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タイトル:Daily Drama Express 2004/01/19 乱歩R (2)  2004/01/27


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2004/01/19 (Mon) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.月曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 月曜日の連続ドラマ
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タイトル 乱歩R
局  名 日本テレビ系
放映日時 曜2時
キャスト 明智小五郎(藤井隆)
 堀越学(筧利夫)
 帆音ユキ(本上まなみ)
 雷道所長(岸部一徳)
 小林芳雄(大滝秀治)

 柳倭文子(菅野美穂)
 馬場周平(加勢大周)
 平山江里夏(菊池麻衣子)
 玲子  (濱田マリ)

脚  本 林誠人

あらすじ    第二話 「吸血鬼」

 江戸川ビルの明智探偵事務所に 舞台女優 柳倭文子(やなぎしず
こ)がマネージャーの玲子を伴ってやって来る。
 倭文子「明智先生、呪いって本当にあると思いますか?」
玲子は、倭文子の元に届いた『吸血鬼は私のもの 誰にも渡さない 
百合子』という脅迫状を明智に見せ、依頼する。
 依頼〈2年前、『吸血鬼』という舞台の初日前日に 倭文子と主役
を争い敗れた高宮百合子が 『吸血鬼は私のもの 誰にも渡さない』
という文字を残し、焼身自殺した。 舞台は中止になり、1年後再度
舞台化しようとした 劇作家の岡田が、炎に包まれて死んだ。 劇団
では、百合子の呪いではないかと噂する。 調べた警察でも 犯人が
誰かわからないと言う。〉
 倭文子「呪いなんて私は信じない。 脅迫状を送った犯人がいるは
ず 見つけて下さい。」
所長の雷道は 迷う明智を叱咤激励する。
 雷道 「受けて下さい、一番高いギャランティーで。 この事務所
を日本一にして下さい。 頑張りましょう 3代目。」

 吸血鬼を上演する劇場の舞台で、倭文子は演出家の馬場正平を紹介
する。 馬場は 万一を考えて 江里夏に倭文子の衣装を着せ代役に
立てようとしていた。 それを見て怒る倭文子と 敵対心を隠さない
江里夏、2人の女優の火花が散る。
 倭文子「覚えておいて。 この舞台の主役は 私よ。」

 稽古の準備の為、メイク室のドアを開けた玲子の上に 赤い液体が
零れかかる。 悲鳴をあげる玲子は 室内から起きた炎に包まれ 倭
文子と明智の目前で焼死する。 

 幼馴染の堀越刑事と明智が 現場を検証する。 何故 玲子は突然
炎に包まれたのか。 ドアの上に吊るされた風船の中に仕込まれた赤
い灯油と 床の上に置かれたランプ。 開けたドアに引かれて 風船
が割れ、ランプが倒れる仕掛けだったのだ。 鏡には、百合子の呪い
の言葉『吸血鬼は私のもの 誰にも渡さない 百合子』が残された。
 関係者の事情聴衆では 不審者は出てこず、馬場は 自分にとって
も 初めての演出のチャンスで 事件とは無関係だと言う。

 倭文子と明智は 控え室の戸を開けるが 何も起きずにひとまず安
心する。 落ち着くように いつも楽屋に置くというアロマキャンド
ルを焚く。 舞台を止めた方がいいのかと 身代わりになった玲子を
思い いつに無く気弱な倭文子。

 2年前の事件について 倭文子が詳細を話す。
〈『吸血鬼』は百合子の為に書かれた本だった。 ところが、その脚
本家の愛情も吸血鬼の主役も 倭文子が奪い取ったのだ。 それを怨
み、命をかけて取り返して見せると 自殺した百合子。〉
そこまでしても この舞台を続けるのかと問う明智に、注目を受ける
のが女優 こんなスキャンダラスな舞台をやらない訳にはいかないと
 気持ちを奮い立たせる倭文子。 倭文子を守ると誓う明智だったが、
いきなり背後からクロロホルムを嗅がされ、崩れ落ちる。 倭文子の
目の前に 顔中包帯を巻いた黒マントの人影が立っていた。

 倉庫で 目を覚ました倭文子は、大きな斧がぶら下がった拷問用の
ベッドに括り付けられていた。
 倭文子「百合子さんなの?」
包帯の下に醜い火傷が拡がる百合子の亡霊が、斧を動かす壁のスイッ
チを入れた。

 控え室で倒れている明智を 堀越刑事が発見する。 鏡には 口紅
で書かれた『吸血鬼は私のもの 誰にも渡さない 百合子』という呪
いの言葉。 劇場中を 倭文子の姿を求め 探し駆け回る明智と堀越
刑事。
 明智 「倭文子さーん!」
せりがあがった舞台上に 包帯を顔に巻いた 百合子の亡霊が現れる。
 堀越に追われ、階段を駆け上がる亡霊。 追い詰められた階上の部
屋の窓から マントだけが翻り 亡霊は姿を消す。
 江里夏「何かあったんですか?」
背後から堀越に声をかける江里夏。

 亡霊の現れた舞台の下 奈落に倭文子がいるとみた明智は、馬場に
奈落に下りるエレベーターに案内してもらう。 奈落の倉庫は 百合
子が命を絶った場所で 現在は封印されているという。
 倭文子「助けて!」
 徐々に下がってきた斧が 気を失った倭文子を正に切り裂こうとし
た時、明智がスイッチを止めた。 倭文子は ベッド脇の白い像を見
上げ、百合子と呼びかける。

 明智探偵事務所では、事務員ユキが 亡霊の正体は平山江里夏だと
自説を披露する。 倭文子が死んで 一番得をする人物だから。 百
合子と江里夏は同じくらいの背丈。 亡霊が室内から消えたのは、ド
アの後ろに隠れて 堀越刑事が入った後 現れたのではないか。
 小林 「怪人二十面相が 良く使った手だね。」
江里夏だという説に ひっかかるものを感じる明智は 雷道に意見を
求める。
 雷道 「私は指示するだけ、考え行動するのが明智君。 目に見え
るものだけが真実ではありません。」

 劇場では、倭文子がいなければ何もおきないのだから役を降りてと
 江里夏が訴える。 馬場も 芝居が駄目なら降りてもらうと 倭文
子に完璧な演技を要求する。 皆が去った舞台に佇む倭文子。

 明智が見守る中 稽古が再開し、浪々と台詞を語る倭文子。 突然、
見上げたキャットウォークを指差し 百合子の亡霊がいたと悲鳴をあ
げる。 芝居を中断させた倭文子は 約束通り江里夏と交代する。 
衣装のマントを羽織った江里夏が 刀を手に ここぞとばかりの迫真
の演技をみせる。
 江里夏「…それでも私が信じられないと言うなら、思う存分刺すが
いい…」
江里夏は、脚本通りに 自分の首筋に刀をあてがう芝居をする。 と
ころが、首筋から大量の鮮血をほとばしらせ絶命する。 小道具の刀
が 真剣にすりかえられていたのだ。

 控え室でアロマキャンドルを焚く倭文子を残し、明智は鍵をかけて
現場に向かう。それと入れ変わりに誰かが鍵を開ける。 入ってきた
のが馬場だったので 安心する倭文子。
 馬場 「大丈夫? …話があるんだ。」

 堀越が劇団関係者を集めるが、馬場と倭文子の姿が無い。 調査の
結果、メイク室に残された呪いの文字は 2年前の百合子が残したも
のと筆跡が一致した。 瞼を閉じ考えを巡らせる明智。 その瞳に 
犯人の姿が映っている。
 明智 「いませんよ、亡霊なんて絶対。」
走り出す明智。

 倭文子を奈落の下の倉庫に連れ出した馬場が 昔を語る。
〈背が低くて醜い 竹中一徳という百合子の付き人がいた。 彼が密
かに愛していた百合子は 脚本家の岡田と恋に落ち、百合子のために
戯曲『吸血鬼』を書いて貰う。 だが、倭文子に戯曲も愛も奪われ、
百合子は死を選んだ。 竹中は復讐の為 整形し別人になって劇団に
現れ、まず岡田を殺害した。〉
ここまで聞いて、馬場の正体に思い当たる倭文子。 馬場は、ナイフ
を取り出す。
 馬場 「運はいつか尽きるんだよ。」

 控え室から消えた倭文子の姿を求めて、奈落の下の倉庫に駆けつけ
る明智。 明智に対して 犯人だと認めようとしない馬場に、証拠を
突きつける。
 〈倭文子が最初に拉致された時、明智は馬場と共に エレベーター
で奈落の倉庫に下りた。 その時 倭文子が焚いていたアロマキャン
ドルの香りが 馬場についていたのだ。 更に 小柄な百合子の亡霊
と自分自身の2人を演じ分ける為、馬場は普段はシークレットブーツ
を履き、百合子を演じる時には ブーツを脱いだのだ。〉
履いていたブーツを指摘された馬場。 いったんは倭文子に向かって
ナイフを振りかざしたが観念する。
 倭文子「馬場さん!」
馬場は、油を被り自らに火をつける。 中から白骨が覗いた百合子の
石膏像を抱きしめて 炎に包まれる。

 『吸血鬼』舞台の記者会見会場。 輝くばかりに美しい倭文子が 
記者を前に語る。
倭文子「『吸血鬼』のテーマは 人が持つ残酷さと美しさです。 人
は夢と愛だけでは生きられない…」
涙を流す倭文子が大写しになったテレビ中継を 事務所のテレビで見
守る 明智探偵事務所の面々。
 堀越 「そりゃ泣くだろう。 あれだけの人間が死んだんだから。」
 ユキ 「涙は女を美しく見せますね。 こんなに輝いた柳倭文子を
 初めて見た。」
 雷道 「あの涙の裏には何があるんでしょうね。 明智君。」

 会場の入り口に 倭文子を訪ねる明智。
 明智 「倭文子さん、おめでとうございます。」
 倭文子「その節は お世話になりました。」
明智は気になっていた事を 倭文子にぶつける。 江里夏が亡くなっ
た時、舞台上にいた百合子の亡霊を 本当に見たのかと。 真犯人馬
場は 明智と共に客席にいたのだから。
 倭文子「さあ、私の勘違いだったのかもしれません。」
明智は、倭文子が剣が本物と入れ替わっていた事に 気付いていたの
ではないかと問う。 知っていて 主役の座を狙う江里夏を 身代わ
りにしたのではないかと。
 明智 「あなたはあのおぞましい事件さえも、自分の欲望のために
利用したのですか?」
 倭文子「たいした想像力、日本一の名探偵 明智小五郎の3代目。
 でもあなたの考えが 全部正しいとは限らない。 ギャランティー
は 後ほど振り込みます。 ありがとう明智さん。」
笑顔で立ち去る倭文子を 見送る明智。 命を懸けて守った倭文子の
正体を見、自分も利用されていたのかと 明智の心に冷たい風が吹き
抜ける。


寸  評  Fayrayさんの主題歌がいいですね。 浜ちゃんのドラマの主題歌
も この人でした。 昔を偲ぶのに 似合っていると思います。
 自分を殺そうとした馬場が火を放った時、倭文子は止めようとしま
した。 馬場ともそういう事だったのですね。 一番怖いのは 倭文
子だったという落ちが いいですね。
 第一話のラストの絵は 菅野美穂さんだったのでしょうか? 似て
いるなと思ったのですが、今回の第二話のラストには出てきませんで
した。 このドラマのラストは 次回の予告に繋がっているのでしょ
うか。 今回のラストは 虫ピンに刺さったアゲハチョウでした。 
どんな意味がこもっているのでしょう?

執 筆 者 飯塚(iizuka.g@infoseek.to)

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2. 編集後記
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 私の住む地域で 先週まで うっちゃんの『僕が地球を救う』を再放送して
いました。 うっちゃんが階段から落ちると 57分間だけ人の心の声が聞こえ
るようになる。 その能力を使って周囲を励ます とっても楽しくて心温まる
ドラマです。 『恋人はスナイパー』も よかったですね。 こんなドラマが
増えると嬉しいのですが。 (飯塚)

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発行元:ドラマ研究会
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