知代(水
野真紀)の方を向き、このことは家族全員の行く末に関わることだと
言う。
 そして、また来ますと言って、国平はいったん帰る。


 東貞蔵(石坂浩二)前教授は、娘・東佐枝子(矢田亜希子)がアル
バイトする関口守(上川隆也)弁護士が、財前を訴えていると知ると、
すぐ辞めるように言う。自分は、浪速大第一外科の前教授なのだから、
と。
 佐枝子は、自分の意志で裁判が終わるまで関口を手伝うという。東
が一生をかけた、医師という仕事を知りたいから、と。
 東は、医療裁判というのは、長く不毛なもので、佐枝子が考えてい
るほど易しいものではない、と諭す。


 佐々木よし江(かたせ梨乃)の店のお弁当はキャンセル続き。お客
様の中に浪速関係者がいたり、係争中の店の弁当など食べたくないと
言う人がいたりで。

 やってきた関口は、裁判によって生活が変わることがあるのは、覚
悟して貰わなければならない、と言う。特によし江の望みは、この裁
判によって世の中を変えようとしているのだから、と。
 そして、これからの裁判の流れを説明し、原告側承認として、大河
内教授(品川徹)と里見に依頼するという。


 遅れて病院に来た里見は、財前に「おはよう」と挨拶する。いつも
と同じ朝だから、と。
 財前はカリカリして、自分は被告になったのだ。そして里見が原告
側証人になるということは、財前をおとしめることだ、とまくし立て
る。

 里見は、こんな裁判で、里見と財前の関係は変わらない。また、証
言することによって、医師のあるべき姿がわかるようにしたい、と言
う。
 だが、財前の怒りは鎮まらない。


 第一回証人尋問。
 原告側弁護士・関口。被告側弁護士・国平で、裁判が始まる。
 医局員たちやよし江、佐々木庸一(中村俊太)、義父・財前又一
(西田敏行)、地区医師会長・岩田重吉(曾我廼家文童)も傍聴席に
いる。

 証人はまず、大河内と佃。
 国平による主尋問が始まった頃、財前が傍聴席に現れる。

 手術後27日目の急変。佃は、予測の付かない急変で、不可抗力と
証言。

 関口の反対尋問。最初の容態変化に気付いたのは1月8日夕方。そ
れは財前のワルシャワ出発前。
 関口は財前が診察をしなかったことを指摘。佃は財前の指摘は完璧
と擁護するが、関口に矛盾点を次々と指摘される。

 国平が異議を申し立てる。
 感情的になった佃は、必死に財前の擁護を早口にしゃべる。

 花森ケイ子(黒木瞳)が法廷に向かうが、途中で黒川きぬ(池内淳
子)に気付く。
 きぬは法廷の前にたむろしている記者たちに、「財前五郎の.....」
と言いかける。
 そのきぬをケイ子は呼び止め、一緒に外に出る。

 大河内は、肺への転移が、術前にあったと考えられると証言。

 国平は、解剖医の証言に価値を認められないと言って、反対尋問を
しない。

 裁判所から大河内に尋問。
 大河内は、術前の転移が発見不可能だったかも知れないが、もし診
察を怠ったとしたら、臨床医の怠慢だと証言。

 きぬは、ケイ子に、財前が誤診をしたのか?したとしたら、ご遺族
に一刻も早くお詫びを、と言う。
 ケイ子は、財前が何と言っていたのか聞く。
 きぬは、財前は心配するな、と言っていて、優しく頑張る子だと言
う。

 その時、財前が裁判所を出てきて、記者に囲まれる。


 料亭に、鵜飼医学部長(伊武雅刀)、国平、岩田、又一、財前が集
まる。
 岩田は一回の裏表が終わって、0対2の気分だという。
 国平は、楽観もできないが、まだ、一回が終わっただけ。次は柳原
弘(伊藤英明)医局員対よし江で、最終回は財前対里見。

 財前は、柳原は自分のいいなり、と言うが、国平は、弱気な者は、
えてして偽善者になると、注意する。
 財前は、「柳原の偽善など、アリを潰すより簡単です」と言う。

 里見は、鵜飼がどうにかすると言い、又一は、鵜飼と国平に平身低
頭。


 関口の事務所では、佐枝子がお茶を入れ、よし江の証言の打ち合わ
せ。
 そこに里見がやってくる。


 夜、きぬは、門の前から、財前家の様子をうかがう。


 財前が柳原を部屋に呼び、証人尋問について整理する。
 争点は2つ。「手術の妥当性」と「術後管理」
 財前は、「術後管理」は全力を尽くした、と言えばいい、とアドバ
イス。
 「手術の妥当性」について聞かれ、「肺の影に気付かなかった、
と.....」と柳原。
 「それではウソになる。影を見付けたが、炎症性肺炎と診断したと、
記憶を整理したまえ」と財前。
 「炎症性肺炎というのもウソになるのでは.....里見先生が証人尋
問をされたら、すべてをご存知です」と柳原。
 「だからどうした。何を言ってるんだ!何のために忙しい時間を割
いて、君と話をしているんだ。そもそもこういうことになったのも、
君が処置を誤り、遺族に不審の念を抱かせ、里見に口を挟ませ、大河
内に解剖されることになったんだ。ボクは君に期待してるんだ。同じ
奨学金で大学を出た身として、君が学位を取ったら、田舎のご両親、
喜ぶぞ。そのためにこの裁判はどうしても頑張らなければならないん
だ」と財前。


 息子・里見好彦(片岡涼)は学校に行けるようになる。
 三知代は里見に、医者が患者側の証言をするのはやめて欲しいと訴
える。今まで昼夜の別なく研究に没頭していたのに、大学を追われて
は、と。
 里見は、自分には佐々木の死を無駄にしない義務がある、と言う。
 三知代は、涙を流しながら、好彦や自分はどうでもいいのか、と問
う。自分は、里見の研究のために、里見と話したいことも我慢し、全
力で里見に尽くしてきた、と訴える。
 里見は証言したからと言って、すべてを無くすわけではない、と言
う。
 三知代は、そんな簡単なことではない、と反論。


 佐枝子は、関口に、里見が証言したらどうなるか、里見には家族が
いるが、と聞く。
 関口は、里見の証言が切り札だが、証言したら、多分、大学を辞め、
医師も続けられるかわからない。医者の世界など狭いから、トラブル
を起こした医者を積極的に受け入れる所などないから、と。
 里見が巻き込まれてかわいそうと同情する佐枝子に、関口は自分も
巻き込まれた。あの里見の、患者のために何かできることをしたいと
いう言葉に、できれば、もう医療過誤裁判などと言うしんどいことは
やりたくないと思っていたのに取り組んだ。裁判をするということは、
何かが変えられていくことだ。佐枝子だって、家で、前大学教授のお
父さんと一戦交えているのだろう。それでも自分の意志でここにいる
のだろう、と言う。


 証人尋問前日。
 空き病室で柳原は頭を抱えている。
 そこに亀山君子(西田尚美)が入ってきて、明日の証言に備えて、
早く帰った方がいいのではないか、と言う。
 柳原は、カルテを改ざんした上に、ウソの証言をするのか、と君子
に訴える。
 君子は、「ウソはいけないわ。でも、大学に残りたければ、ウソを
突き通すのね」と言う。
 「ウソはいやだー!」と柳原。
 「じゃあ、本当のことを言ったら?肺への転移は見つかったが、手
術をした。財前教授が海外へ行っている間に、患者は亡くなっ
た.....」と言うと、君子はそっと柳原の頭を抱き、「地方に飛ばさ
れたら、わたし、ついて行ってあげるわ」と言う。

 だが、次の瞬間、柳原は、「この大学に残りたーい!」と叫ぶと、
病室を飛び出していった。


 第2回証人尋問。
 証人として、よし江と柳原が呼ばれる。


 里見が研究結果をまとめていると、鵜飼が「橘賞学者は違うね....」
と声を掛け、午後、財前の公判の件で弁護士と打ち合わせがあるので、
診察を代わってくれ、と言い、里見が快諾すると、「礼と言っちゃな
んだね」と、マイアミでの国際学会に、一週間ぐらい奥さん同伴で行
ってきたら、と勧める。
 里見がその日は出廷して証言.....と言いかけると、「知っている
よ。だから勧めているんじゃないかね。証言したら、今後、日本での
研究はできなくなるよ。赤の他人の人生と、自分の研究、じちらが大
切か、よく考えてみることだね」と鵜飼。


 柳原の証言。
 柳原は関口の尋問に、転移を疑っていなかった。詳しいことは覚え
ていない。佐々木はヘビースモーカーということから、自分で判断し
た、と言って、粘る。
 だが関口は、光に透かして、修正液の下の文字を撮った写真を示し、
文字を読ませる。「肺への転移か?胸空腔検査の必要あり」と。
 関口は、やはり転移の疑いを持っていたのではないかと柳原を責め、
柳原が答えないまま、関口の尋問が終わる。

 国平が補充質問。
 まず、通常、カルテを記載する時の筆記用具を問い、柳原はボール
ペンか万年筆と答える。
 国平は、書き間違えた時の修正について聞き、柳原は、修正液で直
すこともある、と答える。「事実と違う記載がありましたので、事実
に合うように直しました」と勢い込んで証言。

 関口が、それは間違ったから直したのであり、改ざんではないのか
と問い、柳原に、はっきりと大きな声で答えるよう迫る。この一言で、
原告、被告双方の人生が変わる。1人の医師として、人間として、ハ
ッキリ答えるように、と。


寸  評  いよいよ、裁判が始まりました。
 でも、証人尋問が三回予定されているだけなのですね。
 ここまでの流れを見ると、圧倒的に原告側に有利に見えますね。裏
から透かせばわかるような修正。カルテを書き直せばよかったでしょ
う。証言の練習もしてないし。

 でも、電子カルテになったらどうなるのでしょう。修正(改ざん)
の証拠が残らなくなるのか、それとも、一日の診療が終わってしまう
と、もう更新できないとかのロックがかかっているのか。

執 筆 者 鈴木(sumire_@anet.ne.jp)

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2. 編集後記
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 メルマガでも配信しておりますが、「奥様は魔女」。
 最初、ヒロインが米倉涼子と知った時、期待していなかったのですが、見て
みたら、はまっています。彼女がこんなにコメディーにピッタリなんて。逆に、
大根女優であることが、コメディーのオーバーアクションに合っているのかも
知れません。
 そして何より、普通の人には着られない、おとぎ話の世界の衣装!さすが元
モデルですよね。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
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