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タイトル:Daily Drama Express 2003/12/04 トリック3 (8)  2004/01/05


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2003/12/04 (Thu) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル トリック
局  名 テレビ朝日系
放映日時 木曜21時
キャスト 山田奈緒子(仲間由紀恵)
          上田次郎(阿部寛)
          矢部謙三(生瀬勝久)
          山田里見(野際陽子)
 菊池愛介(姜暢雄)
 池田ハル(大島蓉子)
 ジャーミー(アベディン・モハメッド)
 次男・亀山藤二郎(丸岡奨詞)
 三男・亀山清三郎(黒部進)
 三男の妻・亀山文子(山口美也子)
 末娘・亀山麗香(岡まゆみ)
 末娘の夫・亀山宏(入江雅人)
 長男の娘・亀山千鶴(羽田美智子)
 長男の娘・亀山千里(宝積有香)
 長男の娘・亀山千春(井上碧)
 三男の子・亀山哲也(IZAM)
 先祖・闇十郎(神雅喜)
 当主・亀山鶴子(由起艶子)
 弁護士・松村(松澤一之)
脚  本 蒔田光治ほか

あらすじ エピソード4
「死を呼ぶ駄洒落歌〜旧家の呪いに潜む謎」

 風呂桶で感電死して見つかった千里。 その近くに残された亀山歌。
一同は 蘇った闇十郎の仕業と疑わず、見えない闇十郎を追う。
しかし、その場に残った奈緒子は、残された亀山歌から 何かに気付
く。
 奈緒子「この歌にはもう一つの意味がある。 犯人はこの中に居
る。」
つぶやく奈緒子の背後から 白仮面が見つめている。

 奈緒子は、犯人が身内の中にいると 亀山家一同に告げる。
『忍ぶ恋 鐘の音なりて 明かり落ち くら暗くなり くらくらと 
恋しき人よ 身をこがす』
殺人予告のようなこの歌は〈鐘の音が鳴って暗くなったら 蔵まで忍
んで来て欲しい。〉と言う恋人に当てた手紙ではないかと。

 奈緒子の見解 〈千里が好意を寄せていた哲也の仕業、あるいは 
哲也を装った何者かが、千里を蔵に呼び出して捉え、停電の最中 浴
室に運び込んだ。 電気が通じた時、意識を失ったままの千里の入っ
た浴槽に 電気コードを投げ込み 感電死させた。〉
 真っ暗になった時全員一緒にいたが、タイマーで大容量の電気器具
をつけて ヒューズを切ったのではないかと 上田が説明。 しかし
亀山家一族に犯人はいないと 内部犯人説は認められない。


 悔しげに庭を歩く奈緒子。 『この重石を 動かすな。 動かすと
大変な災いがおこる』の立て札を見つける。 またもや 奈緒子の好
奇心が むくむくと湧き上がる。
 奈緒子「駄目と言われると やりたくなるのはどうしてなんだろ
う。」
屋敷の天井の紐同様 重石を持ち上げ、周囲を警戒する奈緒子。 何
も起きないと油断した時、傍らの木が倒れ 下敷きになり気を失って
しまう。

 目を覚ました奈緒子は手足を縛られ、どこかの小屋の中に転がされ
ていた。 足元には 火のついた練炭入りの火鉢。 密閉した室内で
の火は 一酸化炭素中毒の危険がある。 逃げる事も、火を消すこと
も出来ない奈緒子。


 奈緒子の危機を知らない上田。 一族を継ぐ者を狙っての犯行だか
ら、千鶴も千春も危ないと 千鶴に注意を促す。
 上田「私があなたを守ります。」

 哲也を誘惑する千春に、姉千鶴が注意する。 誰が犯人かわからな
いから気をつけるようにと。 しかし、恋する千春は 姉に耳を貸さ
ない。
 千春「私 哲也さんのこと信じてる。」


 千里の死で、矢部と菊池が再び呼び出される。 そして、姿の見え
ない奈緒子を示す 新たな亀山歌が見つかる。
『おしゃべり雀 しゃべりすぎ 桂の下に迷い込み 息もつかせぬ 
生きては返さぬ』
閉じ込めて窒息死させると言うのか? 千鶴によると、昔の亀山家の
敷地に 桂の木があると言う。 一同の監視を菊池に任せ、上田・矢
部・千鶴が 奈緒子の捜索に向かう。

 小高い丘の上に立つ桂の木の周囲を 上田たちが手分けして探すが、
監禁できそうな場所は見つからない。 『桂の下』とは、亀山歌独特
の掛詞で 別の場所を表しているのではないか?
 桂の下 → かつらの下 → 禿げ? ここでかつらを愛用する矢
部から、かつらの人間は 皆丸禿げと言うわけではなく 薄ら禿げの
者もいるという情報を得る。 桂の下 → かつらの下 → 薄い毛
 『臼池』が近くにあると千鶴。

 上田たちが臼池に向かう途中、遠くで雷鳴が響く。
 千鶴「ここらでは、雷は不吉な出来事の前触れと言われています。」
臼池のそばで小屋を発見した上田は、戸を蹴破り 間一髪で奈緒子を
助ける。
その小屋の入り口で見つかる 新たな亀山歌。
『かみなり鳴りて 我は神なり 明神様と手をつなぎ 崖の上より天
に舞う 空の上訪れしかな』

 雷が鳴ったのは つい先ほどの事。 では、この歌を詠んだ闇十郎
はこの近くにいるのか? 『空(ソラ)の上』とは 死(シ)の意味
だろうか?
 明神様といえば 『布施明神』があると 千鶴が案内する。 『天
に舞う(飛び降りた)』と歌で詠まれた崖を 奈緒子が覗くと、崖下
の川に 千春の死体が浮かんでいた。
 千鶴「千春〜!」


 既に出かけていた千春以外の亀山家一同は 菊池が見張っていた。
 布施明神までは 亀山家からどんなに急いでも30分かかる。 雷
が鳴った時、上田たちを除く全員がここにいたので、犯行は無理では
ないか。


 上田と奈緒子は、部屋で千春の死を検証する。 白仮面をつけて 
闇十郎の振りをして犯行を重ねる犯人。 上田が『飲むな』と書いた
冷蔵庫の牛乳を 奈緒子がこっそり飲むが、口の上に白ひげがついて
ばれる。
 上田 「君は やるなと言われれば必ずやるから、犯人に誘拐され
たんだろう。」
犯人が駄洒落(掛詞)にこだわるのには訳があると、地図に見入る奈
緒子。
 奈緒子「一人だけいます。 全部の犯行が出来た人物が。」


 亀山家当主鶴子が 亡くなった。 さめざめと泣く哲也とは対照的
に、清三郎・文子・宏は満面の笑顔。 遺書を任せられている松村弁
護士に連絡を取る。


 琴を弾く喪服の千鶴の部屋に 白仮面の闇十郎が現れる。 悲鳴を
聞いて駆けつけた哲也が 後を追う。 残った千鶴は、廊下脇の納戸
に 周りを伺いながら入っていく。 物入れを覗いていると、再び納
戸に現れる闇十郎。
 千鶴 「どうして? ・・・お前 誰だ!」
普段と違う激しい口調の千鶴が、闇十郎につかみかかっていく。 紙
の仮面をつけた闇十郎は 上田が演じた偽者だった。 後に続く奈緒
子と亀山家一同が、千鶴が罠にかかったのを見届ける。


 真の闇十郎の正体は 千鶴だった。 偽者が現れたので、自分の白
仮面が見つかったかと 確認に来たのだ。
 奈緒子「お前のやったことは 全部お見通しだ!」
しかし、仮面では証拠にならないと 居直る千鶴。
 千鶴 「私にどうやって 麗香叔母様や 千春を殺せたと言うの?」

 麗香の死の見解〈闇十郎を見て興奮した麗香を落ち着ける為、千鶴
が化粧を施し、麗香の上唇に猛毒イマラオを塗った。 コップの水を
飲む事で 唇の毒が溶け出した。〉

 千春の死の見解〈千鶴は、自分のアリバイを作る為に 奈緒子を誘
拐監禁し、亀山歌を残した。 手分けして捜索する最中、前もって呼
び出していた千春を、布施明神ではなく 桂の木のそばの崖から突き
落とした。 千春は川を流れ下り 蛇行した布施明神そばの岸に流れ
着いた。 偶然鳴った雷は アリバイ工作の為、その場で書き足した
のだ。〉

 哲也「千鶴さん、何とか言って下さい。 あなたにそんな事が出来
るはずが無い。」
哲也が擁護するが、千鶴は自分の犯行だと認める。

 千鶴は 遺産や跡継ぎの地位が欲しくて罪を犯したのではなかった。
 密かに愛する哲也に 亀山家を継いで欲しいと願っていたのだ。 
その為に 邪魔な藤二郎や麗香を殺害。 哲也を誘惑する千里や千春
も 妹とはいえ許すことが出来なかったのだ。
 千鶴「私も好きだった、哲也さんのことが。 だから殺したの。」


 そこへ訪れた弁護士の松村に、遺言を読み上げるよう期待する面々。
 しかし、鶴子の遺言状は 『亀山の名を捨てよ』という意外な物だ
った。 
 亀山家が豊かだったのは昔の事。 世俗との関わりを持たなかった
亀山家は時代に取り残され 溜まった借財の返却の為、屋敷を手放す
ことになった。 鶴子の遺言は、亀山家を捨て 外の世界で生きよと
いう事なのだ。
 松村「亀山家解散!」

 千鶴の行為は、意味が無かった。 自首を勧める上田に その必要
は無いと 自分の唇にイマラオを塗る。 驚く一同を見回すと、そっ
と唇をなめる。
『月も見捨てしこの夜は 金つき餅つき嘘をつき 夜明けは見えず 
命つき』
苦しみ悶えながら、千鶴は月を見上げ 亀山家一族として辞世の歌を
残して 息絶える。

 涙を流し悲しむ上田をおいて、奈緒子は松村に 報酬を要求する。
 しかし、上田が千鶴に請われた本の裏表紙のサインが 「金品を一
切要求しない」と言う契約書になっていたのだ。

 立ち去ろうとする松村に 奈緒子が問う。
 奈緒子「あなたは、亀山家の財政状態を知っていた筈なのに、何故
教えなかったのですか? 教えていれば、こんな馬鹿げた悲劇は避け
られたのに。」
 松村 「3年前 藤二郎さんと別れさせられ自殺した女性は 私の
妹です。」
妹を失った松村は、顧問弁護士として 亀山家に入り込んだ。 呪わ
れた一族が 滅びていくのを見届けたかったのだと言う。

 事件は解決し闇十郎はいないとわかったが、市松模様の扉の裏に先
祖が隠したものとは 何だったのだろう? 千鶴がいた納戸の中の戸
棚が、市松模様だったのを 奈緒子は思い出す。 もしやお宝かと 
期待して開けてみると、中には 江戸時代の春画が数枚入っていた。
 亀山家の先祖は、市松ではなく 一物模様を隠したかったのか? 
喜ぶ上田の隣で 天を仰ぐ奈緒子。
 奈緒子「おい、先祖!」


寸  評  奈緒子は 上田が助けに来てくれたのが嬉しかったのではないで
しょうか。 でも、今回は千鶴がいたので 空振りでした。

 千鶴の恋は 盲目でした。 俗世と縁を切っていて出会いが無く、
 菊池の言う猿山のように 3人姉妹全員が哲也を思っていました。
 健全な状態だったら、起こらない悲劇でした。 IZAM君演じる
哲也君は 純情青年って事だったのでしょうが、最期を迎えた千鶴の
事を どう思っていたのでしょう?

 次回は最後のエピソードです。 寂しいですね。 奈緒子の好きな
時代劇「水戸黄門」のように まだまだ続いてほしいものです。

執 筆 者 飯塚(iizuka.g@infoseek.to)

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2. 編集後記
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 仙台に初雪が降りました。 12月7日のことです。 小雨かと思いきや、
チラチラ白い物が混じっていました。 北国の人は 車のスノータイヤを常備
しているってご存知ですか? この季節に 付け替えます。 だから、賃貸ア
パートやマンションにも 自分専用の物置が付属しているのです。 自分で付
け替えたタイヤが 外れて転がってしまったと言うニュースもありました。 
どうぞ、事故の無いよう 冬対策万全に 皆様お気をつけてお過ごし下さい。
(飯塚)

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発行元:ドラマ研究会
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