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タイトル:Daily Drama Express 2003/12/11 トリック3 (9)  2004/01/12


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2003/12/11 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル トリック
局  名 テレビ朝日系
放映日時 木曜21時
キャスト 山田奈緒子(仲間由紀恵)
          上田次郎(阿部寛)
          矢部謙三(生瀬勝久)
          山田里見(野際陽子)
 菊池愛介(姜暢雄)
 池田ハル(大島蓉子)
 ジャーミー(アベディン・モハメッド)
 長谷千賀子(大谷直子)
 岸本誠一(成宮寛貫)
 金井源三(ガッツ石松)
 金井民代(鷲尾真知子)
 金井省吾(久保田篤)
 北見紀明(デビット伊東)
 南方熊作(六平直政)
脚  本 蒔田光治ほか

あらすじ  ナレーション〈明治末期 三船千鶴子という女性の透視の力で、
霊能力ブームが起こった。 明治43年9月 鉛の箱に入ったカードに
何が書かれているかを言い当てる公開実験が行われた。 しかし、あ
らかじめ知っていたのではないか と疑われ 詐欺師と罵られた千鶴
子は、毒を飲んで死んでしまった。〉

 商店街を歩く奈緒子。 露天商のおじさんの頭上に看板が落ちる映
像が 脳裏をよぎる。 咄嗟におじさんを助けた直後、落ちてきた看
板が店を直撃する。 何故分かったのか 奈緒子自身が不思議に思う。
 その一部始終を見ていたのが、民俗学者 南方熊作。


 長野の実家に呼び出された奈緒子。 黒門島出身でシャーマンの血
を受け継ぐ母 里見が、奈緒子に隠していた大事な話を 思わせぶり
に語る。 黒門島には『門構えに火』と言う『決して言葉にして読ん
ではならない文字』が伝わる。 それを知った父 剛三は、秘密の読
み方を自ら決め 里見へのプロポーズの言葉とした。 ・・・そこで奈
緒子は、もったいぶって聞かされたのがのろ気話かと 最後まで聞か
ずに帰ってしまう。


 例によって 奈緒子のアパートに入り込んでいる上田。 牛乳を使
った 手品を見せ、謎をかける。
 上田「何も無い空間から 物を取り出す霊能力者がいると言う話を
 君は信じるか?」

 今回の依頼者は、中学教師 北見。 25年前の御獅舞村に、長谷
千賀子という どんな病気もたちどころに治る水を取り出した女性が
いた。 しかしそれが 科学者の手でただの砂糖水とわかって、詐欺
師だと 村を追われた。 その恨みをはらす為、千賀子が力を強めて
村に戻ってきた。 森に住む千賀子に 村の討伐隊が出動したが、誰
も戻らず 神隠しのように消えてしまったと言う。

 理科教師である北見が 討伐隊の後に続いたが、反対に呪いをかけ
られてしまった。
 千賀子「私は念の力で 好きな場所に物体を実体化する事が出来る。
 あなたの心臓の真ん中に この針を実体化します。 期限は今晩
12時。」

 依頼を受けた上田と奈緒子は、御獅舞村に向かう。 村の地主 金
井源三と妻 民代は、討伐隊に加わった息子 省吾を案じている。 
昔 千賀子を追い出した東京の学者の責任だと、源三は 上田に言い
掛かりをつける。

 北見は、上田や奈緒子と共に金井家に泊まり 上田と飲みあかす。
 北見によると、省吾はかなり悪い人物らしい。 また、金井家には
 赤ん坊の頃両親を亡くして引き取られた 下働きの岸本という若者
もいた。 以前2000万円が紛失する事件があり、犯人と疑われた
岸本は 源三に苛められている。
予告された12時 「ドンと来い」と熱く上田と語り合う北見だった
が、突然 グサリという胸の痛みを感じ倒れてしまう。


 翌朝、地元の警察の手に負えないと 矢部と菊池がやってきた。 
北見の死因は、心臓麻痺。 レントゲン写真には 心臓に刺繍針が写
っている。 どうやって入ったのか 入り口は見当たらない。
 省吾を案じる源三たちは、犯人 千賀子を倒して来るよう 上田た
ちに催促する。 岸本の案内で 千賀子の住む森の小屋に向かう奈緒
子たち。 途中奈緒子は、何故か 黒門島の妖術使いの姿を見かける。

 到着すると、上田が来るのを知っていたかのように 千賀子が待っ
ていた。 自分の所にはいつも偉い先生が東京からやってくるからと。
 空の紙の箱を用意した千賀子は、岸本を指名する。
 千賀子「頭に白い紙を思い浮かべ 好きな文字を書きなさい。」
空箱から一枚の白紙を出した千賀子は、残った箱を焼き、岸本の考え
た文字を口にさせる。
 岸本「幸せ、幸福の幸です。」
千賀子が 囲炉裏の火に紙をかざすと、『幸』と言う文字が浮き上が
る。

 しかし奈緒子はただの奇術だと見破る。 空と思われた箱は二重底
で、 白い紙を用意していた。 また、『幸』の字は、岸本の答えを
聞いてから 透明な植物の汁で文字を書いてあぶり出した。 千賀子
は、箱を燃やして 証拠を消したのだと。
 千賀子「あなたは怖いだけ。 霊能力が存在するのを認めるのが。」
千賀子は否定する。 そればかりか、今度は 毒を金井源三の体内に
実体化し今晩中に殺すと宣言する。

 殺害を予告された源三。 対策として、夕食を岸本と奈緒子が毒見
する。 また、夕食以降の飲食もしないよう 上田が忠告する。 し
かし、源三には 寝る前に水を飲む習慣があった。 源三は、岸本に
飲ませて安全を確認した水差しを持って 寝室へ向かう。

 ところが翌朝、亡くなった源三が見つかる。 警察の検死によると、
無味無臭の猛毒 トツロクによる死亡。 しかし、水差しに痕跡は無
い。 民代は、千賀子を逮捕するよう矢部に訴えるが、証拠が無い。

 千賀子に会いに行った矢部は、一週間前に来た討伐隊の行方を尋ね
る。 知らないという千賀子だが、超能力で探せるという。
 千賀子「全員の名前を 字まで正確に言いなさい。」
矢部が言う名前を 一人ずつ紙に書き、「呪い」という字の書かれた
封筒に 個々に入れる。 千賀子は、矢部に封筒を一つ選ばせて 念
を唱える。 選んだ封筒の人物が死に 残りの人々は見つかると千賀
子は告げ、残りの封筒を燃やしてしまう。
 千賀子「呪いは解けた。」


 源三の死を検証する奈緒子たちは、源三が部屋に持ち込んだ水差し
の水が減っていない事に気づく。 誰も信用しない源三は、押入れに
前もって隠していた水を飲み、それに毒を盛られたのだではないか。


 森からの帰途、矢部は ロープに繋がれた討伐隊を見つける。 し
かし、省吾だけが 木の杭に腹を貫かれ 絶命していた。 矢部が選
んだ封筒を開けてみると、中の文字は「金井省吾」だった。


 民代「あんたのせいよ。 あんたが引いたから省吾が死んだ。」
民代は矢部を責めるが、奈緒子の見解は 千賀子は最初から金井家の
人間である省吾を殺す気だった。 省吾以外の討伐隊員は、隣村のボ
ランティアだったからだ。
 千賀子は、全部の封筒に『金井省吾』と書き、残りの封筒を燃やし
証拠を消したのではないか。 しかし、省吾殺害は 女性一人では出
来ない・・・。


 一方、長野の里見は 不安を感じていた。
 里見「奈緒子に何をする気ですか? そこにいるのはわかっていま
す。」
暗い庭に向かって、訴える里見。


 確めたいことがあると 上田たちの制止を振り切り、奈緒子は 
一人千賀子に会いに行く。
 奈緒子「あなたは何故 霊能力者の振りをするのですか?」
 千賀子「どんな奇跡もこじつければ説明がつく。 でも それで霊
能力を否定した事にはならない。」
霊能力のある者と無い者の境界線はあいまいだと、あくまでも自身を
霊能力者だと主張する千賀子。

 千賀子は、恨みのもとになった25年前の出来事を 奈緒子に聞かせ
る。 重い病気を患い医者からも見離された恋人に、千賀子はただの
砂糖水を魔法の薬だと偽り 勇気付けた。 不思議な事に恋人の症状
は みるみるよくなり、評判になった。 しかし、東京の学者やマス
コミがインチキだと言った為に、恋人は希望を失い亡くなってしまっ
た。 その時 身ごもっていた千賀子は 復讐を誓ったと言う。

 半年前 ある人物から更なる力を授かった千賀子は、再び村に戻っ
てきた。 東京の学者である上田に、自分の力がでたらめでは無いと
認めさせたいという。

 千賀子は、奈緒子が黒門島のカミヌーリ(シャーマン)の子孫だと
知っていた。 先祖は、島にとって邪魔な人間を呪い殺してきた事も。
 奈緒子を仲間という千賀子は、奈緒子に 憎い人の名前を書いて呪
いの封筒にいれるよう指示する。 その人が亡くなれば、奈緒子にも
霊能力がある事が証明されると。
 千賀子「霊能力が存在しないと言うなら 怖がらないで。」
決心した奈緒子は 名前を書いて封をする。


 その頃上田は、警察で昔の事件を調べていた。 保管されていた記
事によると、千賀子は病気を治して報酬を要求していなかった。 そ
の千賀子が追い出されたのは気の毒だと 警官も同情する。 意外な
事に 亡くなった北見は 黒門島の出身だった。 遠い黒門島が 何
故関わってくるのか?

 そこへ駆け込んできた岸本が、上田に助けを求める。
 岸本 「討伐隊がパニックを起こし、千賀子の小屋を焼き討ちに向
かいました!」


 松明を持った討伐隊は千賀子の小屋を囲む。 奈緒子には 自分た
ちの方へ逃げるよう促す。
 千賀子「火をつければ森も大火事になる。 滅びるのはお前たちだ。
 早く火をつけろ。」
省吾を呪い殺したと責められる千賀子を 駆けつけた岸本が庇う。
 岸本 「私が身代わりになります。 ・・・お母さん。」

 岸本は、形見のお守りの「幸せを祈る」という文字から、千賀子が
自分の母だと確信した。 千賀子が書いたあぶり出しの「幸」と 文
字の特徴が一致したのだ。 ひどい目に遭っている自分を助ける為に
 源三や省吾を殺害したのだと。 しかし、千賀子は怨みを晴らしに
来ただけだと、岸本を息子だと認めない。
 千賀子「早く火をつけなさい。」

 冷静な討伐隊隊長と見られる一人が、上田と岸本に警察を呼ぶよう
指示をする。 上田と岸本が走り去った後、血を吐き倒れる千賀子。

 千賀子「よくごらん、あなたの呪い。 私の名前を書いたでしょ
う? 賢い娘ね。 霊能力を証明する為に 自分は殺せないと思った
のでしょう。」
動揺する奈緒子に、千賀子は自分に力を与えた者がそばにいる、あな
たを迎えに来ると言い 息絶える。
 奈緒子「千賀子さん!」

 千賀子が死んでも、奈緒子を囲んだ討伐隊は 動こうとしない。
 討伐隊隊長「気づかないのか? 私たちは 黒門島から来たのだ。」
千賀子に力を与えたのは、討伐隊を装った黒門島の人間だった。 驚
く奈緒子は、背後から薬品を嗅がされ 捕らえられてしまう。


寸  評  とうとう ゴールデンタイムに進出して 最後のエピソードです。
  それぞれの話が独立しているようで、ヒントが毎回散りばめられ
ていました。

 エピソード3の「絶対死なない老人ホーム」の時のように、奈緒子
がきっかけになって 千賀子が死にました。 決して自分では死なな
いだろうと言う期待を裏切って。 今回のトリックは結局 黒門島の
島民が協力したから できたって言うことでしょうか。 ラストはや
っぱり 山と対極の黒門島に戻ってのお話しです。 どんな落ちで終
わるのか楽しみです。

執 筆 者 飯塚(iizuka.g@infoseek.to)

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2. 編集後記
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 やりました! ついに 憧れのアイナメ 中型3匹を釣り上げました。 こ
こに至るまでの 数週間。 仕掛けを変え、場所を変え、餌を変え。 釣りき
ちのおじ様がたの技を盗み、ある時は待ち、ある時は棹を振り、・・・そして
ついに。 お刺身にすると、ちょっぴりの量でした。 今度は大型が釣れるよ
う頑張ります。 もちろん、トリック最終回も頑張ります。(飯塚)

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発行元:ドラマ研究会
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