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タイトル:Daily Drama Express 2004/01/06 ファイアーボーイズ (1)  2004/01/15


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2004/01/06 (Tue) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.火曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 火曜日の連続ドラマ
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タイトル ファイアーボーイズ 〜め組の大吾〜
局  名 フジテレビ系
放映日時 火曜21時
キャスト 朝比奈大吾(山田孝之)
 園田まひる(内山理名)
 近藤純(ミムラ)
 甘粕士郎(塚本高史)
 赤星みつる(葛山信吾)
 落合静香(小西真奈美)
 平茂(石黒賢)
 五味一(鹿賀丈史)
脚本  吉田智子

あらすじ 晴天の朝、消防学校では厳しい訓練と寮生活を終え、晴れて新米消
防官になった朝比奈大吾(山田孝之)らの卒業式が行われていた。卒
業式を終えた大吾は母校・めだかヶ丘高校の授業中の音楽室に飛び込
み、高校時代の担任教師、落合静香(小西真奈美)に「最初に先生に
報告しようと思ってさ。俺が消防士になれたの、先生のおかげだから」
と言って制服姿と階級章を見せ、生徒の中にいた妹のミキ(小出早織)
にも威張ってみせる。

そこへ大吾を目の敵にしている理科教師の通称≪ガイコツ≫(嶋田久
作)が入って来、「部外者は学校に入ってくるんじゃない!」と大吾
を追い出す。

学校を出た大吾は、今後自分が働くことになるめだかヶ丘出張所・通
称≪め組≫に向かい、自分が生まれ育ったこの街を自分が守るのだ、
という決意に燃えていた。

大吾は張り切ってめ組の事務所の扉を開け、大声で自己紹介、敬礼を
するが、隊長の平(石黒賢)、隊員の植木(モロ師岡)、万丈(温水
洋一)、赤星(葛山信吾)らは、「新人くんって、月曜からじゃなか
ったっけ?」と言い、マッチ棒で遊んだり、釣り道具を抱えてうろう
ろしたりとのんびりしたムード。

また、そこには大吾の消防学校時代の仲間で、優秀な成績で大吾より
3ヶ月も早く卒業した甘粕士郎(塚本高史)もいた。先輩面をして優
越感タップリの甘粕に腹を立てた大吾は甘粕に掴みかかり、ケンカに
なったところへ、二日酔いで昼寝をしていた所長の五味(鹿賀丈史)
が「うるせえなぁ」と言いながら入ってくる。

五味は大吾に「茶を入れろ、じゃなきゃ帰れ、昼寝の邪魔だ」と言う。
大吾はあまりにも緊張感のないめ組の連中に怒りを覚え、「…わかり
ました」と出て行こうとするが、五味は大吾に、せっかく来たのだか
ら消防官としての大事な心得を教えてやる、と言う。

大吾は五味の言葉に期待するが、五味は「ルール1、上官の命令は絶
対だ。それが茶でもなんでもな」と言って大きなあくびをする。ムッ
とする大吾に、隊員達の間で笑い声が起こり、大吾は、肩を怒らせて
出て行った。

家に帰った大吾は、ポケットから焼け焦げてひしゃげた小さなプレー
トを取り出し、見つめながら、幼い頃の経験を思い出していた。

――燃えさかる家の中で、幼い大吾は飼い犬のゴンタを助けるために
逃げ遅れ、火に囲まれていた。ゴンタに「頑張れ!」と呼びかけなが
ら、自分自身も立ち上がれないでいる。そこへ、1人の消防士が救出
に来た。轟々と燃える炎の中で、堂々とした消防士の姿――

ベッドに仰向けに寝転がり、思いに耽る大吾の上に、大きくなったゴ
ンタが飛び乗ってきた。身体の上から降りようとしないゴンタに大吾
は「わかったよ。頑張るから、頑張るから」と言う。

初出勤の日、大吾は遅刻をしてしまう。甘粕に「用のない時に来て、
肝心な時に遅刻とはな」と呆れられるが、大吾は何も言い返せない。

消防隊員の一日は、車両や装備の点検と清掃、朝と夕に各1時間の訓
練をしながら、翌日の朝まで出張所で自炊をして火災、救急などの出
動に備え、待機をして過ごす。

大吾は甘粕と張り合いつつも様々な訓練をこなした後、機関員の園田
まひる(内山理名)と一緒に食事の支度をしながら、なぜ自分がこん
なことをしなければいけないのか、と文句を言う。まひるが「こうい
うのは新人の仕事なの」と答えたところへ、救急隊員の近藤純(ミム
ラ)が手伝いに入って来る。笑顔で大吾に挨拶をする純に、大吾も笑
顔を返し、まひるに「なんか、態度違う」と指摘される。

その頃、他の隊員達は卓球に興じていた。大吾は消防士が卓球だの釣
りだのばかりしていていいのか、め組と言えば、火消しの中の火消し
と呼ばれた消防隊じゃないのか、と怒るが、平は「め組の『め』は
『めったに火事が起きない』の『め』、『めでたい奴ら』の『め』な
んだよ」と言い、赤星も「火事場なんて行きたくないしね」と言う。
大吾はそれでも消防士か、と怒りをぶつける。

そこへ上半身裸にタオルを肩に引っ掛けた姿で、競馬新聞を読みなが
ら五味がやって来る。大吾は五味に、自分はこんなことをするために
消防官になったんじゃない、自分は活躍する自信がある、火事場に出
たい、と訴える。そんな大吾に五味は、そんなに火事になって欲しい
のか、消防士に向いていないんじゃないか、と言い放つ。

カッっとした大吾は「あんたみたいな人に言われたくねぇよ!」と五
味のタオルを払い落とし、五味の肩から背中にかけて、ひどい火傷の
痕があるのを見て驚く。

そこへ指令センターから出動の指令が下り、住宅街で屋外にガスの臭
気があり、ガス自殺の可能性があると言う。現場に向かう消防車の中
で、大吾は火が出ていないなら楽勝だ、と言う。

現場に到着し、大吾は平に「お前には無理だ。外に残ってろ」と言わ
れるが、「自信があるんです、行かせてください!」と頼み込む。

マスクを装着し、家の中に入ると、物凄い濃度のガスが充満しており、
金属をこすり合う火花が出ただけで爆発する可能性もあった。外では
大きいことを言っていたが、大吾は緊張で身体が震え出す。隊員達が
慎重に捜索を続ける中、窓を開けるように指示された大吾は、慌てて
思わず走り出し、植木に「馬鹿野郎!」と怒鳴られ、驚いて腰を抜か
し、不本意にも甘粕に助けられてしまう。

やがて住人も無事救助され、大吾にとっては散々だった初出場が終わ
った。

自信をなくす大吾に、静香は大吾の進路相談の時の話をする。自分に
とってのスーパーマンは消防士だから、将来は消防士になりたい、と
大吾が言った時、誰もが『なれるわけがない』と笑ったが、猛勉強を
して試験に受かり、半年もの厳しい訓練に耐えて夢を叶えたのだから、
きっと大吾ならスーパーマンになれる、と励ます。

静香と別れ、校庭を歩く大吾の前に≪ガイコツ≫が現れ、「またお前
か。今度無断で学校に侵入したら通報するぞ」と言う。

め組のロッカーで着替えている時、大吾が落としたプレートを隣にい
た甘粕が拾い、プレートに刻まれた文字を見て「これ、なんでお前が
…?」と驚く。大吾は「返せよ、俺の勲章なんだよ」とプレートを取
り返し、「お前には関係ねぇ」と言って出て行く。残された甘粕は、
「あいつが…?嘘だろ…」と呟く。

初出場のことを思い出し、悔しさのあまり無茶なトレーニングをする
大吾にまひるは、悔しいのはわかるが、ムキになってもしょうがない、
と言う。大吾は「お前にはわかんねぇんだよ!」とやつあたりをする。
そんな大吾にまひるは、自分は女だからという理由だけで火の中に入
ることが認められていない、大吾には次もチャンスがあるが、自分は
挑戦することもできない、と不満をぶつける。「でも私はあんたみた
いにヤケになったりしない、今できることを精一杯やるだけよ。あん
たになんか負けないんだから!」と言って出て行く。大吾はまひるを
呼びとめるが、まひるは行ってしまう。

その夜、出動命令がめ組に下った。出火現場は、めだかヶ丘高校――

ただちに出動準備に入る隊員たち。呆然とする大吾に平が「どうし
た?」と声を掛ける。大吾は「俺の…高校…」と告げる。

めだかヶ丘高校は、校舎全体が火に包まれ、あちこちで爆発も起こっ
ている。「学校が…」とショックを受ける大吾。校庭にいた校長は、
残業をしている教師が中にいたかもしれない、と言う。五味は拡声器
でめ組の隊員達に命じる。
「中央突破だ!め組、行け!!」

校舎の中に入り、大吾の案内で隊員達は職員室にたどりつくが、誰も
いない。予想以上に火の手が早く、もう上階には進めないことがわか
り、平は一旦退避を命じる。そこへ無線で「残業していた教員、全員
連絡が取れた模様です」と通信が入る。

校庭にいた校長の元に連絡を受けた静香が走ってくる。

隊員達は退避を始めるが、大吾は職員室の床に≪ガイコツ≫がいつも
持っている笛が落ちているのを発見する。「あいつがいる…理科室だ
…」と、大吾は甘粕が止めるのを振り切り、走り出す。甘粕も大吾を
追いかけるが、火の手に阻まれ、逃してしまう。

大吾は崩れてきたパイプの下敷きになり負傷しつつも、理科室の見え
る場所までたどり着くが、理科室の前は、炎の勢いが特に強く、壁も
崩れ出している。
「駄目だ…無理だ…」と泣きながら、理科室から離れようとした時、
静香の言葉を思い出す。「大吾君ならなれるよ、スーパーマンに」

よろけながら大吾が理科室に入ると、≪ガイコツ≫が床に倒れていた。
大吾は≪ガイコツ≫の腕を自分の肩に回すが、自分も立ち上がること
ができない。≪ガイコツ≫は朦朧としながら大吾に自分のことを置い
て行くように言い、意識を失う。大吾は≪ガイコツ≫にすがりついて
泣き、職員室で拾った≪ガイコツ≫の笛を弱々しくも必死で吹く。

炎の中、笛の音を頼りにめ組の隊員達が助けに来た。≪ガイコツ≫と
ともに大吾は窓から救助される。校庭には後輩達も集まってきており、
静香やミキは大吾の姿を見て泣き出し、まひるや純もホッとする。

≪ガイコツ≫は救急車に乗せられ、病院に向かった。一旦帰った後火
事に気が付き、大事な標本を取りに戻ってきて、逃げ遅れたというこ
とだった。

校庭に降りてきた大吾に、五味は「辞表を書け」と言う。大吾は「迷
惑はかけましたが、ちゃんと1人助けたじゃないですか!」と言い返
すが、「お前のやったことは救助じゃない!要救助者を1人増やした
だけなんだよ!隊長命令を無視し、単独行動をした。お前の勘通り、
たまたまそこに人はいたが、人命救助は賭け事じゃないんだよ!」と
言い、五味は大吾の顔を、校庭の隅にいるめ組の隊員達の方に向けた。
皆真っ黒になり、ボロボロの姿でぐったりと座りこんでいる。「あい
つらの顔を見ろ。お前のために、炎の中を決死の思いで駆け抜けた連
中の顔だ。お前はあいつらを巻き添えにするところだったんだよ!」

最後に五味は「お前は人を殺す」と言い、大吾を突き飛ばし、去って
行った。
大吾は倒れ込んだまま、涙が出てしょうがなかった。

朝焼けの中、消防車が出張所に帰っていく。落ち込んでいる大吾に赤
星は≪ガイコツ≫の笛を渡し、「お前があの煙の中でそれ見つけたん
だ。たいしたもんだよ」と言う。そこへまひるから大吾に車両電話の
受話器が手渡される。「あんたに代わりたい人がいるそうよ」

大吾が出ると、静香が『大吾君?先生意識戻ったよ。今代わる』と言
い、続いて≪ガイコツ≫の声が聞こえてきた。『朝比奈か。一言だけ
言っておきたくてな……ありがとう……』大吾は笛を握り締め、涙を
浮かべる。平は大吾に「とにかく、初救助ってやつだな」と笑い、甘
粕もまひるも笑っている。

まひるが運転席の「警鐘」ボタンを押すと、車のスピーカーから小さ
く「カン、カン」という音が流れ出す。平は大吾に「この音をよく覚
えておけよ」と言う。この鎮火報は、消防士が無事に火を消した証で
あり、言わば火消しの勝ち名乗りである。「この音を聞いて、初めて
住民は安心して眠る事ができる。俺達がやってるのは、この鐘を鳴ら
すためなんだ」

大吾は涙を流しながら、警鐘の音に笑顔を浮かべる。他の隊員たちも
みな満足げな顔をしていた。


寸  評 熱いドラマです。消防士だから、ではなく、主人公がアチチです。
大吾のこの自信はどこから来るんだろうと、正直ついて行けないとこ
ろもありましたが、今後成長して変わって行くのでしょうね。・・・
頑張って見なければ・・・。

ちなみに詳しくは書きませんでしたが、大吾の持っていたプレートに
刻まれていた文字は「G・H」まで読み取れました。お約束なにおい
がぷんぷんです。

執筆者  まめを(mico314@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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私の(勝手な)秘蔵っ子、塚本高史がとうとうフジTVのドラマにレギュラー
デビューしてしまいました。そのうちめざましテレビの見たもん広人苑なんか
にも出てしまうのでしょうか。なんだかちょっとさみしいです・・・。などと
言いつつ、実は彼が出演しているのでこのドラマの執筆を希望したのですが☆

ご挨拶が遅れました。今回「ファイアー・ボーイズ」のあらすじを担当させて
いただくことになりました、おかだ改め「まめを」と申します。公に文章を発
信するのは初めての経験で、お見苦しい点も多いかと思いますが、がんばりま
すので、今後ともよろしくお願いします。

それにしても、あらすじがかなり長くなってしまいました。かなり省略したつ
もりなのですが・・・。精進します。(まめを)

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